仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
ブラックパンサー・ドーパントの機動力は厄介であるが、それ以上に俺が厄介だと思えたのは、瞬時に物陰に隠れる事だ。
彼女自身、多くの機関から正体を隠している暗殺者という事もあり、それらの経験が確実に合っていた。
ドーパント自身の能力は、かつて戦った事のあるミックが変身していたスミロドン・ドーパントと似た姿をしているが、その能力は低い。
だが、ミックのような本能と共に行う戦闘ではなく、まさしく暗殺者と呼ぶに相応しい戦いに、俺は翻弄されている。
「んっ」
そんな戦闘の最中、地面は何かで濡れていた。
それが一体何なのか、疑問に思う前に、一気に城が燃え上がる。
「まさか、ガソリンかっ、ぐっ」
そう、俺が炎で燃えている事に驚いている間にも、ブラックパンサー・ドーパントの爪が襲い掛かる。
これまで戦ってきたドーパントの多くは、そのメモリの能力を最大限発揮して戦う事を優先にしていた。
それは、俺達もまた同じだった。
しかし、ブラックパンサー・ドーパントは違う。
彼女は、メモリの能力も、一つの道具だと考え、様々な道具を使い分け、追い詰めていく。
「だけどな」
その一言と共に、腰にあるナスカメモリを掴む。
『astronaut』
同時に、俺の周囲が無重力となる。
それは、こちらの勝利を意味をする。
「なっ」
ブラックパンサー・ドーパントは、それに驚きを隠せない様子だった。
ブラックパンサー・ドーパントは、確かにその瞬発力は高いが、それでも無重力になった事で、その影響力はある。
「っ」
無重力になった事で、その勢いは僅かだが小さくなる
そして
『astronaut!MAXIMUMDRIVE!』
鳴り響く音声と共に、俺は襲い掛かってくるブラックパンサー・ドーパントに向かって、ロケットパンチを放つ。
「はあああぁぁぁ!!」
そのまま勢い良く俺は、そのまま真っ直ぐと、ブラックパンサー・ドーパントごと壁を突き破り、城から飛び出す。
「なっ、あれは」
「仮面ライダーか、それで、そっちは」
「ドーパント、つまりは、倒したという事か!」
そのまま、ブラックパンサー・ドーパントをそのまま地面へと叩きつけると同時に、メモリブレイクが成功し、そのまま彼女は倒れる。
「仮面ライダー、そこにいるのは、まさか」
「あぁ、ドーパントだよ」
そう言いながら、すぐに来た白鳥へと目を向ける。
「彼女が、ドーパントだったのか」
「それで、聞きたいけど、お前、何者だ」
それと共に、俺は、ナスカブレードを向ける。
「えっ、まぁ初めて会うから分かりませんけど、僕は「刑事というのだったら、通じないぞ。俺と同業者の匂いがするからな」へぇ」
俺の一言に対して、白鳥警部に変装していた人物は、笑みを浮かべる。
「誤魔化せそうにないし、正直に言うとするか。
まぁ、今回の一件は、俺としても解決しておきたかったからな。
そこにいる女から、インペリアル・イースターエッグを守る為にな」
「つまり、お前は怪盗キッドという訳か」
今回の事件の前に、怪盗キッドが殺されたというニュースが流れた。
生死は未だに不明らしいが、目の前に本物がいる以上、それは間違っていた可能性がある。
「まぁ、そういう事で。
今回の事件は、どうやら、これ以上は心配はなさそうだな」
「そうだな、あとは俺がなんとかしておくから、行っておけ」
「良いのか、怪盗の俺を逃して」
「怪盗同士、一回は見逃してやるよ」
「怪盗同士ねぇ、なら、言葉に甘えて」
それと共に怪盗キッドは、そのまま歩いて行く。
「また機会が会ったら、会おう、仮面ライダー」
「そうだな、怪盗キッド」