仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
眼前にいるジャッジ・ドーパント。
奴が、組織からの刺客だと分かる。
会場にいた灰原を狙った動きから、それが分かった。
だが、俺の姿を見た瞬間、奴は何かに恐怖していた。
それが何なのか、最初は分からなかった。
しかし、奴の口から出てきた骸骨男という言葉で理解できた。
「荘吉さん」
今はこの世にはいない偉大なる仮面ライダー。
俺達が仮面ライダーとして活動する以前、たった1人でミュージアムから風都を守った偉大なる先人。
どうやら、彼はミュージアムだけではなく、今、戦っている組織から風都を守った事は、目の前にいるドーパントの様子からすぐに分かる。
「だったら、俺はそれに恥じない戦いをしないとな」
俺はそう言いながら、会場での自身の罪を数えながら、その手にあるナスカブレードを構える。
「さぁ、お前の罪を数えろ」
その一言を叫ぶと同時に、ジャッジ・ドーパントが襲い掛かる。
その手に持っている剣が振り下ろされる。
俺はすぐに、その剣をナスカブレードを受け止めようとした。
だが
「なに?」
俺の防御はなぜか間に合わず、そのまま身体を斬り裂かれた。
なぜという疑問よりも先に、すぐにジャッジ・ドーパントの攻撃が続く。
それらの攻撃に対して、俺も防御、反撃をするが、全てが遅れてしまう。
「くくっ、勝てる。
私は、奴に勝てるぞっ」
目の前にいるジャッジ・ドーパントは、どうやら目の前にいる俺の事を荘吉さんだと思って、攻撃をしている。
「これは一体」
『影、先程から君の攻撃も防御もワンテンポ遅れているぞ」
「まさか」
『ジャッジ、つまりは判断を司るドーパントだ。
おそらくは君の判断を弄って、攻撃をしているんだろう』
「なるほど、だったら」
俺はそれと共に、マフラーを首元から離す。
「何をするつもりだ」
「こうするつもりだ」
そう言い、俺はそのままマフラーを自分の目を覆う。
「何をしている、巫山戯ているのか」
「巫山戯ていないさ、真面目だよ」
俺はそう言い、ナスカブレードを構える。
「何を、世迷い言を!」
同時にジャッジ・ドーパントが、再び襲い掛かる。
変わらず、俺の目は見えない。
だが
『右方向から斬撃』「ふっ」
「なに?」
奴は何やら、驚きを隠せない様子。
『そのまま正面を斬れ』「あぁ!」
「ぐっ」
俺はそのまま、真っ直ぐに、正面を斬る。
確かに何かを斬ったのを感じる。
「何がどうなっているっ」
奴は、今、目の前にいる俺にしか、目を向けていない。
それは、本来だったら見えるはずの霧彦の姿も見ていない。
だからこそ、俺は、全ての攻撃の判断を霧彦に任せた。
「いや、まだだっ私はっ私はぁ!!」
『敵に冷静さを取り戻す前に』
「あぁ」
俺はそのまま腰にあるナスカメモリを、そのままナスカブレードに装填する。
『ナスカ!MAXIMUMDRIVE!』
鳴り響く音声と共に、俺はそのまま構える。
『薙ぎ払え!!』
「はぁ!!」
構えると同時に、聞こえた声と共に、俺はそのまま薙ぎ払う。
「がああぁぁ」
それは、同時に完全な戦いの決着がついた証拠であり、ジャッジ・ドーパントから悲鳴が聞こえる。
同時に後ろに倒れる。
「ふぅ、なんとかなったか」
『さて、あとは警察に任せよう』
「あぁ、分かっている」
この場で最大の危機は去った。
警察も近くにおり、既にこちらに向かうように指示もされている。
ならば、俺はすぐにでも灰原を連れて、この場から離れるだけ。
俺はすぐに変身を解き、そこから離れる。
その際、ふと、この会場に招待されていたクリス・ヴィンヤードとすれ違ったが。
「・・・」
『どうしたんだい?』
「いや、なんでもない」
何か奇妙な違和感があったが、今は灰原の安全が最優先だ。
俺はそのまま、真っ直ぐに走った。