仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
組織の1人だと思われるジャッジ・ドーパントを倒した後だった。
警察に逮捕されていると思われていた奴だが、俺達よりも早く、組織の奴らの方が既に始末されていた。
それは、奴だけではなく、今回、暗殺された人物の家も含めて、証拠となる物はほとんど消されていた。
その事からも、組織がどれ程巨大な相手だという事がよく分かる。
「・・・分かっているの、あなたは」
「というと」
今回の事件を通じて、組織の事を僅かでも知る事ができた。
だが、同時に灰原は俺の方へと見つめる。
「これからも、私を守るという事は組織から狙われ続ける事。
それはつまり、あなたの大切な物にも手を出す事を意味するわ」
「そうかもしれないな」
実際に、今回のジャッジ・ドーパントの戦いは、俺だけでは勝てなかった。
霧彦は勿論の事、先代の所長である荘吉さんが残した恐怖によって、辛うじて倒せた。
組織が、どれ程のメモリを所持しているのか、分からない。
だけど。
「それは、今も昔も変わらない」
「えっ?」
俺の言葉に、灰原は首を傾げる。
「風都で、ミュージアムと戦っていた時も、俺は自分の大切な物を守る為に戦った。
そして、このまま組織を放っておけば、確実に風都の人々を泣かせる。
ならば、俺は戦うだけだよ」
「そう」
「それにな」
俺はそう言いながら、灰原の頭を撫でる。
「泣いている女を見捨てたら、それこそ男が廃るだろう」
「っ」
あの時、奴に攫われて、恐れていた彼女。
それは、確かに守るべき存在だと、俺は改めて、理解した。
「・・・本当に馬鹿ね」
そう小言で、何か呟いた。
「そう言えば、あなた、歳は」
「えっ、一応は19歳だけど、一年間、昏睡状態だったからなぁ」
「少し年上という訳ね」
どういう意味か、分からないが、首を傾げる。
「そう言えば、哀君に影君はスキーには興味はあるかい?」
「スキー?」
「そうじゃ、実は子供達が丁度スキーをしたいと言っていたから。
少し前の風都での想い出があれじゃったからな」
「あぁ」
確かに、あの時は楽しいゲームイベントだったはずが、ドーパントのせいでとんだハプニングになった。
「んっ、それって確かあのドーパントの」
「そうじゃ、どうじゃ、新一も」
「そうだな、たまには良いかもな」
「だったら、俺に任せな、あの周辺の自然は俺の縄張りみたいなもんだからな」
「そう言えば、お前、弾空寺家って言っていたな」
「それって、確か、あの周辺のレジャースポットで有名な場所よね。
確か、一族のほとんどが逮捕されたと聞いたけど」
「えっ、だって、俺が原因だから」
そう、話の時でコナンが気になったので聞いてきた。
「えっ、お前が原因!?」
「いやぁ、あいつら、マジで屑だからな」
「非常に興味深そうな話だけど、止めておくわ」
「まっまぁ、一日で帰るからのぅ、そう酷い天気にはならないじゃろ」
そう、博士は苦笑いをしながら、言ってくれた。