仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
灰原の言う組織の連中に似た気配。
それに関しては、俺達は警戒しない訳にはいかなかった。
いつ、どこから襲い掛かってくるか分からない為、俺達は同室で寝る事になった。
幸い、広い部屋で、子供達は広いベットで喜んでいた。
「とりあえずは、交代で見張っておこう。
3人の内、1人でも起きていたら、最悪奇襲には対抗できるからな」
その事もあり、俺達は交代で寝たふりをしながら、過ごしていた。
同時に、人間の目では補えない所はメモリガジェットで対応していく。
そして、翔太郎さんは、屋敷を歩き回っていた。
「影、君はこの状況をどう思う?」
「偶然としか言えないです。
そもそも、俺達がここに来たのは博士の提案です。
それも、少し前に決めたばかりで」
「計画的というには、この屋敷に迷い込む可能性も低いだろう。
だけど、君は彼女の言葉を信じるんだね」
「えぇ、何よりも、俺自身、灰原の言葉もあって、余計に警戒が強くなりました」
「それには同意するよ」
互いに状況を確認しながら、この屋敷の異常な状況に。
そして、その状況は当たってしまった。
突然の轟音。
何かを叩きつけたような音。
それと共に、フィリップさんの腰には、Wドライバーが巻かれていた。
「影、子供達を頼む」『CYCLONE』
「あぁ」
その言葉と共に、すぐにフィリップさんは気絶する。
「弾空寺、今の音は「動くな」っ」
同時に、起き上がったコナンに対して俺は言うと共に、既に俺もロストドライバーを巻く。
それと共に、その手にナスカメモリを何時でもさせるように構える。
そして、あれだけの衝撃音だ。
既に子供達も起きている。
簡単に、変身する事はできない。
「今、仮面ライダーが、おそらくはドーパントと戦っている」
その言葉と共に、俺は仮面に映し出された映像を見る。
そこには翔太郎さんが変身しているWが、ドーパントと戦っている。
気味の悪い怪物だ。
巨大な、Wよりも巨体の肥満体。
そして、目となる部分はぷかぷかと浮かび上がっている。
それと共に仮面を通じて、見えたのは女性が木の枝に突き刺されていた。
「既に」
そうしている間にも、戦いは既に終わった。
「あれが、Wだ」
「その通りだ」
それと共にフィリップさんも起き上がった。
「フィリップの兄ちゃん、寝ていたのか?」
「あぁ、ごめんね。
少しさっきの揺れで、頭をぶつけてしまってね」
「えっ、大丈夫ですか」
「問題ない、気絶には慣れているからね」
そう、苦笑しながら、子供達と話すフィリップさん。
同時にフィリップさんは耳元に近づく。
「嫌な確認をしても良いか、この場にいた全員、僕達が戦っている間には出ていなかったか」
「えぇ、勿論。
それは保証します」
「そうか、それは安心して調べられる」
それは、フィリップさんにとっても避けたかった事だろう。
ドーパントは、子供でも簡単になる事ができる怪物。
だからこそ、どんなに小さな可能性でも、疑わないといけない。
そして、それが無ければ、疑う必要はない。
フィリップさんは、子供を疑う真似を決してしたくなかった。
そして、翌日、既に事件の事についての情報を集めていた。
事件の詳細を、屋敷にいる全員に共有するように話す。
その最中で、話された内容。
「もしも、もしもよ!怪物がまた現れて、1人を残して、花嫁候補が全員死んだら」
「無論、その女と結婚する。
その女は、ある意味、怪物以上だからな」
「あははっ、最高」
その会話を聞いて、戦慄を覚えたのは、無理はない。
それと共に、俺達は犯人を探っていく事にした。
「それにしても、またドーパントか」
「既にメモリの正体は、翔太郎さん達が暴いている。
アルコール、それがメモリの正体だ」
「アルコールか」
僅かに取れた写真、ブヨブヨに膨らんだ体とは思えぬほどの腕力を持ち、膨らんだ右腕から繰り出す打撃を得意とする。
メモリの性質上、炎の攻撃を浴びせれば燃えるのだが、アルコールによる麻酔作用により痛みを感じないという性質を持つ。
左腕や身体からにじみ出るアルコールは強い可燃性を持っており、眼球から発する熱線を当てれば即引火と誘爆を引き起こして対象を爆破させるという強烈なカウンター能力を誇る強敵だ。
その画像を見ていた時だった。
コナンは、何かに気づいた様子だった。
「あれ?」
「どうしたんだ?」
それは、何かの違和感だっただろう。
「翔太郎さん、ちょっと良いか?」
「んっ、お前は確か、コナンだったか、どうしたんだ?」
既にコナンの正体が工藤新一だという事は、翔太郎さんも知っている。
だからこそ、彼の方に目を向ける。
「聞きたいんだけど、翔太郎さんが確か死体第一発見者だったんだよね」
「まぁ、そうなるな」
「その時、暦さんの死体はどんな感じだったの?」
「どんなって、木の枝に胸から突き刺さっていた。
ただ、違和感があるとしたら、なぜか笑っていたな」
「笑っていた?」
「あぁ、あれは泥酔している感じだったな。
おそらくはアルコール・ドーパントの体液が口の中に入ったんじゃないのか?」
そう、翔太郎さんは言う。
「でも、翔太郎さん達が戦った時には殴っただけで身体にアルコールがついたんだよね」
「あぁ、それがどうしたんだ?」
「わざわざ、アルコールを飲ませるような事、泥酔状態の時に考える。
それも、その後、すぐに木の枝に突き刺すなんて」
「言われてみれば」
あの時、翔太郎さんは目の前にいる状況から、それが危険だとすぐに分かった。
「確かにわざわざ酒を飲ませる必要なんてない。
あの腕力だ、すぐに木の枝に突き刺せば良い。
むしろ、飲ませた後は、そのまま拳で叩き潰すなり、投げても良い。
にしては、あの死体、あまりにも綺麗すぎた」
「うん、普通、抵抗すれば、傷口はもっと大きいはず。
なのに、あの程度という事は」
それには、既に俺達は共通した答えが出た。
「ねぇ、メモリって、一つのメモリを複数の人に使い回す事はできるの?」
「通常はコネクタ手術をして生体コネクタを体に刻まなければメモリは使用できない。
だが、実際に一つのメモリを複数の人間が使い回す事件があった以上、それは可能だ」
「つまりは」
「うん、この事件の犯人は」
それと共に既にコナンの眼鏡が光っていた。
「だとしたら、問題があるぞ。
誰がメモリを持っているかだ」
「それだったら、簡単じゃない。
あの時、暦さんが最も殺したいと思った人物を考えれば」
「なるほど、だとしたら、あとはどうやって、本人からメモリを取るかだけど」
「それだったら、とっておきの作戦があるよ」
それと共に不敵に笑ったコナン。