仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
そこは、ゲームが全て終わった空間。
ゲームをクリアしたプレイヤーの1人である、江戸川コナンは、今回の1件であるノアズアークと対面していた。
「それで、最後のは一体何なんだ?あれは、幾ら何でも、クリアは無理だろ」
「・・・このゲームには、本来、あのウイルスはなかったんだ。けど、あれは、後から組み込まれたんだ」
「後からだって?」
それに対して、コナンは驚きを隠せなかった。
「彼もまた、あの組織のメンバーだったんだね」
「っ」
同時に、コナンが振り返れば、そこには、今回の1件で、怪盗ルパンとして現れ、チェンソー・ドーパントとの戦いでは、ドーパントとなって、助けた霧彦がいた。
「あなたは」
「私かい?私は、そうだなぁ、今はとある怪盗に取り憑いている幽霊とでも言っておこう。今回、この事件に遭遇したのは偶然であったんだ」
「どういう事なんだ?」
「いやぁ、彼は結構、無理矢理な形で、このゲームの中に入れたんだよ」
「それで、僕が彼を受け入れられるようにしたんだ。あのウイルスに対抗出来るのは、同じ力を持つ、彼しかいかなかったら」
「・・・つまり、あんたは、仮面ライダーが変身に使っているアイテムに取り憑いてる奴と言う事か?」
「まぁ、元持ち主だね」
それと共に、霧彦は、画面の外を見せる。
「まだ、舞台は終わっていないからね」
同時に、それは映し出されていた。
映し出された空間は、ホテルの廊下であり、必死に逃げていた人物。
「こうなったら」
彼は、既にこの状況を脱しないと悟っていた。
だからこそ、彼の捜査を行っていた者達を始末しようとした。
その時だった。
「そこまでだぜ」
鳴り響く声。
同時に、現れたのは二人組。
「貴様はっ」
「あんたを検索して、ようやく理解したぜ、まさかあんたがあいつらの仲間だったなんてな」
「シンドラーカンパニー社長、だけど、それは表の顔。本当の顔は、財団Xに所属する一人。それがあんただろ、トマス・シンドラー」
そう、二人は名乗ると同時に、シンドラー社長は苦虫を噛んだ表情をする。
「まさか、そこまでバレていたとはな」
「本当に苦労したぜ、あんた、最初からノアズアークを捕えようと考えていたんだな」
「あのウイルスも、全てはノアズアークを捕える為。それが、子供達の犠牲になろうと、構わずに」
「だとしたら、なんだ」
「ノアズアークを手に入れて、どうするつもりだ!」
「決まっているだろ、ガイアメモリの為だ」
「なにっ」
そこから出た言葉に、コナンはさすがに驚きを隠せなかった。
「ガイアメモリは、かつて一人の少年が、地球の本棚と繋がる事で造り出す事が出来た。財団でも、同じ事が出来るかどうか、何度も実験を行った。だが、結果は失敗に終わった」
「それが、なぜノアズアークと」
「ノアズアークの元になったヒロキは、その少年と同じぐらいのシンクロ率を出していた。ヒロキのクローンとも言えるノアズアークを捕えれば、再びガイアメモリを生産する事が出来る!今回は、それで失敗に終わってしまったがな」
「ガイアメモリを、再び作らせてたまるかよ」
「だとしても、今のお前に、止められるか!」『ニードル!』
鳴り響く音声。
それと共に、シンドラー社長の姿は、大きく変わる。
身体のあらゆる個所が針で覆われており、まさしく針のドーパントと言える存在がそこに立っていた。
「止めて見せるよ、彼女がな」
「私頼みかい!」
そう、恰好をつけた影だったが、それに対して、ヒサメは思わず突っ込んでしまう。
「だって、今、ナスカメモリは、全部ゲームの中にあるんだから」
「あぁ、もぅ、せっかく恰好良かったのに、分かったわよ」『ズー』
そのまま、呆れながら、ヒサメは懐から取り出したドライバーを、そのまま腰に回し、ズーメモリを起動させる。
「変身!」『ズー!』
鳴り響く音声と共に、ヒサメはその姿を、仮面ライダーズーへと変身させる。
「さぁ、あなたのお宝、頂くよ!」