仮面ライダーナスカ I come to米花町 作:ボルメテウスさん
殺人現場で、容疑者の3人が集まった。
この場において、俺が行うべき事は、保険というべき行動だ。
その為、俺は怪盗時代に身に付けた気配を消す手段を使いながら、目の前で博士を使いながら、推理をする江戸川を見る。
「元怪盗だけあって、そういうのは得意なのね」
「まぁね、少し前まではガイアメモリを専門に扱っていた怪盗だからね」
「そう、だけど、果たして解けるのかしら」
「というと?」
そう、俺の横にいる灰原はそのまま冷たく江戸川を見つめる。
「これまで、日常の中で過ごしていた彼が、急に現れたガイアメモリ。
果たして、それを信じて、推理できるのか、どうかよ」
「さぁな、けど、俺の知る探偵だったら、それができる。
俺は、その保険みたいなもんだ」
「そっ、よっぽど信じているのね、探偵を」
「俺も一応、探偵だからな」
そう言いながらも、既に推理ショーが始まる。
「今回の事件で重要なのは、ドーパントの能力じゃ」
「ドーパントの能力?」
「あぁ、それを当てれば、自然と犯人も分かる。
まずは、あの状況で儂らが部屋に入る前に音が出なかった。
それは、あまりにも可笑しすぎるとは、思わないかい?」
「そう言われても、あまりの衝撃で、驚き過ぎただけじゃ」
「だが、見てみろ、タンスを」
その言葉と共にタンスの周りを見てみる。
確かにタンスの周りには、物が多少散らかっている。
だがタンス自体は壊れている様子はなかった。
それ所か、床はあまり傷ついていない様子。
「可笑しいじゃろ、被害者を潰すだけの衝撃があるはずなのに、それ以外は物が零れている以外は、ほとんど何もないのは」
「それは、確かにそうですけど」
「物は確かにドーパントによって、倒されたが、それはあくまでも倒れた瞬間だけだ。
タンスが落ちる直前に、タンスを受け止めた事で、音が出なかったんじゃろう」
「ドーパントが受け止めた?
いやいや、そのドーパントは突然消えたんじゃ」
「儂らが目撃したドーパントは、その能力で現れた映像じゃ」
「映像?」
「そう、だからこそ、ドーパントの能力は過去にその地点にいた人物を映像として出す事。おそらくは多少距離があっても、発動できるだろう」
「いや、だとしても、それは一体」
「それはこのタンスの僅かな凹みに関係する」
「これが?」
そう、紐ではなく、まるでテープのような場所。
「これは紐ではなく、テープ。
おそらくはドーパントによって造り出された物だろう」
「テープにその場で再生させる?」
「ドーパントが使うメモリは、一つの記憶から造り出される。
そして、これらから総合して、おそらくドーパントのメモリの正体。
それはビデオじゃ」
「ビデオだって!」
そう、ビデオ。
それに関しては、江戸川が集めた情報を元に、既にフィリップさんに裏付けをしている。
そして、それが決定的な証拠になると同時に、この状況を生み出した人物に関しても既に江戸川は推理をしている。
「そう、映像を再生させる時、その音まで再現する。だが、落ちた際に奥さんに見られたら、無実の証拠にはならない」
「だとしたら、犯人は」
「それこそ、儂らの前に訪れた客。
そう、彼こそが犯人じゃないか。
そうじゃろ、白倉さん!」
それと共に犯人である彼に向けて、江戸川は言う。
「なっ何を証拠を」
「確かにドーパントの犯行は、普通ならば分かりにくい。
だが、反対に言えば、ドーパントへと変身する為に必要なガイアメモリは確実な証拠になる。さらには変身者かどうかは、メモリを起動させれば、身体のどこかにメモリを差し込む為のスロットが現れる」
そう、ガイアメモリは見つける事が困難であり、隠す事も簡単だ。
これ程、隠す事に優れた凶器はないだろう。
だが、他の凶器とは違い、見つければ、その人物が怪しい事は確定になる。
さらにはガイアメモリを起動させれば、その人物が使用した証拠であるコネクタも現れる。
だからこそ、見つければ、これ程決定的な証拠になる凶器は他にはないだろう。
「では、、少し失礼して「こうなったらっ!」なっ」
それと共に、懐から取り出したのはメモリだった。
『ビデオ』
その音声と共に、奴の姿が変わる。
黒と緑を基調としており、頭部はRCA端末を象ったデザインのドーパントへと変わる。
「ここで、お前達を殺せば『ナスカ』へっ?」
それよりも早く、俺は、周りから隠れながら、すぐに仮面ライダーへと変身する。
同時に、目の前にいるビデオドーパントをマフラーで拘束し、そのまま外へと飛ばす。
「おっお前は一体っ」
「ライダー、仮面ライダーだ」
その言葉と共にビデオ・ドーパントと対峙し、そのまま戦いが始まる。