仮面ライダーナスカ I come to米花町   作:ボルメテウスさん

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怪盗の技

事件がなく暇そうにしながら米花町のアーケード内を歩く俺達はアーケード内にある美容室「緑美容室」に母親と一緒に来ていると話題に出した。

 

そんな中、緑美容室の路地裏で、店長の五島緑と美容師の三井美香が言い争っている現場を目撃する。

 

美香さんは他の店にスカウトされたため移りたいと話すが、緑は美香が店を辞めることに反対していた。

 

美香さんが店を辞めることを残念に思う歩美ちゃんだったが、美香さんは明日の朝、自宅で歩美ちゃんの髪をカットしてあげると約束してくれた。

 

翌日、嬉しそうに美香さんのマンションに向かう歩美ちゃんと同行する俺達。

 

だが、美香さんのマンションに行くとドアの鍵がかかっておらず、部屋には絞殺された美香の遺体が残されていた。

 

すぐに俺達は警察に通報して捜査が開始されるが、美香さんを絞殺した凶器が見つからなかった。

 

捜査を行う最中、彼女を殺害した凶器がハンガーである事が分かった。

 

だが、ゴミ箱には既にそのハンガーはなく、なんとか調査を行った。

 

その結果、なんとかハンガーを見つける事ができたが。

 

「どうしましょう」

 

そう、光彦が言うように、証拠は目の前にあるのに取れない状況だった。

 

都会のカラスは、巣を作る際に針金やハンガーを使っている。

 

そして、そのカラスの巣は照明灯の上にあり、小学生の俺達では取る事はできない。

 

「とりあえず、警部達に連絡をって、灰原」

「そう、とりあえず、来て頂戴」

 

俺達がそう、相談していると、灰原はどこかに電話していた。

 

その手に持っているのはスマホというには、大きいサイズの物だった。

 

「灰原、どこに電話していたんだ?」

「家の同居人よ。

たぶん、すぐに来るわ」

「同居人?」

 

そう言っている間にも、こちらに迫ってくる音が聞こえる。

 

振り返ると、そこには青いバイクが近づいていた。

 

それと共に、辿り着いた。

 

「おい、一体何の用って、あぁ」

 

それと共に見えたのは、現在は協力者のような存在である弾空寺影だった。

 

灰原が呼んだのは、もしかして、こいつらだったのか?

 

「うわぁ、なんか目付きが悪いなぁ」

「このバイク、格好良いですね、なんだか仮面ヤイバーみたいですね」

 

反応は様々だった。

 

「・・・これは一体どういう状況なんだ?」

「言ったじゃない、取って欲しい物があるって」

 

そう、灰原はカラスの巣を指した。

 

「カラスの巣?

どういう状況なんだ?」

「えっと、事情はこういう感じで」

 

そのまま俺達が事情を話す。

 

「はぁ、なるほどね、殺人事件の証拠がカラスの巣のハンガーか。

まぁ、そういう事だったら、やるしかないな」

 

そう言うと、そのまま準備体操を始めた。

 

「兄ちゃん、取れるのか?」

「舐めるなよ、俺は風都で探偵助手をやっていたからな」

「風都?」

「ほら、色々な怪事件が起きている街で有名で、しかも僕達が会った事のある仮面ライダーがいた街らしいですよ」

「えっ、本当に!!」

 

その仮面ライダーがまさに目の前にいる事は黙っておこう。

 

そう、冷や汗を掻いている間にも、再びあいつの方に目を向ける。

 

だが、そこには影の姿は既になかった。

 

「なっ」

「おい、これで良いか?」

「えっ、あっあぁ」

 

そう、既にカラスの巣を取っていた影の姿があった。

 

「なっ」

 

その動きは、俺が知る限り、怪盗キッドと変わりなかった。

 

「よっと、これで良いか?」」

「あっあぁ」

 

その早業に、俺は思わず頷く。

 

仮面ライダーで怪盗だとは聞いていたけど、まさかここまでとは。

 

「とにかく、これで事件は解決ですね」

「早く、目暮警部の所に持って行きましょう」

 

そう、騒いでいる。

 

「あっ、大丈夫だろ。今回はガイアメモリ関係の事件じゃないんだから。

お前は少し子供達の事になると、心配し過ぎるんだよ」

「えっ?」

 

誰かと話している。

 

気になり、振り返ったが、そこには彼以外の姿はなかった。

 

「気にしないで、彼、時々あぁやって誰かと会話をしているから」

 

そんな俺の様子を見て、灰原は特に気にする様子はなく、そのまま立ち去る。

 

未だに謎が多すぎる彼を、観察していく。

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