アイ(愛)を求めて   作:頭お菓子いエクレア

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そういえばカミキの必要性ある?って感想を頂きましたが、
一応この物語には必要な子です。

何故必要かと問われれば自己解釈?で答えられますが需要ある?




変わる日々

 

「おかえり、星野。」

 

「ただいま、天城君。」

 

 約四か月振りに再会した俺たちは互いに懐かしむように顔を見合わせる。

その時間を終わらせるように、星野の後ろから斉藤社長の声が飛び込んだ。

 

「おーい、入口塞いでないで、早く通してくれ。」

 

「あ、はい。すいません。」

 

そう言って俺は一歩下がり、リビングに部屋主の星野と大荷物を持った斉藤社長を通す。

 

「斉藤社長、随分と大荷物ですね。」

 

星野が入院中使ってた持ち物の他に大きい荷物だったり、色々な物を買ってきたみたいだ。

 

「あぁ、ベビーベッドにコーナーガードとかな。」

 

確かに星野はこれから赤ちゃんと暮らすことになるから、いろいろ物入りになるのは当然だろう。

 

「すまないが天城、お前はベッドの組み立てとコーナーガードを家具につける作業を頼む。」

 

「わかりました。」

 

「俺は下にいるミヤコを手伝いに行ってくる。」

 

「ミヤコさん?」

 

「そういえば天城はまだミヤコと顔を合わせてなかったな、後でここに来るから挨拶しとけよ。」

 

「はい。わかりました。」

 

 そう言って斉藤社長はミヤコさんを手伝いに部屋を出て行き、俺は言われた通り、ベビーベッドを作っていき、

 

「星野、その子たちのベッドはどこに置く?」

 

「うーんと、じゃあそこにしようかな。」

 

 星野が指定した場所に、ベビーベッドを置く。その後はコーナーガードを家具や机などにつけていく。

 

「よし、こんなもんかな。」

 

「わー、ありがとー天城君。」

 

「まぁ、これくらいならな。そういえばこの子達の名前まだ聞いてなかったな。」

 

「こっちが愛久愛海(あくあまりん)でー、こっちの子が瑠美衣(るびい)だよ。」

 

またすごい名前を命名したな星野・・。と内心でツッコんででおく。

 

「そっか、これからよろしくな、アクア、ルビー。」

 

「逆だぞ天城。こっちの男の子がアクアでそっちの女の子がルビーだ。」

 

「え?そうなんですか?!」

 

子供たちの名前を訂正しながら、斉藤社長とミヤコさんらしき人がリビングに戻ってきた。

 

「ったく。それでも母親か。」と斉藤社長は続ける。

 

「人の顔と名前覚えるの苦手なんだから仕方ないでしょ。いやでちゅね~、日本の男は母親を幻想視しすぎて。」

 

星野は開き直りながら、アクアたちに愚痴をこぼす。

 

「んなわけあるか!そうだよな!天城!」

 

と斉藤社長に同意を求められるが、

 

「あ、すいません。俺の母はいわゆるネグレクトなんでよくわからないです。」

 

「反応に困ることをしれっと言うなっ!!」

 

とツッコまれる俺。  でも事実だからしょうがなくない?

 

「とにかく、アイドル「アイ」は本日復帰となる。今後の活動について話し合うぞ。」

 

と斉藤社長が話を出す。

 

「いくら何でも早すぎじゃないですか?」と俺は問う。

 

「いや、休み過ぎてファンから見限られたらおしまいだからな。復帰はなるべく早めにしておく。」

 

「そうなんですか・・。」

 

「大丈夫だよ天城君。任せといて!」

 

心配する俺をよそに星野は自信満々で俺に言う。

 

「復帰第一弾は今夜の歌番組だ。生放送だけど、いけるよな?」

 

斉藤社長はそのまま今日の予定を告げていく。

 

「もちろん。」

 

即答した星野の顔には迷いはなかった。きっと大丈夫だろう。

 

「アイが仕事の間、子供の面倒はミヤコと天城に見てもらう。最初は一人で面倒見るのは大変だろうからな、しばらくは二人体制で慣れていってくれ。」

 

「わかりました。」

 

と素直に返事をする俺に対し、ミヤコさんは

 

「はぁ・・・・・」

 

億劫そうに返事をしていた。

 

「あ、そういえば自己紹介がまだでしたよね。 天城 将也です。これからよろしくお願いします。」

 

「ええアイからよく聞いてるわ。 斉藤 ミヤコよ。苗字でわかると思うけど、私はあの人の妻よ。だから呼び方はミヤコで構わないわ。」

 

「了解しました。ミヤコさん。」

 

ミヤコさんとの自己紹介が終えたときに、何故か星野のほうから視線を感じ、視線を向けると、ジト目で星野が俺を見ていた。

 

「・・・・いいな~、名前呼び。」

 

何か言っているようだが、よく聞き取れなかったので、聞いてみようとしたら先に斉藤社長から声をかけられた。

 

「わかってはいると思うが、ミヤコには手を出すなよ。」

 

と圧をかけられたが、

 

「出しませんよっ!!」と断言した。

 

「でも奥さん若いよね~。社長の若い子贔屓にはほかのメンバーもマジで引いてるよ。」

 

星野はしれっとB小町の内情を暴露する。

 

「初耳だ、気をつけよ。」

 

俺は圧をかけてきた若い子贔屓の斉藤社長に冷たい視線を送っておく事にする。

 

「この子達、現場に連れてっちゃダメ?」

 

「ダメに決まってんだろ!!」

 

まぁ当然だよな。と斉藤社長に同意する。

 

「肝に銘じろ!アイドルのお前が16歳二児の母。なんて知れたらアイドル生命即終了!監督責任問われて俺の事務所も終わり、全員まとめて地獄行きだ!

役所の手続きも買い物も全部子連れはNGだ。どうにもならない火急の用事がある際は俺とミヤコの子供を預かっているという設定で出る事!

わかったか?アイ、天城。」

 

「了解です。」と答えた俺に対し、

 

「えー、めんどくさー。」と星野は面倒くさがっていた。

 

「困っちゃうよね?ルビー。」

 

「星野、そっちはアクアだぞ。」

 

「あっはっは」

 

 星野は楽観的だが、斎藤社長達のサポートもあるし、俺自身も気を付けていれば何とかなるだろう。

 

「もうあまりリハまで時間がない。俺は先にしたに降りて車を用意する。準備ができたらお前も来い。」

 

「はーい。」

 

 星野と斎藤社長がそろそろ移動するみたいなので、俺とミヤコさんは星野が抱いているアクアとルビーを預かることにする。

ミヤコさんはルビーを預かり、

 

「天城君 この子たちの事、よろしくね。」

 

「おう、任せろ。」

 

 俺はアクアの星野から預かろうとする。

だが次の瞬間、

 

「おっと」

 

 立ち上がろうとした星野はバランスを崩して転びそうになる。

俺は慌てて、星野とアクアを支えて事なきを得たが、アクアが星野の服を引っ張ってしまったせいで、星野の胸の下着があらわになった。

俺と星野は硬直してしまったが、アクアがずれてしまった星野の服を戻してくれた。

えらいぞ、アクア。

星野から再びアクアを預かろうとした時、星野は悪戯を思いついた顔をしながら俺の耳元で

 

「将也君のえっち♡」と囁かれた。

 

「なっ、今のはしょうがないだろっ?!」

 

「あははっ天城君顔真っ赤だー。」

 

「ほらっ、斉藤社長待ってるだろ、早く行きなよっ。」

 

なんとか平静を保とうとしつつ、星野を送り出そうとする。

 

「はーい、それじゃあ行ってくるね。」

 

と笑顔で仕事に向かう星野に向かって俺は

 

「いってらっしゃい。」

 

と見送るのであった。

 

 

 

 

 

 

  あれ?さっき星野 俺の事名前で呼んでなかったか?

 

 

 

 

 

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