後、少し今後の話の展開を入れています。
番外編 ボンゴレ十一代目のGGO
「そうか。安心しろ、父さん。たまには夫婦二人でゆっくりと楽しんでくるといい!」
俺の名前は沢田義光。ボンゴレ十代目こと沢田綱吉の息子だ。皆からはヨシという愛称で呼ばれている。父はスペインで麻薬密輸を仕切るマフィアの組織を壊滅させた後に、母と共にスペインで旅行を楽しんでから帰ると電話で伝えてきたので、俺はたまには夫婦二人でゆっくりとする様に伝えた後に電話を切った。今のボンゴレはマフィアでは無い。20年以上前に起きたSAO事件の帰還者で有り、ゲームの途中から須郷という男の横やりも有ったが、100層までたどり着きゲームを終わらせたプレイヤーの一人でも有る父がマフィアとしてのボンゴレをぶっ壊したらしく、今のボンゴレは世界中の様々な問題を解決する特殊組織となっている。マフィアでは無くなったボンゴレだが、ディーノがボスのキャバッローネファミリーとは現在でも良好的な関係が続いている。後、ボンゴレ同様にシモンファミリーもマフィアでは無くなり、今ではシモン機関というボンゴレをサポートする機関となった。ボンゴレがマフィアとして有った時代に作られた独立暗殺部隊ヴァリアーは表面上はボンゴレの特殊調査部隊となったが、やむを得ず人の命を奪う事になった場合はヴァリアーが汚れ役を引き受け暗殺を実行する部隊となった。
さてと、現在のボンゴレの内情を説明するのはここまでとしよう。父が不在の間は日本で俺はボンゴレ十一代目としての責務を務めねばな!まずはボンゴレに送られてきた書類を片付けるとしよう。俺は自室で書類を全て片付けた後に、俺はテレビをつけるとニュースが流れていた。
『ニュースです!アミュスフィア対応のVRMMOの一つであるガンゲイル・オンライン、通称GGOにて、本来なら痛みを感じない筈の仮想世界で被弾して痛みを感じたプレイヤーがログアウトしたところ、現実の肉体にもゲームの中で被弾した部位に痣ができて激痛を感じるという人が全世界で100名以上出る謎の事件が起きています。仮想世界で起きた事件を取り締まる機関のトップを務める桐ヶ谷和人氏の話によると、おそらく仮想世界で痛みを感じない様にする為のペイン・アブソーバを無効にする武器をデータ改竄で作ったプレイヤーの手によるものだと発表しました。桐ヶ谷和人氏は犯人の情報が少なく、直ぐには特定できそうに無いとの事です。これは早めに対処しなければ、最悪GGOは運営停止が考えられます。以上、レポーターの三浦ハルでした。』
またか。最近GGOにログインしたプレイヤーが何者かにゲームの中で撃たれ、被弾した部位に痛みを感じ、ログアウトすると現実でもGGO内で被弾した部位に痣ができて激痛を感じるという事件が起きている。さすがに、これ以上は見ているだけはできない。今のニュースに出た人物、桐ヶ谷和人、彼もまた父同様にSAO事件からの帰還者でアバター名はキリトだったな。ついでに言うと母もSAO事件からの帰還者だ。俺は和人さんに電話を掛ける。
『もしもし、桐ヶ谷ですが。』
「和人さん。俺だ、ヨシだ!」
『おおっヨシか!こうして話すのは久しぶりだな。俺は仮想世界の事件を取り締まる機関のトップになって以来、あまりALOや他のVRMMOにログインする暇すらできないから、お前の声が聞こえて嬉しいよ。どうやら元気の様だな。で、最近本当に忙しくて連絡する時間もできないから一応聞くけど、ツナにその奥さんも元気か?』
「勿論だ。父と母は相変わらず元気だ。今日もスペインの麻薬密輸を仕切るマフィアの組織を壊滅させて、今はスペイン旅行を楽しんでいるからな。」
『ははっ、そうか。相変わらず元気そうだな。それで、本件は何だ?』
「今ニュースでGGOで起きた事件の事についてなんですが・・・」
『やっぱりな・・・いいか、お前はツナの子供でボンゴレ十一代目になる男だ。だけど、まだ十一代目候補だろ。それに、大人として子供であるお前を巻き込みたくない。』
「和人さん。気持ちは解りますが、これ以上は俺も我慢の限界です。もう見ているだけはできない。これ以上の犠牲者を出さない為にも、どうか俺にこの事件の調査を任せてほしい!」
『わかった。その代わりに絶対に無事に終わらせろよ。もし、お前の身に何か有ったら、お前の両親に俺が殺されるんだからな!』
「はい、わかっています!絶対に無事に終わらせます!」
俺は電話を切ると、直ぐにアミュスフィアを装着しGGOにログインを開始した。
「リンクスタート!」
まずは無事にGGOにログインできた様だな。俺のアバター名はヨシ。現実世界での愛称と同じだ。俺のGGOでのアバターの姿は、茶色のコートを着た茶髪の長髪を後ろに一つ編みした髪型で身長は現実と同じ172センチぐらいだ。顔付きは現実と比べれば少し老け込んだ感じだが、たかがアバターだ。イチイチ気にしていてはいられない。さて、GGOに無事にログインできたのはいいが、データ改竄で作ったペイン・アブソーバ無効武器を持つプレイヤーをどうやって見つけるかが問題だな。どうも、俺は昔から後先考えずに首を突っ込みたがると父に指摘され、更には諦めが悪いとまで言われている。つまり俺が言いたいのは絶対に犯人を見つけるという事だ。犯人もGGOのプレイヤーだ。なら、片っ端からプレイヤーを探して犯人にまでたどり着くまでだ!
俺がフィールドを歩いていると、周りから複数の気配を感じた。どうやら、待ち伏せをして他のプレイヤーを複数で攻撃する集団戦法だろう。俺は複数いるプレイヤーの内、200メートル離れたビルから俺を狙撃しようとしたプレイヤーを手にするハンドガンで先に撃ち抜くとそのプレイヤーは粒子となり散った。
「バカな・・・200メートル離れたビルに潜んでいたスナイパーをハンドガン一発で撃ち抜いたっていうのか!?」
「ほう。どうやら、あまりの実力の差に驚いて姿を出さずにはいられなかった様だな。」
俺がハンドガンで200メートル離れたビルに潜むスナイパーを先に撃ち抜いた事に驚き、周りに隠れていた複数のプレイヤー全員が姿を表した。
「なるほど、合計14人か。いや、先ほど撃ち抜いたスナイパーを含めれば15人か。よくこんなにプレイヤーを纏める事ができたな。だが相手が悪かったな。お前達、全員が一斉に掛かってきても俺には勝てないぞ!」
「うるせえ!!相手はたかがオッサン一人だ!全員で一斉に攻撃すればどんな奴が相手でも負ける訳がねえ!やっちまえ!」
「愚かな・・・」
この複数のプレイヤーを纏めるリーダー格の男が周りのプレイヤーに攻撃の合図を出すと全員で一斉に俺に攻撃を仕掛けてきた。だが全ての攻撃が丸見えだな。俺はまずハンドガンの早撃ちで2人を倒し、次に三方から俺に接近しながらマシンガンを乱射する男3人の攻撃をジャンプして避けると、その3人は仲間のマシンガンを受けて倒れ粒子となり散る。今度は爆弾を使おうとした4人には爆弾を投げるタイミングで、その爆弾をハンドガンで撃つ事で爆発させ、その4人と周りにいた2人を巻き込み、粒子となると散った。残り3人になったところでリーダー格の男は残りの二人に任せて逃げようとしたが、俺はハンドガンからフォトンソードに持ち変えてリーダー格の男が逃げる時間を稼ごうとした二人をフォトンソードで切り裂き、粒子にした後にリーダー格の男を逃げ道の無い場所まで追い詰めた。
「待ってくれ!?お、俺が悪かったよオッサン。集団での奇襲なんて、セコい戦法をやって悪かった。だから、俺を見逃してくれ!今までの稼ぎがチャラになるデスペナルティは受けたくない。俺を見逃してくれれば、一回だけ頼みを聞いてやるから・・・」
「そうか。ついでに言っておくが、アバターのせいで老けて見える様だが、俺は17歳だ!アバターの外見の事はともかく・・・聞きたい事が有る。構わないか?」
「ああ。俺が答えられるモノならな。で、聞きたい事は?」
「最近、このGGOで撃たれたプレイヤーがゲーム内で痛みを感じ、ログアウトすると現実世界の肉体にもGGOで撃たれた部位に痣ができて激痛を感じるという事件は知ってるな。」
「勿論な。そんな物騒な事件が起きたら、このGGOが運営停止にならないかが心配で夜も眠れないぜ。」
「実は俺はその事件の犯人を探しているんだが、犯人に思い当たる事なら何でもいい。何か知ってないか?」
「残念だが、俺は犯人に心当たりはねえよ。悪いな、アンタが期待する情報を持っていなくてな。」
「いや、別に構わない。それでは失礼する。」
俺が男に背を向けると男が銃を構えて俺を撃ち抜こうとするが、俺は簡単に男の不意討ちを回避すると男の胸をハンドガンで撃ち抜く。
「バカめ、敵意がだだ漏れだ。そんな腕でよくあの集団を纏められたものだ・・・」
「チックショ・・・このチーターめが・・・」
男はそう言って粒子になり散った。これ以上、ここにいても情報を得られそうに無いな。街に行って、情報を集めるとしよう。
俺は街に着くと、他のプレイヤーから情報を持っていないか聞きまわった。ほとんどのプレイヤーが犯人に心当たりが無いと答える中、一人のプレイヤーからはたまたま事件の被害に会ったプレイヤーの近くにいた様で犯人の姿を確認しようとしたが、犯人は暗い所に潜伏している為に姿をはっきりと捉えていないと聞いたので、犯人は暗い所に潜伏しやってきたプレイヤーを襲撃しているという事が判明した。これで犯人のいそうな場所を少しは絞り込める。だが、人の姿が見えない程に暗い所はこのGGOにはいくらでも有るので犯人にたどり着くのは時間が掛かりそうだな・・・
俺は暗い所でも視界を遮る障害物が多い場所を犯人がいる可能性が高い場所としていくつか絞り出し、マップに印を付けた。その時、俺に声を掛けるプレイヤーがいた。
「アンタは・・・ヨシさんッスよね?」
「ああ、そうだ。俺の名前はヨシだが、どうしたんだ?」
俺をヨシかどうか確認しているこのプレイヤーは、外見は紫色の短髪で少しパーマがかかっている感じの髪型で赤いバンダナを巻いた少年だ。まあ、GGOのアバターは本当にランダム作成なので現実では少年かどうかも怪しいが・・・そんな少年は俺がヨシと解ると身体が震えていた。
「や、やっぱり!本物のヨシさんッスね!2年前の話になりますけど、バレット・オブ・バレッツ。通称BoBの優勝者ッスよね!」
「ああ、確かに2年前のBoBで優勝したな。だが、それは本当に2年も前の話だぞ。」
「いや、ヨシさんは本当に凄かったッスよ!俺はヨシさんの戦いをテレビで見てVRMMOを始めたんッスよ!」
「そうなのか。それで名前は何と言う?」
「あっ、すみませんッス。俺の名前はシノブと言うッス。よろしくッス!」
「そうか。それでシノブ、お前は俺の戦いが凄いと言うが、そんなに凄かったのか?」
「そりゃ凄かったッスよ。俺は元々は外で運動をやるのが好きだったんッスけど、ある日にヨシさんが出ていたBoBの試合を見たら、その戦いを見て感動したというか、なんというか・・・とにかく俺は夢中になってヨシさんの戦いに見惚れていたんッスよ。それはアクション映画よりも見応えの有る動きで、しかも武器はハンドガンとフォトンソードの2つだけで相手を圧倒して優勝したんッスから凄かったとしか言えないッスよ。その戦いを見て以来、俺はアミュスフィアを何とか親に必死に頼んだ結果、購入してもらってGGOを始めたんッスよ。武器はヨシさんと同じでハンドガンとフォトンソードの2つッス!」
「そうか。2年前のBoB以来俺はGGOにログインしなかったが、俺の戦いを見て感動したと言うなら感謝する。だが、俺に憧れているからといって俺に合わせてハンドガンとフォトンソードにするにはオススメできないな。ハンドガンは元々は牽制用、フォトンソードは接近する必要が有る。俺はこの2つを上手く使う事で2年前のBoBで優勝できただけだ。」
「やっぱり、そう言われるかと思ったッス・・・ヨシさんの言う通り、俺はハンドガンとフォトンソードの2つで戦ったところ127戦やって結果が8勝119敗と見事なボロ負けが多いッス・・・」
「そんなに戦って負け続けたのに武器を何故、変えないんだ・・・」
「負けるのは悔しいッスけど、やっぱり俺がGGOをやるきっかけになったのがヨシさんの戦いを見たからなので、俺は負け続ける事になったとしてもこれからもハンドガンとフォトンソードの2つで戦っていくッス!」
「そうか。そこまで言うなら、俺も武器を変えろとは言わない。お前はお前の信じるやり方で戦うといい!」
「はい、ありがとうッス!」
「それでシノブ、お前はGGO以外のゲームもやるのか?」
「やっているッス。今でも定番のアルブヘイム・オンライン、通称ALOをやっているッス!アバターネームは同じくシノブで種族は土妖精ノームで武器は大剣ッス!もしかすると、ヨシさんもALOをプレイしているんッスか!」
「ああ。アバターネームは同じくヨシで、種族は鍛冶妖精レプラコーン、武器は刀だ。後は弓も使うし、攻撃と回復に補助と様々な種類の魔法を扱うオールマイティーな戦闘が可能だ。それとオリジナルソードスキルも作っている。」
「ALOでも凄いんッスね。」
「そうかもしれないな。どちらかと言うと俺はALOをメインにやっているから、もしALOにログインした時には俺がリーダーを務めるギルド、死炎戦士団を訪ねてこい。お前がその気なら、死炎戦士団のメンバーに入れてやる。」
「ALOで有名なギルドの一つである死炎戦士団のギルドのリーダーだったんッスか!?知らなかったッス・・・じゃあALOにログインした時には訪ねてみる事にするッス!」
「ああ、そうしてくれ!」
俺はシノブにALOにログインした時には、俺がALOで作った死炎戦士団のギルドに誘うと約束したところで俺は本来の要件である、事件についてシノブに尋ねる。
「ところでシノブ。ここ最近、このGGOで起きている事件は知っているな?」
「あの事件ッスか!?勿論、知ってるに決まってるッス!あるプレイヤーの武器で撃たれたGGOのプレイヤーがゲーム内で痛みを感じて、ログアウトすれば現実の肉体も影響を受けていた忌々しい事件の事ッスね!」
「ああ、俺はその事件の犯人を探している。」
「そうだったんッスか・・・何故、ヨシさんがそんな危険な事に首を突っ込む理由はあえて聞かないッス。ヨシさんの気持ちは俺にも解るッス。一刻も早く犯人を見付けて、このGGOを守りたいんッスね。」
「まあ、それも有るな。俺は犯人を見付けて、これ以上の犠牲者を出したくないんだ。」
「なるほど、あの事件の被害者の中には発狂して精神錯乱を起こしたり、胸を撃たれた事で現実の心臓もダメージを受けて亡くなった人もいると聞いたッス・・・そんな犠牲者をこれ以上出したくないからこそ、ヨシさんはこのGGOに帰ってきたんッスね。」
「その通りだ。この事件の犯人はまるでゲーム内の出来事を本物にして、人が苦しむ姿を眺めるのを好むイカれた人物で間違いない!だから、シノブ。もし知ってる事が有ったら、何でもいい。話してくれないか。」
「そうッスね・・・これはあくまでも噂で聞いた事なので、本当かどうかは解らないッスけど・・・」
「噂でも構わない。是非、話してくれ!」
「了解ッス。ええと、確か・・・この街を東に出た先に有る、廃車や倒壊したビルや瓦礫が散乱する地帯に悪魔が潜むという話を聞いたッス。」
「悪魔?」
「ええ、悪魔ッス。その悪魔が今回の事件の犯人であるプレイヤーかどうかは解らないッス。只のMobの可能性も有るので今回の事件の犯人である確証は無いッス。」
「そうか。それだけでも十分だ。俺は今すぐにその場所に向かうとする。」
「じゃあ、俺もご一緒するッス!」
「いや、シノブ。お前はここに残るか、さっさとログアウトしろ!」
「何故ッスか!一人でも数が多い方が有利じゃないッスか!」
「それは通常のプレイヤー及びMobの場合での話だ!今回の相手は通常のプレイヤーと違い、ペイン・アブソーバと呼ばれる仮想世界での痛みを感じさせなくするシステムを無効にする武器をデータ改竄で持つプレイヤーが相手だ。しかも、ソイツは今まで100名以上のプレイヤーを相手にしながらも顔を見た者が一人もいない。つまり、事件の犯人は通常のプレイヤーとは違う強さを確実に持っているという事だ。だからこそ、シノブ。お前を巻き込む訳にはいかない。お前の気持ちは嬉しい。だが、お前を巻き込みたくない俺の気持ちも解ってくれ・・・」
「解ったッス・・・俺はヨシさんの事を信じるッス!絶対に事件の犯人を見付けて、銃撃戦がメインのGGOにおかしいと思うッスけど、GGOの平穏を取り戻してくれるって信じるッス!」
そう言うとシノブはログアウトした。シノブとの約束だ。絶対に犯人を見付けて、このGGOに平穏を取り戻してみせよう!
俺はシノブの話で聞いた場所に着くと、何処からか気配を感じる。これは明らかにMobでは無いな・・・まるで獲物を待ち続け、腹を空かせた獣に似た気迫だな。このような気迫をMobが出せる筈も無い。確実に事件の犯人で間違いない!しばらく、俺はその場に動かずにじっとしていると相手が先に仕掛けてきた。俺を狙ってマシンガンの銃弾が乱射される。俺は素早く動き、何とか一発も当たらずに回避できた。今のはあくまでも、相手が様子見で行った威嚇射撃だろう。相手もどうやら、これ以上は隠れて攻撃するのは無理だと判断したのか姿を現した。姿を現したのはボサボサした黒い髪で黒いシャツと短パンを着た外見は少し子供っぽく見える男だ。だが、見た目とは裏腹に明らかな殺気がコチラに向かれている。
「お前が事件の犯人か!」
「フフッハハハ!!ああ、その通りだ。遂に出て来たか・・・忌々しきボンゴレ十代目、沢田綱吉の息子、ボンゴレ十一代目、沢田義光!」
「現実の俺の事を知ってるだと・・・お前は一体、何者だ!」
「俺の名前はZ・B。いや、こう言った方が早いか。俺の名前はジョニー・ブラックだ!」
「何だと、SAO事件で殺人ギルドである笑う棺桶のリーダーだったPoHの側近の一人であるジョニー・ブラック、金本だと!?」
「そうだ。俺はそのジョニー・ブラックだ!」
「バカな・・・貴様は現在、SAO事件の後に新たな事件を新川と供に起こした事で終身刑を受け牢獄に服役中の筈だ。しかも、ナーブギアは回収され、アミュスフィアすら持つ事を許されない状態だった筈・・・まさか、貴様!!」
「そう、俺は脱獄したんだ!俺達のヘッドに合流する為にな!」
「それは無理だな。」
「何?」
「お前も知ってる筈だ。PoHは死んだ。20年以上も前のSAO事件で、父の手でな・・・」
「あり得ねえよ!!?あの甘い戯れ言を抜かす優男がヘッドを殺す程の覚悟を持っていた筈がねえ!!」
「確かに父は優しすぎる。須郷を除きどんな悪党にも情けを掛ける程にな。だが、PoHの場合には優しさで生かして牢獄に送ったとしても脱獄し、再び他のプレイヤーを殺す可能性、それに現実世界に戻ったPoHが現実でも沢山の人の命を奪うだろうと考え、父はやむを得ず苦渋の決断で父自らの手でPoHを殺した。例え、それで自分の心に大きな傷を残す事になったとしてもだ・・・父は優しすぎるが確かいざというときは苦渋の決断をする覚悟を持っていた。」
「うるさい!!これ以上、ヘッドが死んだなんて嘘をほざくんじゃねえ!!」
「嘘では無い!もうPoHは土の中だ。どんな手を使おうがPoHには二度と会えはしない!」
「それを確かめる為に俺は脱獄したんだよ!ヘッドが生きていれば、俺が作ったペイン・アブソーバ無効の武器で事件を起こしたら俺だと気付いて俺に会いに来てくれる筈だ。ヘッドが来なくても、あの男・・・沢田綱吉が来ると思い、来たところを俺の手で倒してやろうかと思ったんだが・・・」
「父ではなく、息子である俺が来たという訳だな。」
「まあ、沢田綱吉じゃないのは残念だが、息子のお前でも関係ない!俺は笑う棺桶の復活の宴の最後の生け贄をお前に決めたぜ!覚悟しな、ボンゴレ十一代目、沢田義光!」
「いや、今の俺は義光では無い!只のGGOプレイヤー、ヨシだ!」
Z・Bもといジョニー・ブラックは俺に向かって、手にするマシンガンを俺の足下を狙って乱射する。俺は素早く動き、ジョニー・ブラックのマシンガンの乱射攻撃を避ける。それにしても、正確な射撃精度だ。弾数で勝負するマシンガンでよくこんな精密な射撃を行うとはな・・・本当に油断できない相手だ。しばらくマシンガンを避け続けると弾切れになったのかジョニー・ブラックはマシンガンを放り投げて放棄する。
「弾切れか。チッ!弾を無駄にしちまったな・・・だが、今度は本気でいかせて貰うぜ!」
ジョニー・ブラックはそう言うと、メニューを開きフォトンソードを2本取り出した。ジョニー・ブラックは2本のフォトンソードをそれぞれ両手に構える。
「ジョニー・ブラック。何のつもりだ・・・」
「見りゃ解るだろ。黒の剣士流に言えば、エクストラスキル二刀流ってか!まあ、俺の二刀流はペイン・アブソーバ無効だから気をつけな!」
「貴様!!それは擬きと言えど、貴様の様な奴が使う事は許されんぞ!その二刀流はキリトさんの思いが込められたモノだ!それを汚す様な輩だけは絶対に許さん!」
俺はフォトンソードを取り出し構えると、俺とジョニー・ブラックは同時に動いた。
「いくぜ、黒の剣士様の十八番の技!スターバースト・ストリーム!」
「貴様の様な奴がその技を使うなぁーー!!喰らえ、かつて絶剣と呼ばれし剣士が創造し、今なお語り継がれる幻のソードスキル、マザーズ・ロザリオ!」
GGOではソードスキルは使えないが、俺とジョニー・ブラックは互いにソードスキルと同じ動きで攻撃を繰り出す!ジョニー・ブラックの[スターバースト・ストリーム]は見よう見まねだが、威力は本物と同等だ。だが、俺は絶剣と呼ばれた少女が創造し、今なお語り継がれるオリジナルソードスキル、[マザーズ・ロザリオ]を繰り出し、互いに威力が同等だったのか、互いに後ろに押し出された。
「チッ!やるじゃねえか。でも見よう見まねとは言え、本家の黒の剣士様にも劣らないレベルだろ?」
「確かにな。だが、やはりその技を使っていいのはキリトさんだけだ!」
「そうかよ。でも俺は使うぜ!喰らいな、黒の剣士様の裏の十八番、ナイトメア・レイン!」
「まだ使うか!!なら、コチラはかつて水妖精ウンディーネの中で最強の名を持ったプレイヤーが創造した、究極の一撃を持つソードスキル、テュールの隻腕!」
ジョニー・ブラックはかつての二刀流のソードスキル[ナイトメア・レイン]を繰り出すが、俺はかつてのウンディーネ最強の男が創造した究極の一撃と呼んでも過言では無い威力を誇るオリジナルソードスキル、[テュールの隻腕]をGGOでは完全な再現は無理だが俺の心を乗せ繰り出す。ジョニー・ブラックの[ナイトメア・レイン]は俺が放った[テュールの隻腕]の一撃で2本のフォトンソードが吹っ飛ばされた事で脆くも崩れさった。
「バカな、俺が負けるだと・・・黒の剣士様の戦いを完全にマスターしたっていうのによ・・・」
「確かに貴様の二刀流はキリトさんと同等のレベルと言ってもいいだろう。だがお前はキリトさんと違い、自分の為にその技を使った。キリトさんは貴様と違い、二刀流を守るべき者達の為に使った。守るべき者の為に使う力と、自分の為だけに使う力。どちらが勝つかは明白!だから貴様は二刀流を使っても俺には勝てなかったんだ!」
「うるせえ!!こうなったら仕方ねえ!このペイン・アブソーバ無効のグレネードでお前諸ともここで仲良く沈んでやらぁ!!」
ジョニー・ブラックは負けを認めたくないのか、ペイン・アブソーバ無効のグレネードで俺を巻き込んで自爆する気の様だが、俺は遠慮させてもらう。俺はジョニー・ブラックの両腕をフォトンソードで切り裂いたら、落ちたグレネードを直ぐに別の場所に放り投げた。
「クソクソクソーーー!!?この俺が何も出来ずに負けたというのか!!?」
「残念だな金本。お前の相手が父だったら、父の優しさで少しは善戦できたかもしれないが善戦では意味は無いな・・・」
「親子揃ってムカつくぜ!!いいか、覚えていろよ!笑う棺桶は俺と新川もとい赤目のザザが生きている限り無くなりはしねえ!それだけは忘れるなよ!」
「そうか。だが、これ以上世間に迷惑を掛けるな。お前の残りの人生は一生牢獄で暮らす事だ。一度脱獄されたからには更に厳重な監視が施されるだろう。最早、お前は何も出来なくなるだろう。」
俺はジョニー・ブラックにそう言った後に、フォトンソードでジョニー・ブラックの身体を二つに割いた。
「そうかな?案外早く、もう一度お前と会う事になるかもな!ボンゴレ十一代目、沢田義光さんよぉ!!」
ジョニー・ブラックは最後にそう言った後に粒子となり散った。もう一度会う事になるだと・・・あり得んな。さて、俺もログアウトして犯人が脱獄したジョニー・ブラックもとい金本だと和人さんに連絡しないとな。
俺はログアウトして直ぐに和人さんに連絡し、事件の犯人が脱獄した金本の仕業だと教えると直ぐに手配がされ、3日後に金本は渋谷の空き家に隠れていたのを発見され再び牢獄に入る事になり、今回の事件の事も有り監視が更に厳重に強化された。尚、金本が今回の事件でGGOにログインするのに使っていたのは近くのお店でレンタルしたアミュスフィアで、ペイン・アブソーバ無効の武器を作り出したデータ改竄の手段はインターネットカフェで行ったらしい。ついでに同じく脱獄の可能性が考えられる新川もとい赤目のザザの方も厳重に監視が強化される様だ。これでSAO事件でできた父と笑う棺桶の因縁に決着が着いたと願いたい。そしてGGOは無事に運営が継続され、無事に事件は解決した。だが、この事件が原因で精神錯乱状態になった者やショック死した者がいるので、VRMMOに対する批判的な声も大きくなったのも事実だ。それを忘れない様にしよう。
金本が逮捕され、しばらくすると父から電話がかかってきた。
「もしもし、父さん。スペイン旅行の調子はどうだ?」
『ヨシ!キリト・・・いや和人から聞いたぞ。また厄介事に首を突っ込んだみたいだな!』
「確かにそうだが、安心してくれ。俺はちゃんと五体満足で無事だぞ。」
『バカ!俺と母さんはお前が無事で良かったと安心したけど、もし何か有ったらどうするんだ!親の気持ちも考えてくれ!』
「ははっ。昔、何だかんだで周りに心配掛けさせて戦い続けた父さんが言っても説得力の欠片も無いと思うんだがな。」
『うっ・・・そう言われれば確かに、俺もお前の事を言えないな・・・』
「そうだろ。俺はきっと父さんに似たからこそ、わざわざ厄介事に首を突っ込みたがるんだろうな。」
『そうか。俺に似てお前は本当に困った人を放っておけないんだな。本当にお前は俺に似たんだな。』
「ああ。ただし、父さんに似てない部分も有る。父さんの学生時代は赤点ばっかりで運動も落第点レベルだった様だが、俺は成績優秀、運動能力も高く体育の授業では一番成績が良いぞ。」
『うるさい!何故、人がせっかく誉めているのにお前は俺を煽るんだ!』
「ははっ。本当に済まないな父さん。今回の事件は本当に無事に終わらせたが、次もそう上手くいくとは限らないのは俺も解っている。本当に心配を掛けさせてすまない、父さん。」
『本当に心配したよ。でも、俺はともかく母さんが許してくれるかは解らないけどね・・・』
「まさか・・・父さん。母さんは怒っているのか・・・」
『怒っているというレベルでは無いね・・・それじゃ、母さんに電話を渡すから、後はごゆっくり・・・』
「父さーーん!!?カムバック!!か、母さん・・・待て、話を聞いてくれ・・・俺はただ・・・」
その後、しばらくは母さんから電話で数時間の説教をされる俺だった・・・
それから数日後、俺はALOにログインし、あるプレイヤーが来るのを新生アイングラッドの第1層の始まりの街で待っている。少しの間、待ち続けると急ぎ足でコチラにやって来るプレイヤーが見えた。そのプレイヤーはGGOで出会ったシノブだ!
「すみませんッス・・・大分、待たせたッスか・・・」
「安心しろ、シノブ。そんなには待ってないからよ。ここでのお前のアバターって、髪色が灰色になっている以外はGGOの姿と同じなんだな。」
「そりゃそうッス!GGOからALOにコンバートしたんッスから!」
「そうか。それでシノブ。俺のギルド、死炎戦士団に入るか?」
「はい、勿論ッス!入れてほしいッス!」
「わかった。シノブ、今日からお前は死炎戦士団のメンバーの一人だ。これから宜しく頼む!」
「ありがとうッス!ご期待に答えられる様に頑張るッス!」
こうしてALOで俺が団長を務める死炎戦士団に新たなメンバーとしてシノブが加わった。
「さあ、シノブ!死炎戦士団のメンバーと合流次第にモンスターを倒しに向かうぞ!」
「はいッス!ヨシさん、それでその倒しに向かうモンスターって何ッスか?」
「黒龍皇バハムートだ。」
「えっ、ええっ!?あのHPゲージが50本も有る、あの化け物をマジに倒しに向かうんッスか!」
「そうだが・・・これぐらい普通だろ。さあ、共にバハムートを倒しに行こう!」
「何ッスか・・・その一狩り行こうぜ!みたいなノリは・・・バハムートって、そんな簡単なノリで相手していいモンスターじゃないッスよ・・・」
シノブが何か意気消沈している様だが、俺とシノブは死炎戦士団のメンバー達と合流した後にバハムートを倒しに向かうのだった。
その後、俺と死炎戦士団のメンバー達が無事にバハムートに勝てたかどうかは・・・いつか、また別の話でな!
今回は番外編を書きましたが、どうだったでしょうか?GGOでの戦闘描写がどうも難しいので、上手く書けたかが疑問です。後、少しだけ今後の展開を入れてみましたが、この小説ではSAOは第76層以降の話、つまりゲーム版SAOの展開となります。その為、今回はGGOをメインにしました。PoHはツナが苦渋の決断で殺す事が解ったかと思いますが、最初はPoHを殺す考えは否定していたツナが何故、PoHを殺す事にしたのかはいずれ明らかになります。後、ユウキのオリジナルソードスキル、マザーズ・ロザリオ。ゲーム版SAOの登場キャラであるスメラギのオリジナルソードスキル、テュールの隻腕。この二つをヨシは使用しましたが、前者の方はどうやって伝わったのかは教えられませんが、後者の方はスメラギ本人がヨシに伝授させたものです。そして気になるツナの奥さんであり、ヨシの母親は誰なのか・・・まだ、お教えできません。
ここで今回の主人公、ヨシのプロフィールです。
名前;沢田義光
年齢;17歳
血液型;?
誕生日;11月1日
趣味;VRMMO 映画鑑賞
好きなもの;唐揚げ マグロの刺身
嫌いなもの;特に無し
身長・体重;172センチ 62キロ
外見はツナの髪型を少し短くしてボサボサさせた感じ。顔はツナの目を一回り小さくしてつり目にした感じで少しツナより眉毛が太い。性格は優しくちょっとした熱血漢で厄介毎に首を突っ込みたがる癖と諦めが悪いところも有るが、それは長所ともなれば短所にもなるので本人よりも周りの考え次第でどうとも受け取れる。後、勉強は平均より上で運動能力は学校のトップに立つレベル。皆からは愛称でヨシと呼ばれている。自分がボンゴレ十一代目の第一候補として、父が不在の間はヨシが自ら進んで日本のボンゴレを指揮する。尚、恋愛に関しては非常に鈍感である。ALOやGGOなど、仮想世界では尋常では無いステータスを誇り、未だにヨシに勝てたプレイヤーは片手で数える程しかいない。そのプレイヤーは自分の父と母も入っており、両親には勝てそうには無いと断言している。それと現実世界での戦闘能力も高く、並みのマフィアが複数で襲い掛かっても相手にならない程。
では、また番外編を書くかどうかは解りませんが、もし書いて欲しいというのなら、積極的に書いていきたいと思います。
次に投稿する話は今後こそはツナ達のギルドホームができる話です。