後、今回少し読みづらいかもしれませんので、あらかじめご了承ください。
それと話とは関係有りませんが、友人と最近スマブラ3DSで対戦して私がシュルクを使って3連勝して負け無しで終わったのですが、シュルクの性能ってバランス崩壊してる気がするのは私だけでしょうか・・・
スワロフスキーと別れて2日経ち、雪山エリアを捜索していたキリト達のパーティーが第9層のボス部屋を発見したのでボス戦に参加する為の準備がされつつ有る時だった。
「ツっ君。スワロフスキーというプレイヤーの情報を俺っちに出来る範囲だったが調べ終わったぞ。」
「アルゴ。それは本当!」
アルゴがスワロフスキーの情報を集め終わったらしい。俺はアルゴからゆっくりと話を聞ける人気の無い路地裏でスワロフスキーの情報を聞く。
「スワロフスキー。俺っちが聞いた話だと、まずヒースクリフが血盟騎士団に勧誘した事が有る程の実力を誇る凄腕の槍使いみたいだ。それに、相棒であるラピスという女性プレイヤーもな。
まあ、スワロフスキーがその勧誘を断ったのは言うまでも無いか。」
相棒?元々はコンビだったのか?あの人がそれ程の実力の持ち主だったなら、何であんなところに・・・
「スワロフスキーがヒースクリフの勧誘を断った理由は詳しくは知らないが、おそらく、ギルドを立ち上げていたからだろうな。
スワロフスキーはラピスと一緒にギルド、ジュエル・ウォリアズを結成してリーダーをやっていた立場の為に断ったんだろうな。」
「ジュエル・ウォリアズ?あの人がギルドを立ち上げていたなんて・・・」
俺はスワロフスキーがギルドを建てていた事に驚いた。
「ジュエル・ウォリアズ。和訳すると宝石の戦士達って言う意味だよね?」
「ああ。スワロフスキー自身もそうだが、ギルドメンバー全員の名前が宝石の名前だから名付けたんだろうな。
スワロフスキーを含めたジュエル・ウォリアズのメンバーは、エメラルド、ガーネット、トパーズ、サファイア、パール、そしてラピスの7人で構成されたギルドだった。」
「だった?それって、もしかして・・・」
「ああ。そのまさかだ。ジュエル・ウォリアズは壊滅したんだ。リーダーであるスワロフスキー以外の全員が死んだ事でな・・・」
彼が樹海エリアで最初に生気を感じなかったのは、仲間を失った事で自分を追い込んでしまっていたからか・・・
「スワロフスキーの仲間達が死んだ理由って、モンスターとの戦闘でHPが0になったから?」
「いや、それよりも質が悪いかもな。これはまだ確実な情報として言える事では無いが、スワロフスキーの仲間はフィールドに出ていたところを闇討ちしてきたSAOのプレイヤーによってHPを0にされたらしい。」
「なっ!?プレイヤーがプレイヤーのHPを0にするって事は現実世界で言う殺人じゃないか!!」
俺はアルゴから聞いた話に自分の耳を疑った。SAOをクリアして現実世界に戻る為には、他のプレイヤーと協力しなければならないのに、プレイヤーがプレイヤーを殺す事なんて起きてしまう事は有ってはならない。
「まあ、これはあくまでも噂だ。本当にスワロフスキーの仲間がプレイヤーに殺されたのかまではお姉さんには解らない。
でも、噂通りだとすればスワロフスキーの行動が理解できるな・・・」
「アルゴ。スワロフスキーは一体何をしようとしているんだ。」
「第8層でスワロフスキーの外見的特徴に当てはまるプレイヤーに、自分が見掛けたオレンジプレイヤーの居場所を聞かれて教えたら、その場所に向かったと聞いた。」
「オレンジプレイヤー?」
俺は聞き慣れない言葉を聞いたので、アルゴからオレンジプレイヤーが何なのかを聞く。
「オレンジプレイヤーというのは、カーソルがグリーンでは無くオレンジであるプレイヤーの事だ。
ツっ君でもカーソルがグリーンからオレンジになる経緯ぐらいは知ってるだろ。」
「俺でもって何だ!!確か、他のプレイヤーに攻撃を誤って当ててしまったプレイヤーがグリーンからオレンジになるんだよね。」
「ツっ君の言う通りでも有ると思いたいんだが、本当の理由は違うんだろうな。おそらく、プレイヤー自身が自分の意思で他のプレイヤーを傷付けた者に対しての処罰なんだろうな。実際、オレンジプレイヤーになった者は街や村に入ろうとすると警備NPCに追い出される様だしな。しかも、鬼の様に強いプログラムらしいぞ。例えるなら、完全にキレたXANAUSが複数に分裂して増殖して複数になって追い掛けられる様なモノだな。」
「俺は絶対に間違っても他のプレイヤーに攻撃を当てる真似だけはしないぞ・・・」
XANXUSの様な強さのプログラム複数に追い掛けられるのは、さすがに嫌だし・・・
「後、グリーンのプレイヤーがオレンジプレイヤーに攻撃した場合はカーソルがオレンジにならないみたいだ。現実で言う自主防衛として扱われるみたいだな。もし、ツっ君がオレンジプレイヤーに攻撃されて、ツっ君が反撃してもツっ君がオレンジになる事は無いって事さ。」
「それはそれで安心した様なしない様な・・・」
何でこの世界でも現実同様に俺の命が狙われる事が前提なんだ・・・
オレンジプレイヤーに俺が攻撃してもオレンジになる事が無いのは助かるけどさ、現実世界もSAOの中も人間の起こす行為は変わらないって事か。
それよりも、アルゴが先ほど気になる事を言っていた事を思い出した。
「そう言えばアルゴ。スワロフスキーがオレンジプレイヤーの居場所を聞いて、そこに向かったって言ってたよね。」
「ああ。その通りだ。これから先は俺っちの推測となるけどな。おそらく、そのオレンジプレイヤーこそがスワロフスキーの仲間の仇なんだろうな。スワロフスキーは仲間の仇討ちの為に、そのオレンジプレイヤーを探しているんだろうな。そして、仲間の仇を見つけたら殺す気で襲い掛かるだろうな。」
「もし、アルゴの推測通りだとしたら、早く止めないといけない気がするんだ。」
「復讐しても仲間が喜ぶ訳が無いとでも伝えたいのか?」
「それも有るけど、スワロフスキーは仲間の仇を取った後に自分の命も終わらせようとする筈なんだ。
樹海エリアで俺が助けた時には、少しだけは生気が戻った感じは有ったけど・・・
それは一時的にしか過ぎないと思うんだ。スワロフスキーは自分が死ぬのは、まだ早いと言っていた。
スワロフスキーは仲間の仇を取った後に自分が死ぬ事で仲間を失った悲しみや苦しみ、それに復讐した後の虚しさから逃れようとすると思うんだ。
だから、俺はスワロフスキーを止めたい。本当なら仲間の仇を取らせたいけど、仲間を殺した相手を殺したら、スワロフスキーのやった事もソイツと同じになってしまう。それにもしも、スワロフスキーより仲間の仇であるオレンジプレイヤーが強い可能性も十分に有る。
俺はスワロフスキーを止めたいと同時に人を殺させないし、スワロフスキーも死なせたくない!
だから、俺はスワロフスキーを止めたいんだ!スワロフスキーに会いに行かなければいけないんだ!」
俺は自分の思いをアルゴに伝えた。するとアルゴは最初から解っていた様に俺にメモを渡した。
「俺っちはツっ君なら、最初からそう言うと思っていたさ。このメモに記入した場所にスワロフスキーと仲間の仇であるオレンジプレイヤーが居る筈だ。第9層のボス攻略なら、ツっ君が出なくても大丈夫さ。攻略組には俺っちから話を伝えておくさ。だから、気にせずにスワロフスキーを引っ張ってでも連れて、スワロフスキーと一緒に無事に帰ってこい!お姉さんとの約束だ。絶対、無事に帰ってこいよ!」
「解ってるさ。アルゴ。絶対にスワロフスキーと一緒に無事に帰ってくる!だから、後は任せた!」
俺はアルゴに返事を返した後に、俺は転移門を使いスワロフスキーが居るとされる第6層に転移し、死炎結晶を使ってハイパー化してXグローブの炎を使って猛スピードでスワロフスキーの居る場所に向かって飛ぶのだった。
その頃、スワロフスキーは・・・
「何処だ?PoH!!何処に居やがる!姿を現せ!」
俺はツナとうるさいタコ頭のガキと女二人と別れた後に、第8層に居た男のプレイヤーからPoHらしきプレイヤーを見たという話を聞き、第6層の山奥にあるダンジョン扱いである洞窟の奥にモンスター共を槍で薙ぎ払いながら突き進んでいる。
ギィギギギ!!
「コカサスか。ちょうどイイ。お前を倒すと経験値をいっぱいくれるんだろ。相手してやるぜ!」
コカサスが俺に向かって突進して角を突き出してくるが、俺はコカサスの角を左腕で掴み、コカサスの首下に右腕を使って絞める。ソコから強引にコカサスの首下をひねり首を引きちぎった。
「どうだ!リングの炎に匣が効かなかろうが、硬い体していようが首を引きちぎられちゃあ、さすがにどんな奴だろうとくたばるだろ。」
コカサスの首を引きちぎった後に、地面に叩き付けるとコカサスがポリゴン状の粒子となって散った。
同時に俺のレベルも上がった。こりゃあ、噂以上の経験値の量だな。レベルを上げながら、着実にPoHを探していくのも悪くはないな。
レベルが高い方が断然有利な筈だしな。それにPoHのレベルが俺より高くても俺の相棒の匣の力でPoHを倒せばイイしな。
待っていろよPoH!俺のギルドであるジュエル・ウォリアズの仲間達の仇であるお前を絶対に討つ。俺の仲間を殺した事、そして何よりも俺の唯一の肉親である妹のラピスを殺した事を絶対に後悔させてやる!
ラピスはこの俺、スワロフスキーの唯一の肉親であり俺の生きる意味そのものだった。
俺の現実世界での本名は十六夜 宝摩(いざよい ほうま)。ラピスは十六夜 涙(いざよい るい)っていう名前だ。
俺達の家は両親が宝石商をやっていたので裕福な生活を家族4人で送っていた。あの日が来るまでは・・・
それは今から7年前で俺が中3の時の話だ。ある日、家族全員でドライブに出掛けた。最初は本当に楽しかったドライブだった。
だけど、帰りの時に俺と家族が乗った車が目の前に居眠り運転していたトラックと衝突して、俺はその衝撃で車の外に放り出され、道路脇に倒れこんだ。しばらくして、目覚めた俺が見た光景はこの世の地獄に見えた。
俺の家族が乗った車がトラックと衝突した影響で炎上したのか炎に包まれていた。俺は危険だと分かっていながら車のドアに触れた。ドアは炎の熱で熱せられており、俺の手は火傷したが力を振り絞り車のドアをなんとか開けた。開けたドアの直ぐ側に妹の涙がいたので涙を車の外に運び出した時だった。車が完全に炎に包まれて両親は帰らぬ人になってしまった。涙はなんとか病院に搬送されて、しばらく入院するだけで済んだが、両親が戻ってこないのは変わらない事に俺はその現実を否定して心を閉ざした。
それからの俺は学校には行かずに自室に引きこもるだけの日を2週間近くは送っていた。
そんな時、涙が退院して戻って来た後に涙は小学4年生でありながら、俺より現実を受け止める程に心が強かったのか俺に笑顔でこう言った。
「お兄ちゃんは一人じゃないよ。私が付いている。だから一人じゃないよ。私もお母さんとお父さんが死んだのは悲しいけど、それでも私はお兄ちゃんが生きていた事が嬉しかった。それに私を車から出して助けてくれたでしょ。だから、今度は私がお兄ちゃんを助けたいんだ。
私はお兄ちゃんには笑顔でいてもらいたいから、頑張ってお兄ちゃんが大好物の肉じゃがを作ったんだ。」
涙の言葉を聞いた時、俺は自分を恥ずかしく思った。妹は両親の死を心の中では悲しんでいても、立ち止まらずに前を向いているのに。それに対して俺は何だ。両親の死を受け入れずに自分の部屋に閉じこもり立ち止まってしまった。そんな俺に笑顔でいてもらいたいと、俺の為に肉じゃがを作ったという涙の手を見た。涙の手は包丁で切ったのか切り傷だらけで、鍋を持った時にでも火傷したのか、その跡が見えた。
本当に自分が情けなくて仕方ない。本当なら、両親がいない中で俺が妹である涙を助けないといけねえのに、逆に俺が助けられるとはな・・・
俺は涙が作った肉じゃがを受け取ると自分の口に頬張った。この肉じゃがは味が濃すぎる感じもしたが、不思議と気にならなかった。
気付けば俺は肉じゃがを完食していた。
「どう、美味しかった?」
「ああ。美味しかったさ。美味しかったに決まってる・・・」
「そう。良かった。私、お兄ちゃんが無事でいてくれた本当に嬉しかったんだ。これからは二人だけで生きていく事になるけど、これからもよろしくね!」
「ったく、俺より一人前な事を言いやがって。本当にありがとうな涙。」
俺は妹である涙によって、両親の死を受け入れ、立ち直る事ができた。
それからの俺は涙を絶対に守っていく事を決意した。
俺と妹の涙は、1日毎に食事を作る順番を決めたりして二人でお互いに助け合いながら暮らしていた。
俺は中学を卒業すると、高校には行かずに両親の仕事を受け継ぎ、宝石類専門店、十六夜ジュエルの店主として宝石商として働いた。生前の両親から宝石商のいろはを教えて貰っていたお陰で宝石の値段付けや宝石の加工、接客の仕方等を学んでいたので、立派に宝石商を務め生活に必要な費用を十分過ぎる程に稼ぐ事ができた。宝石の在庫が無くなりそうになっても、生前の両親が宝石を輸入していた取引先に連絡をして在庫を確保した。
涙が中学を卒業した時には自分も宝石商の仕事の手伝いをすると言ったが、俺はお前には高校に行ってほしいと伝えた事で涙は中学卒業後に、有名な女子高に通わせる事ができた。だが、俺と妹の平和な生活を崩してしまうきっかけが出来てしまう。
それは俺が22歳になり、妹も高校2年生になった時の夏の時期だった。俺が酒を飲みながら、テレビを見ていた時だった。
茅場昌彦がナーブギアというゲーム機の対応のソフト中でも一番注目を集めていたソードアート・オンライン。通称SAOが今秋の11月中に発売という発表が出たのだ。それに、SAOのβテストプレイを8月の初日から1ヶ月の期間、応募して当選した1000人のナーブギア所有者を対象に行うとも発表した。
俺は最初こそは興味が無かったモノのたまたま中学時代の友人からナーブギアを誕生日プレゼントで貰っていた事も有ったので、気楽な気持ちでSAOのβテストプレイヤーの当選に応募した。それから暫くして、俺がβテストプレイヤーに選ばれたとメッセージが届いた。
俺はβテストが始まっても基本的には宝石商の仕事を優先したので、βテストの期間中は夜中にβテストに参加する形になった。それに仕事優先である為に、俺がプレイする時間は40分だけにした。
βテストの時から俺の得物は槍だったわけだが、夜中にまでさすがにプレイする人はあまりいなかったので、俺はβテスト期間中はソロで活動する事になった。
俺は最初こそはゲームの世界で自分がいる様な感覚に戸惑いつつも、気付けばSAOで自分の体を動かして槍でモンスターを倒していくのが楽しくなって来ていた。βテストの期間が終了すると、もう少しだけでも楽しんでおいとけば良かったなと思いながらも相変わらず俺は宝石商の仕事に精を出していた。
涙は俺にSAOのβテストがどういうモノか聞いてきたので、俺は其なりには楽しめたと言っておいた。
暫くして、SAOの正式サービスが開始した時、涙に頼まれて俺は涙の分のナーブギアとSAOのソフトを購入した。もちろんの事に俺自身の分のソフトも購入した訳だが。俺はこの時にSAOのソフトを買うのを止めておくべきだったのだ・・・
そんな後悔なんてしても今さら遅いのにな・・・
涙が俺にSAOのレクチャーをしてほしいと言うので、涙の頼みを断れずに俺はその日に初めて宝石商の仕事を休んで定休日にした。
その後にSAOにログインして、俺はそんなにβテストで長い時間プレイしてないので、俺が知ってる範囲だが涙、いやSAOの中ではラピスだ。ラピスにSAOで大事だと思う知識を教えた。
ラピスは片手剣と盾を装備した攻守一体型で、俺より早くSAOの戦いに慣れた上に、俺と違い早くも他のプレイヤーと仲良くなっていた。
ソイツらこそが、後に俺とラピスが立ち上げたギルドであるジュエル・ウォリアズのメンバーになるエメラルド達だった。
そのプレイヤー達とはラピスを通じて意気投合して、一緒に協力プレイをしようと決めた時だった。突然、鐘の音が響くと始まりの街へと飛ばされたのだ。
そう。茅場の野郎からSAO本来の仕様を聞いたのだ。HPが0になると現実世界でも死ぬ上に、ログアウトして逃げる事も許されないというふざけたゲームだと言う事を!俺は茅場の野郎を一発ぶん殴ってやりたい気分だったが、ラピスは突然の告白に不安を感じていたエメラルド達に自分達が生き残る為に出来る事を伝え励ましていた。俺はラピスとは違い、感情的な上に頭は正直言うとイイ方では無い。だけど、ラピスが励ましてエメラルド達と一緒に生き残るというなら、俺もエメラルド達を導く事にした。
俺とラピスはエメラルド達に自分達が出来る範囲で強くなれる方法を教えてレベルを少しずつだが確実にレベルを上げながら、着実に強くなっていた。エメラルド達は最初こそは強くなかったが、日が経つに連れて強くなっていくのが見るからにわかった。
俺とラピスはギルド、ジュエル・ウォリアズを立ち上げ、エメラルド達をメンバーに迎え入れ、ジュエル・ウォリアズは活気に満ちたギルドとなっていた。
ジュエル・ウォリアズは後少しで攻略組に入っても十分に戦力となるまでに強くなった時だった。
ある日、第7層の岩谷の頂上でドラゴン系のモンスターを倒して街へと戻ろうとした時だった。
突如、ジュエル・ウォリアズのメンバーであるガーネットが赤いフードを纏う男のプレイヤーに胸を刺されてその命を奪われたのだ。
その男は次々とジュエル・ウォリアズのメンバーを何の迷いも無く殺していき、ラピスがその赤いフードの男PoHと剣を交え、俺はラピスを助けに向かったのだが、男が俺を蹴り飛ばし、崖から突飛ばした。ラピスは俺が崖から突飛ばされた事に気を取られたのが原因か。PoHの短剣が胸に刺され、その命を奪われ、崖から落ちた俺でもラピスがポリゴン状の粒子となって散ったところが見えてしまった。
その後、高い崖から落ちても奇跡的にHPがレッドゾーンになったぐらいですみ、生き残った俺は先ほど起きた事が悪い夢だと思いながら、ジュエル・ウォリアズのメンバーの生死を確認した。ジュエル・ウォリアズのメンバーリストに乗った名前はスワロフスキー。そう俺だけだった・・・
俺は何かの間違いだと思い、黒鉄宮に行きラピスとジュエル・ウォリアズのメンバーが本当に死んだのかを確認すると、全員の名前に横線が引かれて死因も武器で刺された、斬られた等で俺が見た事と全く同じだった。
俺は本当にジュエル・ウォリアズのメンバーとラピスが、唯一の肉親の妹である涙が死んだ事にショックを受けて、俺は自分だけが生きている事に納得出来ずに自分が生きていようが死んでしまおうが関係無く思えてきてしまった。
その後、俺は気付いたら攻略中の第9層の樹海エリアにいた。そんな俺の周りをレアモンスターであるコカサスが群れで出現して包囲された時には、俺はようやく苦しい思いから解放されると思った。このまま生きていても、ただ虚しいだけだった。それなら死んでしまった方が楽だなと思い始めていた時だった。俺を助けに来たという坊っちゃんと口が生意気なガキと女二人のパーティーが現れた。
俺は余計なお世話だったが、結局は逃げる形とは言え助けられてしまった。
俺を助けに来た坊っちゃんは、ヒースクリフっていう胡散臭い男が団長を勤めるKoBと同様に名高いギルドであるボンゴレのリーダーであるツナだった。不思議な事にツナと話している内に少しは気持ちが楽になった。本当に不思議な坊っちゃんだったな。
まあ、んな訳で俺は恥ずかしながら、こうしてまだ生きている訳だ。神の気まぐれなのか、運命なのかは知らないが自分が死ぬのは、まだ早いって事だろうな。そう、PoHを倒してから俺も死ねって事だろう。それが妹を守れずに死なせてしまった、神から俺への罰なんだろう。
待っていろ、もう少ししたら俺もお前達のところに向かうからな・・・
随分と長く思考が過去の事に向いていたな。今さら、過去を悔いても仕方ない。
さっさと、PoHを探して奴を殺して、俺も俺自身の手でこの命を終わらせないとな・・・
洞窟の一番奥に来たのか、随分と広い空間に来た。ソコに奴、PoHがいた。
「見つけたぜ。やっと、仲間と妹の仇を取れるぜ。覚悟しやがれ!PoH!」
「How!お前、生きてやがったのかよ。凄いじゃねえか!あの高さから落ちて無事なんてよ。
イヤハッ~、最高のサプライズじゃねえか!ちょっとばかし、退屈してたところよ。
まさか、こうして剛の戦神と呼ばれたスワロフスキー様と、再び殺し合い出来るなんてよ~。
生きていてくれて嬉しいぜ。スワロフスキー!!」
PoHは俺が生きていた事に驚いた様な反応も見せるが、それよりも俺と殺し合い出来る事に喜んでいる様だ。
コイツを殺したくて仕方ない俺もだが、コイツは本当にイカれている。人を殺す事に戸惑わず、それどころか殺しを楽しむ残虐な思考の持ち主だ。本当にイカれているとしか思えない。
「ハハ~、柔の戦乙女と呼ばれたラピスは流石の俺も敗北を覚悟した程に楽しい相手だったぜ。でも、残念ながらお前が落ちていく瞬間に隙が出来たお陰で俺が勝てたんだけどな。そこんとこは感謝してるぜ、スワロフスキー様よぉ。」
「言いてえ事はそれだけか?俺のせいでラピスの隙を作らせて死なせてしまったってなら、俺が絶対にお前をぶっ倒してやる!
ラピス、それにジュエル・ウォリアズのメンバー全員の仇を取ってやるぜ!さあ、覚悟はイイよなPoH!地獄に叩き落としてやるぜ!」
「イヤハッ~、これは面白い殺し合いになりそうだぜ!じゃあ、いくぜ!剛の戦神さんよぉ~!イッツ・ショ~タイム!」
俺とPoHは互いに武器を構え、戦いを開始するのだった。
次回はPoHとスワロフスキーの戦いが始まります。PoHは原作より鬼に金棒という感じで強化が施されており、鬼神ごとき強さを持っています。