スマブラのDLコンテンツでベヨネッタをダウンロードしましたが、能力がチート過ぎないかと思ってしまった・・・スマブラのバランスが3DSforWii Uになってからおかしくなってきていると思うのですが、特にシュルクとか。皆さんはどう思いますかね・・・
樹海エリアのエリアボスを撃破して二日が経ち、俺とフィリアは現在ホロウ・エリアの浮遊島エリアの攻略を開始し、浮遊島エリアのほとんどを見て回った。この浮遊島エリアは名前の通りに空中に島が浮いており、その浮いている島から別の島に飛び移って移動するので、もし踏み間違えると落下して死ぬので俺とフィリアは慎重に行動しながら、浮遊島エリアを探索していた。この浮遊島エリアのモンスターは飛行系ばっかりなので、エリアボスは飛行系のモンスターだと思われる。この浮遊島エリアで手に入ったアイテムのほとんどがアインクラッドには無いインゴットなので、アインクラッドに戻ったら、鍛冶スキルを持ったプレイヤーに渡して武器を作ってもらう事にしよう。まあ、俺の武器は天覇剣エクセリオンで十分だけど。
俺とフィリアは浮遊島エリアを移動していると一人の男が俺とフィリアの前に現れた。この男はカーソルがMobのモノなので、NPCだと思われる。
「シニョール達、ミーの話を聞いてくれないかい?」
俺とフィリアに話し掛けてきた男の見た目は金髪の長髪のタレ目で派手な黄金色のスーツを着た一見チャラい見た目の男だ。見るからに胡散臭い感じを持っている男だが、ホロウ・エリアで初めて見たNPCなので、話を聞く事にした。
「わかった。話を聞かせてくれないか。」
「サンキュー!ミーの話をよく聞いてほしいんだ。ミーの名前はマーカと言います。ミーはこの辺りの浮遊島を見て回っていたんだけど、いきなり一体の巨人に襲われて、ミーの大切に育てている鳥を奪っていたのです。どうか、シニョール達にミーの大切な鳥を巨人から取り返してほしいのです!」
この男マーカの話を聞くと巨人にマーカの大切に育てていた鳥を奪われたというので、その巨人が浮遊島のエリアボスになるのか・・・俺とフィリアはてっきり、飛行能力を持つ相手かと思っていたんだが・・・
「マーカ・・・あれ?どこかで聞いた様な見た様な・・・」
フィリアはマーカの名前を聞いて、何か引っ掛かる様だが、エリアボスが見つからない以上はマーカの頼みを受けるしかなさそうだ。
「マーカ、わかったよ。俺とフィリアがその巨人から、マーカの鳥を取り返してあげるよ!」
「ワオ!サンキュー、ベリーマッチ!!シニョール達は優しいの!マーカの鳥を奪っていた憎たらしい巨人の居場所はこのマップに記された場所に有る神殿なの!」
「神殿?」
「そう。神殿なの。その神殿の奥にミーの大切な鳥を奪っていた巨人がいるの。本当なの!」
「わかった・・・とにかく、その神殿に行って鳥を取り返してくるよ。」
俺とフィリアはマーカの頼みを引き受けて、マーカから得た情報通りに神殿が有る浮遊島を発見した。
「ツナ。一応、聞くけどマーカの話はどう思う?」
「正直言うと、あまり信用できない感じだね。でも、情報が無いよりはましだから、マーカの言う巨人が浮遊島エリアのエリアボスである事を祈るしかない。」
俺とフィリアはマーカの事を完全に信用してはいないが、マーカの話を信じて動くしかなかった。
俺とフィリアは神殿に入ると、神殿の中にはモンスターの姿も見えるが、神殿にいるモンスターは守護騎士系のモンスターなので、どうも邪悪な気配を感じないのだが、神殿を守護するモンスター達には俺とフィリアの意思とは関係無く俺達を撃退しようとして襲い掛かってくる。
「迎撃するぞ、フィリア!」
「わかったわ。」
俺とフィリアは襲い掛かってくるモンスター達を倒しながら、奥に進んでいく。しばらくして神殿の一番奥にまで来た俺とフィリアの目の前には玉座に座った巨人の姿が有った。巨人の姿は赤い大鎧を纏う銀髪が特徴だ。巨人は俺とフィリアに気付いたのか、俺とフィリアに目を向けて声を発した。
「うむ。人間が我の前に現れるとはな。人間であるうぬらは我に何の様が有って、ここに来たのだ?」
「お前が奪ったという鳥を取り返しに来た。」
「鳥?成る程、あやつは全く懲りてなかったか。」
「あやつって、マーカの事だよね?」
「マーカ?あやつは相変わらず悪知恵だけは優秀だな。人間の子よ、あやつに何を吹き込まれたかは知らぬが、あやつの口車に乗せられてはならぬ。」
「確かにマーカの話は信用できないところも有るが、俺とフィリアは先に進まないといけないんだ。悪いけど、あなたを倒させてもらう!」
「そうよ。次のエリアに進む為にも、エリアボスであるあなたを倒さないといけないの!」
「仕方ない、我は人間と争う気は無いのだが・・・我を倒すのが目的だと言うなれば、迎撃させてもらおう。我が名はシヴァ!この炎の槍パスラタを持つ神なり!」
シヴァ・・・それが、この巨人の名前なのか。それに自分をパスラタという炎の槍を持つ神だと言うのでかなりの強敵だろう。だけど、どんな相手でも負ける訳にはいかない。シヴァのHPゲージは7本だと・・・今までのボスの中で一番HPが多いが、それでも引く訳にはいかない!俺は死炎結晶を使い、ハイパー化して戦闘の体勢を取る。
「シヴァ・・・まさか・・・」
フィリアは巨人の名前がシヴァと知ると、少し浮かない顔をしている。
「フィリア、考え事は後だ。今はシヴァの撃破だけを考えるんだ!」
「そうね。でも、本当にシヴァがここのエリアボスなの・・・」
フィリアは何とか戦う決意をした後に、俺とフィリアはまずシヴァに牽制として、俺は片手剣のソードスキル[スラント]、フィリアは短剣のソードスキル[クロス・エッジ]を繰り出し、シヴァの足下に命中させたがダメージは無かった・・・
「人間よ、それがうぬらの攻撃か?痒みすら感じぬぞ。」
「ナメるなぁーー!!」
俺はエクセリオンに炎を付与させて、シヴァに片手剣の最上位ソードスキル[ファントム・レイブ]を繰り出したが、それでもシヴァにはダメージを与える事が出来なかった。
「人間にしては良い攻撃だった。だが、我には聞かぬ!」
「ならば、出てこいナッツ!」
「ガオ!」
「ナッツ、形態変化!攻撃モード!」
「ガオォーー!!」
「I世のガントレット!喰らえ、ビッグバン・アクセル!」
俺はナッツを形態変化させ、I世のガントレットを装着してビッグバン・アクセルをシヴァに放ったが、シヴァに与えたダメージは極少量だった。
「バカな・・・ビッグバン・アクセルまでもが通用しないだと・・・」
「人間が作り出す炎としては見事なモノよ。だが、我の持つパスラタの炎には勝てぬな。」
「まだだ!これならどうだ!バーニング・アクセル!」
俺はシヴァに炎の塊を飛ばす遠距離技であるバーニング・アクセルを放ったが、今まで攻撃を黙って受けていたシヴァは初めて攻撃を避けて、バーニング・アクセルはシヴァの後方に有る水晶の壁に当たった。すると、水晶の壁に穴が空き、ソコから一羽の鳥がどこかに飛んでいった。
「むっ・・・逃がしてしまったか。仕方ないか。それよりも人間の子よ。本当にうぬらが倒すべきは我なのか?」
「何を言っている。エリアボスであるお前を倒さないと俺とフィリアは・・・」
「ツナ!落ち着いて!シヴァの言う通りよ。私とツナが倒すべき相手はシヴァでは無いわ。シヴァは自分の事を神だとは言ったけど、ここのエリアボスだとは言っていなかったわ!」
「そうか。俺はマーカの話を聞いて信用した訳では無かったが、マーカの話を聞いてエリアボスがシヴァだと錯覚していた・・・」
「そうよ。ツナ、わかったでしょ。本当に倒すべき相手はマーカ、あの男よ!」
「マーカ・・・あのNPCがエリアボスだと・・・」
「ツナ、マーカは只のNPCじゃなかったのよ。マーカの正体はシヴァを怒らせた事が有る神カーマよ!」
「カーマ?」
俺はフィリアの話を聞いて、シヴァがエリアボスでは無い事に気付いたが、マーカの正体がカーマという神だと・・・どうも俺は神話には疎いからな。神話には詳しくはないので、カーマという神の事は知らない。
「フィリア、カーマはどんな神なんだ?」
「簡単に話すと巨大な鳥に乗っている愛の神で、カーマが持つ弓矢を受けた相手はカーマに魅了されるんだけど、カーマはシヴァにその弓矢を当てた事が有るんだけど、シヴァには効かず、シヴァを怒らせてしまって、シヴァが持つ炎の槍パスラタの餌食となって焼かれた神よ。」
「まさか、俺とフィリアはカーマのシヴァへの復讐の道具として利用されたのか!?」
「そう言う事よ。多分、シヴァに奪われたと言っていた鳥はカーマが乗っていた鳥の事よ。」
「人間の娘よ。うぬの言う通り、カーマをパスラタで焼いた後にカーマが二度とイタズラ出来ぬ様にあやつの鳥を我が取り上げたのだ。」
「これではっきりしたわね。カーマは私とツナを使って自分の鳥を奪い返す気だったのよ。まあ、その鳥は先の水晶の壁から出た鳥だと思うけど・・・」
「そうか。なら、さっさとマーカという男に化けたカーマを見付けて倒すぞ。済まない、シヴァ。あなたには迷惑を掛けてしまった・・・」
「気にするな。カーマは我と違って武勇に優れた神では無い。うぬらでも倒せる筈だ。カーマの居場所は大体検討がつく。カーマの居場所を教えよう。」
シヴァは俺とフィリアにカーマの居場所をマップに表示して教えてくれた。
「ありがとう、シヴァ。あなたに迷惑を掛けた分はカーマを倒す事で責任を取らせてもらう。」
「その意気だ、人間の子よ。うぬらの勝利を我も祈る事にしよう。」
俺とフィリアはシヴァに頭を下げてからカーマがいる場所に向かった。
俺とフィリアはシヴァが教えてくれた場所に着くと、ソコには巨大な鳥を撫でる金髪の男マーカの姿が見えた。
「見つけたぞ!よくも俺とフィリアを利用してくれたな、マーカ・・・いや、カーマ!」
「やれやれ、やっと僕の正体に気付いたのかい?本当に人間はバカな生き物よ。」
カーマの話し方はマーカとしての時とは違い、人を小馬鹿にする様な話し方だ。
「カーマ。お前を倒して次のエリアに進ませてもらうぞ!」
「君達が僕を倒すって?神である僕を倒すなんて面白い冗談だね。」
「冗談では無いわよ。カーマ、あなたを倒して私とツナは先に進まないといけないの。だから、あなたを倒すわ!」
「やれやれ、身の程を知らない人間だね。仕方ない、そこまで言うなら相手をしてあげるよ!」
カーマは鳥に股がると、カーマと鳥の姿が変化し、カーマは薔薇の装飾が付いた黄金の鎧を纏った巨人となり、鳥は翡翠色の羽を持つコンドルの様な姿に変わった。
「それがお前の本当の姿か、カーマ!」
「その通り。これこそ、僕の本来あるべき姿さ!」
「ツナ、今度こそ本物の浮遊島エリアのエリアボスの筈よ。絶対にカーマを倒すわよ!」
「ああ。フィリア、絶対にカーマを倒すぞ!」
俺とフィリアは武器を構えるとカーマに向ける。カーマのHPゲージは3本。シヴァと比べると少ないが、シヴァはそもそも倒せない事が前提の筈なので、カーマのHPが普通のボスと同じなのは当たり前なのか。とにかく、カーマはゲームの中とはいえ、神なので強敵だろう。カーマは自分が乗るコンドルに手で鳥の身体を叩き指示を出して、浮上する。それでも地上にいる俺とフィリアの攻撃が当たる高さなのだが・・・これはカーマの余裕みたいなものだろう。HPが減ってくれば、浮上する高さも上がる筈。出来るだけ、地上で攻撃出来る内にカーマのHPを減らしておかないとな。
「さてと、僕の弓さばきを見せてあげるよ!」
「避けろ、フィリア!」
「ツナもね!」
カーマは俺とフィリアに矢を放ってきたので、カーマが発射する矢を回避した後に反撃として俺は片手剣のソードスキル[ホリゾンタル・スクエア]、フィリアは短剣のソードスキル[インフィニット]を繰り出し、カーマが乗る鳥に命中させると、カーマのHPは1本目の4割まで減る。
「人間風情が・・・僕の可愛い鳥に傷を付けるなんて、なんと小後摩しい!」
「俺とフィリアを利用したお前が言うのも小後摩しいがな。」
「ふん。そんな挑発には乗らないよ。僕は愛の神だからね。ちょっとやそっとの陰口を聞いたぐらいでは怒らないのさ!」
「そう。本当かしら?ナルシスト、訳が解らない派手なだけの鎧、たれ目、シヴァから自分の力では鳥をも取り戻せもしなかった奴が愛の神ねぇ。何というか、ナンセンスね!」
「人間の小娘がぁ!!?この僕をバカにしやがって!!只じゃ、済まねえぞ!」
フィリアの挑発にカーマが乗ったか。それにしても、カーマと先ほどのシヴァは本当に只のAIなのか?どうも、AIとは思えない程に人間くさく感じるんだが・・・それほどに優れたプログラムなのか、何にせよ、茅場の技術は凄いと感心せざるを得ないな。フィリアの挑発で怒ったカーマは俺とフィリアに乱暴に矢を放ってくるが、先より単調なので読みやすく避けやすいので、カーマに近付き矢を放つよりも先に俺とフィリアは攻撃を仕掛ける。俺は片手剣と体術の混合ソードスキル[メテオ・ブレイク]、フィリアは短剣の最上位ソードスキル[エターナル・サイクロン]を放つ。カーマは俺とフィリアの攻撃を受け、HPが1本目の9割まで減少すると落ち着きを取り戻したのか、カーマが乗る鳥は高く浮上し、地上からの攻撃が届かない高さまで浮上すると、こう呟く。
「僕とした事が・・・簡単な挑発に乗ってしまうとは、愛の神カーマ一生の不覚・・・」
「ツナ、あのカーマってウザくない?どうも、神話で聞く様な感じとは違うし、AIとは思えない程にお喋りだし・・・」
「確かにな・・・」
俺とフィリアは最初から思っていた事だが、あえて口に出した。カーマはウザく思うと。マーカとして俺とフィリアの前に現れた時から、そう思っていた。喋り方もそうだが、派手な格好に人を駒の様に扱うところがな。とりあえず、俺は知らないが神話のカーマのイメージを崩さない為にも、あのエリアボスとしてのカーマは早く倒す事にしよう。俺はXグローブの推進力を使い、カーマの下に飛んでカーマにエクセリオンで切りつけようとしたが、カーマは俺の剣撃を弓で軽くいなすと後ろに下がると言葉を発する。
「さあ、この愛の神カーマの愛する可愛い下僕達よ、僕の為にこの生意気な人間二人を蹴散らすのだ!」
カーマがそう発言すると、俺の周りに飛竜型モンスターが6体近く出現する。俺だけではなく、フィリアの周りにも飛竜型モンスターが4体出現している。カーマの下部に当たる飛竜達は俺とフィリアに襲い掛かってくる。俺とフィリアは一体一体、近くに来た飛竜を確実に倒しながら数を減らしていく。俺とフィリアは飛竜を全て片付けるとカーマがいた方向を向いたが、カーマの姿が無かった。どうやら飛竜の群れと戦っている間にカーマは逃げたらしい。
「アイツ、自分の下部に戦わせて、自分は逃げたのね!?」
「ああ。カーマは一旦、体勢を立て直そうとしようと思った様だが、空を浮いている俺には奴の居場所は丸見えだ。カーマの居場所は解った。アソコに有る浮遊島だ。」
「あんな高い場所に・・・私じゃ、行くのに時間が掛かるわね・・・」
「確かにな。済まないがフィリア。少しの間、我慢してくれ。」
「ええっ!?ちょ、ちょっと・・・」
俺はフィリアをお姫様抱っこで運びながら、カーマのいる浮遊島に向かって飛び立った。カーマに気付かれない様に俺とフィリアはカーマがいる浮遊島に着地した。俺はお姫様抱っこしていたフィリアを降ろすと、フィリアに睨まれる。
「ツナ・・・お姫様抱っこじゃなくても、私を背中に乗せるなりで運ぶ方法は他にも有ったわよね?」
「考えてみれば確かにな・・・だけど、こうして連れて行く方法しか思いつかなかったんだ。」
「天然ジゴロにも程が有るわよ・・・」
天然ジゴロ・・・それは一体、どういう意味なんだ?とにかく、俺の精神にぐさりと来る言葉だという事は確かだ・・・
「とりあえず、カーマとの戦いを再開するぞ!」
「そうね。今度は逃がさない様にしないとね。」
俺とフィリアはカーマがいる場所に向かうと、カーマは俺とフィリアが思ったより早く来たのか驚いた様子だ。
「君達二人は思ったより、早く僕に追い付くんだね。これだから、諦めが悪い上にしつこい人間は嫌なんだ!」
「お前がどう思おうが関係ない!カーマ、今度は逃がさないぞ!」
「今度こそ、ケリを付けるわよ!」
「仕方ないね。なら、本当に全力で君達二人の存在を抹消してあげるよ!それが僕流の愛さ!」
その会話の後にカーマとの戦闘が再開した。カーマのHPは先ほどの戦闘で受けたダメージはそのまま残っており、カーマのHPゲージ3本の内、1本目は9割減った状態なので、まずはその1本目を空にする為に俺とフィリアは同時にソードスキルを放つ。俺は片手剣のソードスキル[サベージ・フルクラム]、フィリアは短剣のソードスキル[アクセル・レイド]を繰り出し、カーマに命中させるとカーマのHPは1本目が空になり、2本目の3割まで減る。
「人間風情が・・・神である僕をここまで追い詰めるなんて・・・最早、油断はしない。僕の全力を持って相手をしよう!」
カーマは俺とフィリアに向かって矢を放つが、俺とフィリアは回避する。カーマの放った矢は地面に刺さるが、その地面に刺さった矢が巨大な植物の蔓の様になると俺とフィリアを強い力で締め付ける。
「何だ、この蔓は・・・」
「駄目・・・締め付ける力が強すぎて身動きが・・・」
「ふふっふ。その蔓は僕の意志で動き、僕の意志の強さで締め付ける力も上がるのさ!これで君達二人は動けはしない。その蔓は切れないし、ちょっとした炎では焼かれはしないよ!」
カーマが言う様にこの蔓は剣で切ろうとしても切れないし、Xグローブの炎で焼く事も出来ない。だが、お陰でカーマは蔓を動かす事に意志を集中しているので俺の大技を放つチャンスが出来た。
「オペレーションX!」
『了解シマシタ、ボス。』
俺はX BURNERを放つ準備を行った。まずは支えとなる柔の炎を放ち、炎圧を高める。カーマは蔓が死角となる壁になって柔の炎が見えていないので、今俺が持つ大空のリングのランクはBなのでその限界値の値にまで炎圧を高める。
『炎圧上昇。柔ノ炎45万FV(フィアンマ・ボルテージ)ニ到達。剛ノ炎ニ変換、炎圧45万FV。ゲージシンメトリー発射スタンバイ!』
「うおぉぉ!!X BURNER AIR!」
俺は炎圧を45万FVにまで高めたX BURMERをカーマに向けて放つ。カーマはどうやら、俺がX BURNERを放った事に驚いた様子なのか、身動きが取れずにいた。
「何だと!?コレはまるでシヴァのパスラタが放つ炎・・・これでは、まるであの時と同じ・・・ぎゃああ!!?」
カーマにX BURNERが命中すると、俺とフィリアを締め付けていた蔓は消えて俺とフィリアは地面に着くとカーマのいる方向を見ると、カーマのHPは3本目の1割まで減少していた。X BURNERを受けてもHPゲージがまだ1本残るのか。神である為の補正なのか知らないが、死ぬ気の炎に対しての耐性は有る様だな。本当にカーマは強敵だな。
「人間風情が、まさかシヴァのパスラタが放つ炎を思わせる技を持っているとはね・・・だからこそ、ここまで僕を怒らせたんだけどね!!よくも、あの時に味わった絶望を再現したかの様な技を放ちやがって!!こうなれば、最後の手段を使わせてもらうよ!」
カーマは怒りを剥き出しにすると、突然俺とフィリアが立つ浮遊島が揺れ出す。
「な、何だ・・・地震か!?」
「違うわよ。浮いている島が地震を起こす筈が無いわ。これって・・・この島事態が落ち始めているの!?」
「何だと・・・カーマ、お前・・・」
「ふふん。そうだよ、その通りだよ!この浮遊島全ては僕の意志で浮遊力を失うのさ!さあ、パスラタ擬きを放った少年はともかく、飛べもしない非力な少女は島が落下すれば只じゃ済まないよ!」
「カーマ!!何が愛の神だ。お前は只の策略者だ!」
「何を言っているんだい?これが僕なりの愛さ!さあ、仲良く少女と供におじゃんとなるのか・・・それとも自分だけ飛んで自分だけが助かる道を選ぶのか見物だね!」
「ふざけるな!俺は絶対に仲間を、フィリアを見捨てたりしない!」
俺は落ち始めている島からフィリアを背中に乗せて、脱出する為に飛び立つ。
「ツナ、どうしよう。これじゃ、またカーマに逃げられるよ・・・」
「確かにな・・・だが、今は何とかこの場を切り抜けるしか無い。」
「逃げる?残念だね。僕は逃げないさ!今ここで君達二人を二人仲良く葬ってあげるよ!それこそが僕の愛さ!」
本当にこのカーマは愛の神とは言えないな。茅場、カーマの性格を弄りすぎてないか。こんなリアリストの様な考えを持った愛の神がいてたまるか!!とにかく、カーマの攻撃を避けながら、何とか安全な場所に向かわないと・・・
「ははっ!どこに行く気だい?君達二人はここで仲良くおじゃんになる運命なのさ!」
「クソ!?このままでは・・・」
「本当に何なの、このカーマは・・・これが本当に愛の神とは思えないわね。茅場を殴りたくなってきたわ・・・」
「俺もだ・・・いくら何でもこんな悪どい愛の神がいてたまるか!!」
「ははっ、どうしたんだい?降りないのかい?ああ、ゴメンね。降りようにも降りられないんだよね。だって、この浮遊島エリア全ての浮遊島が落ちているんだからね!」
茅場、俺とフィリアが生き残って、無事にアインクラッドに帰ったら絶対にGMコールを使って苦情を送るからな・・・その返答次第では只じゃ済まないからな、茅場!
「ツナ、あそこに行けば樹海エリアに戻れるわ!」
「ああ。樹海エリアに戻って態勢を立て直すぞ!」
俺とフィリアが樹海エリアへと続いている道へ進もうとしたが、カーマが樹海エリアに続く道に向かって矢を放つと地面に刺さった矢が蔓となり、俺とフィリアを樹海エリアに戻れない様に道を防いだ。
「この卑怯者!愛の神なら、私とツナを見逃す心位持ちなさいよ!」
「残念プー!僕にはそんな心なんて有りませ~ん!」
「ムカつくわ、コイツ!」
フィリアの気持ちは解るぞ。樹海エリアに続く道を防いだ上に、今の様なおちょくる態度を出されたら、誰だってムカつくだろう。コイツは本当に愛の神なのか・・・茅場、本当にお前の性格の悪さが染み付いた様な存在だぞ、この自称愛の神カーマはな・・・
このままでは俺とフィリアは・・・そんな考えが頭を横切った時だった。
「カーマ!!うぬは未だに卑劣な手段を使っておるのか!!」
「この声は・・・まさか!?」
「そのまさかだよ、ツナ。この声は・・・」
俺とフィリアの前に突如、シヴァが浮遊しながら現れ、カーマを睨み付ける。
「シヴァ、何故お前がここに・・・お前はあの神殿からは出られない筈では・・・」
「それはうぬの勝手な思い込みよ、カーマ!我はうぬが再び自分の力を過信して調子に乗らぬ様に見張っておたのだが、最早うぬに情けを掛ける理由は無くなったわ!浮遊島の浮遊力を無くして人間二人を追い詰める卑怯者には我が再び引導を渡すとしよう!」
「ま、まさか・・・や、止めろ!!?」
「今度こそ完全に灰となり消え失せろ、カーマ!!」
「アギャアアァァ!!?」
圧倒的だった。シヴァが手にする炎の槍パスラタからX BURNERを越える威力を持つ強力な熱エネルギーを持った炎の光線をカーマに向けて放つと、カーマは炎に飲まれて粒子となり散った。まさか、エリアボスをNPCが倒すとは・・・
「これでカーマは消え失せた。最早、この浮遊島の浮遊力を無くす元凶がいなくなった今、浮遊島が落ちる事は無くなった。神に挑む勇気有る二人の人間よ。うぬらは島の落下に巻き込まれる事は無くなった。安心しろ、我がカーマを倒したとは言え、うぬらは次のエリアに進む権利は得た。」
「済まない、シヴァ。あなたには本当に世話になったな。」
「礼には及ばん。我はカーマのやり方が気に食わぬから勝手に手助けしただけよ。うむ、うぬらならば、この力を正しく使える筈だ。受け取るがよい!」
シヴァは手にする槍パスラタから小さな光の玉を作り出し、俺とフィリアの前に差し出した。その光の玉は姿を変えて、シヴァが持つ槍であるパスラタと同じ見た目の槍となった。槍の名前は神炎槍パスラタ。攻撃力は1000。SAOで手に入る中で最強の槍で間違いない物だ。その分、装備する為の要求値が半端なく高いが・・・
「シヴァ。これは・・・」
「それは我の持つパスラタの力を一部だが持つ複製品の様な物だ。複製品とは言え、その力は強大だ。うぬらならば、正しく使える筈だ。」
「凄い、これってレジェンダリーウエポンだよね!?でも、私とツナは槍スキルなんて持っていないから・・・どうしようか・・・」
「うぬらが使わなくとも、うぬらがそのパスラタの複製品を正しく使えると思った者に渡せば問題は無かろう。さあ、行くがいい。浮遊島エリアを抜けて、次のエリアである入り江エリアへと!」
俺とフィリアはシヴァに見送られ、次のエリアである入り江エリアに進む。カーマは俺とフィリアの手で倒せなかったが、ゲームの中とは言えシヴァという神の強さを見る事ができた。俺とフィリアは入り江エリアに入ると、入り江エリアは名前の通りに海が有り、潮の香りがする砂浜が有った。俺は直ぐ近くに有った石板に触れて転移座標の登録をし、石板を使ってひとまずは休息をする事にして管理エリアに戻り、俺とフィリアは眠りに着くのだった。
「この気配・・・まさか、また・・・」
ツナが完全に寝付いた時、フィリアは自分の背後から第三者の気配を感じたので起きて後ろを振り向くと、ソコには以前にも現れた四本の剣を腰に納めた剣士の姿が有った。フィリアは念のため、直ぐ様反撃できる様に短剣を構えながら、剣士に顔を向ける。
「あなた、今日はノイズが無い様ね・・・」
「ああ、何とかな。やっと、この身体を保つのに慣れてきたのでな。前回はまともに話せずにいたが、今宵はその心配は無い。前回はノイズの影響で聞き取れなかっただろう。だから、再び名乗ろう。オレの名前というよりは、この姿の元になった者の名は幻騎士。オレを呼ぶ名前はそれで構わん。」
「そう。まるで他人の姿を勝手に借りた人間ってところかしら?」
「他人の姿を勝手に借りた人間?ふっ、お前にはそう写るのか。まあ、いいだろう。お前には協力して貰いたい。オレが自由になる為の手伝いをな!」
「自由になる為の手伝い?」
「オレはこのホロウ・エリアに縛り付けられ、アインクラッドに行く事が出来ん。オレがアインクラッドに行く為には貴様の協力が必要なのだ!」
「なら、私だけじゃなくてツナにも協力を頼むべきじゃないの?」
「それは無理だ。その男はお前が思ってる様な人間では無いぞ!」
「どういう事よ?」
「その男の現実での本名は沢田綱吉。現実では学力は何時も落第点。運動能力も幼稚園児よりも無い程のダメ人間よ。」
「だから何?ツナが例え、現実では有り得ない位のダメ人間だとしても、私はツナを信じているわ!それに他人の現実での情報を勝手に話すあなたの方が信用できないわよ!」
「そうか。だが、これから話す事を聞いてもお前はその男を信用できるか?ソイツは現実では確かにパッと見れば只のダメ人間だが、その正体はイタリア最強のマフィアであるボンゴレファミリーの十代目ボス候補だ!」
「えっ・・・」
「信じられぬか。無理も無いな。だが、確かにソイツはマフィアのボスだ!ソイツは普段は情けないが、戦闘の時は雰囲気が全く変わるだろ?」
「そうだけど・・・」
「戦闘の時はまるで普段とは違うのは、ソイツの本性はマフィアそのものだからだ!」
「嘘よ!そんな話、絶対に信じない・・・」
「貴様が信じる信じないかは、貴様の自由だ。だが、これは覚えておくといい。ソイツはオレを、いや正しくはオレの元になった者である幻騎士を本気で消そうとした男だ。それに、幻騎士が忠誠を誓っていたとある男を本当に消した事も有るぞ。ソイツの本性はマフィアだぞ。」
「嘘、嘘よ。絶対に私は信じない、あなたの話なんて・・・」
「思ったより強情な女よ。貴様がソイツを信じたいのならば自由にするがいい。だが、本当にその男がオレの話した通りの人間だったらどうするのだ?貴様はオレンジプレイヤーだ。その男の事だ。もし、貴様が邪魔者になれば殺すかもしれぬぞ。」
「うるさい!どこかに消えて!」
「良かろう。今宵はここまでにしておこう。次に来た時、もう一度だけ貴様にオレと協力するかどうかを聞く。その時までに答えを見つけておくのだな!」
幻騎士の姿をした何かはそう言った後に、フィリアの前から姿を消した。フィリアは幻騎士?の話を聞いて、寝ているツナの顔を覗くと、到底今の幻騎士が話した事は信じられないと思えた。だが、ツナを本当に信用していいのかという疑念も抱き始めてしまった事に戸惑いを隠せずにいた。
「私は誰を、何を、信用すればいいの・・・ツナは本当にマフィアのボスなの・・・」
フィリアは様々な不安や疑念に押し潰されそうになったが、気を落ち着かせると今の出来事は無かった事にしようと思い、何とか眠りに着くのだった・・・
一方、ツナとフィリアがカーマと戦っていた時間帯のアインクラッドでは、第36層のボス攻略が開始され、第36層のボスであるビッグハンド・エイプをレッドゾーンにまで追い詰めていた。
「よし、今だ!ユウキ、俺がスイッチを入れるから続けよ・・・ブッガ!!?」
「オボロ、大丈夫か!?」
オボロがスイッチを入れようとしたタイミングでビッグハンド・エイプは名前の通りの巨大なハンマーの様な握り拳でオボロを殴り飛ばした。その様子を見たクラインが心配するがビッグハンド・エイプは待ってくれはしない。ビッグハンド・エイプがクラインを殴り飛ばそうとした時、ユウキが動いた。
「これ以上は好きにさせないよ。ゴリラさん。」
ユウキはビッグハンド・エイプの攻撃がクラインに当たるよりも先にビッグハンド・エイプに片手剣の最上位ソードスキル[ファントム・レイブ]を繰り出して命中させると、ビッグハンド・エイプは粒子となって散ったのだった。
「助かったぜ。ありがとな、ユウキちゃん!」
「うん、クラインが無事で良かったよ。それでオボロは無事?」
「俺はオマケか・・・この通りピンピンしてら!」
「オボロは無事の様だね。ふう、とりあえず聞きたいんだけど・・・今回僕が手にしたLAボーナスなんだけど、メイス系の武器なんだけど、僕はメイスは使わないからさ、誰か欲しい人はいない?」
ユウキがLAボーナスで入手したメイスが欲しいと思って挙手したのはギルド、ボンゴレのメンバーの一人であるザクロと本日より攻略組に参加したギルド、月夜の黒猫団のメンバーであるテツオと血盟騎士団のメンバー2人と軍のメンバー5人、そして聖竜連合から3人だった。だが、ザクロは多人数で誰が貰うべきかどうか意見を交換するのは面倒だと判断し抜け、軍のメンバーの内3人は今回得たメイスの装備に必要な要求値には遠いので降りた。その後、結局はじゃんけんで誰が貰うのかを決めて、結果テツオにメイスが渡されたのだった。
ツナ不在の中でもアインクラッドの攻略は進んでいるのだった。
今回のエリアボスはカーマでした。ですが、神話の再現で再びシヴァによって倒されました。その後に手に入れたレジェンダリーウエポン、神炎槍パスラタはアインクラッドに戻ったツナが相応しいと思うプレイヤーに渡すかと思います。
次回は入り江エリアの攻略です。さあ、ボスはこの際スクアーロデモイイカ・・・
上記の冗談はともかく、入り江エリアの攻略に入ります。もう一度言いますが上記のは冗談でスクアーロはボスでは有りません。当たり前ですが・・・