ボンゴレ十代目のSAO   作:ロナード

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今回はツナとフィリアの二人とノイズ幻騎士との戦いに決着がつきます。その後は、お楽しみはこれからだ!という感じで期待してください!


第27話 全ての思いを乗せた超爆発(ハイパー・イクスプロージョン)

俺とフィリアは幻騎士を追い詰めたのだが、幻騎士は抵抗し、強大なエネルギーが幻騎士に集まっていく。

 

「貴様ラヲ始末すル為におレはコイツを取り込ム!」

 

幻騎士は集まったエネルギーを使って、空間に黒いモヤの様なノイズの渦を作ると、その渦から骨で出来た身体の鋭利な鎌を持った頭が人の頭蓋骨の形をしたムカデの様な怪物が姿を現す。

 

「コイツは大空洞エリアのエリアボスか!?」

 

「ソうダ!コイつは貴様ラが探スえりアボすダ!」

 

幻騎士は大空洞エリアのエリアボスであるホロウ・リーパーを呼び出すと、幻騎士に吸い込まれるかの様にホロウ・リーパーは幻騎士と一体化していく・・・

 

「グオォォ!!貴様ラヲ葬るにはコレガ一番だろ!」

 

幻騎士がホロウ・リーパーを取り込んだ事で、未来で見せたヘルリングとの契約後の姿である鎧を纏う骸骨の騎士の姿となった。手には幻剣(スペットロ・スパダ)が握られている。どうやら、この姿も俺の記憶から流出したモノらしい。

 

「フハハ、コレデオレは無敵だ!力が溢れてくるゾ!」

 

「本物の幻騎士も、今のお前と同じ事を言ってた。はっきり言うが、その発言はいわゆる負けフラグというモノだ。解ったか、幻騎士の偽物!」

 

「オノレェェ・・・ドコマデオレをコケにスレバ気が済むのだぁーー!!?」

 

やはり、本物の幻騎士と似て、この姿だと簡単な挑発に乗る様だな。それに、エリアボスであるホロウ・リーパーを取り込んだ事で、今の幻騎士にはHPゲージが4本表示されており、ホロウ・リーパーを取り込んだ事で幻騎士が大空洞エリアのエリアボスになった様だ。

 

「いくぞ、フィリア。今の幻騎士は大空洞エリアのエリアボスとして扱われている。つまり、幻騎士のHPを空にすればノイズの塊である幻騎士が消滅すると同時に最後のエリアに行く権利を得られる。一石二鳥と言いたいところだが、幻騎士が強くなったのも事実だ。だから、油断せずに戦うぞ!」

 

「ええ!今度こそ、私とツナの手で幻騎士の姿をしたノイズの塊を倒して、最後のエリアに行こう!」

 

「ナニヲゴチャゴチャと言っているのだぁぁーーー!!」

 

「簡単な話だ。俺とフィリアがお前を倒す。それだけの話だ!」

 

「その通りよ!幻騎士、あなたをここで倒すわ!私とツナの手でね!」

 

「フザケルナァーーー!!」

 

俺とフィリアはエリアボスと化した幻騎士との戦闘を開始する。まず幻騎士が突っ込んでくるが、その手にする幻剣はどうやら本物に似せただけの只の剣らしく、斬撃が分裂したり、斬撃が飛んだりしてこない。つまり、この幻騎士は本物より技の点は劣るが、その分パワーだけが段違いだ。だけど、パワーが高くても当たらなければ意味は無い!俺とフィリアが幻騎士の攻撃を避けると、反撃として俺は片手剣のソードスキル[ホリゾンタル・スクエア]、フィリアは短剣のソードスキル[インフィニット]を繰り出して、幻騎士に命中させると幻騎士のHPの1本目の4割まで減る。

 

「どうした幻騎士。正直言って、先ほどまでのお前の方が強かったぞ!」

 

「ナンダト・・・フザケルナァ、コノクソガキ!!」

 

幻騎士は力任せで俺に剣で突き刺そうとしたが、俺は簡単に避けて、幻騎士の突きで剣が地面にめり込んだ。俺とフィリアはその隙を見逃さずに攻撃を仕掛ける。俺は片手剣の最上位ソードスキル[ファントム・レイブ]、フィリアは[アクセル・レイド]を繰り出す。幻騎士のHPは1本目の7割まで減った。

 

「解ったか。お前は本物の幻騎士より遥かに劣る。そんな力任せの戦い方で俺とフィリアを倒せると思ったら、大間違いだぞ!」

 

「クソガ・・・コノオレヲナメヤガッテ・・・ナラバ、コウスルマデダァ!!」

 

そう言うと幻騎士は、身体が揺れると、ソコから幻騎士が3人、いや3体と言えばいいのか。3体に分裂した。

 

「コレデ、オレノ攻撃ヲヨケルノハ不可能だ!」

 

「数を増やしたぐらいでぼやくとは、随分と自分の力を過信している様だな、幻騎士!」

 

「エエイ、その減らず口をフウジテヤルワ!!」

 

幻騎士は増殖し3体になり、3体同時に俺とフィリアに攻撃してくるが、それでも攻撃が単調過ぎるので俺とフィリアは簡単に避ける。更に、分裂した幻騎士を纏めて攻撃する為に俺は死ぬ気スキルの技であるイクス・ストリームを使って、3体の幻騎士を炎の渦が纏めて飲み込むと幻騎士のHPは2本目の2割まで減少する。

 

「幻騎士。お前は分裂した事で受けるダメージは減ったかもしれないが、分裂した個体ごと纏めて攻撃すれば分裂する前より高いダメージを受ける事になる。今の様にな!」

 

「オノレ・・・オレヲナメルナァーー!!ここまでは只のヨキョウだ!ここカラガ本番ダ!」

 

幻騎士はそう言うと、分裂した個体ごとに違う構えをとり、1体目が片手剣のソードスキル[ホリゾンタル・スクエア]、2体目が細剣のソードスキル[オーバーラジェーション]、そして3体目が両手剣のソードスキル[アストラル・ヘル]を繰り出した。俺とフィリアは何とか、3体の幻騎士が放ったソードスキルを回避した。

 

「その姿でもソードスキルを発動出来たのか・・・」

 

「それどころか、3体供同じ剣なのに、何で全く違うサイズである剣のソードスキルを発動出来るのよ!?」

 

「フハハ!!コレゾ、オレが持つ幻剣の力だ!本物の幻剣とチガイ、斬撃を分裂させたり、飛ばしたりする事はデキナイガ、イマノヨウニ、剣を扱うソードスキルならサイズに関係なくダセルノダ!」

 

それは本物と違う手強さだな。その幻剣のコピーは本物の幻剣の様な斬撃を操る能力が無い代わりに、剣を扱うソードスキルなら、本来のサイズに関係なく扱えるのか。本当に厄介だな。俺とフィリアは幻騎士がエリアボスと化した事で弱くなったのかと思ってしまったが、そうでは無かった様だな。油断したのは確かだが、俺とフィリアはもう油断したりしない。幻騎士を倒して、この幻騎士のコピーが抱く野望を打ち砕く!俺はナッツを呼び出して、形態変化を使う。

 

「ナッツ、形態変化、攻撃モード!I世のガントレット!バーニング・アクセル!」

 

「そんな火の玉ゴトキ、オレガキリサイテヤルワァーー!!」

 

俺が放ったバーニング・アクセルを幻騎士は分裂を解いて一体になると幻剣を使い、バーニング・アクセルを切り裂いた。ナッツはガントレットから元の姿に戻り、俺の肩に乗る。

 

「単純なパワーは本当に本物の幻騎士を超えてはいるな・・・」

 

「例え、オレガ本物より技が劣ろうが関係ない!オレニハコノ圧倒的なパワーがアル!このパワーでキサマラ二人を切り殺してヤルワァーー!!」

 

「幻騎士・・・いや、幻騎士の姿をした化け物。お前はとんだ勘違いをしている。お前は強さと力を同じだと考えている様だが、強さと力は全く別のモノだ!力は正しく使わないと只、周りのモノを巻き込み、傷付け壊してしまう。だけど力を正しく使えば、自分が守りたいモノを守れる。」

 

「ナニガイイタイノダァーーー!!?」

 

「簡単だ。化け物、お前の力は只、周りを破壊するだけのモノで、そんなモノは本当の強さでは無い!強さとは、自分の為では無く、自分以外に大切な存在を守る為に力を使って戦える事なんだ!」

 

「ダカラナンダトイウンダァーーー!!?」

 

「本物の幻騎士と違って、ノイズの塊であるお前は何かを守る為に戦っていない。お前は本物の幻騎士より弱い!何故なら、お前には自分が戦える為に心の支えになる存在が無い!本物の幻騎士は利用されていたとはいえ、その忠誠心は本物だった。だからこそ、本物の幻騎士は強かった。だが、お前は周りを破壊する為だけに力を使っている。そんなお前が本物の幻騎士より強い筈が無い!お前は只、幻騎士の姿をしただけの化け物だ!そんなヤツが俺とフィリアに勝てる筈が無い!」

 

「コノガキガァーー!!ソンナニコノオレヲ・・・オコラセタイノカ・・・イイダロウ、キサマラノ存在ヲ跡形モナク消し去ッテヤルワァー!!」

 

俺の話の内容が理解出来ない様だな。所詮はノイズの塊である化け物という訳か。

 

「フィリア、この幻騎士の姿をした化け物に人間の強さを教えてやろう!」

 

「そうね。人は協力して互いに支え合っているからこそ、強くなれる!それを理解出来ない化け物に負ける訳にはいかないわよね!」

 

「ナニをゴチャゴチャと・・・サッサトキエロォーー!!」

 

幻騎士は幻剣で短剣のソードスキル[インフィニット]を使って俺とフィリアに斬りかかってくるが、俺とフィリアは難なく避けると反撃として俺は片手剣のソードスキル[バーチカル・スクエア]、フィリアは短剣の最上位ソードスキル[エターナル・サイクロン]を発動させて幻騎士に命中させると、幻騎士のHPは2本目の7割まで減る。

 

「フザケルナァー!?ナゼ、オレノ攻撃がアタラヌノダァーー!!?」

 

「解らないか。お前は本物の幻騎士と違って、力任せに剣を振るっている。そんな単調な攻撃を読んで避けるなんて簡単な話だ。」

 

「そうね。正直言うと、あなたはその姿になってから感情的というか、とにかく突っ込んでくるだけだからね。そんな単調な攻撃しか出来ない様では、今まで戦ってきたエリアボスより劣るわよ!」

 

「コノオレガ・・・エリアボスより劣るだと・・・フザケルナァー!!」

 

幻騎士は再び分裂し、12体になった幻騎士がそれぞれの個体で違うソードスキルを放つ!

 

「クラエ!!リニアー!」

「ホリゾンタル・スクエア!」

「オーバーラジェーション!」

「アバランシュ!」

「羅刹!」

「スコッピード!」

「ファッド・エッジ!」

「ダンシング・ヘルレイザー!」

「スピカ・キャリバー!」

「レイジング・チョッパー!」

「ヴォーパル・ストライク!」

「東雲!」

 

「ちょっと・・・いくら何でも、それは反則でしょ!!?」

 

分裂した幻騎士それぞれが違うソードスキルを放つので反則だと言うフィリアの気持ちはよく解るが、今はとにかく避けるしかない。俺とフィリアは分裂した幻騎士の放つソードスキルをなんとか全てを紙一重で回避する。

 

「分裂されていると厄介だな・・・だが、俺とフィリアには分裂した幻騎士を纏めて攻撃出来る手段が有る!」

 

「そうね。幻騎士の姿をした、あの化け物に見せてあげましょ。人が協力して生まれる本当の強さをね!」

 

俺とフィリアは分裂した幻騎士を纏めて攻撃出来る様に動く。まずフィリアが手裏剣術のソードスキル[涼風]を使い、緑色のエフェクトの光を放った3本のクナイが3体の幻騎士に当たると、クナイが当たった3体の幻騎士のスピードが落ちる。いや、全ての幻騎士のスピードが落ちているのか。どうやら、分裂した個体の幻騎士が能力異常になれば他の幻騎士にも影響を与える様だな。

 

「バカナ・・・ハヤクウゴケン・・・」

 

「どうやら、あなたは分裂した事で攻撃の手数は増えた様だけど、同時にダメージや状態異常は全ての個体にも伝わってしまう様ね。涼風は当たった相手の素早さを下げる能力削減スキルよ!後、手裏剣術は他のソードスキルと比べると使用後硬直が一瞬だけなの。だから、直ぐに別の行動を起こせるのよ!それじゃ、更にデバフ効果を与えるわよ!次は力を下げる効果を持つ、甘夏!」

 

フィリアは続いて、手裏剣術のソードスキル[甘夏]を使い、2本の円字手裏剣が幻騎士に当たると幻騎士の攻撃力が下がる。

 

「クソ、力が入らぬ・・・」

 

「まだまだいくわよ!今度は相手の守備力を下げる、月光!」

 

フィリアは[月光]を発動させると、1本のくの字手裏剣を幻騎士に向けて飛ばすと、そのくの字手裏剣を喰らった幻騎士の守備力が減少する。

 

「まだ終わらないわよ!相手を盲目状態、つまり目を見えなくする手裏剣術、陽炎!」

 

「グウッ・・・オレノ目が・・・」

 

フィリアが投げた4本の細い針の様な刃が幻騎士に当たると、幻騎士は盲目となり分裂した他の個体の幻騎士とぶつかったりする。

 

「更にだめ押しの当たった相手のスキル発動を無効にする手裏剣術、封魔!」

 

幻騎士はフィリアが投げる1つの黒い楔の様な手裏剣に当たると、幻騎士のソードスキルを含めたスキルはしばらく無効となる!

 

「そして、これで仕上げよ!相手の動きを封じる、影縛り!」

 

「オノレェェ・・・オレノ動きをフウジルダト!!?」

 

「それじゃ、ツナ。後はお願いね!」

 

フィリアは最後に相手の動きを1.5秒程度だが、いかなる動きをも封じる手裏剣術[影縛り]を使ってクナイを幻騎士に2本投げて、幻騎士の動きを封じる。俺はフィリアが作った分裂した幻騎士を纏めて攻撃するチャンスを無駄にしない様に動く。

 

「ナッツ、形態変化!」

 

「ガオオォ!!」

 

「イクスセリオン!これで分裂した幻騎士を纏めて攻撃する!」

 

俺はナッツを形態変化させ、エクセリオンと一体化させて一本の剣イクスセリオンにして、俺はイクスセリオンを構える。

 

「喰らえ、ドラグーン・サラマンデラ!」

 

俺は片手剣と死ぬ気スキルの混合ソードスキル、[ドラグーン・サラマンデラ]を繰り出した。これはイクスセリオンに炎の龍が宿ったかの様に剣に巻き付いた龍の形をした炎を飛ばして攻撃する遠距離技だ。その飛ばす炎は正しく炎の龍神と言っても過言ではない。炎の龍神が12体に分裂した幻騎士を纏めて飲み込むと、分裂した幻騎士全てが炎に包まれた。

 

「グワアァァ!!?分裂していては、キケンダ・・・イッコクモハヤク、分裂を止めて元に戻らねば・・・」

 

幻騎士は[ドラグーン・サラマンデラ]の炎から抜けると、分裂した個体全てが集まって1つになり、幻騎士は1体となる。今ので幻騎士のHPは空前の灯火になっている。手裏剣術による幻騎士のデバフ効果も切れ、そろそろ幻騎士との戦いに決着が付くな。

 

「オノレ・・・オレヲココマデオイツメルトハ・・・だが、最後に勝つノハオレダァァ!!」

 

幻騎士は最後の力で自分にエネルギーを蓄えると、幻騎士の身体が巨大化していく。

 

「コレデ、オレは完璧ダァーー!!」

 

「巨大化したぐらいで随分とご機嫌だな、化け物。未だにお前は力押しでいく気か?」

 

「ホザケ!オレハ、オレノヤリカタで戦うダケダァァ!!」

 

「そうか。なら、俺も俺のやり方でお前との戦いに決着を付けさせてもらうぞ!オペレーションX!」

 

俺は幻騎士の姿をしたノイズの塊である化け物との戦いに決着を付ける為にX BURNERの発射体勢をとる。フィリアは俺の顔を見て、ゆっくりと微笑んだ。

 

「ツナ。私の思いもそのX BURNERに乗せて、この戦いを終わらせて!」

 

「わかった。フィリア、お前の思いも乗せてこの戦いに決着を付ける!」

 

俺はフィリアの思いも乗せて、X BURNERの出力を上げていく。

 

『炎圧上昇。45万FV。レッドゾーン突入、炎圧、更に上昇。50万、55万、60万・・・』

 

「いくぞ、幻騎士!」

 

「キエウセロ!!このガキドモガァァ!!」

 

『炎圧、75万FV!ゲージシンメトリー!発射スタンバイ!』

 

「うおおおぉぉ!!X BURNER 超爆発(ハイパー・イクスプロージョン)!」

 

俺は本物の幻騎士との戦いの時と同様にX BURNERの炎圧を現在のリングでの限界を突破した最高クラスのX BURENR 超爆発を放つ。幻騎士の姿をしたノイズの塊が炎に突っ込んで強引に突破しようとしたが、炎の勢いに押されて炎に飲み込まれる。

 

「バカナァァ!!?ナゼ・・・ナゼ、オレガ・・・マケルノダ・・・グワアァァッ!!?」

 

幻騎士の姿をしたノイズの塊はX BURNERの炎によって、跡形も無く消滅した。最後まで、自分が負けた理由が解らない化け物に俺は伝える事にする。

 

「何故、負けたのか解らない時点で、お前は本物の幻騎士より遥かに劣っていたという訳だ。と言っても、最早伝える相手がいない以上は無意味だったな・・・去らばだ、ノイズから生まれたコピーの幻騎士。お前の様なヤツを二度と生み出さない様に俺を含めたSAOのプレイヤーはこのデスゲームを絶対にクリアしてみせる!」

 

俺はもうその場にいないノイズから生まれた幻騎士のコピーに俺の新たな意思を伝えた後に、ハイパー化を解除してナッツを匣に戻した後、俺はフィリアと話をする。

 

「やっと終わった・・・これで幻騎士の姿をしたノイズの塊はSAOから消えた。もう、俺とフィリアを惑わす存在は消えた。それと、幻騎士の姿をした存在はエリアボスを吸収してエリアボス扱いになっていたから、これで最後のエリアに行ける様になった。」

 

「そうね。本当に倒せたのね、あの幻騎士を・・・でも、あの幻騎士は今思うと悲しい存在だったのかも・・・」

 

「そうだね・・・あの幻騎士だって、生まれたくて生まれた訳じゃないから、もしかすると自分を受け入れてくれる場所を求めていただけだったのかもしれない。でも、それを確認する方法はもう無い。あの幻騎士が消えた以上、あの幻騎士が本当に望んでいた事は解らない。だけど、俺とフィリアがあの幻騎士を止めていなかったら、きっとSAOはパニックになっていた筈だよ。だから、俺とフィリアは今の戦いが正しかったと信じて進んでいくしかないんだ!」

 

「そうよね。あの幻騎士を倒したのは間違いだと思ってしまったら、今までの頑張りを否定する事になるからね。だから、私達は前を向いて進まないといけないのよね!」

 

俺とフィリアはあの幻騎士を倒した事が正しかったと信じて進んでいくしかないんだ。

 

「それと、離ればなれになった時は少し不安だったけど、ツナが無事で良かったわ。」

 

「本当にフィリアと無事に合流できて何よりだよ。」

 

「それにしても、よく私がここにいるって解ったわね。」

 

「実は昨日話した俺の家庭教師であるリボーンと未来での戦いで仲間になった正一君にスパナの協力も有って、フィリアがいる場所まで来れたんだ。正一君とスパナが俺のナーブギアを通してSAOのサーバーにハッキングして、俺を通してホロウ・エリアを調べてくれて、リボーンが案内してくれたんだ。」

 

「ハッキングって、犯罪行為よね・・・まあ、この場合は責める人はいなさそうだけど・・・それでも、SAOのサーバーにハッキングして私の居場所を特定出来たのは凄いわよね!?」

 

「うん、本当に凄いよ。あの二人は・・・」

 

「それで、今でも連絡出来るのかしら?」

 

「いや、フィリアの居場所を特定して、ノイズの塊であるあの幻騎士を倒す為のワクチンデータを渡された後、SAOのシステムがこれ以上の外部からのアクセスを認めなくなったから、今は無理だね。」

 

「そうなんだ・・・もし、連絡出来たのなら、私はリボーンやその二人にお礼の言葉を言いたかったわね。」

 

フィリアは俺をここまで導いてくれた、リボーンと正一君にスパナの三人に感謝したかった様だが、連絡出来ない以上は仕方ない。

 

「それとフィリア。正一君とスパナによって、ホロウ・エリアが本当はどんな場所だったのかをリボーンから聞いたんだ。ホロウ・エリアはSAOのテストエリアで、このホロウ・エリアにはアインクラッドにいるプレイヤーのホロウデータ、いわゆるコピーがいて、そのコピーを含めてSAOのシステムが正常に動くかのテストを行っていたみたいなんだ。」

 

「そう・・・それで、私は本物なの?」

 

「君は間違いなく本物のフィリアだよ!君の前に現れたフィリアはホロウデータ、コピーのフィリアだったんだ。実はホロウデータは本物のプレイヤーが来たら、その人物のコピーはいなくなる筈だったんだけど、ノイズの影響でフィリアのコピーがいなくなるタイミングがずれた事で、本物である君とコピーであるフィリアが対面してしまうという、想定外の異常が起きてしまった。それでホロウ・エリアのシステムがコピーであるフィリアを消した後に、不具合をフィリアのカーソルだと誤認した事で、フィリアのカーソルがオレンジになってしまったんだ。だから、君は本当に人を殺していないし、君は本物のフィリアだ。」

 

「私は本物のフィリアなのね・・・良かったわ、今までの思い出やツナと一緒に冒険した事で得た記憶や思いも本物なのね。本当に私は本物のフィリアなんだ・・・」

 

フィリアは自分が偽物では無いのかと、ずっと不安だったみたいで、今俺が話して自分が本物であると聞いた事で今まで溜め込んでいたものが溢れてきたのか、涙を流していた。俺もまだまだだな。フィリアがここまで自分を追い込んでいたなんて・・・本当に気付けずにいた自分が許せないな。だからこそ、俺はフィリアを守りたいと思う。フィリアは涙を流すのを止めると、俺に顔を向ける。

 

「ごめん。いきなり、こんなみっともない姿を見せちゃってね・・・」

 

「いや、そんな事はないよ。フィリア、君のカーソルを戻すには残った最後のエリアボスを倒して、ホロウ・エリアの中枢部に行ってそこのシステム端末を使えば戻せる。」

 

「最後のエリアボスを倒して、ホロウ・エリアの中枢部に行けばアインクラッドに帰れると同時に私のカーソルも元に戻せるのね。」

 

「ああ。だからこそ、俺は君を最後まで支えたいと思うんだ!」

 

「ふふっ。ありがとう、ツナ。ホロウ・エリアかアインクラッドに戻るまで、私と一緒にいてくれるのね。」

 

「ええと、俺が支えたいと思う気持ちはホロウ・エリアにいるまでという訳では無いんだ・・・」

 

「ん?どういう事?」

 

どうしよう・・・さりげなく告白紛いの言葉を入れたんだけど、フィリアは全然気付く素振りが無い・・・ああ、どうしよう。死ぬ気モードで初恋した相手である京子ちゃんに告白した時と違って、今は素の状態だから、どうも伝えたい内容を言える気がしない・・・

 

「ツナ、どうしたの?何か、顔が真っ赤になっているけど・・・先の戦いの疲労が原因かしら?」

 

「フィリアは鈍い方なんだね・・・」(※ツナも人の事は言えませんが、ツッコミはしないであげて下さい。)

 

「鈍いって、何が・・・私は現実で町内のマラソン大会で上位に入る程に足が速いんだけど・・・」

 

「ええと、そういう意味の鈍いでは無くて・・・色恋とかに鈍いなっていう意味かな・・・」

 

「えっ・・・それって、つまり・・・ねえ、ツナ。今、あなたが言った意味解るかしら?」

 

「えっ、何が・・・」

 

「今の話だと、私が色恋に鈍いって言ったという事は、ほぼ告白よね・・・」

 

そうだった!?フィリアが鈍いという意味を間違って取ったので、俺が色恋に鈍いとつい、いつもの癖で言ってしまった。確かにこれはほぼ告白だよな。まあ、これで少しは俺も緊張が吹っ切れたので、今度は遠回しでは無い本当に自分の意志で俺の思いを伝えよう!

 

「俺が言いたかった、フィリアを支えたいというのは俺の人生の最後までという意味だ。」

 

「はっ、えっ・・・ちょっと、心の整理をさせてくれないかな・・・」

 

フィリアは俺の伝えたい内容を理解したのか、顔が真っ赤になっている。フィリアは少し落ち着くと、口を開く。

 

「ツナ。あなたが言った私を支えたいという意味は、ホロウ・エリアの攻略の為に私を支えたいという事では無くて・・・私を好きだから支えたいという事なの?」

 

「そうだよ。俺はフィリアの事が好きだから、君を一生支えたいと思っている。ホロウ・エリアからアインクラッドに戻った後だろうと、このデスゲームをクリアして現実世界に戻っても、君の事を支えたい。そういう意味なんだ!」

 

「でも、ツナって好きな子がいたんじゃ・・・」

 

「確かに俺は元々好きな子がいた。だけど俺はフィリア、君と一緒に冒険している内に君の存在が俺の中で大きくなっていた。最初こそ、それはホロウ・エリアに俺とフィリアしかいないからこその感情だと思っていた。だが、それは俺のちょっとした思い違いだった。俺はフィリアが見せる表情を見ていとおしく思い、それは時間が経つに連れて変化して、フィリアへの愛が芽生えた。俺はフィリア、君を愛している。俺は君が知ってる様に現実では勉強も運動も平均より大きく劣る本当にダメな人間だ。だけど、俺は守りたい存在の為なら死ぬ気で頑張れる。俺はフィリアに相応しい者なのかは解らない。でも、俺は君の為なら何でも頑張れるし、君を思うこの気持ちは本当に変わる事は無い!それが俺の覚悟だ!」

 

俺はフィリアに大分恥ずかしい事も口ぱっしたが、告白する。フィリアは俺の告白を聞いて再び顔が真っ赤になるが、俺に返事を返す。

 

「私もあなたの事が好きよ。私もあなたと一緒に冒険している内に、あなたが見せる顔や反応が面白かったわ。最初は変な奴と思っていたけど、普段のツナは少し情けないし、頼り無い感じだけど、戦う時のツナは頼れる存在になるから、本当に別人みたいになるけど、私は普段のツナも戦いの時に見せるツナの顔も好きだよ。もし私が偽物だったら、この恋も偽物だと思っていたんだけど、私は本物のフィリアだって言ってくれたから、この恋も本物だと解ったわ。ツナ、あなたはダメな人間じゃない!だって、あなたは私を不安から解放してくれた。だから、私もあなたの事を支えたいと思う。これからもずっと互いに支え合う最高のパートナーでいようね!」

 

「ああ。勿論だ!」

 

俺とフィリアはずっと互いに思い、互いを支え合う決意をして、互いに抱き合う。

 

「フィリア。俺は君を愛している。」

 

「私もツナを愛しているわ。」

 

「フィリア、今はゲームの中だけになるけど、結婚してほしい!」

 

「わかったわ。旦那として私を支えてね。ゲームの中だけでは無くて、現実でも、いつか本当に結婚しようね!」

 

俺はフィリアに結婚の申請をして、フィリアは結婚の申請を了承した。これでゲームの中だけど、俺とフィリアは夫婦となった。結婚した事で互いのステータスを確認できる様になり、俺とフィリアのアイテム欄も統一された。これで俺とフィリアは本当に互いに支え合うパートナーとなった。

 

「フィリア、俺は本当に君を守る。どんな事が有っても君を死なせたりしない!」

 

「私もツナを守るわ!だって、互いに支え合うパートナーなんだからね!」

 

俺とフィリアは互いに互いを守ると決心して、俺とフィリアは口付けをした。

 

「じゃあ、そろそろ行こうか。今日はひとまず管理エリアに戻ろうか。」

 

「そうね。最後のエリアに行くのは明日からでもいいわよね。」

 

俺とフィリアはあの幻騎士と戦った部屋を出た後に、管理エリアに戻った。管理エリアに戻って直ぐ、俺はシステム端末を起動させて、俺とフィリアのHPと武器の耐久値を回復させた後、システムアナウンスが流れる。

 

『高位プレイヤー、ご結婚おめでとうございます。』

 

「システムに祝われるとは思いもしなかった・・・」

 

「でも、祝ってくれたんだから感謝しとこうよ。」

 

「そうだね。ええと、お祝いありがとう。」

 

『本当にご結婚おめでとうございます。高位プレイヤーの結婚祝いとして、管理エリアに特殊なエリアに転移できる転移石を配置します。それでは夫婦二人でごゆっくりください。』

 

特殊なエリア?最後のエリアボスがいるエリアとは別のエリアという事か。俺とフィリアが後ろを向くと、ソコに転移石が配置されていた。

 

「本当に配置したんだ・・・」

 

「そうね・・・でも、特殊なエリアって聞くと気になるわよね。ちょっとだけ、見てみない?」

 

「そうだね。危険だと判断したら直ぐに戻ってくればいいしね。」

 

俺とフィリアは転移石に触れると、転移される。俺とフィリアが転移された場所は綺麗な花園で、ソコには一つの一軒家が有った。

 

「綺麗な場所ね・・・きっと、結婚していないと解放されないエリアなのかもね。」

 

「そうだね。システムアナウンスも二人でごゆっくりくださいと言っていたしね。ここは本当に憩いの為だけの場なんだろうね。」

 

「ふふっ。それじゃ、あの家も使っていいんじゃない?」

 

「そうかな?とにかく、使えるのか確認してみよう。」

 

俺とフィリアは花園の中に有る一軒家の中に入ると、その中は台所にリビング、それにベッド月の寝室が有る至って普通の生活空間としか言えない感じだ。でも、そんな感じが俺とフィリアは嬉しかった。俺とフィリアはリビングに有るソファーの上に座ると話し出す。

 

「何だか、ここは本当に自分の家の様な感じに思えるわ。」

 

「確かにね。ここを使うのはホロウ・エリアにいる間だけになるけど、この家を俺とフィリアの帰る家にしよう。帰る家が有れば、お互いに無事でいれそうだしね。」

 

「そうね。ホロウ・エリアにいる間はここを私とツナの家にしよう。それじゃ、そろそろ寝ようか。」

 

「そうだね。今日は疲れたけど、幸せな気持ちも有る不思議な1日だったよ。」

 

「本当にそうね。私とツナがこうして夫婦になるなんて考えもしなかったよ。でも、私は幸せよ。あなたと一緒に帰る家が出来たんだからね!」

 

俺とフィリアは寝室に入り、二人で一つのベッドに寝そべる。

 

「フィリア、お休み。これからは君と一緒に歩んでいくんだね。」

 

「そうね。私もあなたと一緒に歩んでいくわ。それじゃ、お休み。」

 

俺とフィリアは同じベッドの上で眠りに着くのだった。

 

 

 

 

ツナとフィリアが幻騎士を倒して、二人が結婚をした頃のアインクラッドでは、第38層のボス攻略が開始されるところだった。

 

「今回のボスはサ○ダー・ユ○コーンだ。電撃を扱う上に素早く動く厄介なボスだよ。」

 

「ちょっと待て!?その名前、どこかで聞いた覚えが有るんだが・・・」

 

「そうだね、トウマ君。ボ○テック・バイ○ーン!ライ○ニング・ト○イコーン!って感じでバイクに乗った人が呼び出しそうな感じのモンスターが援軍でいるかも!」

 

「いや、甘いぞ、ショウタ!もしかしたら、グ○ーン・バ○ーンとか、ナ○ュル・ガオ○レイクとかかもしれないぞ!」

 

「キリト君、何を言っているのか解らないわ・・・」

 

ヒースクリフがボスの名前を言うと、トウマはその名前にどこかで聞き覚えが有るらしく、トウマの反応にショウタが食らい付いて、ソコからも聞き覚えが有る名前が出たのだが、ソコでキリトが悪乗りしてきて更に聞き覚えが有る名前を言うと、アスナは元ネタが解らずに戸惑う。

 

「ってか、何で遊○王のモンスターがボスなんだよ!!?しかも、何故に5○’sのチーム・ユ○コーンの扱うシン○ロモンスターなんだ!!?」

 

「トウマ君。きっと茅場昌彦もネタ切れなんだよ。だから、適当に採用したんじゃないの。」

 

「次はZE○ALのナンバーズでも出るのか?だとしたら、戦う相手の攻撃力を半分にして、その数値を自分の攻撃力に加えるブ○ック・ミ○トが厄介そうだな。いや、A○CーVの可能性も有るのか?そうなら、オッド○イズ・ペン○ュラム・ド○ゴンが出たら危ないな。何せ戦闘ダメージが倍になるんだからな。」

 

「本当に先から皆は何を言っているの・・・」

 

トウマがボスの名前に聞き覚えの有る作品のタイトルを言った後に、ショウタが茅場昌彦の単なるネタ切れの可能性と結論付けた。キリトはもしかすると、この先も聞き覚えの有る名前のモンスターが相手なのではと思ったらしいが、やっぱり元ネタを知らないアスナは戸惑うのだった。

 

「遊○王か。現実で出来たら僕もやりたかったな・・・」

 

ユウキは元ネタを知っていたのか、その元ネタのカードゲームをやりたかったと呟くのだった。




今回は幻騎士との戦いに決着がつき、ノイズの塊である幻騎士のコピーを排除する事が出来ました。その後にツナとフィリアが恋人関係になって、SAOのシステムでゲームの中とは言えど、結婚しましたね。うん、私も結婚したいです。容姿より性格が綺麗な人とね・・・年齢は離れすぎていなければ、後は問題無い!私の願望はここまでとして、ツナとフィリアが結婚した事で解放された特殊なエリアは花園で、その中に一つの家が有りましたね。その家はホロウ・エリアにいる間だけとは言えど、ツナとフィリアの二人が帰るべき家となりました。

最後のは特に深い意味は無い。只のギャグです。「本当のファンサービスを見せてやる!(by 4の英名を持つ人)」とか、「お楽しみはこれからだ!(by トマトの様な髪型の少年)」等のセリフを聞いて妙に遊○王ネタが書きたくなった訳では無い!断じて無い!・・・すみません、悪乗りにも程が有りますよね。他作品ネタを入れるのも悪くないよね・・・まあ、本当に遊○王のモンスターをボスとして登場させて戦う場面を書く気は無いのですが、別に他作品のモンスターをボスにしても構わないというなら書くかもしれませんが・・・ついでに私は遊○王では、ブラマジ主体のデッキを扱っています。尚、好きなキャラは十代。じゃあ、ヒーローデッキ扱えと言われた事も有りますが、今のヒーローデッキはマスク・チェンジとか属性融合でチートっぽくなったので、私は好かないんですよね・・・アブソマスクアシッドという極悪コンボが有りますし・・・

次回はツナとフィリアがホロウ・エリアの最後のエリアである、異界エリアへと向かいます。
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