ボンゴレ十代目のSAO   作:ロナード

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無事に旅行から帰ってきたので新たな話の投稿です。旅行した先は大阪です。人生初めてのUSJを満喫してきました。3Dアトラクションが多くて、楽しめました。ハリー・ポッターのアトラクションが思ったより、揺れたのが驚きでした。後、逆向きのジェットコースターで声にならない声を出したのが恥ずかしいのですが、いい思い出となりました。それにしても、百味ビーンズは罰ゲームで食べる様な味が多いですね。友人とギャンブル感覚で食べていました。私ばっかり変な味に当たったんですけどね・・・特に不味い味はソーセージ味ですね。ゲロ味より不味いって、どういう事だ・・・


今回は攻略組のメンバー達で第50層到達&ツナの帰還を記念としたパーティーをやります。ギャグが多めになるのかな?
最後はギャグから離れますが・・・


第33話 第50層到達兼ツナ帰還記念パーティー

俺がフィリアとメトナを連れて、アインクラッドに帰って2日経った。ボンゴレのギルドホームにフィリアの部屋を与えると、メトナはフィリアの部屋で暮らす事になった。俺は自室で一人寂しく生活するのか・・・それはさておき、茅場からは約束通りに謝罪のメールが送られてきた。あの出来事は茅場も予想外の事態だったらしく、カーマがそんなに計算高い行動をするとは思いもしなかったらしい。

 

茅場のメールを読み終えた俺は今、第50層の街に有る建物の中に有る会場にいた。今日は50層に到達した事と俺が帰ってきた記念を含めたパーティーをやる事になった。司会席にいる者がパーティーの開催の合図をする。

 

「只今より、第50層到達兼ボンゴレのリーダーのツナが帰ってきた事を含めた記念パーティーを開始します。司会は血盟騎士団のNo.3であるこの僕、アルスが勤めさせていただきます。」

 

ああ。予想していた通り、やっぱりお前か・・・リンドが司会をやるよりは進むと思うんだが、アルスの毒舌がプレイヤーの心を抉るので、この男に司会を任せるのはどうかと思う。それよりも、いつ血盟騎士団のNo.3になったんだ・・・俺がいなかった間、キリトのサポートにアスナが付いてくれていたと聞いたし、血盟騎士団にアスナがいない間の団長補佐として選ばれたのか?血盟騎士団の団長であるヒースクリフがアルスを血盟騎士団に入れたのは間違っていたとか言っていた記憶が有るんだが・・・まあ、時の流れで考えを改めたという事かな?

 

「それでは、第50層到達と今までどれだけの人に心配を掛けさせたかと思えば、彼女が出来た上に結婚までして、子供まで作ってきたツナというリア充が帰って来やがった事による記念パーティーを始めましょうか。ええと、レベルが106の最早チーターとしか言えないツナさんは本当にゆっくりとして下さいね・・・ってか、ゆっくりと死ねよ!このクソ野郎のサイヤ人っぽい変な髪型の上に普段は情けない女々しい男めが!とクラインさんが言っていたらしいです。」

 

「おい、アルス!俺はそこまで言っていねえだろ!!?サイヤ人っぽい変な髪型のところまでしか合ってないだろうが!!」

 

アルス・・・この男、絶対に俺が帰って来た事を祝う気だけは無いな・・・それとクライン、お前の気持ちはよく解った。後で、アルゴに頼んでクラインの恥ずかしい秘密や知られたくない情報をアインクラッド中に広める様に頼む事にしよう・・・

 

「な、何か・・・寒気がするんだが・・・気のせいか?」

 

「リーダー・・・気のせいじゃないと思います・・・」

 

「ひとまず、ツナに謝った方がいいんじゃないですか?たった今、アルスにツナの事を悪く言っていた事をばらされましたしね・・・」

 

「ふざけるな!!俺は自分が言った意見は曲げるつもりは無い!」

 

クライン。お前の意志は伝わった。本当に後で、アルゴに頼んでクラインの恥ずかしい情報をばら蒔いてもらおう。本当は殴ってやりたいところだけど、俺とクラインのレベル差が天と地の高さ程に有るので、今の俺はクラインをデコピンだけでも倒せそうなので、精神攻撃にしないとクラインが死んでしまいそうだしな・・・だから、俺は悪くない。クラインが社会的に死する事になったとしてもな!まあ、アルスは単なる毒舌なので別に聞き慣れたのでアルスは許す。クラインは精神的にダメージを受けてもらうがな・・・

 

さてと、クラインへのお仕置きは後で実行する事にしてパーティーを楽しむ事にしよう。アスナは本当に大人しくなり、落ち着いてきたのでパーティーを楽しもうとしている様だが、それをぶち壊す奴が一人いた・・・

 

「アスナ様ぁ!!さあ、このクラディールが、アスナ様の為に料理を運んできましょう!」

 

「いや、別にいいから!私が自分で食べたい物を取るから!だから、クラディールは戻って!お願いだから・・・」

 

アスナは涙ぐみながら、クラディールに帰ってくれと悲願しているが、クラディールはアスナのその本気の要望に答えようとはしない。

 

「大丈夫です。アスナ様。このクラディールがいる限り、アスナ様にご不便は有りません!さあ、この私にご命令を!どんなご命令であろうと、アスナ様の為なら、例え火の中、水の中・・・」

 

「じゃあ、お願い!今すぐ戻って!お願いだから・・・」

 

「何故です!!?私が宿屋に戻ったら、誰がアスナ様の身を守るというのですか!!」

 

「私自身です。解ったなら、帰って・・・」

 

「ダメです!さあ、ご命令を!」

 

「誰か助けて・・・」

 

やっぱり、クラディールは護衛というよりは最早ストーカーだな・・・アスナに同情しよう。クラディールは有る意味、ゴクデラ君やオボロより忠誠心が高過ぎて、ランボと同等のウザさの塊になっているよ・・・そんなアスナを気の毒に思ったのか、スワロがクラディールに話し掛けた。

 

「よう、クラディール。ちょっと話、いいか?」

 

「スワロフスキーか。俺は忙しいのだ!お前に構っている暇など・・・」

 

「お前、聞かされていないのか?アスナはお前にクレセリアホークの肉を取ってくる様に命じた事を・・・」

 

「何だと!!?あの一口食べたら、天にも召される程の美味と呼ばれるあの肉を取ってくる様に頼まれたのか・・・」

 

「本当に決まっているだろ!アスナは第43層の断崖絶壁で有名な岩場に夜中限定で現れるレアモンスターであるクレセリアホークの肉を取ってくる様に命じたんだ。クレセリアホークはレアモンスターである為に出現する確率は海に沈んだコイン一枚を見つけ出す様なモノだ。つまり、かなり出現確率が低い。その上、クレセリアホークを倒しても肉が手に入る確率も高くないし、クレセリアホークは逃げるスピードも高く、倒す事さえ難しい。だからこそ、クラディール。お前に命じたんだ。お前を信用しているからこそ、この無理難題な頼みをアスナは命じたんだ!だろ、アスナ!」

 

「えっ・・・う、うん。そ、そうなの!私は確かにクラディールにクレセリアホークの肉を取ってくる様に命じたわ!」

 

「何という事だ・・・私がアスナ様の頼みを聞いていなかったとは・・・すみません、アスナ様。どんなに時間が掛かろうとも、クレセリアホークの肉を取ってきてみせましょう!例え、数日はクレセリアホークを見逃さない様にするために断崖絶壁に居続ける為、帰れなくなろうとも!」

 

「そうだ、行ってこい。クラディール。アスナの為にクレセリアホークの肉を取ってくるんだ!クレセリアホークの肉を5個をな!」

 

「5個だと・・・いや、それがアスナ様の頼みだと言うなれば、1ヶ月以上帰れなかろうとも・・・必ずや、クレセリアホークの肉を5個取ってきてみせましょう!それでは、アスナ様。行ってまいります!」

 

スワロが作った作り話にアスナが合わせた事で信じたクラディールはクレセリアホークの肉を取りに行った。

 

「これでクラディールは1ヶ月は帰ってこない筈だ。」

 

「ありがとう、スワロさん。でも、どうせならSAOクリアまで帰ってこなくてもいいんだけどね・・・」

 

「こりゃ、余程嫌われているな・・・哀れだな、クラディール・・・」

 

スワロはアスナに嫌われているクラディールに少しだが、同情している様だ。まあ、俺はクラディールは嫌いじゃないが好きでもないので、アスナの気持ちは解る。しばらく、クラディールが帰ってこないだけでも十分だと思う。アスナはクラディールがいなくなったので、やっと落ち着いてパーティーを楽しむ事が出来そうだ。

 

俺はパーティー会場に有る料理を適当に食べていると、フィリアがハルカと確か俺がいない間にボンゴレに加入したシリカというビーストテイマーの少女が話しているのが見えたので、俺は少し話している内容を聞いてみる。ついでに、シリカのテイムモンスターであるピナという竜は会場に有る果物を食べるのに夢中だ。

 

「あの、フィリアさん。ツナさんのどこを気に入って付き合ったんですか?」

 

「あっ、私も聞きたいですね。」

 

「じゃあ、シリカの質問に便乗してきたハルカにも話してあげるね。」

 

ああ。女子同士の会話だと、好きになった相手のどこが気に入ったのかどうか聞くんだな。ええと、一応皆には俺とフィリアはホロウ・エリアという本来ならSAOで使用外のエリアに来て、ソコで出会い、行動を供にし、メトナともソコで出会ったという事は話したが、幻騎士のコピーやメトナがホロウ・エリアで作られたプログラムであるという事は伏せてあるが・・・それよりも、フィリアが俺のどこを気に入っているのか聞いてみよう。

 

「ツナのどこが気に入っているのかというと・・・何といえば、いいのかな?とにかく、ほっとけない感じかな?」

 

「ほっとけない感じですか?」

 

「シリカちゃんはツナ君と会ったばかりだから、知らないよね。ツナ君は戦いの時は頼れるんだけど、普段は何というか・・・情けない感じなんだよね・・・」

 

「えっ、そうなんですか?」

 

「ハルカの言う通りよ。ツナはね、戦いの時は本当に頼れるんだけど・・・普段のツナは、とにかく色々とダメダメで、勉強は出来ないでしょ。臆病で簡単にビビるし、とにかく情けないわね!」

 

「うわぁ・・・そこまで言っちゃうの、結婚までしているのに・・・」

 

「ハルカさんの言う通りですよ。好きな人を悪く言うなんて・・・」

 

「いや、悪く言っていないわよ。私は只、事実を言っただけよ。」

 

確かにそうですけど・・・もう少し、俺の事をよく言ってくれてもよくないか、フィリア・・・

 

「ツナは普段は情けないけど、ソコがいいのよ。だって、守られてばかりでいるのは嫌だしね。私もツナの事を守りたいのよ。だから、普段のツナも私の好きなツナよ。それに、普段のツナはイタズラで驚かすと面白いリアクションをしてくれるからね。イタズラで驚かすと結構、面白いわよ。」

 

「そ、そうなんだ・・・まあ、互いに思っているならいいのかな?」

 

「そ、そうですね・・・フィリアさんがツナさんの事を好きなのは本当みたいだし、普段のツナさんが情けなくても構わないんですね。」

 

ええと、勝手に聞いておいて悪いんだが・・・俺は誉められているのか、貶されているのか分からないんだけど・・・まあ、フィリアが俺の事を好いているという事は再確認できたので、良しとしよう。

 

 

俺は再び会場に有る料理を食べていると、オボロと月夜の黒猫団というギルドのリーダーであるケイタ、そのメンバーであるサチが話しているのが見えたので、俺は少し耳を傾けて話を聞いてみる。

 

「ケイタ、サチ、聞いてくれ・・・俺はシリカとピナに嫌われていてな、俺に口を聞いてくれない上に、シリカによって一部のプレイヤーには俺が最低なヤツと認識されているんだが・・・」

 

「ううん・・・と、とにかく頑張りなよ、オボロ。僕と月夜の黒猫団のメンバー達で何とか変な誤解だけは解ける様にしてあげるから。」

 

「ケイタの言う通りだけど、オボロの場合は自業自得なんじゃないの?確認しないから、シリカちゃんとそのテイムモンスターであるピナに嫌われる事になったんだから。」

 

「確かにそうだけどよ・・・サチ、せめて俺のフォローをする気は無いのか・・・」

 

「フォローはするけど、シリカちゃんとピナとの関係は自分で修復してね。だって、オボロの自業自得だしね。」

 

「サチは容赦ないけど・・・僕はいつでもオボロのフォローをするよ。だから、心が折れない様に頑張ってくれ、オボロ・・・」

 

オボロを励ましているのか・・・オボロがシリカとピナに何が原因で嫌われているのか知らないが、時が経てばシリカとピナもオボロを許してくれるだろう。多分・・・

 

 

俺もオボロのフォローはしてやる事を考えておく事にして、俺は会場を見て回るとキリトとリンドがメトナと一緒に何か話して様で、俺は三人の本に向かうと、三人に声を掛けた。

 

「三人供、一体何をしているんだ?」

 

「おっ、ツナか。今、メトナに薬を作ってもらっているんだ。能力の最大値上昇の薬をな。」

 

「ツナが連れて帰ってきた、メトナは凄いな。子供とは思えない程、しっかりしているし、本当に良い子だぜ。しかも、薬学スキルという難しいスキルを使って薬を作れるんだからな、本当に凄い子供だな。」

 

「お父さんだ!今、二人の為に能力最大値が上昇する薬を作っているんだけど、お父さんも飲む?」

 

「いや、俺は今のステータスでも十分だから、強化しなくても構わないかな・・・」

 

「そう?じゃあ、キリトさんとリンドさんの分だけ薬を作るね。」

 

メトナに薬を作ってもらっているのか・・・確かにメトナは本当に便利な効果を持つ薬を作る事はできるんだが、味や風味に見た目、匂いが色々とヤバいという事をキリトとリンドの二人は知らないんだった・・・メトナが作っている薬に使っている材料は、スライムの粘液とリザードマンの目玉、怪しい紫色の光を放つ蛍、毒々しい見た目の茸とか材料は見るからに口にして大丈夫なのか疑う代物ばかりだ。二人はメトナの薬を作る工程を見て、メトナに薬を作ってもらうのは止めとくべきだったのではないかと思っていそうな表情に変わっていた。

 

「出来たぁ!この薬を飲むと、攻撃力の最大値が10上昇するよ。飲んでみて、二人供!」

 

「おい、これは本当に飲んで大丈夫なのか・・・」

 

「力を込めて持っていないのに、何か器にヒビが入ったんだが・・・」

 

「二人供、私がせっかく作ったのに・・・飲まないんだ?」

 

メトナが薬を作り終えると、キリトとリンドに手渡した。その薬は口にしていい色ではない青い液体で、匂いはゴムを溶かしたかの様な匂いで、力を込めて持っていないのに、二人の器にヒビが入ったので、本当に飲んで大丈夫なのか不安がる二人に、メトナは涙目で飲まないのと聞いてくる。涙目で見られると本当の事を言えない二人は俺にアイコンタクトで語り掛けてくる。

 

(おい、ツナ。この娘の作った薬は本当に飲んで大丈夫なのか?)

 

(大丈夫だよ、キリト。多分・・・)

 

(多分じゃ困る!?これは飲んでも害は無いんだよな・・・)

 

(安心しろ、リンド。ここは圏内だ。だから、最悪の場合でも死ぬ事だけは無い筈だ。)

 

(筈!!?)

 

(とにかく飲め、二人供!思ったより人は簡単には死なないものさ!)

 

二人は俺とアイコンタクトで語り合い、決心したのかメトナが作った薬を一気に飲み干すと、二人はメトナに器を返した。その後、二人は会場を出て行くと気絶したという報告が届いた。二人供、良薬は口に苦しだ!

 

 

キリトとリンドがとある理由でパーティー会場から抜けたが、俺はメトナを連れてパーティーを楽しむ事にしよう。

 

「お父さん、お母さんは?」

 

「フィリアは女子同士での会話を楽しんでいるところだよ。だから、そっとしておいてあげようか。」

 

「そうなんだ。じゃあ、お父さんと一緒にいようかな。」

 

フィリアは相変わらず女子同士での会話を楽しんでいるし、そっとしておいとこう。後、未だにケイタとサチに悩みを相談しているオボロもそっとしておいとこう・・・そう思ったところで、司会を務めていたアルスが声を発する。

 

「只今より、隠し芸大会を開始します。尚、今回の隠し芸大会の審査員はアインクラッド解放軍のリーダーであるシンカーさんです。」

 

「ええと、軍のリーダーを務めているシンカーと申します。私はこのゲームの攻略に参加していますが強くないです。だけど、私は他の攻略組のメンバーを含めて全プレイヤーに攻略に役立つ情報を提供する様に心掛けています。皆さん、これからも軍のメンバーと良好な関係を築いてほしいです。少し長話をしてしまいましたが、私は隠し芸大会の審査員を務めますので宜しくお願いします。」

 

シンカーが軽く自己紹介した後、アルスが隠し芸大会の開始の合図を出す。

 

「はい。いかにもお人好しそうなシンカーさんが隠し芸大会の審査員です。それでは、隠し芸大会を開始します。まずはエントリーナンバー1、風林火山のリーダーをやっている、髭面の野武士クラインさんです!」

 

「アルス・・・どこの誰が髭面の野武士だぁ?」

 

「クラインさんです。ちゃんと名前を出したじゃないですか。さっさと、隠し芸やれや!この無精髭の不衛生な髭面でスケベな野武士男!」

 

「コノヤロォ・・・現実に戻ったら、絶対に侮辱罪で訴えてやらぁ・・・」

 

「まあ、怖いな。僕を訴えても無理ですよ。だって、未成年だもの!」

 

「未成年でも、訴えて俺が裁判に勝っちゃぁ、お前を少年刑務所に送れるわ!」

 

「それでは、大人気ないクラインさんの隠し芸をご覧になりましょうか!」

 

「コノヤロォ!!?話を変えやがったな・・・」

 

クラインがアルスの毒舌で怒った様だが、俺はクラインをフォローする気は無い。人の事を散々悪く言ってたんだからな!だから、アルスの毒舌に翻弄されても自業自得としか言い様がない!

 

「仕方ないか。さっさと、芸をやるか。俺の芸は熱々のラーメンの一気食いだ!」

 

クラインは熱々に煮込まれたラーメンが入ったどんぶりを持つと、ラーメンを一気にすすり、スープを飲み干した・・・おいクライン、これがお前の隠し芸か?俺が審査員だったら、ラーメンを一気にすすり出す前に退場させているな。

 

「どうだ!」

 

「クラインさん。そんな事をやるならお笑い芸人にでもなってから、現実でやれよ!」

 

「んだと、アルス!?これは結構難しいんだぞ!!」

 

「シンカーさん。得点を10満点中で発表して下さい。容赦なく、遠慮しなくて構いませんから!」

 

「まあ、アルス君。クラインさんも頑張ったし、私は4点ぐらい挙げたいと思うんだけど・・・ダメかな?」

 

「シンカーさんがお人好しで良かったですね。大した芸じゃないのに、4点も貰えて良かったですね、無精髭の不衛生な髭面の野武士男で身体の毛も不衛生そうなクラインさん!」

 

「アルス・・・テメェ、俺に喧嘩売ってるのか?喧嘩なら買うぞ。とくにお前のからはな!」

 

「うわぁ、大人気ないな。そう思いませんか、ツナさん。」

 

「確かにね。クラインは大人気ないね。」

 

「ツナ・・・まさか、パーティーが始まる前にアルスのクソ野郎がばらした俺の言葉について、怒っているのか・・・」

 

「さあ?どうだろうね・・・」

 

「はい、以上クラインさんの芸でした。さっさと、会場の料理でも貪っていやがれ!」

 

「チックショー!!?後で覚えていろよ・・・アルス!!」

 

クラインは大人気なくアルスを睨みながら、ステージを降りていった。シンカーは優しいが、俺の場合はクラインの今の隠し芸?に与える得点は1点だな。

 

「続きましては、エントリーナンバー2、ユウキさんです。」

 

「どうも。僕は少し練習した程度だけど、まあ、ぶっつけ本番で何とかなると思ってやる事にするよ。」

 

ユウキか。彼女はヤマモトから聞いた話によると、俺がノイズに飲み込まれてホロウ・エリアに飛ばされて、ちょうど俺が目覚めた日に別のゲームから飛ばされて来たプレイヤーだと聞いた。しかも、ユウキがログインしようとしたゲームの制作会社の名前を聞いて驚いた。まさか、父さんが仕切るチェデフで作られたゲームなんだからな。父さんが作ったゲームでは本当に安全性に支障が無いのか不安で仕方ない。まあ、今はユウキの隠し芸を見る事にしよう。ユウキは大玉に乗ると、腰でフラフープを回しながら大玉の上から落ちない様に気を付けながら、ボールを使ってお手玉の様にジャグリングをやる。これぞ、隠し芸だ。クラインの様なお笑い芸人の仕事だろ、としか思えない芸とは程遠いモノとは偉い違いだ。ユウキは大玉から降りて、芸を終了した。

 

「はい、フィニッシュ!」

 

「それでは、シンカーさん。得点をどうぞ!」(アルスはクラインより倍以上は高い点数出せと思っている。)

 

「そうだね。今のは本当に凄かったから9点挙げようか。」

 

「ユウキさんは9点という高得点を得ました。流石です。本当にどこかの無精髭の不衛生な髭面で野武士男で身体の毛も不衛生そうで加齢臭もしそうな人とは大違いですね!」

 

「アンノヤロォ・・・ゼッタイニツブス!!」

 

アルスはユウキの事を軽く称えながら、クラインをイジる事は忘れずにいた。クラインのアルスに向ける眼差しからは明らかな殺気が込もっていたが、俺はクラインのフォローはしないので、アルスがクラインの事をディスろうとも関係ない。それから、隠し芸大会は進んでいき、中にはクラインよりも酷い隠し芸と称した腹筋をやるだけの者もいたり、クライン同様に隠し芸かコレと思うマシュマロ一気食いをビャクランがやったりしていた・・・そして、最後の隠し芸を披露されようとしていた。

 

「隠し芸大会最後は二人で行う隠し芸だそうです。披露するのは前回の隠し芸大会で赤っ恥を掻いた癖に懲りずに参加したゴクデラさん、アイドルなのに割りとどうでもいいトウマさんです。それでは二人供どうぞ!」

 

「赤っ恥掻いたのに懲りずに参加して悪かったな!?」

 

「誰がどうでもいいだ!?」

 

「おかしいな。僕は本当の事しか言ってないのにな・・・」

 

「やっぱり、コイツは好きになれねえ・・・」

 

「ゴクデラ、その考えに俺も同意だ。」

 

最後はゴクデラ君とトウマが二人でやる隠し芸か。それにしても、アルスの毒舌は絶えないな。ユウキには出さなかったけど、ゴクデラ君には過去の出来事を持ってからかい、トウマに関しては酷いだろ。どうでもいいはさすがにな・・・まあ、二人はアルスの事を好きになれない様だが、嫌ってはいないので大丈夫だろう。それよりも、ゴクデラ君と組んだトウマは大丈夫なのか・・・どうせ、ゴクデラ君の事だ。無茶苦茶な事をトウマにやらせるかもしれない・・・

 

「じゃあ、始めるぞ。この巨大な板にトウマが張り付く。俺はこの板に張り付いたトウマに当たらない様にナイフを投げてトウマの回りをナイフで包囲する。勿論、このナイフに板は種も仕掛けも一切無いぜ!投げるナイフの数は500本だ。これは50層到達記念と十代目が帰ってきたという事で行った今回のパーティーにちなんだ数だ。」

 

巨大な板を取り出したゴクデラ君が説明を終えると、トウマを板に張り付けた。本当に大丈夫なのか・・・

 

「先程誘って了承してくれて感謝するぜ。おっし、トウマ。一言言っとくぜ。ナイフが当たらない様に避けながら、一本一本確実にお前の回りにナイフが刺さる様にしとけよ!」

 

「おい!本当に種も仕掛けも無いのかよ!!?」

 

やっぱり、トウマはゴクデラ君に誘われて参加しただけで、どんな出し物なのか知らされていなかった様だな・・・トウマ、多分平気だ。ここは圏内だから、トウマの身体にナイフは刺さらない筈だ・・・刺さらない筈・・・

 

「トウマ君・・・サヨナラ。君の事は忘れない。三日間だけは・・・」

 

何かショウタがトウマに永遠の別れの言葉を発した様に聞こえたが、気のせいだ。うん、気のせいだよね・・・

 

「んじゃあ、始めるぞ!ナイフ500本投げをな!」

 

ゴクデラ君が板に張り付いたトウマに向かって、ナイフを次々と投げていくが、板に刺さるナイフも有れば、トウマに当たりそうというか、本来なら当たるナイフは圏内の為、障壁で防がれてトウマに刺さる事は無いが・・・ゴクデラ君の投げるナイフの7割近くはトウマに向かって飛んでいったので、本当に圏内で良かったと思う・・・

 

「やっと、終わったか・・・圏内じゃなかったら、死んでいたな・・・」

 

トウマは張り付いていた板から外れると、無事にいる事に喜びを感じている様だな。ゴクデラ君のナイフ投げで板に刺さったナイフは2割程度なので、失敗という事になるんじゃ・・・

 

「シンカーさん。得点をどうぞ。」

 

「10点挙げよう。」

 

「よっしゃー!!満点だぜ!」

 

ゴクデラ君が満点を取った事に喜んだのは束の間で、シンカーが付けたしの言葉を発する。

 

「いや、ゴクデラ君では無いよ。トウマ君に10点挙げるという事だよ。」

 

「なっ!?何で、トウマだけ・・・」

 

「今のはどう見ても、身体を張ったのはトウマ君だけだからね・・・だから、トウマ君に10点挙げる事にしたんだ。ゴクデラ君に与える得点は無いよ。」

 

「俺に与える得点は無いだと・・・つまり、それって・・・」

 

「ゴクデラさんは0点という事だよ。トウマさんは本当に身体を張っていましたし、当然の事かと。」

 

ゴクデラ君は沈んだ顔をしながら、舞台を降りると会場の隅っこで体育座りした。まあ、ゴクデラ君の事だし、直ぐに立ち直る筈だ。

 

「それでは今回の隠し芸大会で優勝したトウマさんに称賛を送りましょう。」

 

無事に隠し芸大会は終了した。それにしても、今回は商品は無いんだな。パーティーはその後も続いていたが、パーティーは急遽終わる事になった。その理由は、パーティー会場に第50層のボス部屋を探しに向かっていた聖竜連合のメンバーである一人のプレイヤーが入ってきて、その者からある話を聞いたからだ。

 

「僕は聖竜連合のカイです・・・ディアベルさんはいますか?」

 

「カイ君!?どうしたんだい?」

 

「ほ、報告します・・・第50層のボス部屋を発見したのですが・・・僕を除いた他のプレイヤー4人はボスに倒され、死んでしまいました・・・第50層のボスの名前はカオス・クェーサー・ワイヴァーン。名前の通り、飛竜型のボスモンスターです。この飛竜には通常の攻撃はおろか、ソードスキルにリングに匣の力が効かず、ダメージを与える事が出来ずに僕以外のパーティーメンバーは死んでしまいました・・・それに、この飛竜には強制的に全てのプレイヤーの防御力を落とす厄介な能力を持っていました。更に、その能力で防御力が落ちたプレイヤーに絶対命中する全体攻撃を繰り出す化け物です・・・どうか、僕と供に仲間の仇を取ってください!ディアベルさんに、他の攻略組の皆さん!」

 

カイの話を聞いたプレイヤー全員はパーティーを行う雰囲気では無いと悟り、パーティーを終える事にして、明日の第50層のボス、カオス・クェーサー・ワイヴァーンを攻略する為に、各自準備を行う為にそれぞれ解散していった。

 

 

俺はその夜、メトナから話が有ると言われたのでメトナからの話を聞く。

 

「メトナ、話って何?」

 

「お父さん。私はアインクラッドに来てから、SAOのシステムに少しだけになるけど干渉出来る様になったの。それでカオス・クェーサー・ワイヴァーンの情報を調べてみたの。カオス・クェーサー・ワイヴァーンには通常の攻撃、ソードスキル、リングの炎や匣は一切効果が無いからダメージが通らないの。」

 

「そんなボス、どうやって倒せというんだ・・・」

 

「でも、カオス・クェーサー・ワイヴァーンも決して無敵じゃないよ。カオス・クェーサー・ワイヴァーンに唯一効果が有るのは、ユニークスキルによる攻撃だけだよ。お父さんの場合は死ぬ気スキル、その死ぬ気スキルを混合させた片手剣のソードスキルも対象に入るみたい。後はお母さんの手裏剣術、ゴクデラさんの爆撃スキル、ヤマモトさんの時雨蒼燕流、キリトさんの二刀流が当てはまるかな。」

 

「今回のボスに効果が有る攻撃を出せるのは、俺を含めてたったの5人だけか・・・アルビートも生き残ってさえいれば・・・メトナ、他にもユニークスキルって有るのか?」

 

「有るよ。そのスキルを持った人がいるかどうかまでは解らないけど・・・他に有るユニークスキルは、神聖剣、無限槍、抜刀術、射撃、神速、蛇腹剣、暗黒剣、覇王剣の8つだね。あれ?今、調べてみたら、神聖剣はヒースクリフさんが習得してるみたいだよ。それにユウキさんが神速を習得しているよ。後、覇王剣はお父さんが話したブリガンテスという危険な人が習得してるみたいだけど・・・」

 

「ヒースクリフとユウキもユニークスキルを習得していたのか・・・だが、後者のブリガンテスは味方では無いから、ブリガンテスは外れるな。実質、ユニークスキルを持つ攻略組のプレイヤーは7人か。」

 

「カオス・クェーサー・ワイヴァーンには匣の攻撃でも、形態変化させたものなら効果が有るみたいだよ。」

 

「そうか。なら、ゴクデラ君にヤマモトにも形態変化を使う様に話す事にしよう。それにしても、ユニークスキルは思ったよりいっぱい有るんだな。中でも蛇腹剣というのが気になるんだけど・・・一体どんなものなの?」

 

「お父さん。私は全てを知る事が出来る訳じゃないの・・・蛇腹剣がどんなものなのか私も知らないの。お父さんは蛇腹剣がそんなに気になるの?」

 

「だって、どんなモノなのか一番予想できないしな・・・気になって仕方ないよ。」

 

「その内に蛇腹剣を習得する人が出てくるよ。だから、習得した人に見せてもらえばいいんだよ。」

 

蛇腹剣がどの様なスキルなのか気になるが、今はそんな事よりも明日の準備をしないとな。俺はメトナとの話を終えた後に、自室に戻って明日のボス攻略に備えての準備を終わらせた後に眠りについた。カオス・クェーサー・ワイヴァーンか。メトナからの情報でユニークスキルでなら攻撃が通る事が判明したんだ。何とかして、ユニークスキルを使える僅かなプレイヤーでダメージを与えなければならないが、絶対に負ける訳にはいかないんだ!




今回はパーティーをやりましたが、どうだったでしょうか?最後はシリアスになりましたが・・・

次回はユニークスキルしか効かない厄介なボス、カオス・クェーサー・ワイヴァーンが相手です。クォーターポイントのボスですが、いくら何でも強すぎな気がしますが、多分、ツナ達で有れば勝てる筈です・・・というか、勝たないと話が終わる!!?

果たして、ツナ達は無事に勝てるのでしょうか・・・
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