ボンゴレ十代目のSAO   作:ロナード

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今回は鍛冶職人である彼女が登場します。後、新たなユニークスキルも登場。そして、今回の主人公はスワロフスキーことスワロです。


第36話 鍛冶職人と無限の槍の軌跡

さてと、行くか・・・俺はスワロフスキー。皆からスワロと呼ばれている。PoHが倒された日から数日経過し、俺は今からアスナの友達であるプレイヤーが働く鍛冶屋に向かうところだ。俺はツナから神炎槍パスラタという最強の槍を貰ったのだが、俺はあるスキルを最近手に入れて、そのスキルの特性が解ったので俺は槍を出来るだけ多く手にしたいと思っていた。勿論、出来るだけ威力の高い槍を多く持ちたい。ソコでアスナの友達である鍛冶屋に頼む事にした。その鍛冶屋はマスタースミスで鍛冶屋としての腕はアインクラッドで断トツの腕だと言うので、期待している。それとキリトの二刀流の強化をする為にエリュシデータに近いステータスの剣も作ってもらうつもりだ。本来なら、キリト本人が出向くべきなんだが・・・彼は俺の身代わりみたいな感じになったのか、ビャクランが料理と称するグロテスクな見た目の黒ずんだ虹色に輝く物体である、未知の物体XXXXXを無理矢理食わされ気絶した・・・おそらくというか確実に原因は食中毒で間違いない・・・後、キリト以外の犠牲者はオボロとザクロにアカバネさんだ。コイツらの犠牲は無駄にしないぜ・・・一応、キリトからエリュシデータを預かって、それを見せてエリュシデータに近いステータスの剣を作ってもらう事にしている。本当にビャクランの作る料理は食える物じゃないな・・・あれは最早、口にする殺人兵器だ・・・

 

 

俺は48層のリンダースという街に着くと、俺はリズベット武具店という店を見付けた。この店にアスナの友達である鍛冶職人がいると聞いたし、ここで間違いないだろう。俺はリズベット武具店に入ると桃色の髪の少女が接客をする。

 

「いらっしゃいませ、リズベット武具店にようこそ!」

 

「嬢ちゃんがアスナの友達である鍛冶職人か?」

 

「そうだけど・・・あんた誰?アスナの知り合いみたいだけど・・・彼氏か何か?」

 

「いや、アスナとはそんな関係じゃないぞ。只、同じギルドのメンバーなだけだ。」

 

「ああ、そういう事ね。じゃあ、ボンゴレのメンバーね。」

 

「そういう事だ。俺の名前はスワロフスキー。長いだろうから、呼び方はスワロで構わない。」

 

「スワロね。私の名前はリズベットよ。それでどんな用でここに来たのかしら?」

 

「まずは知り合いに頼まれた方からにするか。ええと、この剣と同じステータスかそれに近いステータスの剣って有るか?」

 

俺はキリトから預かっていたエリュシデータを取り出して、リズベットに見せるとリズベットは少し驚いた表情をする。

 

「ちょっと、何よコレ・・・このエリュシデータっていう剣、ステータス的にどう考えても魔剣クラスの代物じゃない!?これと同じか近いステータスの剣が有るかですって・・・」

 

「無いなら仕方ない。後でその剣の持ち主に対等な剣が無かったと伝えるからな。」

 

「失礼ね!有るわよ、ステータスはこの剣と比べたら乏しいかもしれないけど・・・これなんて、いいんじゃない?」

 

リズベットは黄緑色の美しい刃の剣を持ってくると俺に手渡す。俺は剣を使わないから解らないが、この剣だと少し力不足かもしれないな・・・

 

「すまないが、もう少しこれより性能のいい剣は無いのか?」

 

「その剣が一番の自信作だったんだけど・・・それじゃ、力不足だと思っているのかしら?」

 

「俺に聞かれても解らないんだけどな・・・だって、その剣は知り合いの物で、俺はその剣の持ち主にその剣と対等なステータスの剣が有ったら手に入れてくれと頼まれただけだしな。」

 

「何か釈然しないけど、ひとまず保留って事でいいわね。」

 

リズベットは自信作と称した剣を持って、店の中に置いた。キリトの頼みは保留するとして、俺の頼みを聞いてもらう事にするか。俺はエリュシデータを閉まうと、リズベットに俺の頼みを聞いてもらう。

 

「リズベット、次は俺の頼みなんだが構わないか?」

 

「はいはい。剣の次は何を用意しろというのかしら?」

 

「大体予想している様だな。そうだ、俺は剣では無くて、この槍より同等だとか近いステータスだとか贅沢は言わないから、丈夫で長持ちする上に威力もそこそこ高い槍が有ったら持ってきてくれ。」

 

俺は一応、神炎槍パスラタを取り出して、リズベットに見せるとリズベットはエリュシデータを見せた時より凄い表情になった。

 

「あんた・・・こんな槍、どこで手に入れたのよ!!?いくら何でも、ステータスが高過ぎるわよ!!?何よ、攻撃力1000って・・・名前の通り、本当に神器レベルの武器じゃない!?」

 

「まあ、驚くよな・・・それはボンゴレのリーダーから貰ったんだ。どこで手に入れたかは俺は詳しく知らない。とりあえず、言える事は、ソイツはレジェンダリーウエポンという事だな。」

 

「レジェンダリーウエポンですって・・・これ売る気無い?」

 

「有るわけ無いだろ・・・」

 

「まあ、そうよね。こんな化け物クラスの武器を手放すバカがいたら見てみたいわ・・・」

 

「それはボンゴレのリーダーに言っているのか?」

 

「違うわよ!?今のは、自分が使えるのに手放すバカがいたらという意味よ。」

 

リズベットはそう言うと、神炎槍パスラタを俺に返した。

 

「それにしても、それに近いステータスの槍はさすがに無いわね・・・」

 

「だから、言っただろ。俺は贅沢は言わないから、丈夫で長持ちする上に威力がそこそこ高い槍で構わないってな。」

 

「あんた・・・それは私への挑戦かしら?私の腕なら、その槍にステータスは負けてはいても、その槍も簡単にポキポキと折れる様な槍を作れるわよ!」

 

「いや、簡単に折れたらダメだからな・・・この槍も、お前の槍もな・・・」

 

「うるさいわね!ひとまず、今有る槍で一番の出来が良い物を出すわよ。」

 

リズベットは黄色い柄が特徴である槍、フレッシュ・オランジを俺に手渡す。フレッシュ・オランジって新鮮な果物みたいな名前だな・・・まあ、名前はともかくとしてステータスは良い方だな。攻撃力は620とNPCショップで売られている槍と比べると、相当高いステータスだしな。でも、少し確認しないとな。

 

「この槍、どれだけ丈夫かどうか確かめさせてもらうぜ。」

 

「はい?ちょっと、何をする気かしら・・・」

 

「いや、少し丈夫かどうかだけ確認するだけだ。」

 

俺はリズベットが持ってきたフレッシュ・オランジをカウンターの上に置くと、俺は手刀を振り落としてリズベットの槍の頑丈さを確認する。

 

「ちょっと、手刀なんかして、怪我をしたって知らないわよ!」

 

「ゲームの中だから、手が怪我する心配は無い。」

 

「確かにそうだけど・・・あんた、バカなの?」

 

「まあ、バカでも何でも好きに言っておけ。」

 

俺はフレッシュ・オランジに向かって手刀を降り下ろすと、フレッシュ・オランジの柄はポッキリと折れてしまった。

 

「ああぁぁっ!!?な、何をするのよ、あんた!!?」

 

「わ、ワリィ・・・まさか、こうなるとは思いもしなかった・・・」

 

「修復不能・・・ああぁっ!!?」

 

リズベットはポッキリと柄が折れたフレッシュ・オランジを持つと修復可能かどうか確認したが、修復不能らしく、フレッシュ・オランジは光を放ちながら粒子となり散った。その瞬間、リズベットの顔は絶望に飲まれたかの様だった・・・気まずいな、逃げるか・・・

 

「じゃあ、俺はここで・・・」

 

「どこ行く気よ!?あんた!!人の自信作を勝手に壊した上に、金すら払わずに逃げる気?」

 

逃げようとしたが、俺は鬼の様な表情をしたリズベットにあっさりと捕まった。さすがはアスナの友達だな・・・怒らせると恐いという点が同じだ。いや、女は全員が共通で怒ると恐いのかもな・・・妹のラピス、現実での名前が涙である妹が楽しみにしていたというデザートのシュークリームを小腹が空いた俺が食べた時には凄い剣幕をして涙が俺に強烈な右フックを繰り出してきた事も有るしな・・・結論、女は怒らせると恐いというのは確実という事だな・・・

 

「それで、私の自信作である槍を折っておいて、どこに行こうとしていたのかしら?」

 

「すまない。金は払う。だから、機嫌を直してくれないか・・・」

 

「金を払うのは当たり前よ!ってか、私が怒っているのは槍を折ったのに逃げようとした事よ!」

 

「本当にすみませんでした。二度と売り物を折る様な事はしません。それに俺だって、簡単に折れるとは思いもしなかったんだ。」

 

「簡単に折れるとは思いもしなかった・・・それは、私の作った槍が思ったより優れていなかったという意味かしら?」

 

ヤバいな・・・火に油を注いじまったな・・・ええと、そうだ!リズベットは鍛冶職人だ。レアなインゴットには目がない筈だ!俺はツナがホロウ・エリアという場所で手に入れたというインゴットを少し貰っていたので、そのインゴットを取り出してリズベットに見せる。

 

「何、このインゴットは・・・名前はクリア・インゴット。レアなインゴットみたいだけど、初めて見るわね・・・こんなインゴットを見た鍛冶職人プレイヤーは今までいないと思うわ。このインゴット、どこで手に入れたの?」

 

「これはボンゴレのリーダーであるツナが手に入れた物でな、俺は少数を貰ったんだ。」

 

「ボンゴレのリーダーが手に入れたねぇ・・・本当にどれだけ運が良い奴なのか知りたいぐらいだわ。」

 

リズベットは俺が見せたインゴットを見て機嫌を少し直してくれた様だ。でも、ツナは運が良い奴だとは思えないんだが・・・そのインゴットだって、ノイズに飲み込まれた先の場所で手に入れた物だしな・・・運が良いというのは違うかもな・・・いや、ノイズに飲み込まれた先の場所でフィリアと出会い結婚して、メトナという少女を連れて帰ってきた事を考えると、運は良い方なのか?それに比べて、オボロは不運に愛されているとしか思えないな・・・PoHがツナに倒された日には、グリセルダさんの護衛に向かった時には何故か街に有った落とし穴に落ちたり、帰る時にはいきなり壊れた噴水から出た大量の水に飲み込まれて、近くの湖の奥にまで流されたしな・・・しかも、その湖に生息する巨大なピラルクみたいな魚に食われた。その様子を見たツナは必死になって、魚に食われたオボロを助け出したからな・・・本当にオボロは不運に愛されているとしか思えない程に哀れな奴だな。そんな事も有ってか、オボロの運の悪さを知ったシリカとピナはオボロを許す事にしたらしい。理由が運の悪さに同情したからという微妙に嬉しくない理由だけどな・・・

 

それはそうと、リズベットにインゴットで槍を作ってもらう事にしよう。そうすれば、機嫌はよくなるだろうしな。

 

「リズベット、そのインゴットで槍を作ってくれないか?」

 

「そうね。このインゴットで槍を作ってあげてもいいけど、その前に先の槍の代金を払ってもらう方が先かしら・・・」

 

「ああ。払うぜ・・・」

 

俺はリズベットに先ほど折った槍の代金を払うと、リズベットは代金を受け取るとこう言う。

 

「それじゃ、今から槍を作ってあげるから、待ってなさいよ!」

 

リズベットは店の奥に有る部屋に入っていく。多分、あの部屋が鍛冶の作業場なのかもな。どんな槍が出来るのか楽しみに待とうと思っていたが、リズベットは一分もしない内に戻ってきた。

 

「おい、どうしたんだ?いくら何でも、こんな早く槍が作れる訳無いよな?」

 

「当たり前よ!一分もしない内に作れる訳無いでしょ!!ってか、このインゴットだけじゃダメよ。このインゴットは他のインゴットと一緒に打たないと武器が作れない特殊なインゴットみたいで、このインゴットに適するインゴットもレアなインゴットの様でね、どうも扱いが難しいインゴットらしいわ。」

 

「そうか。じゃあ、仕方ないか。槍を作ってもらうのは諦めて、他に売っている槍で構わないか・・・」

 

「ちょっと、何言っているのよ!!私は頼まれた仕事を中断する事だけはしたくないの!絶対にこのインゴットを使って槍を作ってみせるわ!だから、あんたも協力しなさいよね!」

 

「解ったぜ。元々、俺が頼んだ事だしな。それに、先ほど槍を折った事に対しての責任を感じるしな・・・協力するぜ!」

 

「当たり前よ。それで、必要なインゴットは55層の雪山に生息するドラゴンが作り出す物みたい。その雪山に行くわよ!」

 

「ドラゴンか・・・だとすれば、危険だと思うから俺が取りに行くから、リズベットは待っていてくれよ。」

 

「何を言ってるのよ。そのインゴットを入手するにはマスタースミスがいる事が条件なのよ。つまり、私がいないと手に入らないわよ。」

 

「そうか。解った、55層の雪山に向かうぞ。」

 

俺はリズベットとパーティーを組むと、55層に転移して雪山に向かった。

 

 

 

「寒いわね・・・」

 

「コート系の防具は用意しておくべきだぜ、リズベット。結構、有ると便利だしな。ホラよ、お古で悪いけどやるよ。」

 

「あ、ありがとう・・・」

 

俺とリズベットは雪山に入ると、思った以上に凄い寒波が襲ってきて寒く感じるので俺はコート系の防具を着て寒さ対策をすると、リズベットは寒さ対策のコート系防具を持っていない様なので、俺はお古だがリズベットにコート系防具を渡した。リズベットはコートを着ると少し寒さが和らいだ様なので、元気になったらしく、俺より前に出て雪山の奥へと、どんどん進んで行く。

 

「おい、勝手に一人で進むんじゃない。もし、何かが起きた時に俺が助けられない様な状況にならない様にする為にも、少しは俺に合わせて動けよ。」

 

「大丈夫よ。そんな簡単に危険な目に会う訳ないしね。」

 

リズベットはそう言っているが、リズベットの後ろには青くて巨大な身体を持つドラゴンが立っているんだが・・・リズベットは気付いていない様だな・・・

 

「リズベット、後ろ見ろ。」

 

「後ろ?何で?」

 

「いいから見ろ。見ても、絶対に腰を抜かして動けないって事は無い様にしてくれよ・・・」

 

「何を言ってるの・・・って、ドラゴン!!?」

 

「バウウウゥッ!!」

 

リズベットは後ろを振り向くと、ドラゴンが立っている事に驚き少しよろめいたが、急いで俺の近くにまで走ってくる。

 

「だから、俺に合わせて動けって言ったんだ・・・」

 

「面目無いわね・・・」

 

「まあ、気にするな。聞きたいんだが、あのドラゴンがインゴットを作っているヤツなんだろ?」

 

「そうね。雪山にいるドラゴンが身体の中で作り出す物って聞いたし、あのドラゴンで間違いないわね。」

 

「なら、話が早くて済むな。あのドラゴンを倒して、インゴットを手に入れるぜ!」

 

「そうね。じゃあ、私も戦うわよ。こう見えて、私は鍛治職人であり、マスターメイサーでも有るのよ。」

 

「へえ、結構頼もしいな。そんな可愛い見た目の割には凄い実力者だったんだな。」

 

「か、可愛い・・・コホン、まあ、可愛い上に強い鍛治職人って凄いでしょ!」

 

「ああ。可愛い上にゴツい鍛治職人だったんだな!」

 

「誰がゴツいですって?」

 

「待て、今のは言葉のあやで・・・」

 

俺はリズベットに服の首下を捕まれて揺らされる。女性にゴツいは言ってはダメだな・・・ジュエル・ウォリアズのメンバーであったトパーズは両手剣を軽々と扱う金髪のサイドテールが特徴の美人な女剣士だったからな、思わずトパーズの事をゴツい美人と言ったら半殺しにされそうになった事を思い出した。今度は気をつけるか。女性にゴツいは言ってはダメだと今のリズベットの怒りで学習した。

 

「リズベット、今はドラゴンの相手が先だろ・・・」

 

「そうね。私の事をゴツいと言った件に関しては後で話す事にして、あのドラゴンを倒すのが先決ね。いくわよ、デリカシーの無い男スワロフスキー。」

 

「デリカシーが無いって・・・本当にその通りだから反論出来ねえな・・・」

 

「解ってるじゃない。じゃあ、さっさとドラゴンを倒してインゴットを手に入れるわよ!」

 

俺はリズベットと供にドラゴンに接近すると、ドラゴンは尻尾で凪ぎ払おうとしてくるが、俺はパスラタを使いドラゴンの尻尾を弾くと槍のソードスキル[トリップ・エクスバンド]を繰り出して、6連続で槍での突きを喰らわせる。ドラゴンは反撃としてか、冷気のブレスを俺に向けて吐いてくるが、俺はパスラタを回転させてブレス攻撃を防ぐスキル[スピニング・シールド]を使う。

 

「凄い。それもスキルなの・・・」

 

「本当にマスターメイサーなのか、お前?その割には戦い慣れしてねえのな。」

 

「うるさいわね!私は鍛治職人だし、滅多に強敵と戦う機会なんて無いんだから仕方ないでしょ!」

 

「まあ、言われてみたらそうだよな。」

 

リズベットは鍛治職人だから、戦闘用のスキルに知らないモノが有ってもおかしくはないか。それにしても、このドラゴンは思った以上にしぶとそうだし、俺のとっておきである最近入手したあのスキルを使ってみるか・・・俺はメニューを開き、10本以上有る槍をあるスキルの使用範囲に登録していたら、リズベットはドラゴンの前に出てメイスでドラゴンを殴っていた・・・

 

「待て、リズベット!?俺が今、せっかく凄いモノを使おうとしたタイミングでそれは無いだろ!?」

 

「何を言ってるの?あんたも早く攻撃しなさいよね。そんな化け物クラスの槍を持っているんだから、わざわざメニューから違う武器を取り出す必要は無いでしょ。」

 

リズベットは知らないから、そう認識されても仕方ないか・・・このスキルの特性上、目の前に他のプレイヤーがいると巻き込んでしまいそうなので、リズベットは俺の前に立たないでほしいんだが・・・このスキルの為に俺は威力が高めで長持ちする槍が欲しいんだ。でも、扱いが難しいんだよな、このスキル・・・その分、威力は強力だけどな。だから、本当に頼むからリズベットは俺の後ろに退いてほしい。巻き込んでしまいそうで怖いからな・・・

 

「何してるのよ!早く、攻撃しなさいよ!」

 

「じゃあ、せめてドラゴンの近くから離れてくれないか・・・じゃないと、このスキルは扱えないからな・・・」

 

「何をしたいのか知らないけど、そう言うなら仕方ないわね。一旦、ドラゴンから離れるわ。」

 

リズベットはドラゴンから離れて、俺の近くにまで退いてくるが、それでも巻き込んでしまいそうな範囲にいるので、リズベットに俺の後ろに移動する様に指示をする。

 

「リズベット、俺の後ろに移動しろ!じゃないと、お前を巻き込んでしまいそうで発動させるのが怖いんだ。」

 

「わかった。あんたの後ろに移動すればいいのね。全く、本当に注文が多い奴ね・・・」

 

リズベットは俺の後ろに移動したので、俺は今度こそ、このスキルを発動出来る。俺はストレージに閉まっておいた槍を10本以上を俺の回りの空中に浮かぶかの様に召喚させると、俺は遂にあのスキルを使う。

 

「喰らえ、無限槍のソードスキル、オーバー・クレイジスト!」

 

俺は最近入手したユニークスキルと思われるスキルである無限槍のソードスキル[オーバー・クレイジスト]をドラゴンに向けて繰り出した。無限槍はストレージに閉まっておいた槍を召喚して複数の槍で相手を攻撃するスキルだ。槍が増えれば増える程に攻撃の手数が増えて、HIT数がほぼ無限に増えていくから無限槍の名前を持つんだろう。俺が放った[オーバー・クレイジスト]で10本以上の槍がドラゴンの身体に突き刺さり、ドラゴンに大ダメージを与えるが、その代償として今の攻撃で使った槍の6割近くは壊れてしまい粒子になり散ってしまったが・・・

 

「無限槍!?一変に10本以上の槍を空中に浮かべて攻撃できるスキルなの!?理不尽にも程が有るわね・・・まあ、その分、槍が壊れやすくなるみたいね・・・だから、そのパスラタという化け物クラスの槍を持っているのに、他の槍が欲しかったのね。」

 

「そう言う事だ。でも、この無限槍は本当に使いにくいんだよな・・・神経を召喚した槍全てに集中させないと槍を動かせないからな・・・」

 

「そりゃ、本当に扱い難いとしか言えないわね・・・あんたの場合は無限槍を使わずに普通に戦えば十分じゃないの?」

 

「確かに普通に戦った方が楽だが、切り札として扱える様に成っとくのも大切だろ。」

 

「まあ、言われてみたら確かにね。本当にそのスキルを使いこなせる様になるのかしらね?」

 

使いこなせる様になってやるさ。じゃないと、歳上としての立場が無いしな。少しはツナや他のプレイヤーから、一人の大人として頼って貰いたいしな。さてと、ドラゴンも弱ってきた筈だし、トドメを・・・と思った瞬間だった。ドラゴンが尻尾で凪ぎ払いをしてくると・・・

 

「ギャオオォッン!!」

 

「そりゃねえだろぉぉぉ!!?」

 

「さっさと、トドメをささないから・・・こうなるのよ・・・」

 

トドメを刺そうとしたタイミングでドラゴンが尻尾で凪ぎ払い攻撃をしてきて、俺とリズベットはその威力で空中に高く吹き飛ばされて、そのまま雪山の中に有る大きな穴に向かって落下していく。

 

「仕方ないか・・・リズベット、捕まれ!」

 

俺はリズベットの手を掴むと、リズベットを俺の背中に乗せると、穴の中に有る壁にパスラタを刺して滑り止め代わりにして落下スピードを下げて、穴の下に無事に着地した。着地すると、リズベットは直ぐに俺の背中から降りると生きている事に実感を感じている様だ。

 

「た、助かったわ・・・さすがにさっきのは死を覚悟したわ・・・」

 

「本当にすまないな・・・俺がさっさとドラゴンを倒してさえいればな・・・」

 

「まあ、過ぎた事は仕方ないわ。じゃあ、この穴から脱出する為に転移結晶を使って街に戻る事にして、ドラゴンと再び勝負すればいいと思うし、さっさと脱出しましょ。」

 

俺とリズベットは転移結晶を使って街に戻ろうとしたが、転移結晶は反応せず、回復結晶も機能しないので、この穴の中は結晶無効エリアだと考えられる。つまり、この穴から出る手段は自力で穴から出るか、助けが来るのを待つしかないって事になるな。

 

「何よ、ここは・・・助けを呼ぼうにもメッセージを飛ばせないなんて・・・」

 

今のリズベットの一言で後者の可能性が潰えたな・・・こんな雪山に来るプレイヤーなんて限られているし、こんな穴の中を調べるプレイヤーなんていない筈だ。これで誰かの助けを待つという選択肢は潰えたな。

 

「どうするのよ・・・転移結晶は使えないし、助けを呼ぼうにもメッセージを飛ばせない・・・こんな状況、どう乗り越えればいいのよ!!?」

 

「脱出する手段は一つ有る。この壁をロッククライミングの要領で登る。」

 

「あんた・・・ロッククライミングやった事有るの?」

 

「無い!だけど、その方法が一番最適だろ?」

 

「確かにね・・・でも、こんな氷で覆われて足場も少ないから登るなんて出来ないわよ・・・それでもやると言うなら、私は止めないわよ。」

 

「うっ・・・た、確かに足場が少ない壁だから、それでも無理にでも登ったら、俺の体力が尽きるのが先だな・・・なら、壁を走って登るっていうのはどうだ?」

 

「あんた、バカ?漫画じゃ有るまいし、そんな方法で壁を登る奴がいたら見てみたいわ。」

 

「なら、俺がやってみせよう。無事に穴の外に出たらロープを持って仲間達と一緒に助けに戻れるからな。」

 

「成功したらの話でしょ・・・」

 

リズベットは俺の壁を走って登るという考えに呆れた表情をしながら否定しているが、俺はやってみせる。じゃないと、いつまでもこの穴の中にいる事になってしまうしな。俺は助走を付けて、壁を蹴って登っていく。50層のボス戦で、ベルという前髪で顔が見えない変な男が壁を蹴って登っていたしな。思ったより、簡単に出来る筈だと思ったら大間違いだった・・・俺は勢いよく壁を蹴って登っていたが、途中から上がらず、そのまま下に勢いよく落ちてしまった。

 

「ね、だから言ったでしょ・・・漫画の世界じゃ有るまいしってね。」

 

「おかしいな・・・壁を蹴って登っていたプレイヤーを見た事が有るから、出来ると思ったんだが・・・」

 

「じゃあ、そのプレイヤーは人間を止めてるわね。」

 

確かにあのベルという男は色々と変だったし、本当に人間を止めてるなアレは・・・アレの真似をする事はやっぱり出来ないな・・・

 

「今の行動はバカとしか言い様が無いけど、とりあえずは脱出するのは無理そうね・・・」

 

「いや、脱出する手段はさすがに有る筈だ・・・今日は暗いし、明日の朝にでも脱出する手段を探すとしようぜ・・・」

 

「そうね。今日はこの中で一晩過ごすしか無さそうね・・・」

 

俺とリズベットは明日の朝にでも脱出する手段を探す事がして、今日はこの穴で一晩を供に過ごす事にした。俺は寝袋を取り出すが、リズベットは寝袋を出していないので、寝袋を持っていないと思ったので、俺はもう一つ有った可愛い熊の絵がプリントされた寝袋をリズベットに渡した。

 

「寝袋を持っていないなら、この寝袋を使いな。」

 

「ありがと・・・随分と可愛いデザインが入った寝袋ね。男である、あんたが持っているのが少し奇妙な感じがするわね。」

 

「おいおい、そう言うなって。その寝袋は俺の妹の物だ。このSAOがまだ一桁の層の攻略がされていた頃に死んでしまった、この世界の中で二つ有る妹の形見の一つだよ。」

 

「そうなの・・・そんな大切な物を使って寝るのはさすがに悪い気がするんだけど・・・」

 

「気にするな。その寝袋を使う相手がもういないんだ。だから、遠慮せずに使ってくれ。妹も喜んでくれるだろうしな。」

 

「そう。わかったわ。遠慮せずに使わせてもらうわね。」

 

「ああ、そうしてくれ。」

 

俺とリズベットは寝袋を敷いて、軽く俺が料理スキルを使って作ったスープを食べ終えた後、俺とリズベットはそれぞれ寝袋に入ると会話をする。

 

「ねえ、スワロ。あんたは先、妹がいたと言ったわよね・・・」

 

「ああ、確かにいた。だけど、もういない。この世界で俺の目の前で死んでしまったからな・・・俺がリーダーをやっていたギルド、ジュエル・ウォリアズのメンバー全員と一緒に死んでしまったんだ。」

 

「そう・・・でも、あんたはその悲しみを乗り越えて今に至るという事よね。」

 

「ああ。俺はその悲しみを乗り越えて今に至るんだが・・・俺は妹と仲間を同時に失ったあの時、俺は自暴自棄になっていた。俺は自分が生きていようが死んでいても構わないという思いでまるで死に場所を求めるかの様に俺はフィールドをさ迷っていたんだ。だけど、そんな俺を助けてくれたのがボンゴレのリーダーであるツナだ。ツナのお陰で俺は妹とジュエル・ウォリアズの仲間達の分まで生きなければならないと気付かされた。だから、俺が悲しみを乗り越えて今に至るのは全てツナのお陰でも有るんだ。」

 

「へえ、よっぽど生きる活力を与えてくれる存在なのね。ボンゴレのリーダーは。」

 

「ああ。ツナには、俺より年下なのに確かなカリスマを感じさせる不思議な魅力を持っていてな、アイツの言葉は甘い言葉だと思っても不思議とその言葉を信じたくなるんだ。本当に面白い奴だぜ、ツナは!何と言えば、いいのか・・・とにかく、暖かい奴なんだ。不思議と生きる活力を与えてくれる存在と言えばいいのか。そんな感じなんだ。」

 

「私はこの世界で暖かいと感じは無いと思っていたけど、今の話を聞いて少しは私もこの世界でも人それぞれの暖かみが有るんだと思えたわ。もちろん、あんたの暖かみも感じたわよ。さっきみたいな壁を走って登るというバカげた行動を見ていたら、悩んでいるのがバカらしくなったしね。」

 

「それ褒めているのか・・・それとも、貶しているのか・・・」

 

「両方よ。」

 

「おい!?そりゃねえぜ・・・」

 

俺とリズベットはこの様な感じで話を続けて、しばらくして互いに寝静まった。

 

 

翌朝、俺とリズベットは起きるとリズベットは俺が貸した寝袋を俺に返すと俺は寝袋を片付けると、地面に長方形の物体が有るのに気付いた。

 

「これはインゴットか?」

 

「それで間違いないわ!そのインゴットが探していたインゴット、クリスタライト・インゴットよ!あれ・・・でも、それが何でこんな所に?だって、ドラゴンの体内で作られるというんだから、こんな所に落ちているのがおかしいわよね?」

 

俺はインゴットを拾うと、リズベットがこのインゴットが目的であるクリスタライト・インゴットだと言うが、その後のリズベットの言葉を聞いて、俺は気付いた。このクリスタライト・インゴットはドラゴンの体内で作られるというんだから、それはつまり・・・アレだよな・・・

 

「リズベット。これは落ちていたんじゃない。ここはあのドラゴンの巣なんだよ。」

 

「へえ、ここがドラゴンの巣なのね。それが、そのインゴットが有る理由とどう結び付く訳?」

 

「このクリスタライト・インゴットはドラゴンの体内で作られる。そう聞くと普通のRPGではドラゴンを倒して入手するのがセオリーだよな。だけど、このインゴットは違った。これは確かにドラゴンの体内で作られた物だ。それをドラゴンが体内から出したんだよ・・・」

 

「つまり、それって・・・ドラゴンの・・・」

 

「ああ。尻から出る大きい方だ・・・つまり、ドラゴンの排泄物がこのインゴットの正体だ・・・このインゴットはドラゴンの、アレだ・・・」

 

「うわぁ・・・ドラゴンのアレがインゴットって・・・茅場の性格が悪いのか、単に悪ふざけなのか解らないけど、質が悪いわね・・・」

 

茅場=ヒースクリフ、絶対にお前に再び会えた時には思い切り拳を顔面に突き付けてやるからな!覚悟しとけよ・・・

 

 

ドラゴンのアレであるクリスタライト・インゴットを2個回収すると、俺はこのドラゴンの巣から脱出する手段が解ったのでリズベットに話す事にする。

 

「リズベット。このドラゴンの巣から脱出する手段が解ったぞ!」

 

「本当に?また、壁を走って登るだとかバカげた発想じゃないでしょうね?」

 

「まさか。そんな方法より確実な方法だ。ここはドラゴンの巣だ。つまり、ドラゴンがこの巣に帰ってきたら、ドラゴンに乗ってドラゴンを飛ばさせてこの巣から脱出するという方法だ。」

 

「それ、本気で言ってるの?ドラゴンがそんな簡単に思い通りに動く訳が・・・」

 

「そんなこんな言ってる内に、この巣の主が帰ってきたぞ。ぶっつけ本番でやるしかねえ!」

 

「解ったわよ。やればいいんでしょ、やれば!」

 

ドラゴンが巣に戻って来ると、地面に向かって急降下して着地すると地面が揺れたが、俺とリズベットは怯まずにドラゴンの背中に乗ると、俺はドラゴンの背中を思い切り蹴ると、ドラゴンは浮上し、俺とリズベットはドラゴンの背中にしがみつき、巣の外に出たところで俺はリズベットをお姫様抱っこしてドラゴンから降りると、上空から地面に向かって急降下するが、俺が柔らかい雪が積もった地点に着地した事で無事に巣の外へと脱出した。

 

「どうだ、リズベット。無事に脱出出来ただろ。」

 

「そうね・・・ってか、あんた!いつまで、私をお姫様抱っこしているつもり?」

 

「ああ、悪いな。思ったより軽くて、お前をお姫様抱っこしていた事を気に止めていなかったぜ。」

 

「ほう。それは私が重そうに見えたという事かしら?」

 

「えっ?ち、違うぞ。今のは重そうに見えたという意味では無くて、軽いかなと思ったら、予想より軽かったという意味だ。」

 

「はいはい。冗談よ。少しからかっただけよ。」

 

「おい、そりゃねえぜ・・・」

 

「ふふっ、本当に面白い奴ね、あんたは。」

 

「何だよ、調子が狂うぜ。」

 

まあ、それだけリズベットと仲良くなれたっつう事かもしれないけどな。俺とリズベットは雪山から出ると、リズベット武具店に無事に戻って来れた。

 

「やっと、槍を作れるんだよな?」

 

「そうよ。その前にクリスタライト・インゴットが二つ有る事だし、その一つはあんたにエリュシデータを預けて、それに近いステータスの剣を手に入れてほしいと頼んだプレイヤーの為に剣を作るわ。」

 

「そうか。そうしてやってくれ。」

 

リズベットはまず、俺がキリトに頼まれたエリュシデータに近いステータスの剣を作るみたいだな。さて、どんな剣が出来るのやら?

 

 

 

 

落ち着け、私。まず、スワロが頼まれたエリュシデータに近いステータスの剣を作らないと・・・これは私の鍛冶職人としてのプライドと思いを掛けてやらないといけない事なんだ。スワロの槍を作る前に、まずはクリスタライト・インゴットを使って無事に武器が作れるという事を確かめないといけない。私は気持ちを込めて、一回一回丁寧に熱したインゴットを叩いていき、剣が出来る様に祈りながら叩いていく。しばらくすると、クリスタライト・インゴットは白い刀身を持った剣となり、その剣の名前はダークリパルサー。暗闇を払うモノという意味ね。ステータスはエリュシデータと比べると少し劣るけど、スワロに頼んだプレイヤーも十分なステータスの代物の筈。私はダークリパルサーをスワロに手渡した。

 

「ダークリパルサーか。これなら、アイツも納得できる代物だろう。それに名前も気に入った。ダークリパルサー、暗闇を払うモノって意味だからな!ボンゴレの副リーダーであるアイツに相応しい剣で間違いないな!」

 

「私はスワロって、バカだと思っていたけど、ダークリパルサーの名前の意味が解るぐらいには知能が有るみたいね。」

 

「おい、俺をどんな奴だと思っているんだお前は・・・」

 

「熱血漢で少しがさつでバカだけど、いい奴ってところかしら。」

 

「そりゃねえだろ・・・熱血漢とがさつはともかく、バカだけは省いてくれって・・・」

 

本当に面白いというか、見て飽きない奴ね。スワロ、彼にはパスラタというレジェンダリーウエポンである化け物クラスの槍が有るけれど、彼の持つ無限槍という強力なスキルを扱う為には丈夫で長持ちする槍が必要不可欠。槍が折れたら、新たな槍を手にするのにどれだけの費用が掛かるのかも解らないし、私は彼にパスラタにステータスは敵わなくても、絶対に今まで私が作った槍の中でも一番の最高傑作を作ってあげたい。私はクリスタライト・インゴットとクリア・インゴットの二つのインゴットを重ねて熱して、鍛冶鎚で私の思いを乗せて打つ。私はもし、これで今までの中でも最高傑作の槍を作る事が出来たら、彼に私の思いを告げよう。私が鎚を二つのインゴットに打ち続けていると、一本の黒と白が交差するかの様な模様の柄と金色の刃の槍、ディスペアブレイクが姿を見せた。ディスペアブレイク、絶望を砕くという意味ね。私は彼に、ディスペアブレイクを手渡すと、彼は手に取り確認する。

 

「ディスペアブレイクか。絶望を砕くという意味の名前を持った槍か。成る程、この槍はパスラタには劣るけどよ、ステータスは俺が見た槍の中でも断トツの高さだ。この槍なら、無限槍に使っても簡単には壊れないだろうな。リズベット、ありがとよ。で、値段はいくらだ?」

 

スワロはディスペアブレイクを喜んで使ってくれそうね。彼は値段を聞いてくるけど、私はこう答える。

 

「お代は要らないわ。その代わり、私をスワロ、あんたの専属スミスにしてくれない?」

 

「代金が要らない代わりに専属スミスにしてくれって・・・これからも、この店に来てくれって事か?」

 

「はあっ・・・やっぱり、伝わるのは無理みたいね。まあ、いいわ。とにかく、そういう事でこれからもリズベット武具店をよろしく!代金は少し撒けておいてあげるわよ。」

 

「ん?ああ、これからも通わせて貰うぜ。少しでも撒けてくれるってなら、有り難く通わせてもらうぜ!」

 

この男、鈍感だとは思っていたけれど、ここまでとはね・・・私より年上なのは間違いないし、多分、社会人よね。学生時代は硬派な奴だったのか、只単に鈍感なだけだったのかもしれないわね。スワロが店を出て、ボンゴレのギルドホームに戻った後、数分後にアスナが店の中に入ってきた。

 

「リズ!どこに行ってたの?連絡が着かないから心配だったのよ!」

 

「ゴメン、アスナ。あんたの仲間と一緒に材料を取りに行ってたら、思ったより時間が掛かっただけよ。」

 

「そうだったの。それで、その仲間って誰の事かしら?」

 

「スワロっていう奴よ。」

 

「スワロさんか。彼は結構、勢いなだけの時が有るんだけど、大丈夫だった?」

 

「ええ、大丈夫だったわよ。確かに勢いなだけのところが有ったわね。でも、見ていて飽きない奴だったわよ。」

 

「まあ、見ていて飽きないってのは確かね。」

 

「それでアスナは何の様かしら?連絡が着かないから心配して、急いできただけじゃないでしょ。」

 

「さすがはリズね。その通りよ。装備を綺麗に整えてほしくて・・・」

 

「成る程、男か。」

 

「そ、そんなんじゃないわよ!!?」

 

「ふーん、本当かしらね?」

 

「とにかく、この話は終わり!早く、私の綺麗にして!」

 

「はいはい。直ぐに綺麗にしておいてやるわ。それで相手はどんな奴?」

 

「ええと、私と同じぐらいの年の人かな?」

 

「まあ、頑張りなさい。応援しておいとくから。」

 

「だから、そんなんじゃないってば!!?」

 

アスナをからかってはいるけど、私も頑張らないとね・・・アイツ、確実に鈍感だから時間が掛かりそうだけど、絶対にいつかはこの思いを届けたいわね。

 

 

 

 

 

俺はボンゴレのギルドホームに戻ると、未だにビャクランのあの新種のバイオ兵器としか言えない謎の料理?を食わされたオボロとアカバネさんの二人は気を失ったままだが、ザクロとキリトは復活していた。ザクロは『鍛え方が違うぜ、バーロー!』と言っていたが、キリトは少し具合が悪そうな表情だった。そんなキリトに預かったエリュシデータを返すと共にダークリパルサーを手渡した。

 

「ほら、預かっていたエリュシデータを返すぜ。それとこれがエリュシデータに近いステータスの剣であるダークリパルサーだ。」

 

「スワロ、ありがとな。ダークリパルサーか。確かにエリュシデータに近いステータスの剣だな。これなら二刀流の威力を存分に発揮できる筈だ。本当にありがとな。」

 

「いや、お礼なら俺じゃなくて、そのダークリパルサーを作ったリズベットという鍛冶職人である女性に言ってくれ。」

 

俺はキリトにエリュシデータを返し、ダークリパルサーを手渡した後に俺の部屋に戻っていた。無限槍、このスキルは使いにくいが使いこなせば最強クラスのスキルである筈だ。この神炎槍パスラタとリズベットが作ってくれた槍、ディスペアブレイクと共に俺はボンゴレのメンバーとして戦うぜ!だから、見ていろよジュエル・ウォリアズの仲間達にラピス、いや涙。俺はこの世界でお前達の分まで頑張って絶対に現実に戻るぜ。だから、花を手向けるのはもう少しだけ待っていてくれよ。




どうでしたか?今回はスワロフスキーことスワロが主人公でしたが、彼は随分とがさつになりましたね。まあ、それだけ仲間の死を振り切っていると言えるのかもしれません。

それとリズベットがやっと登場しましたが、彼女はスワロと一緒に行動を供にした事で彼に有る思いが芽生えている様ですが、彼にその思いが届く事ができるのかどうかは解りません。スワロは学生時代は硬派というか、女性とあまり接していないので、女性を相手に話すのは苦手な方です。

次回からは章付けをさせて頂きます。次回は新章開幕、禁断の闇のΔ(デルタ)編の始まりです。どの様な話かどうかはお楽しみという事で。
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