今度の話は『暗殺教室』の登場人物が二人登場します。今回はどちらかというと、その二人がメインになる訳ですが・・・
ツナがバジルとビャクランの二人をデルタカテーナから解放した頃、現実世界ではリボーンがとある人物二人を並盛の地下に有るボンゴレアジトに呼んだ。その二人の外見で高校一年生ぐらいの年齢と見られる。その二人とリボーンは話をしていた。
「ちゃおっス。久しぶりだな、二人供。ざっと、7ヶ月ぶりだな。あの教室でお前らと過ごした日々が懐かしいな。あの教室を卒業して時が経って早くも10月か・・・本当に今でも思い出すな。アイツと一緒に俺がお前らと過ごした暗殺教室の日々をな。アイツとは二度と会えないのが残念だが、アイツの分も含めてお前ら二人の成長した姿を見れて嬉しく思うぞ。」
「何珍しく干渉に浸っているのさ、リボーン。全然らしくないよ。変なモノでも食べて精神が不安定にでもなったの?」
「うるせえ!俺にだって、たまには干渉に浸る事ぐらい有ってもいいだろ!全く、相変わらず性格が悪いなカルマは!」
「リボーンには言われたくないけどね。」
リボーンが珍しく干渉に浸っていたが、それをネタに目の前にいる赤い髪の少年にからかわれたので、リボーンは少年に本気では無いが怒りを見せた。赤い髪の少年の名前は赤羽業。『業』と書いて『カルマ』と読む少し変わった名前だ。彼は容姿こそはイケメンの部類だが、性格は悪魔さながらなので別名『赤い悪魔皇』と彼の学校では陰で言われる始末である。
「まあまあ、そこまでにしとけよカルマ。俺もまた会えて嬉しいぜ、リボーン。本当にあの教室を卒業してから時間がこんなにも早く過ぎたんだな・・・」
「本当だな。それより、お前は少しは女癖の悪さは直ったのか?」
「何を言ってるんだリボーン。可愛いと思ったり、綺麗だと思った女性に声をかけて仲良くなる事の何処が悪いんだ?」
「やっぱり、お前の女たらしは相変わらずの様だな、前原・・・だから、女たらしクソ野郎なんだよ、お前は!!」
リボーンが呆れた様子で怒った相手は前原陽斗。茶髪でイケメンの部類で、実際に女の子にモテるが、女たらしで軽いのでほぼ毎回、彼が付き合っている彼女とは女性関係の事で度々トラブっているので、女たらしクソ野郎と言われても誰もフォローは出来ない。女たらしという欠点を除けば、基本的には良い人物で、周りの衝突時には仲裁に入ったりもするので、色々と惜しい人物である。
カルマに前原、この二人とリボーンとの繋がりは一年前の四月、月を七割蒸発させた超生物、後に殺せんせーと呼ばれる黄色いタコの様な生物がこの二人の所属していた椚ヶ丘中学校の三年E組に担任としてやって来た日に、リボーンも特別講師としてE組に赴任してきたのだ。殺せんせーの説明は前にもした筈なので省くとして、リボーンはE組の生徒達を殺せんせーと一緒に指導していき、殺せんせーの暗殺を可能にする為にE組の生徒達を鍛えあげたのだ。これ以上説明すると話が長くなるので、ここまでにするが、カルマに前原の二人はE組の生徒だった者であり、リボーンと殺せんせーと他の教師達が育てあげた生徒なのだ。
「干渉に浸るのも悪くないけどさ、そろそろ本題に移らないリボーン?俺と前原をわざわざボンゴレアジトに呼んでまで、昔話をしようとしていた訳じゃないよね。」
「そうだ。お前ら二人を呼んだ理由は昔話をする為じゃない。今から本題に移るぞ。」
リボーンはカルマに本題に移る様に言われたので、本題の話をしだした。
「お前ら二人をわざわざボンゴレアジトにまで呼んだのは、世間では公に出来ない内容だ。単刀直入に言う。お前ら二人はSAOにログインしてほしい。」
「あのデスゲームで有名なSAOに今から途中参加しろってのかよ!!?」
「そうだぞ、前原。何でこんな無茶苦茶な頼みをする理由はな、お前ら二人ともう一人とデータ上の存在であるアイツを除いたE組の生徒だった奴らは全員がSAOにいる可能性が有るからだ。」
「そう言われると納得だわ。最近、渚や奥田さんに茅野ちゃんに寺坂達にさ、久々に顔合わせしないってメールを送ったのに誰からも返事が帰ってこなかったしね。理由がSAOにいるってのなら納得だよ。前原は岡野と連絡は取り合っていなかったの?岡野とはまだ付き合っているんでしょ?」
「当たり前だ!!付き合っているし、連絡は取り合っていたさ。いきなり音信不通になって、何か俺が怒らせる事でもして怒って着信拒否でもしてんのかと思っていたんだが、そういう事かよ・・・でも、おかしいぜ。何でアイツらがSAOにいるんだよ?まさか、リボーンが俺らの前に頼んでいたとかじゃないのか?」
「違うぞ。アイツらはSAOにログインしようとしてSAOに入った訳じゃねえ。アイツらはSAOとは別のゲームであるBIFにログインしていたところをSAOの中にいる何者かの手によって、SAOの世界に引き込まれてしまったんだ。大体は犯人が誰なのかも解ってはいる。その者の名前はブリガンテス。かつてカースリングを作り出し、行方を眩ました男だ。ソイツはカースリングの力をSAOの中でも発現させている為か、現実の状況を知る事も可能なのか、E組の生徒達に目を付けては引き込んだんだろうな。」
「ブリガンテス、ソイツが何で俺らの仲間をSAOに引き込んだんだ?そもそも、SAO事件が起きてもうすぐで二年になるところだぞ。俺らと何の接点も無いのにどうして、アイツらを引き込んだんだよ!!」
「実は既に接点は有るんだ。かつてE組に目を付けて襲い掛かってきたヴィスタファミリーの最高幹部6人とそのボスが持っていたヴィスタリングはブリガンテスがカースリングを作り出した時に余った呪いの石を使って作り出されたリングなんだ。ヴィスタリングはカースリングには及ばないが万物を越えた危険な呪いの力を持っていたのは、ヴィスタの奴らと戦ったお前らが知ってる筈だ。」
「成る程ね、もしかしてヴィスタリングを所有していたヴィスタファミリーの幹部にボスを俺らが倒した事にヴィスタリングのオリジナルであるカースリングを持っているブリガンテスには納得出来ない結果だったからってところかな?」
「まあ、少し惜しいぞカルマ。ヴィスタリングは現在は既に殺せんせーの命懸けの機転によって消滅済みだが、ブリガンテスはヴィスタリングが消滅された事やヴィスタリングを持った者を撃退した事に怒っている訳ではない。ブリガンテスがE組の生徒達に目を付けてSAOに引き込んだ理由はカースリングの覚醒だ。カースリングはヴィスタリングのオリジナルである為、ヴィスタリング同様にその力の全てを解放させ覚醒させるには数多の魂が必要だ。カースリングはヴィスタリング同様に集まった魂を吸収する事で、その力を徐々に解放させていく。その為の手段としてヴィスタファミリーを壊滅させたE組の生徒達に目を付けたんだ。強者の魂で有れば有る程に覚醒のスピードが早まるからだ。」
「要するにヴィスタファミリーのボスさんと同じ考えって事か・・・ヴィスタのボスもヴィスタリングの覚醒の為だけに数多の人々を巻き込んでいたしね。まあ、その野望は俺とE組の皆に殺せんせーやリボーンのE組の先生方で阻止した訳だけど・・・」
「ブリガンテスはカースリングの覚醒だけで終わらせる奴じゃねえ。どうやら奴は、SAOの中でSAOのプレイヤー全員の意思の改変を行おうとしてるらしい。」
「意思の改変?そんな事が可能なのかよ?」
「ああ。SAOはヘッドギア型の装置であるナーブギアを通してプレイヤーの脳波を読み取って精神をゲームの中である仮想世界に送り込む事で実装されているしな。ナーブギアというヘッドギア型のゲーム機である事がポイントだ。脳波を読み取る事が出来るって事はその逆も出来るって事だ。SAOの中で意思の改変を行うプログラムを送る事で脳に影響を及ぼしてブリガンテスの思う通りに動く様に意思の改変がされる訳だ。簡単に言えば洗脳だ。」
「洗脳ねぇ・・・聞いて安心出来る単語じゃないよね。つまりは俺と前原には、SAOにログインして途中参加してブリガンテスの野望を止めろってところかな?」
「それも一つの理由では有るが、まだ理由が有るぞ。お前らの仲間だったE組の生徒はBIFからSAOに引き込まれてしまった訳だが、無事なのかどうか確かめる必要も有るしな。お前ら二人も知ってるだろうが、SAOにログインすればゲームクリアされるまではログアウト出来ない。つまり脱出はゲームクリアまで不可能って事になるんだが、それを承知の上でSAOにログインしてくれるってなら、ボンゴレが独自に改造したナーブギアを被ってもらい、SAOにログインすればお前らの被ったナーブギアからSAO内の情報がコチラにも流れる様になり、アイツらが無事かどうかも確認出来る訳だ。それにコチラから連絡も出来る様になれば、現実での情報も渡しながらゲームの攻略が可能になるからな。」
「そりゃ、助かるな。現実での情報が聞けないと、少し不安になりそうだし、ナビゲートも可能ってなら有難いぜ。」
「まあ、いつでもナビゲート出来るって訳じゃねえけどな。SAOに通信するにもハッキング対策が施されているから、連絡出来る時間も限られているしな。SAOにログインしたら、まずはギルド『ボンゴレ』に加入しろ。」
「ボンゴレか。つまりはそのギルドのリーダーがボンゴレファミリーのボスって事か。」
「ああ。ボンゴレのボスであるアイツがリーダーの務めるギルドだ。不甲斐ない奴だが、仲間を思う気持ちは誰よりも強い。情けない姿も見せてしまいそうだが、仲良くしてやれ。お前ら二人より年上だからって敬語を使う必要は無い。むしろ、ディすれ!」
「おい、少しは気遣ってやれよ・・・デスゲームの中で仲間が死なない様に頑張っている人なんだろ・・・」
「前原が気遣ってやりたいってなら好きにしろ。アイツはとにかくダメダメで情けなくて、失敗続きのダメ野郎だからな!」
「へえ、ボンゴレの十代目ボスって思ったよりからかい易そうだね。俺はリボーンの言う様にディする事にするわ!」
「ひでぇな、この悪魔二人・・・俺はボンゴレ十代目のサポートに回ってやる事にするか。」
「とにかくだ、ギルド『ボンゴレ』に加入した後に、E組の生徒だった者達を探せ。後、他にもBIFにALOからSAOに引き込まれてしまったプレイヤーがいるらしいから、そういう者達の安否の確認を頼む。そして、アイツとその仲間達に他のプレイヤーと協力してSAOをクリアして無事に現実世界に帰ってこい!それが俺の頼みだ!」
「解った。その依頼引き受けるぜ!でも、聞きたい事がもう一つ有る。岡野に磯貝や他の皆は何でSAOに引き込まれてしまったのに世間では騒がれていないんだ?」
「その辺はボンゴレファミリーと防衛省にいる烏間が手配してマスコミにも伝わらない様に専用の医療施設に匿っている。尚、保護者には伝えて有るし、事実の公表をしない様に了解を得ている。じゃないと世間では地球を救った英雄がデスゲームに行ったとかで大ニュースになりかねないからな・・・」
「それを聞いてむしろ、早く事態の改善をしないといけないと思ったわ。俺はとっくに覚悟出来ているからさ、いつでもSAOにログインしてやるよ。」
「カルマと同じく俺もとっくに覚悟はしたさ。ところで、また悪いんだが、医療施設に運ばれたアイツらは平気なのか?死んではいないよな?」
「大丈夫だぞ、前原。今のところはE組の生徒だった奴らは誰も死んでないし、多分SAOの中でも無事な筈だ。」
「そうか。それを聞けて安心したぜ。これで心残りは無いし、いつでもSAOにログインするぜ!」
「カルマと前原。二人供に覚悟は出来た様だな。じゃあ、付いてこい!改造したナーブギアを被ってもらうと同時に直ぐ様、医療施設に送れる様に手配してるからな。今から案内される場所で改造したナーブギアを受け取った後にSAOにログインしてくれ。」
カルマと前原の二人はリボーンの後を付いていくと、ボンゴレアジトの外に出ると、近くに用意されたキャンピングカーに乗車すると、ソコに置かれていたナーブギアを受け取り、頭に被るとSAOにログインする準備を開始した。
「いいか。そのナーブギアにはお前ら二人が現実での動きを再現出来る様に予め用意されたアバターがインプットされている。これは茅場昌彦も了解の上で、特別に用意されたアバターって事だ。レベルは80と高めに設定されているから、そのレベルにしてはおかしく思われない程度にはソードスキルの扱いには直ぐに慣れた方がいい。SAOの中ではリングに匣も有る。お前ら二人の持つ匣はSAO内で再現された上でリングもセットになった状態で所持している。後、前原に関しては特別なスキルを所持した状態だ。SAO内に既にそのスキルを持ったプレイヤーは存在するが、お前と同じ技なのは八の型までだ。九の型以降はお前とアイツでは作り出した技が違うから、実質上はほぼお前用のスキルだ。」
「そうか。時雨蒼燕流をSAOの中で使えるのはありがたいな。SAOにいるもう一人の時雨蒼燕流の使い手は俺の師の息子さんってところだろ?」
「さすがに解るか。そうだぞ前原。お前に渡したスキルは時雨蒼燕流だ。SAOの中に既にいる時雨蒼燕流の使い手はお前に時雨蒼燕流を教えた師の息子である山本武だ。さてと、そろそろSAOにログインしてもらいたいところだが、言い忘れた事が一つ有ったから言うぞ。三代目の死神がSAOにデヴォルトという名前でログインしていた事が判明したんだ。」
「死神の三代目!!?リボーン、それってどういう事さ?死神は初代が人間の時の殺せんせー、二代目がその弟子であるあの男だけどさ、三代目がいるなんて聞いた事無いよ・・・」
「殺せんせーが亡くなったあの日、二代目死神は殺せんせーと戦って死んだしよ、三代目がいたら、何で俺らの前に姿を見せなかったんだ?」
「三代目死神はSAO開始時の時点でログインしていたんだ。それに二代目死神は三代目を弟子にしていた期間も最近手にした資料によると、三ヶ月程度らしい。だが、それでも二代目死神の技術の7割を吸収した様だ。三代目死神はブリガンテスの部下だ。ブリガンテスを補佐する力を求めて二代目死神に一定の期間だけ弟子入りしただけの様だが、死神の技術を吸収した以上は厄介極まりない相手だ。本気を出されたとしたら、アイツらがヤバいだろうな。じゃあ、そろそろログインしてくれ!」
『じゃあ、SAOにログインしてくる!リンクスタート!』
「あっ!?やべえ、リンクし始めている中で悪いがもう一つ伝えなきゃならねえ事が有った。改造したと言えどナーブギアで有る以上は、お前らのアバターのHPが0になったら、現実でもお前ら二人は死ぬから気をつけろよ!」
「そんな大事な事は先に言えよ!?」
前原がログイン直前に最後にその一言を発した後に、カルマと前原の意識は仮想世界へと送られていくのであった。
カルマと前原の二人は無事にSAOの中にログイン出来た事を確認すると、二人が今いる場所はジャングルの中の様で二人はアミュスフィアでALOをやっていた事も有り、メニューを慣れた手付きで開くと、ステータスを確認した。まずは自分達のアバターの名前を確認した。カルマのアバター名はカルマとそのままだ。前原のアバター名はシグレだ。
「俺の名は現実同様にカルマのまんまだけど、俺の名前事態が変わったモノだし、アバター名でも違和感は無いから良しとして、ソッチはどう?」
「俺の名前はシグレらしい・・・多分、時雨蒼燕流から取った名前だろうな。まあ、いいか。変に現実での姓名を使った名前よりはマシだろ。呼ばれている内に慣れるだろうし、この名前でいく事にするか。」
ついでに、この二人のALOで使用するアバター名がカルマはブラッド。前原もといシグレはラズベルトらしい。二人はアバター名を確認した後にレベルを確認し、リボーンの言った通りに80となっていた。次にスキル欄を確認すると、シグレには時雨蒼燕流が有る事を確認した。カルマを含め、スキルは二人に合ったと思われるモノがセットされており、武器についてはALOで使っていたモノとなっている。シグレは言うまでもなく刀で、カルマは両手剣である。
スキルの次にアイテム欄を確認すると、二人が現実で使っていた匣がSAOで再現された物を所持しており、匣に対応したリングもちゃんと用意されていた。武器と防具は一応つじつまが合う様にする為か、今の最前線の71層の街の武具屋に売られている物となっている様だ。他にも所持するアイテムを確認すると現実世界のリボーンに通信する専用のアイテムと思われる通信機が有ったが、今は使用不可能の用で反応は無かった。茅場が特別に許可したと言えど、現実と簡単に連絡出来る様にはしてくれない様だ。それ以外には回復アイテムすら用意されておらず、この世界の通貨であるコルすら1コルも無かった。
「回復アイテムは愚か、金すら無いぞ・・・もし、お金を稼ごうとしてモンスターと戦っている間に俺らがヤられる可能性は考慮されてねえのかよ・・・」
「うーん、とりあえずはさっさとボンゴレに合流してギルドに入った方が良くない?お金に関しては後でいいとして、回復アイテムはボンゴレに所属した後に分けてもらえばいいし、何とかなると思うよ、シグレ。それより、アバターの容姿が自分じゃ確認出来ないからさ、聞くけどどんな感じな訳?」
「お前のアバターの容姿は現実でのお前と一緒だよ。そんで俺はどんなんだ?」
「シグレの容姿は現実での前原と同じだよ。相変わらず『女たらしクソ野郎』の見た目だよ。」
「その懐かしくもトラウマ物のコードネームを使って呼ぶな!!俺もお前を『中二半』と呼ぶぞ!」
「別に呼ばれてもいいけどさ、そもそも『中二半』の意味って何だろうね?中二病と正常な精神の境目の事でも言うのかな?」
「誰がつけたか知らないけど多分、お前の名前が中二病っぽいけど、性格はともかく精神は通常だから付けられたんじゃねえのか。」
「そうかもね。じゃあ、いつまでもこんな所で戯れていないでさ、とっととボンゴレに合流してボンゴレに加入しようか。時間も無さそうだしね。」
「そうだな。さっさとボンゴレに所属して、一刻も早く岡野と磯貝に渚達が無事かどうか確かめないとな。」
カルマとシグレは確認をし終えた後、ボンゴレに加入する為にその場から移動を始め、ボンゴレと合流する為に動き出した。
しかし、二人がボンゴレと合流しようとして動き出し、既に三日は過ぎていた。未だにログインした時にいたジャングルから抜け出せていなかった。モンスターと戦ってはお金であるコルは手に入ったが、回復アイテムは入手出来ず、それどころかシグレは三日間何も食べていないので空腹状態間近となっており、空腹状態になると空腹のダメージで少しずつHPが減っていくので、シグレは一刻も早く何か食べないと危ないと思い、何か食べれそうな物を探すが、食べれそうな物は見つからない。
「クソッ!?何も無いのかよ・・・まさか、ゲームの中でここまで腹が減るとは思いもしなかった・・・何でもいい、何か食えそうな物を探さねえと・・・」
「大変だねムシャムシャ、シグレムシャムシャ。そんなにムシャムシャ、腹が減ってんの?ムシャムシャ」
「カルマ、何を他人事みてえに言いやがって・・・お前も何か食わねえと危ないだろうが・・・って、何を食ってんだ、テメエ!!俺が必死に食い物探してる中で何でテメエだけが食い物食ってやがんだ!!」
「ああ、これね。三日前にSAOにログインした時に近くに有った木に生っていた果実だよ。こういう事になった時の為に採取しておいて良かったよ。」
「その果実、俺にも寄越せ!!」
「イヤだ!」
「イヤだじゃねえよ!?俺が空腹で死んじまうわ!!早く寄越せ、その果実を!!」
「それが人に頼む態度な訳?そんな態度じゃ渡せないなぁ。何でそんなに不機嫌なのシグレ?」
「誰のせいだと思ってんだ!!早く果実を俺に渡せ!!いや、渡して下さい。これ以上は喋り続けたら更に腹が減るから、早くその果実を俺にも分けて下さいカルマ様・・・」
「ああ、ゴメン。今ので最後の一個だったから、もう無かったわ。ゴメン、シグレ。」
「カルマ、テメエ・・・人が空腹で死にかけているというのによぉ・・・だというのにテメエって奴は・・・今すぐ殺してやるわ!!」
「ちょっと落ち着いてくれない?」
「落ち着けるか、ボケ!!人が空腹な時にテメエだけが食い物食ってんじゃねえ!!」
シグレが本気でキレたのが解ったカルマは刀を振り回すシグレから逃げる為に全速力でその場から駆け出した。そんなカルマを食い物の恨みによる執念で空腹を忘れたかの様にシグレは刀を振り回しながら追い掛けていった。
しばらくして、気付けばジャングルを抜けて草原に出た二人だったが、カルマは逃げるのに体力を使った為かグッタリしており、シグレはカルマを追い掛け続けた結果、遂に空腹状態になってしまい倒れてしまった・・・
「カルマ、死んだら真っ先にテメエを呪ってやるからな・・・」
「そんなに怒らないでよ。ホラ、果実。本当はまだ2個残ってました。」
「なら、最初から素直に渡せよ!!無駄な体力を使ったじゃねえか!!」
カルマから桃色のリンゴの様な果実を渡されるとシグレはその果実を必死に口にして噛んでは飲み込んだ。
「やっと腹に何か入れられたぜ・・・ゲームの中なのに何故、空腹で苦しまねばならないんだか・・・」
「ごめんごめん。少し遊び過ぎたわ。お詫びに残った最後の一個も渡すからさ。」
シグレがカルマから最後の一個の果実を受け取ろうとした時だった。
「シグレ!後ろから何かが飛んでくるよ!?」
「何!?」
シグレはカルマの言葉を聞くと急いで、後方に下がるとシグレが今いた場所に何かで空気を切り裂く音が聞こえると、果実が切り裂かれると、果実はポリゴン状の粒子となり散った。
「俺の果実がぁぁぁっ!!?誰だ!!人の食い物を消した憎き奴は!!」
シグレは自分の命が狙われていた事よりも果実が消された事に対してご立腹の様で、カルマは空腹だった為にシグレは冷静な判断力が鈍っていると思う中で攻撃してきたで有ろう存在に向けて、近くに落ちていた石ころを投げると、今の攻撃をしてきた犯人が姿を現した。
「ほう。よくぞ今の攻撃を避けた上に俺の居場所をも把握したか。お前一体何者だ?」
カルマが自分の居場所を把握した事に称賛を送りながら姿を現したのは、茶髪で顎髭と赤いバンダナが特徴の刀を持った武士の様な男の姿だった。カルマとシグレはその剣士に自分達の名前を名乗った。
「俺はカルマ。見ての通り両手剣使いってところだよ。そんでコッチは。」
「シグレだ。テメエ、よくも貴重な食料を・・・食い物の恨みは恐ろしいんだぞ!!」
「落ち着いて。食料なら多分、この草原さえ突破すれば街に着くだろうからさ、そこで何か食べればいいし、落ち着きなよシグレ。」
未だに果実が切り裂かれて消滅された事に怒っているシグレだったが、カルマに落ち着く様に催促されると少し落ち着きを取り戻し、奇襲してきた男の顔を見る。
「俺らが名乗ったんだし、ソッチも名乗るべきじゃないの?」
「そうだな。俺の名前は・・・」
目の前の男が名前を名乗ろうとした時だった。
「見つけたぞ!こんな所にいたのか、クラインの思念体!」
と声を挙げながら、額に炎を灯した少年が両手のグローブから炎を出しながら飛んでくると、目の前の男を思い切りぶん殴った。
「うぐおっ!!?」
「大丈夫か?ソコの二人?何も無かったか?」
カルマとシグレは少年が自分達の心配をしてると思い、手で無事ですと合図を送った。
「無事の様なら何よりだ。まさか、関係無いプレイヤーを巻き込むとはな・・・本物のクラインでは無い思念体である以上は手加減はしない!X BURNER!!」
「待って!?もう少しだけ粘らせてくれ・・・アアァァッッ!!?」
男は少年が放つ大きな炎に飲み込まれると、跡形も無く消滅したので二人はその瞬殺劇にどう反応すればいいのか解らなかった・・・
その後、少年が地面に着地した後に額から炎を消すとカルマとシグレの二人に声を掛けてきた。
「ええと、君達。大丈夫かな?」
「ええ、大丈夫ですよ・・・今瞬殺された奴よりは平気ですね。」
「あの、今俺が倒したのはクラインというプレイヤーの思念体なんだ。」
「思念体?」
「話せば長くなるんだけど、簡単に言うとプレイヤーのコピーと言った方がいいのかな。だから、今倒したクラインは本物では無く偽者だから倒しても大丈夫だよ。というよりは、倒さないと他のプレイヤーに危害を加える可能性が有るから倒さないといけないんだけどね。」
「ふーん。成る程ね、今の赤いバンダナのおじさんは本物のプレイヤーじゃなくてコピーだった訳だ。しかも、他のプレイヤーを襲う危険なウイルスデータみたいなモノって事だね。助けてもらったついでにお兄さんに聞きたいんだけど、ボンゴレというギルド知らない?俺ら二人はそのギルドに入ろうと思っていたんだけど、ソコの如何にも女たらしっぽい見た目の人のせいで道に迷ってね。それで現在に至る訳だけど。」
「俺のせいにするんじゃねえよ!!」
「何か訳有りみたいだけど、そのボンゴレは俺がリーダーを務めるギルドなんだけど・・・」
カルマとシグレは目の前の少年こそがボンゴレのリーダーだと知ると、互いに目を合わせた後に少年に話し出す。
「お兄さんがボンゴレのリーダーだったんだ。じゃあ、当然リボーンの事は知ってるね?」
「リボーンの事を知ってるの!?」
「知ってるも何も、あなたがSAOに閉じ込められた後にリボーンにしごかれた身なんだよ。俺ら二人と他の生徒はな。」
「どういう事?君達は一体何者?」
「今から詳しく話すから聞いてよ。」
少年はカルマとシグレの話を聞いた。自分達が三日前にこのSAOにログインした事。何故、このSAOに途中参加したかと言うとリボーンに頼まれたからだと説明し、自分達の過去を全て話した。去年の三月に月を七割蒸発させて三日月に変えた超生物である殺せんせーが担任として椚ヶ丘中学校の三年E組に赴任してきた事とその殺せんせーを暗殺する様に防衛省から頼まれた後にリボーンが特別講師としてやって来た事。殺せんせーの暗殺をしていく中で、少年はボンゴレ十代目である自分の命を狙っていたというヴィスタファミリーというマフィアがいた事を知り、そのヴィスタファミリーとカルマとシグレの二人とその仲間達が立ち向かい撃破してきた事を伝えると少年は自分の命を守ってくれた二人とその場にいない彼らの仲間に感謝した。
殺せんせーの正体はとある科学者の実験によって姿形を変えられた人間だった事、殺せんせーを暗殺出来ないでいると三月までに地球をも破壊する程のエネルギーを放出して爆発する可能性が有ると知った後にE組は殺せんせーを殺すか殺さないかで一時分裂し掛けた事、殺せんせーを殺さない事で意見を固めた後に殺せんせーを助ける為に宇宙まで行き、実験結果を盗りに行った事、殺せんせーは国家ぐるみの最終暗殺計画で弱り、ヴィスタファミリーのボスとの戦いで更に疲弊した後にE組の生徒が悲しみながらも殺せんせーの心臓に対殺せんせー用のナイフを刺した後に粒子となり散った事、その後にリボーンともお別れをし、二人とその仲間達の暗殺教室を卒業した事を聞いた。二人がSAOに来た理由は卒業後に別の道に進んだ二人の仲間達がBIFをプレイしていたがSAOに引き込まれてしまったので、それを確認する為にやって来たと伝えた。
「君達の話に嘘偽りは無い様だね。解った、俺は君達の話を信じるよ。」
「そうか。ありがとう、ボンゴレ十代目。」
「俺はマフィアのボスじゃないから!普通にツナって呼んでよ。呼び捨てで構わないからさ。」
「そうか。俺の名前はシグレ。よろしくなツナ!」
「俺はカルマ。リボーンの言う通り、ツナはディすりがい有りそうだね。」
「えっ!?」
「冗談だよ。今すぐにディすれる訳無いじゃん。」
「それって、俺のダメなところを見つけ次第にディすりそうな感じに聞こえるんだけど・・・」
「さあ、どうだろうね?」
「ツナ、カルマの相手はなるべくしない方がいい。基本的にコイツはイタズラ好きだから、関わるとろくな事が無いから・・・」
「ははっ・・・いいよ、イタズラされるぐらい。もう慣れっこだからさ・・・」
俺はカルマとシグレの二人を連れてボンゴレのギルドホームに戻った。尚、二人には暗殺教室の出来事は今のところは俺以外には話さない方がいいと伝えた。理由は思念体とか現実では月が蒸発したとかで大きく騒がれているもで、これ以上騒ぎが大きくなると手が付けられないと思ったからだ。二人には思念体についての詳しい説明をギルドホームに向かっている道中で話をし、デルタ匣の力でデルタカテーナに閉じ込められたプレイヤーの思念を媒体としたモノで、思念体を倒した後に思念体を出現させた者が閉じ込められたデルタカテーナに思いをぶつける事で閉じ込められた者を解放出来ると伝えた。
ギルドホームに戻ったら、まずはクラインが閉じ込められたデルタカテーナに向けて思いをぶつけた。
「クライン。あなたは頼れる兄貴的存在で有ると同時に情けない所も有るから、何か放っておけない人なんだけど、クラインは風林火山のメンバーを率いて今まで風林火山のメンバーは誰も死なせずに戦い続けていた。それはクラインが仲間を思う気持ちが強いからだ!だから俺は思念体と言えど、関係無い者を傷付けるクラインは見たく無かったから、思わず瞬殺したけどさ、本物のクラインなら、もっと粘れた筈だ。だってクラインは自分がくたばったら、誰が風林火山のメンバーを率いるんだって言いながら立ち上がる筈だしね!」
「当たり前よ!この俺が簡単にくたばったら、誰が風林火山を率いるってんだ?」
クラインを閉じ込めていたデルタカテーナは崩壊し、黒い煙となり散っていくと、クラインは姿を見せては俺に自分がくたばったら風林火山は誰が率いるんだと告げた。これでデルタカテーナに閉じ込められたプレイヤーはキキョウ、ザクロ、オボロ、ヒバリさんの四人。まだ先は長そうだな・・・だけど、この四人を解放するまでは絶対にデルタ匣は持っていないと。デルタ匣が近くに無い状態ではデルタカテーナに閉じ込められたプレイヤーを解放出来ない。それまではデルタ匣がこれ以上はデルタカテーナにプレイヤーを閉じ込める事が無い様に祈るしか無い。
クラインを解放した後、クラインにあの時の話通りにお金を貸した後にボンゴレのメンバーにカルマとシグレが仲間に加わった事を説明した。
「カルマって言ったな。間違えても犯罪の証であるオレンジカーソルを消す為のカルマイベントとかに参加すんじゃねえぞ?」
「ああ。それ洒落のつもり?全然笑えないね、タコのお兄さん。」
「誰がタコのお兄さんだ!!テメエ、ぶっ飛ばされたいのか?」
「やってみなよ先輩。」
カルマとゴクデラ君は喧嘩を開始したが、数分後に喧嘩の勝者が出た。勝者はカルマ。ゴクデラ君の自業自得なのでフォローは出来ない。それにカルマの強さが今の喧嘩で解った。ゴクデラ君のパンチをいなした後に、アイアンクローでゴクデラ君を追い詰めた後に壁にぶつけて喧嘩の勝敗が決まったので、カルマは相手を侮った態度の様に見えるだけで侮っておらずにゴクデラ君の行動全てを警戒していたので、ゴクデラ君を簡単に負かしたのだ。と言っても喧嘩なので、実戦となると解らない。
「とりあえず、俺が勝ったんだし、ツナの右腕の座は俺が貰っとくね。」
「テメエ・・・十代目の右腕は俺だっての!!今度はチェスで勝負だ!」
「いいよ。どうせ俺が勝つと思うけどね!」
ああ、何となく解った。カルマはゴクデラ君を使って遊んでいる事に・・・ゴクデラ君を怒らせては自分の思い通りに動かしているんだろうな・・・それでゴクデラ君をわざと怒らせては自分に様々な分野で勝負を仕掛けていくが、カルマはゴクデラ君が挑む勝負を全て打ち負かすと、ゴクデラ君はギルドホームの片隅で体育座りをし、大人しく縮こまってしまった・・・
ヤマモトはシグレと話しており、シグレが自分と同じ時雨蒼燕流の継承者であり、その師がヤマモトの父だと解ると驚いていたが、二人は気が合ったのか直ぐに打ち解けたので、ゴクデラ君とカルマの二人と違い、問題は起きそうに無いので良かった。と俺は思った後、シグレはヤマモトと別れた後にボンゴレの女性メンバーを口説き始めた。カルマが言った通り、シグレは本当に女たらしクソ野郎だった。尚、シグレはボンゴレの女性メンバー全員に声を掛けたが全員に断られた。だが、めげていない様で直ぐにボンゴレのギルドホームから出ると転移門を使い、女性プレイヤーを口説きに行った様だ。もういいや、放っておこう。ナンパが成功したとしても他の女性に声を掛ける様では絶対に修羅場になると思うし、そうなってもフォローはしなくてもいいとカルマに言われているし、放っておく事にした。
何か個性が強いが頼もしい味方として、カルマにシグレの二人がボンゴレに加入したので、この二人の目的である二人の仲間達を探す手伝いをしよう。思念体を探すのもそうだが、カルマとシグレの仲間達を探さないと危ない目に合いそうだしね。あの噂に聞く『紅き復讐の断罪者』の様な悲劇にならない様にしないとね・・・
その頃、『紅き復讐の断罪者』ことナギサは自分の仲間であるカルマとシグレの二人がSAOに来た事など知る筈も無く、今はブリガンテスの居場所を吐かせる為に一つ目の仮面を被ったベラドンナ・リリーの幹部である男デヴォルトと一戦を交ていた。
「吐け!ブリガンテスは何処だ?アイツだけは『俺』がこの手で葬りさる!ブリガンテスを葬ったら、次は・・・」
「オレンジプレイヤー全てを狩り尽くす気か?止めておけ、復讐などしても何も生まれぬ。復讐を終えた後に残るのは空虚なる虚しさだけだ。」
「黙れ!ブリガンテスの率いるベラドンナ・リリーの所属であるお前に『俺』の何が解る!!」
「解るのだ。俺もかつては復讐に身を任せた者だからな。俺の復讐すべき相手であるD(デイモン)・スペードは既に消えていたと知った時、俺を今まで動かしていた復讐という念は消えてしまい、俺は心の中が全て空になり、何をして生きればいいのか解らなかった。だが、そんな俺の前に貴様が憎悪するブリガンテスが現れたのだ。俺はブリガンテスに再び生きる気力を貰い、俺はあの方を支えたい一心で最強の殺し屋と言われた死神に3ヶ月程度だが弟子入りした。」
「死神だと!?」
「無論、貴様の教師だった初代死神の事では無い。俺の師は二代目の方だ。二代目死神は思ったより簡単に俺に技術を教えた。さすがに全てではないが、俺は二代目死神が持つ技術を七割吸収し、自分の技術として身に付けた。当然、貴様の十八番であるクラップスタナーも例外ではない!」
「成る程、だからお前にはクラップスタナーは効かないとでも言いたい気か?」
「違う。俺は貴様に復讐という感情で動くなと言っているのだ。本来なら、あの方の命に逆らうも同然だが仕方無い。はっきり言おう。貴様の仲間は・・・」
「お前のボスであるブリガンテスが殺した!!」
「違う。話を聞かぬか!貴様の仲間はまだ・・・」
「戯れ言は不要!お前がブリガンテスの居場所を吐かぬと言うならば、容赦はしない!蛇腹剣のソードスキル・・・」
ナギサは蛇腹剣のソードスキルを放とうとした瞬間、デヴォルトは地面に思い切り足を振り落とすと、大きな衝撃を起こした。すると、ナギサの動きが止まった。まるで身体がいきなり麻痺したかの様に・・・
「クラップスタナーの応用だ。貴様の脳波が高まった瞬間に地面を思い切り踏みつける事で衝撃を起こし、貴様の脳に影響を与え麻痺させた。クラップスタナーは貴様も知ってる通り、相手の脳波が一定までに高まったところを大きな衝撃音で脳を麻痺させて身体を硬直させる技だ。SAOの中でもそれは可能だ。さて、今度こそ話を・・・」
デヴォルトはブリガンテスに禁忌とされている機密情報も同然の事だと解りながらも、ナギサに真実を告げようとした時だった。
「させぬぞ!」
「何者だ!(くっ、何故だ・・・何故、コイツに仲間達は死んでいない事を伝える事すら出来ないのだ・・・)」
デヴォルトの前に出てきて攻撃を加えた者の正体は水色の髪で高身長の体格が良い男だった。
「貴様・・・何者だ?」
「俺の名はスメラギ。セブンの助手だ!!俺とセブンはALOにログインしていたところをこのSAOに飛ばされ、ブリガンテスという男によってセブンは・・・よくもセブンを・・・」
「貴様も復讐に囚われし者か。なら、貴様にも伝えるとしよう。貴様の仲間であるセブンとやらは・・・」
「黙れ!」
「クソ・・・(何故、話を聞かないのだコイツらは・・・・)」
デヴォルトは再びクラップスタナーの応用で今度は岩の壁を叩きつけて大きな音を出す事でスメラギを麻痺させたが、スメラギは完全に麻痺はしておらず、ナギサを連れて転移結晶を使い何処かに去っていた。
「結局、伝える事は出来なかったか・・・仕方無い、癪だがボンゴレに任せるしか有るまい・・・」
デヴォルトはブリガンテスに逆らう事同然だと知りながらも、ボンゴレに禁忌とされている機密情報を匿名でメッセージを送り、教えたのだった。その内容は『デルタ匣の真の力はデルタカテーナに他の者を閉じ込めるに有らず。真の力は境界を越えて空間と空間を繋げ、その境界を利用し、SAOでは無い異邦のゲームのプレイヤーが力尽きた場合、死ぬ事は無い。その者はデルタ匣の中に有る異次元の牢に閉じ込められる。その牢に閉じ込められし者達を解放したくば、デルタカテーナに閉じ込められた者はいない状態の時、デルタ匣に閉じ込められた者に対しての強い思いをぶつけた時、異次元の牢に続く道は開かれる。』という内容のモノだった。このメッセージがツナに届いた時、全ての運命は彼に任される。
今回登場したのは『暗殺教室』の登場人物であるカルマと前原です。二人のアバター名はカルマはそのまんまカルマですが、前原はシグレです。
空腹ダメージは確か有りましたよね?じゃないと、ゲームの中だからって物を食わない人が多そうですしね・・・実際に今回の話でカルマがやった意地悪は言うまでないでしょうがやらないで下さいね。絶対に嫌われますので!
クラインの思念体が出現しましたが、瞬殺されました・・・どうも、クラインをどうすれば強敵に出来るのか考えてみましたが、クラインの思念体が強いと本物の立場が無いので、クラインの思念体は瞬殺コースに決めました。クラインファンの方は本当にごめんなさい!
カルマとシグレはボンゴレに加入しましたが、『暗殺教室』を知ってる方は知っての通り、二人は相変わらずです。カルマはゴクデラで遊び、シグレ(前原)はナンパしてました。二人供、くれぐれも本来の目的を忘れない様にしてください。
最後にゲーム版SAOの登場人物であるスメラギが登場しました。彼の話を聞く辺り、同じくゲーム版SAOに出たセブンも来た様ですが、ブリガンテスによって何かされた様です。スメラギとナギサは共に仲間がブリガンテスに殺されたと強く思い込んでいるので、真実を伝えようとしているデヴォルトの話は結局聞いてくれませんでした・・・デヴォルト、実はベラドンナ・リリーの幹部の中では善人よりです。
次回は強敵二人の全盛期の思念体出現です。