ボンゴレ十代目のSAO   作:ロナード

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今回はツナ達がどう行動していくのかが決まります。
それに、何と・・・


第3話 俺達の道

俺達三人はキリトとクラインと別れた後、これからどう行動するべきか街の路地裏で考える。

 

「どうします?十代目。」

 

「そうだな。やっぱり、このSAOにいるプレイヤーを出来るだけの範囲で死なせずに守れる様にしたいな・・・」

 

「ツナ。気持ちは分かるけどよ、このSAOの中では俺達は現実と違ってリングと匣(ボックス)が無いし、それに俺は時雨蒼燕流、ゴクデラは花火・・・」

 

「ダイナマイトだ、バカ!」

 

「そして、ツナはXグローブが無いし、超死ぬ気モードになれないだろ。この世界じゃ、俺達の本来の戦い方は出来ないぜ・・・」

 

ヤマモトの言う通りだ。俺達は現実世界では様々な強敵と戦い勝利してきた。だが、このSAOの中では俺達の本来の戦い方は出来ない。

この世界ではソードスキルを使わなければ、マトモに戦えない。ここでは、今までの俺達の戦いの常識は通じない。

 

 

俺達が困惑してるこの時だった。

 

「ほう。何やら、お悩み中の様だね。」

 

突如、路地裏に現れて俺達に話しかけてきたのは、先ほどと比べて普通の人のサイズまで縮んだ赤いローブの男。

そう、つまりコイツの名前は、

 

「お前は牛尾 哲!」

 

「ヤマモト違うよ。それはカードゲームアニメに出てくる刑事の名前だよ・・・」

 

「茅橋昌広だ。バカ!」

 

「それも微妙に違う!私の名前は茅場昌彦だ!」

 

怒るよね。そりゃあ、怒るよね。何で二人供、間違えているんだよ・・・

先ほど、会ったばかりじゃないか・・・

気を取り直したところで茅場が話し出す。

 

「まあ、私の名前を間違えていた事には目を瞑るとしよう。

さて、まずは何を話すべきなのか・・・

そうだな。まず、最初に言う事は。改めて、初めまして、ボンゴレファミリー十代目の沢田綱吉君。

それにボンゴレファミリーの嵐の守護者、スモーキン・ボムの獄寺隼人君。

そして、ボンゴレファミリーの雨の守護者、時雨蒼燕流継承者の山本武君。」

 

俺宛てに荷物が届いた時から、まさかとは思っていたけれど、俺の事をボンゴレ十代目だと分かっていたのか。

茅場が俺達の事を詳しく知ってるのは一体何故・・・

ゴクデラ君は茅場の話を聞いて、

 

「てめえ!俺達の事を知ってやがったのか。どこの所属か知らねえが、この場に現れた以上は唯じゃすまねえ!」

 

茅場に槍を突き刺そうとした。だが突如、透明な壁で防がれて弾かれた。

 

「なっ!?」

 

「残念だが、街や村の中。いわゆる、圏内では他のプレイヤーに危害を加えようとすると、この様にシステムにより障壁が展開され防がれる。

圏内エリアではデュエルの申し込みをしない限りはプレイヤーに攻撃は一切通らない。

仮に障壁が無かろうと、このアバターは私の言葉を話すだけの腹話術人形の様な存在だ。刺そうが切ろうが意味は無い。

だから、一旦落ち着いて私の話を聞きたまえ!」

 

「チッ!」

 

ゴクデラ君が槍を引っ込めると茅場の話を聞く事にする。

 

「何故、私がボンゴレファミリーを知ってるかと言うと。それはある意味偶然なのだよ。」

 

「偶然だと!? お前はマフィアでは無いのか?」

 

「綱吉君。私は一切、マフィアと手を組んではいない。それは信じて貰いたい。」

 

茅場の言葉には嘘は無さそうだった。

 

「私がボンゴレファミリーの存在を知ったのは、まず最初にアルコバレーノという7人の最強の赤ん坊の一人であるヴェルデに会った事が最初だ。」

 

「ヴェルデだって!?」

 

「私は最初は本当に驚いたよ。何せ、赤ん坊が二足歩行で動き、ペラペラと話すのだからね。

私は最初こそ、少しの間は戸惑ったが、しばらくして落ち着いた後にヴェルデの話を聞く事にした。

ヴェルデは私に、ナーブギアの設計図を渡してほしいと頼んできた。話に聞けば、ヴェルデはアルコバレーノ随一の天才と呼ばれた発明家の様だね。そのヴェルデとしては、私の開発したナーブギアに大変、興味が有ったらしく、設計図を手に入れる為に様々な交渉をしてきた。

私としては最初こそは、どの様な交渉を受けてもナーブギアの設計図を渡す気は無かった。

 

だが、私としては大変、興味が出たモノが有った。それはリングの炎と匣だ。」

 

「リングの炎に匣だって!?」

 

「本当にその存在を知った時は驚いたよ。しかも、それがマフィアの抗争で使われていると聞いたら、余計に知りたくなってきた。

私の考えていたマフィアの抗争は銃撃戦だったからね。私はヴェルデにナーブギアの設計図を渡す見返りとしてリングの炎と匣についての知識を得た。後、ボンゴレファミリーの事もオマケで教えてくれたよ。」

 

「オマケかよ。ヴェルデの野郎・・・」

 

「と言う経緯で私はボンゴレファミリーの事を知った。」

 

「茅場。お前がリングの炎と匣の存在とボンゴレファミリーの事を知った理由も分かった。

だが、何で俺にナーブギアを送って、SAOに参加させたんだ。」

 

「ふふ、簡単な話だよ。興味が有ったからだよ。」

 

「興味が有ったって?どういう事だ?」

 

「私はボンゴレファミリーのボスが持つボンゴレの血の力。ブラッドオブボンゴレに有る力。超直感に興味をわいたのだよ。

それに、ボンゴレの守護者とやらの力にも興味が有ったからね。」

 

「それで二つ、余分にナーブギアとSAOのソフトを送ったのか!」

 

「そうだよ。本当にここまで私の思惑通りになるとは思わなかったよ。二つのナーブギアとSAOのソフトが守護者以外に渡る可能性も考えていたのだが、二つとも守護者に渡って、私としては最高の気分だよ。」

 

「俺達は最悪な気分なんだよ!」

 

「だな。お前の都合で勝手にゲームに閉じ込めた癖によく言いやがるな。」

 

ゴクデラ君とヤマモトが茅場に対して怒りを向ける。だが、茅場にはそんな事は関係無いらしく、話を続けた。

 

「そんなに邪険しないでくれたまえ。私としては、ボンゴレファミリーの力を見たいのだよ。

だから、これは君たちにプレゼントさせて貰うよ。」

 

茅場がそう言うと俺とゴクデラ君にヤマモトにアイテムが届けられた。今度は何なんだ・・・

そう思いつつ、俺達3人はアイテムをオブジェクト化させた。

出てきたアイテムは、

 

「「「これはリングに匣!」」」

 

そう。リングに匣だった。更に俺には手袋が有った。この手袋はまさか・・・

それにこの匣のデザインは・・・

そして、俺のスキル欄に新たなスキルが・・・

 

「どうかね?私のプレゼントは気に入ったかね?」

 

「どういう事だ。茅場!テメエが何故、ボンゴレ匣の事を知ってるんだ!

それに俺のスキル欄に爆撃って有るが、何なんだこれは!」

 

「ゴクデラの言う通りだぜ!俺には匣が二つ有るし、スキル欄に時雨蒼燕流が有る。」

 

「俺には手袋が有る。しかも、その中に結晶が有った。俺のスキル欄には死ぬ気が有る。これは何のつもりだ・・・」

 

どうやら、俺だけでは無くゴクデラ君とヤマモトにも新たなスキルが追加された様だ。

 

「それこそが私のプレゼントだよボンゴレ。匣についてはナーブギアが君たちの脳から記憶を読み取り再現した物だよ。まあ、現実で使った匣と同じ存在と言えるね。新たなスキルもボンゴレ匣同様にナーブギアが君たちの記憶を読み取って、それを再現したスキルだよ。

ゴクデラ君には爆撃スキル。つまり、ダイナマイトを使うスキルだよ。

ヤマモト君は時雨蒼燕流がソードスキルと成ったモノだ。

そして、ツナ君には死ぬ気スキル。簡単に言えば、死ぬ気モードの事だよ。その結晶は死炎結晶と言って、君専用のアイテムだ。それを使う事によって、このSAOの中でも君は超死ぬ気モードに成れるよ。もちろん、回数に制限は無い。それに、その手袋はXグローブを再現した物だ。

これで君たちは現実とほとんど変わらない戦い方ができる。

ただし、そのスキルの熟練度を上げないと現実で使えた技は使えないから気をつけたまえ!」

 

「そうか。ついでに言うがリングと匣は俺達以外のプレイヤーの分も存在すると見ていいんだよな?」

 

「流石は自称右腕君だ。」

 

「誰が自称右腕だ!」

 

「確かに君ら以外のプレイヤーにもリングと匣は使える様にしてある。もちろん、ナーブギアがリングの炎を灯す為に必要な波動も読み取り、自分の属性のリングと匣しか使えない。まあ、リングと匣の説明は後日、全プレイヤーにメッセージを送る事にする。

ついでに言っておく。この世界では匣についても匣毎に熟練度が存在して、使い続ける事で匣の性能が上がる。

君たちのボンゴレ匣も同様だ。現実と比べて、大幅に弱体化しているが、熟練度を上げれば現実と同じかそれ以上の強さになる。

もちろん、動物型の匣は熟練度を上げないと使えない技が有る。

君たちのボンゴレ匣は熟練度を上げないと、しばらくの間は形態変化(カンビオ・フォルマ)は使えない。

 

話す事はここまでだ。それでは君たちの見当を祈るよ。

そして、君たちこそが魔王を倒す勇者だと言う事を信じているよ。」

 

そう言って茅場が姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、茅場の奴は何を考えているかは理解できませんね。十代目!」

 

「うん。確かにそうだったけど・・・」

 

俺は茅場に対して、初めは怒りこそ有ったが、今は茅場が唯の悪人とは思えなかった。

まるで、純粋に何かを求める子供の様に感じた。

 

「まあ、小難しい話は後にしようぜ!見てみろよ、本当に次郎と小次郎だぜ。本物では無くてもコイツらと一緒にいれるのは嬉しいぜ。」

 

ヤマモトが匣から雨犬の次郎と雨燕の小次郎を出していた。炎は小さくて色も薄いが。仕方ない、貰ったリングのランクはDである上に、ボンゴレ匣は熟練度が低い為に本来の力を出せないのだから・・・

 

「まあ、確かに再現率が高いな。俺も出してみるか。出てこい、瓜!」

 

「にょおおん!・・・シャアア!!!」

 

ジャキジャキ!

 

「ギャアアアア!! 引っ掻くなあぁ。」

 

本当に再現率が高いな。ここでも瓜はゴクデラ君には全然なついてない・・・

俺も匣を開口して、ナッツを呼び出した。

 

「ガオ!」

 

「ナッツ。この世界でもよろしく頼むよ。そして、俺と一緒にこのSAOで戦ってくれ!

目の前で助けられるプレイヤー達を助ける為に!」

 

「ガウ!」

 

ナッツは俺の覚悟を聞いたのか頷く。

俺は死炎結晶を握り、超死ぬ気モードに成る。

 

「いいか。ゴクデラにヤマモト!俺達は目の前で助けられるプレイヤー達を助ける事を目的とする。

できる限り、このデスゲームで死ぬプレイヤーを少なくする。それが俺達のやるべき事だ!」

 

「そうッスね。十代目!俺達は助けられる命を助けましょう!」

 

「そうだな。困ってる奴を助けるのは当たり前だよな。どう考えても、俺達にはこれしか道が無いって!」

 

俺達で助けられる命は絶対に助ける。それが、俺達の決めた道だ!

 

 

 

 

 

 

 

後日、茅場の言った通りに全プレイヤーにリングと匣の説明が書かれたメッセージが送られた。

俺達は、フィールドに出てピンチに成ったプレイヤーを救いながら、レベルを上げていた。

だが、俺達専用のスキルだけは誰もいない場所で使いながら、熟練度を上げている。

それに現時点でリングと匣を持ったプレイヤーは俺達を含めて極僅かだ。

 

そして、デスゲーム開始から早くも1ヶ月が経ち、やっとボス部屋が発見されたらしい。

俺達はボス戦に参加する為にボス攻略会議が行われる町に向かったのだった。




はい、今回はリングと匣が登場いたしました。匣にもソードスキル同様に熟練度が有り、使い続けないと余り強く無いです。
後、三人専用のユニークスキルが早めに登場。ただし、普段は使わずにツナは片手剣、ゴクデラは槍、ヤマモトは曲刀を基本的に使います。

次回は第1層のボス攻略に入ります。
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