魁!? 私立百合ヶ崎女学院モビルスポーツ部   作:星龜

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みなさん、はじめまして。

私は、当作品の語り部をつとめさせていただく者です。

以後、見知り置きを…。


未来世紀と呼ばれる時代の地球では、モビルファイターと呼ばれる人型機動兵器を用いた格闘技
『ガンダムファイト』
が行われていました。

それとは別に、未来世紀70年頃から、モビルスーツと呼ばれる人型機動兵器を用いた対戦競技
『モビルスポーツ』
も行われていました。

モビルスポーツとは、軍用兵器であるモビルスーツが、新型機の採用により退役し、民間に払い下げられた旧型のモビルスーツを使って、ガンダムファイトを模したスポーツ競技のことです。

モビルスーツのパイロットは、モビルファイターのパイロットであるガンダムファイターのような特別な訓練や技能が必要ではないため、どんな人でもモビルスーツのパイロットになれます。

また、実弾やビームサーベルが使用されるガンダムファイトと異なり、モビルスポーツで使用される武器は、競技用の安全な物が使用されます。

手軽で気楽に始められるため、モビルスポーツは未来世紀70年代後半から、またたく間に全世界に普及していき、未来世紀80年代中頃からは、ガンダムファイトと人気を二分するスポーツとなったのです。


日本では、未来世紀80年代後半頃から、北海道で高校生によるモビルスポーツの全国大会が開催されるようになりました。

未来世紀91年からは、女子高生による全国大会も開催されるようになりました。

そして、未来世紀100年および第23回ガンダムファイト開催を翌年に控えた未来世紀99年(翔和(しょうわ)14年)―

地球・日本の北海道にて
第9回全日本女子高校モビルスポーツ選手権大会
が開催されるのです―!!

それでは、モビルスポーツッ!!
レディ…ゴォゥッ!!

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入部しようとしていた部活が廃部決定だった件


 

日本某県にある、私立百合ヶ崎女学院―通称・百合女―。

 

ここは、モビルスポーツ全国大会の常連と知られた学校だったが…。

 

 

モモミ・カッシュ

 

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が百合女に入学したのは、百合女のモビルスポーツ部が、モビルスポーツの全国大会の常連だったからである。

 

しかし…

 

始業式後の部活紹介で、なぜか、モビルスポーツ部の紹介が無かった…。

 

 

始業式が終わって、1年2組の教室に移動して、担任の教師の紹介…

 

そして、生徒の自己紹介が始まる。

 

1年2組の生徒は36人で、モモミの出席番号は22番。

 

出席番号1番の生徒から自己紹介が始まり…

 

モモミの番が来た。

 

「モモミ・カッシュです。

カッシュといっても、あの

ドモン・カッシュ

と苗字が同じだけで、ドモンさんとは、何の関係もありません。」

と言うモモミ。

 

 

ドモン・カッシュ―。

 

39年前の第13回ガンダムファイトで優勝した、ネオジャパン代表のガンダムファイターだ。

 

彼の名は、ネオジャパンはもとより、日本においても、生ける伝説(レジェンド)として語り継がれている…。

 

 

登校初日の授業が終わり、生徒達の行動は、帰宅する者と、部活見学に行く者に別れる―。

 

 

モモミは、モビルスポーツ部の部室を訪ねた。

 

ところが…

 

「ごめんなさいね。

今年から新入部員の募集してないの。」

と言う、顧問のマリカ・イーダ。

 

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どうしてですか!?

と訊くモモミに

 

「じつはね…

ウチは全国大会の常連といっても

6年連続初戦敗退

してるから

中央委員会から、本年度をもって、モビルスポーツ部は廃部

って言われちゃったのよ…。」

と言うマリカ。

 

「そんな…!?

先生は…

それで良いんですか…!?」

と食い下がるモモミに

 

「もちろん

良くはない

けど…

でも

中央委員会の決定

だからね…。」

と言うマリカ。

 

「だったら、私が、その中央委員会とやらと話をしてきます!!」

と言うモモミを

 

「やめなさい。」

と止めるマリカ。

 

「どうしてですか?」

と言うモモミに

 

「あなた、新入生でしょ?

だったら、余計な事はしないの。」

と、たしなめるマリカ。

 

「とりあえず、もう、ここは廃部が決まってるから…。

他をあたってちょうだい。」

と、マリカはモモミを退室させた…。

 

 

中学の頃からの友人であるミサ・ハヤセ

 

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と一緒に下校するモモミは

「冗談じゃないわよ★

私は、百合女のモビルスポーツ部に入りたいから、百合女に入学したのに…

中央委員会の決定で廃部だなんて…★」

と憤っていた。

 

「そりゃ、災難だったね★

つ〜かさ

中央委員会

って何?

部活の廃部とかって、普通、先生が決めるもんじゃないの?」

と訊くミサ。

 

「私も、そこが気になってるのよね。

なんかさ、顧問の先生の言い方だと、部活の廃部とかを決めるのって、先生とかじゃなくて、中央委員会らしいのよね。」

と言うモモミ。

 

「何それ?

ヤヴァくない?」

と言うミサ。

 

「とにかく…

明日、その、中央委員会とやらに乗り込んで、モビルスポーツ部の廃部を撤回してもらうよう、直談判してくるわ★」

と言うモモミ。

 

 

そんな、2人の前に…

 

赤い制服

を着た生徒が現れた。

 

「えっと…誰?」

と訊くモモミに

 

中央委員会

の者です。」

と言う生徒。

 

「中央委員会!?

マジ!?

だったら、聞いてください!!

モビルスポーツ部の廃部を撤回してください!!」

と言うモモミ。

 

「なぜですか?」

と訊いてくる生徒に

 

私は、百合女のモビルスポーツ部に入りたいから百合女に入学した

んです!!」

と言うモモミ。

 

「貴女…

そんな理由で当校に入学した

んですか?」

と訊いてくる生徒に、絶句するモモミ。

 

「そんな

不純な理由で当校に入学

した貴女は

査問会に出席

していただきます。」

と言う生徒。

 

「ちょ…ちょっと待ってください…!!

査問会って何ですか?」

と訊くモモミに

 

「貴女が、当校の生徒に相応しいかどうかを審議します。」

と言う生徒。

 

「あの〜…

もし、モモちゃんが、ここの生徒に相応しくないと判断されたら…

どうなっちゃうんですか?」

と訊くミサに

 

「もちろん

退学

していただきます。」

と、冷徹に言い放つ生徒。

 

「じょ…冗談じゃないわよ!!

何で、同じ生徒であるあなた達に、私が退学させられなきゃならないのよ!?」

と叫ぶモモミに

 

「貴女は一般生徒。

しかし、私は

中央委員会

貴女と私とでは立場が違う

のですよ。」

と言う生徒。

 

「何よ…それ…?」

と、絶句するモモミ。

 

「明日、8時30分に、体育館に来てください。

1秒でも遅れたりしたら、査問会拒否とみなし、退学

となりますので、遅れないように。」

と、一礼をして、中央委員会の生徒は去っていった…。

 

 

「8時半って…

授業始まるぢゃん…?

授業に出なくてもいいってこと?

どうすんの、モモ…?」

と訊いてくるミサに

 

「明日、学校に来たら、先生に言うよ。

査問会とか、意味わかんないし…。」

と言うモモミ。

 

「そうだよね…☆」

と笑うミサ。

 

 

ところが、翌日…

 

モモミがミサと一緒に登校してくると…

 

校門を抜けて、しばらく歩いた場所にある掲示板の前に、人だかりができていた。

 

「何、あれ?」

「行ってみよっか。」

と、掲示板の方に向かうミサとモモミ。

 

しかし、人だかりから聞こえてくるのは…

 

「1年生が査問会?」

 

「ウソでしょ?

入学して1日しか経ってないのに?」

 

「いきなり中央委員会に呼び出しくらうなんて…。」

 

…といった声だった。

 

(査問会って…

まさか…!?)

と、モモミとミサは人だかりをくぐり抜け、掲示板の前に来た。

 

ゑっ!?

と、掲示板に貼られている告知を見て、驚くモモミ。

 

 

査問会告知

 

1年2組

モモミ・カッシュ

 

右記の者、査問会出席のため、本日午前8時30分に、体育館に出頭せよ。

 

中央委員会

 

 

(はっ!?)

と、周囲の視線が、自分に向いていることを察するモモミ…。

 

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