さて、みなさん…。
今回は
【魁!? 私立百合ヶ崎女学院モビルスポーツ部】
第4話をお届けするのですが…
いやはや、大変なことになってしまいました★
『入学願書に虚偽の内容を記載した』
として
中央委員会の査問会
にかけられ
退学処分
となってしまったモモミでしたが…
なんと!!
退学の撤回をかけて、中央委員会とモビルスポーツで対戦
し
見事に勝利
したのですが…
なんと!!
退学は撤回されず
それどころか
中央委員会の『三役』に任命
されてしまったのです…!!
これから、モモミはどうなってしまうのか―?
それでは、モビルスポーツッ!!
レディ…ゴォゥッ!!
4月の第3月曜日―。
モモミは、いつものように、ミサと一緒に登校する…。
しかし…
「メッチャ目立つね…
その服…★」
と言う、モモミの左隣…
いや…
やや後方にいるミサ…。
「何で、そんな不自然に離れているの?」
と言うモモミ…。
「だって…
ほら…
私みたいな一般生徒が、モモミと並んで登校するなんて、畏れ多いぢゃん★」
と言うミサ…。
(・・・・・・★)ToT
2週間前―。
入学願書に虚偽の記載をしたとして、中央委員会の査問会にかけられ、退学を言い渡されたモモミだったが…
中央委員会の三役の1人・カズミ・ウラガをモビルスポーツ戦で破った功績により…
モモミは
カズミの後任として、中央委員会の三役に任命された
のである…。
そのため、モモミは中央委員会に所属する生徒の証である
赤い制服
を着るようになったのだ…。
目立つ…
とにかく、目立つ…。
聞けば
新入生が中央委員会のメンバーに選ばれるなんて、ありえない
ことらしい。
だから、モモミは
珍しい新入生
として
全校生徒の注目の的
となってしまったのである…。
◇
放課後―。
モモミは、とある場所に向かう。
足取り重く、向かう先は
モビルスポーツ部の部室。
カズミとのモビルスポーツ戦がきっかけで、モモミは
中央委員会の権限
をもって、モビルスポーツ部に入部することができたのだが…
じつは
モモミに、とある任務が課せられていた…。
それが、憧れていたモビルスポーツ部に入部できたのにも関わらず
足取り重く、モビルスポーツ部の部室に向かっている理由
なのだ…。
それでも、モビルスポーツ部に入部できたことに、モモミは満足していた…。
ところが、実際に入部してみると、まず、部員の少なさに驚いた。
パイロットは、
部長で
ユキ・アイハラ
を筆頭に
副部長で
ハルナ・レーゼン
3年生で
ユウナ・オーバ
2年生で
サリナ・アマギ
2年生で
レイナ・アサクラ
の6人しかいない。
モビルスーツは、ノブッシが予備機を含めて8機。
常用機の整備を担当する部員が25人。
合計31人しかいない。
6年連続初戦敗退しているとはいえ、一応は全国大会の常連校だ。
そのわりには、クラブの規模の小さい…。
そして、一番肝心な、
◇
百合女モビルスポーツ部の練習場は、5キロ四方の平原だ。
練習場で
ユキ・ハルナ・ユウナ
と
モモミ・サリナ・レイナ
に分かれて対戦したのだが…
モモミのノブッシが右手に持つSEビームガンから放たれた、ピンク色をした3発のビーム弾が、ユウナのノブッシの胴体に全弾命中した。
(1発くらい、かわそうよ、ユウナ先輩…。)
と、あきれるモモミ。
〈やるなぁ、モモ☆》
と、レイナからの通信が入る。
「レイナ先輩!!
お願いします!!」
〈まかせろッ☆》
と、レイナ機が右手に持つSEビームサーベルを振りかざして、ユウナ機に斬りかかる。
そうはさせじと、ハルナ機がSEビームガンを乱射して、レイナ機を後退させる。
その隙に、モモミ機がSEビームガンでユウナ機を撃つ。
ユウナ機は、モモミ機に撃たれることをまったく想定していなかったようで、回避行動をとる様子が無かった。
だから、モモミ機の攻撃は全弾、ユウナ機に命中した。
ユウナ機のバックパックからは、敗北を示す、赤い旗が立った…。
ハルナ機が、ユウナ機の仇討ちとばかりに、モモミ機に向けてSEビームガンを乱射するが…
その隙をつかれてレイナ機の接近を許し、SEビームサーベルで斬られてしまった。
さらに、モモミ機のSEビームガンで撃たれ…
ハルナ機のバックパックからは、敗北を示す、赤い旗が立った…。
残ったユキ機は、両手を上げて降伏した…。
対戦後の反省会で…
「サリナ先輩と部長…
何をしていたんですか?」
と、サリナとユキを指摘するモモミ。
そう…
1発も撃たなかった
のだ。
の援護射撃だ。
しかし、先程の対戦では、サリナの援護も無ければ、ユキから撃たれることもなかった。
サリナの援護があれば、こっちはもっと早く勝っていただろうし、ユキからの攻撃があれば、こっちもこんな簡単には勝てなかっただろう…。
「偉そうなことを言うなッ!!
ゲームと現実は違うんだッ!!」
と、モモミに反論するハルナ。
たしかに、モモミのモビルスポーツの戦術論は、ゲームセンターにおけるゲームによるものだ。
しかし、ゲームとはいえ、実際のモビルスポーツを元にしているのだから、実際のモビルスポーツの戦術もゲームで通用する。
ということは、ゲームにおける戦術も、実際のモビルスポーツで通用する。
モモミの戦術論は、けっして
机上の空論ではない
のだ。
次に気になったのが、ユウナだ。
ユウナは
どう見ても、ユウナには合わないポジション
だ。
つまり
ユキ、ユウナ、サリナの3人がお荷物
だ。
だ…。
とくに、ユウナにいたっては、ポジションうんぬんというより
そもそも、モビルスポーツには不向きな人物
だ。
これでは
全国大会6年連続初戦敗退もうなずける。
いや、それ以前に
全国大会に出場できている事自体、奇跡に近い。
(もしかして…
全国大会出場も
中央委員会の仕業…!?)
と勘繰ってしまうが、しかし、こんなチームを6年連続で全国大会に出場させるメリットが、中央委員会にあるとは思えない。
あるいは、こんなチームでも、全国大会に出場することで、何者かが得をしているのだろうか?
幸いなのは、レイナがしっかりしていること。
そして、口論していてわかったが、ハルナも、腕は悪いが、戦術そのものは理解していることだ。
ユキも、それなりに戦術は理解できているので、選手よりかは、マネージャーが適任だろう。
残念だが、ユウナとサリナは
しかし、モビルスポーツのルールでは
の出場が義務付けられている。
ならば
サリナを鍛える
か、あるいは
中央委員会の権限で新入部員を入れる
かだ…。
全国大会6年連続初戦敗退しているとはいえ、全国大会の常連―。
しかし
常連だからといって強豪ではない
という現実を、モモミは思い知った…。
だから…
「ユキ先輩。
私は
レイナ先輩が部長に相応しい
と思います。
そして、ユキ先輩は、マネージャーが適任だと思います。」
と、ユキに進言するモモミ。
「勝手な事を言うなッ!!」
とハルナは反論するが
「いいのよ、ハルナ。
私も、その方がいいと思うから…。」
と、ユキはハルナを制した。
「それと…
ユウナ先輩とサリナ先輩は、メンバーからはずすべきかと…。」
と、ユキに進言するモモミ。
それを聞いて、驚くユウナとサリナ。
「ま…待ってください!!
どうしてですか!?」
と言うユウナ。
その様子から、モモミは、ユウナが
自分の実力を、まったく理解していない
のだと知った。
「ユウナ先輩…。
先輩は、この3年間、まったく技量の向上が見られず、いたずらに、みんなの足を引っ張ってきました…。
部に多大な損失をあたえたとして、本来なら中央委員会の査問会に招聘されてしかるべきですが…
しかし、それは
私の権限で不問
にします…。
ただし、整備士として、部に残ることはできます…。」
と言うモモミ。
それを聞いて、泣き崩れるユウナ…。
「そして、サリナ先輩…。
先輩も、これ以上の技量の向上が見られない場合は…」
とモモミが言ったところで
「が…がんばる…
がんばるから…!!
今度の対外試合までに…!!」
と、サリナが懇願してきた。
「わかりました…。」
と、サリナの懇願を聞き入れるモモミ…。
◆
モモミが中央委員会に入会させられて3日後―。
モモミは
三役の議長
に呼び出された。
「モモミ。
お前、モビルスポーツ部に入れ。」
と議長に言われ、モモミは喜んだ。
「ただし、条件がある。」
と言う議長。
「条件って…
何ですか?」
と訊くモモミに
「モビルスポーツ部を監察しろ。」
と言う議長。
「監察って…?」
と訊くモモミに
「お前の権限で、部の改革にあたれ。
それでも、どうにもならないようなら
お前の権限で部を潰せ。」
と言う議長。
「どうして、そんなことを私に…!?」
と訊くモモミに
「いくら、全国大会の常連とはいえ、6年連続初戦敗退は、本校にとっても不名誉だからな。
そろそろ、ここいらで手を打たねばならん。」
と言う議長。
「そんな…!?
私に
モビルスポーツ部を私物化しろ
とでも言うのですか?」
と反対するモモミに
「好きなんだろ、モビルスポーツが。
お前が憧れていたモビルスポーツ部を、お前の権限で好きにできるんだ☆
最高じゃないか☆」
と、議長は言い放った…。
モモミへの、モビルスポーツ部入部の条件…
それは
モビルスポーツ部の監察役
であった…。