さて、みなさん…。
今回は
【魁!? 私立百合ヶ崎女学院モビルスポーツ部】
第5話をお届けするのですが…
いやはや、大変なことになってしまいました★
憧れていたモビルスポーツ部に入部したモモミでしたが…
なんと!!
モモミは
モビルスポーツ部の監察役
だったのです…!!
モビルスポーツ部の改革に着手したモモミは、部長のユキと部員のユウナを更迭。
レイナを新たな部長に指名したのです。
モモミ主導によるモビルスポーツ部の改革は、吉と出るのか、凶と出るのか…!?
それでは、モビルスポーツッ!!
レディ…ゴォゥッ!!
ゴールデンウィークが終わり…
いよいよ、百合女モビルスポーツ部は対外試合に臨む―。
モビルスポーツ部の練習場では
レイナ
ハルナ
モモミ
サリナ
の乗るノブッシが、フォーメーションの練習に励んでいた―。
と
の援護射撃をうけながら
と
が突撃していく。
さらに、モモミ機はレイナ機を援護射撃する。
サリナ機
ハルナ機
モモミ機
による弾幕で相手チームを制圧しているという想定で、レイナ機がSEビームサーベルで、標的がわりの予備機のノブッシを叩く…。
◇
モモミによるモビルスポーツ部の改革は、意外に早く効果を発揮した。
ユキとユウナを更迭したことで、攻撃の連携が著しく改善された。
レイナ
ハルナ
サリナ
も、ゴールデンウィークの連休中に自主練習していたようで、連休明けの最初の部活で、その成果を発揮していた。
これなら、来週の土曜日に行われる
との対外試合で、いい試合ができそうだ。
もっとも…
いい試合ではなく…
絶対に勝たねばならない
のだ。
というのも、モモミは
モビルスポーツ部の改革および監察
のためにいるのだ。
もし、
モモミの改革は失敗
ということで
モビルスポーツ部は廃部
となる。
それだけではない。
モモミは監察役を解任される
だけでなく
百合女から退学
させられる。
そもそも、モモミは
入学願書に虚偽の内容を記載をしたとして、中央委員会から査問会にかけられ、退学処分を保留されている身
なのだ。
中央委員会に入会し、モビルスポーツ部を監察しているのも、いわば
退学の執行猶予中
なのである。
自身の退学の撤回
と
モビルスポーツ部の廃部の撤回
のためにも、来週の土曜日に行われる
絶対に勝たねばならない
のだ…。
◇
「おつかれさま。
いい連携でしたよ。」
と、
レイナ
モモミ
ハルナ
サリナ
をねぎらうユキ。
「ありがとうございます、ユキ先輩。」
とレイナは言いつつも
「ただ…
標的が
というのは…。」
と嘆く。
せっかく
レイナ
モモミ
ハルナ
サリナ
の連携が形になってきたのに、部員不足のため、静止標的を使用した基礎練習はできても、移動標的を使用する実戦練習ができないのだ…。
基礎練習しかできないのでは、
(やっぱり、部員不足は深刻だなぁ…。
仮に、新入部員を入れても、今度はノブッシもいるなぁ…。
そうなると、
と、頭を悩ますモモミ…。
モビルスポーツ部の改革をまかされたとはいえ、実際には、モモミ1人の力では、どうにもならないことの方が多かった…。
◆
金曜日の放課後―。
モモミは、モビルスポーツ部の状況の報告のため
表向き
の中央委員会室に向かう。
委員会室には、3年生で
表の委員長
のカナ・ニウラ
がいた。
表向き
とはいえ、一応は
委員長
であり
『三役』の議長と同格
である。
そのため、モモミの監察報告は、カナにすることになる。
なお、モモミの、カナに対する第一印象は
『絶対に敵にまわしてはいけない人』
だった…。
「委員長。
モビルスポーツ部の監察報告です。」
と、カナに監察資料を渡すモモミ。
「ごくろうさま。」
と、資料を受け取るカナ。
「部員不足のため、練習環境が劣悪…。
そのため、部員の増員が急務…。
パイロットは最低でも、あと4人必要…。
部員の増員に伴い、モビルスーツの増備も必要…。
当然、整備士の増員も必須…。
ただし、予算がネック…か…。」
と、資料に目を通すカナ。
「正直、私1人では、どうにもならないことの方が多いんです。
とくに、お金の話は、私じゃどうすることもできません…。」
と言うモモミ。
「そうよね…。
中央委員会だって言ったって、私達はしょせん
のよね…。
とりあえず、これは
と言うカナ。
「ありがとうございます。」
と、頭を下げるモモミ。
「ところで委員長…
お訊きしたいことがあるんですけど…。」
と言うモモミ。
「何かしら?」
と訊くカナに
「カズミ先輩は、どうなったんですか?」
と訊くモモミ。
モビルスポーツでモモミに敗れ、中央委員会の『三役』を解任されたカズミだが…
ゴールデンウィークの連休明けから、モモミはカズミの姿を見ていないのだ。
「あら、知らなかったの?
カズミさん
連休前に自主退学した
のよ。」
と言うカナ。
「そんな…!?」
と、驚くモモミ。
「モモミさんに『三役』の座を奪われたのが、よほど悔しかったみたいね…。」
と言うカナ。
「『三役』って…
そんなに重要な地位なんですか?」
と訊くモモミに
「中央委員会の意思決定機関
でもあるからね。
だから、モモミさんがその気になれば
私の首なんて簡単に切れる
のよ。」
と言うカナ。
「そんな…!?
私には、そんな権限は無いし…
たとえ、あったとしても、私には委員長の首は切れません!!」
と言うモモミ。
「冗談が過ぎたわ。
ごめんね、モモミさん。」
と謝るカナ。
「いえ…。
気を遣わせてしまい、すみませんでした…。」
と、頭を下げるモモミ。
本当に、カナの前では、自然と頭が下がってしまう…。
カナの
もしかしたら、カナこそが
中央委員会の真の委員長
なのでは…
とも思ってしまう…。
「月並なことしか言えないけど…
がんばってね。」
と、モモミを励ますカナ。
「はい…!!」
と答えるモモミ。
「ただし、無理はしないこと。
それと…
土曜日の試合も、がんばってね☆」
とカナに言われたモモミは
「はい☆」
と、元気よく返事をした―。
◇
そして…
5月の第3土曜日…
すなわち
この日は、朝から試合の準備で大忙しであった。
モビルスーツ輸送用トラックに、ノブッシを載せる。
このトラックは、百合女が所有する物ではなく、業者のトラックである。
トラック1台につき、モビルスーツは1機しか載せられないため、試合に使うノブッシ4機、予備機1機を積むモビルスーツ輸送用トラックが5台。
さらに
ノブッシの武器を運ぶトラックが2台
整備機材を運ぶトラックが1台
部員達が乗るバスが3台
モビルスーツ部が対外試合に行くためには、合計11台にもおよぶ大型車両をチャーターしなければならないのだ…。
出発準備が終わったのは、午前9時すぎ―。
部員達が乗ったバスを先頭に、