魁!? 私立百合ヶ崎女学院モビルスポーツ部   作:星龜

6 / 6
試合開始の件


 

【挿絵表示】

 

さて、みなさん…。

 

今回は

【魁!? 私立百合ヶ崎女学院モビルスポーツ部】

第6話をお届けするのですが…

 

 

いよいよ、百合女モビルスポーツ部が、伝華北伊(でんげきたい)学園モビルスポーツ部との対外試合に臨むことになりました☆

 

モビルスポーツ部の廃部の撤回…

 

そして、モモミの退学の撤回をかけた、対外試合の勝敗の行方は如何に…!?

 

 

それでは、モビルスポーツッ!!

レディ…ゴォゥッ!!

 

【挿絵表示】

 



 

午前10時すぎ―。

 

百合女モビルスポーツ部の一行は、伝華北伊(でんげきたい)学園モビルスポーツ部との試合会場に到着した。

 

試合会場といっても、ただっ広い荒野である。

 

ガレージの設営を整備士達にまかせ、パイロットはそのままバスに乗って、ここから5キロ先にあるクラブハウスに向かう―。

 

 

クラブハウスに到着すると、伝華北伊(でんげきたい)学園モビルスポーツ部のパイロット達が出迎えた。

 

「おはようございます☆

伝華北伊(でんげきたい)学園モビルスポーツ部部長の

イツキ・サクライ

です☆」

 

「おはようございます!!

百合ヶ崎女学院モビルスポーツ部部長のレイナ・アサクラです!!

今日は、よろしくお願いします!!」

 

「こちらこそ☆」

と握手するイツキとレイナ。

 

その後、パイロット達はクラブハウス内で、試合時の注意事項等の説明を受ける。

 

試合会場は、10キロ四方の荒野。

 

試合開始は、午後1時から。

 

勝利条件は、相手チームのリーダー機の撃破。

 

時間に余裕があれば、もう1試合行うとの事―。

 

 

特設ガレージに戻ってくると、整備士達が、ノブッシの整備を入念に行っていた。

 

モモミは、愛機の脚部のアクチュエーターの調整をしているユウナに話しかけた。

 

「ユウナ先輩。

どんな感じですか?」

 

「バッチシだよ☆」

と、笑顔で振り返るユウナ。

 

 

モモミによって、パイロットから整備士に更迭されたユウナだったが、これが大成功だった。

 

ユウナは、メカニックの適性があったのだ。

 

ユウナが整備を手掛けるようになってから、ノブッシのレスポンスが5パーセントほど向上したのだ。

 

モビルスポーツの戦力の強弱は、試合の結果だけではない。

 

整備士達の技量がモビルスーツの性能を…

 

そして、試合の勝敗を左右する―。

 

 

整備士に更迭された直後のユウナとモモミの関係は良くなかったが、ユウナも自分の適性に気づいてからは、モモミとの仲も改善されてきた。

 

「整備をしっかりしておかないと…

私もモモミも怒られちゃう

からね★」

と冗談を言うユウナ。

 

「まあね…★

ホント…めんどくさい…★」

と、苦笑いするモモミ…。

 

モモミが『面倒くさい』と感じていること…

 

それはもちろん

モビルスポーツ部の監察

だ。

 

じつは

整備士達の仕事ぶりも監察の対象

なのだ。

 

整備士達もモビルスポーツ部の部員なのだから、監察の対象なのは当然である。

 

しかし、面倒くさくても、モビルスポーツ部の存続…

 

ひいては

自身の退学の撤回

のためにも…

 

モモミは監察するのだ…。

 

 

昼食を食べ終わったあと、パイロット達はマリカとユキのもとに集まり、作戦会議を行う。

 

「相手チームのフォーメーションですが…

 

後方支援(バックライン)を担当するのが、リーダー機の

イツキ・サクライ

 

【挿絵表示】

 

中盤射撃(ミドルライン)

カレン・ミズキ

 

【挿絵表示】

 

突攻射撃(アサルトライン)

ヨツバ・ダイチ

 

【挿絵表示】

 

突攻斬撃(フロントライン)

リュウ・ヒガシ

 

【挿絵表示】

 

です。

リーダー機が後方支援(バックライン)の位置にいるため、中盤射撃(ミドルライン)突攻射撃(アサルトライン)突攻斬撃(フロントライン)を撃破する必要があります。」

と説明するユキ―。

 

 

モビルスポーツには

主将がリーダー機をつとめる

という

厄介なルール

のがある。

 

それゆえ、モビルスポーツ部の主将はたいてい、後方支援(バックライン)を担当する者がなるのだが…

 

百合女の主将のレイナのポジションは

突攻斬撃(フロントライン)

 

つまり

一番前にいるため、一番敵に撃破されやすい

ポジションなのだ…。

 

これは

監察役権限でレイナを主将に指名したモモミの失態

ともいえるが、しかし、先代主将のユキは

後方支援(バックライン)不適格

だったし、現在の後方支援(バックライン)を担当するサリナは

主将としては不適格

だ。

 

戦術理解度が一番高かった、突攻斬撃(フロントライン)担当のレイナが、主将として最適任だったのだ…。

 

 

こうなると

後方支援(バックライン)・サリナ

中盤射撃(ミドルライン)・ハルナ

突攻射撃(アサルトライン)・モモミ

が、レイナをしっかりと援護してやらなければならない。

 

「ハルナ先輩、これを…。」

と、ハルナにUSBメモリを渡すモモミ。

 

「何だ、これは?」

と訊くハルナに

 

「『10連射(テンバースト)』のデータです。」

と言うモモミ。

 

 

10連射(テンバースト)』―。

 

モモミがカズミとモビルスポーツで対決した時に、モモミが使った

SEビームガンを10発連続発射

する技だ。

 

 

ユウナが泣くぞ…★

と言うハルナ。

 

10連射(テンバースト)』は強力な技だが、ビームエネルギーを一気に放出する技であるため、銃身にかかる負担も大きいのだ。

 

そのため、メンテナンスが大変なのだ…。

 

 

「そんなことは言っていられません。

今日、負けたら」

「そうだったな…。」

と、モモミから『10連射(テンバースト)』のデータが入ったUSBメモリを受け取るハルナ。

 

 

今日のこの試合に負けたら…

 

泣くのはユウナだけでなく…

 

モビルスポーツ部の部員全員が泣くことになる…。

 

 

やがて…

 

午後1時(試合開始時間)になった―。

 

『これより

伝華北伊(でんげきたい)学園モビルスポーツ部

百合ヶ崎女学院モビルスポーツ部

の試合を開始いたします。』

というアナウンスが流れた。

 

「総員、戦闘開始!!」

という、マリカの号令一下…

 

モモミ

レイナ

ハルナ

サリナ

が、ノブッシに乗り込む―。

 

 

「システムチェック…

モモミ、オールグリーン!!

と、レイナ、マリカ、ユキに報せるモモミ。

 

〈各機、発進!!》

という、マリカからの号令一下…

 

「レイナ・アサクラッ!!

 

【挿絵表示】

 

行くぞッ!!」

 

「モモミ・カッシュ!!

 

【挿絵表示】

 

行っくよ~☆」

 

「ハルナ・レーゼン!!

 

【挿絵表示】

 

出るぞッ!!」

 

「サリナ・アマギ!!

 

【挿絵表示】

 

出ます!!」

 

 

百合女モビルスポーツ部のノブッシが発進していった―。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。