ピンポンパ~ン!
『本日戦車道の親善試合が午前10時に開催されます。競技が行われる場所は立ち入り禁止区域となっておりますので皆様ご協力をお願いします。なお、アウトレットの他見学席を―――』
「地元チームの試合なんて久しぶりね~」
一人の観客がそう言う。それほど久しぶりな事などだ大洗の戦車道復活は
「観客が多いな。それ程楽しみだったんだろうな」
「ケルツ、これは戦争ではないことは分かってるよな?」
「勿論。もう戦争は終わった。70年以上も前に。………勝てると思うか?この試合」
「団結こそ強さ、それが戦車道だ。知っているだろうが、私は嘘はつかない」
「………久々に聞いたぞその格言」
「ケルツは格言と思っているのか………」
「『力を信じ大洗を信じろ』か?」
「………流石。よく分かってる」
「何年の付き合いだと思ってる」
試合会場にて、整列している所でケルツと話していた。ケルツとは4年ぐらいの付き合いだな。私の考えてることもよく分かっている。すると、向こう側から戦車が来た
「久々に見るな。チャーチルMk.VⅡ。北アフリカで撃破した以来か?」
「あの時か………」
側面からチャーチルを攻撃し、燃え盛るチャーチルの戦車兵が出てきたのを覚えている。忘れられない。いつまでも
そして、マチルダ5輌。防御力が高い戦車ばかりだ。そして、チャーチルから一人の女性が降りてくる。そして、前に出た。河島も前に出る
「聖グロリアーナの隊長のダージリンですわ」
「大洗学園生徒会広報の河嶋だ。本日は急な申し込みにも関わらず、試合を受けていただき感謝する」
「構いませんことよ……。それより、個性的な戦車ですわね」
『ぷふっ』
ケルツが静かに笑った。まぁ確かに個性的な戦車だ河島も痛いところを突かれたらしく返す言葉もなかった
「ですがご安心下さい。我々はサンダースやプラウダみたいな下品な戦い方はいたしませんわ。騎士道精神でお互い頑張りましょう」
『名前出す必要あったのですか?』
『さぁ………本当に下品だからじゃないのか?』
ドイツ語でハートマンとシュローダーが小声で話す。
どうやらダージリンには聞こえていなかったみたいだ。てか聞こえてても何を言ってるのかまでは理解出来ないと思うが
そして審判の人がやってきて
「それではこれより聖グロリアーナ女学院対大洗学園の試合を始める。一同、礼!」
『よろしくお願いします!!』
試合の挨拶も終わった。後は戦車に乗り込む
「アッサム、相手にティーガーⅡが居ますわ」
「え!?ティーガーⅡ!?大洗にそんな資金を買えるデータなんてありませんが………」
「まぁ良いですわ。それに、あのティーガーⅡ、他の戦車と違って死線を潜り抜けた………そんな気がしますわ」
「ダージリン様、どうしますか?」
「後で、お誘いしましょうか。ティーガーⅡの車長………名前は?」
「………那須………友梨奈………!?」
「那須友梨奈!?まさか………中学の時優勝に導いた隊長の………?」
「ふふっ………面白くなりそうですわね………!」
『試合開始!!』
「全車、前進」
『所で作戦名は無いの?』
作戦名………何だろうか?
『こそこそ作戦です! こそこそ隠れて相手の出方を見て、こそこそ攻撃を仕掛けたいと思います』
『ふん。姑息な作戦だな』
((((あんた(貴女が)考えたんだろうが(でしょうか)………))))
恐らくステファン全員同じ考えだった。
そしてみほの乗るⅣ号Dは敵を誘導するため本隊を離れた。
「ステファンの調子は?」
「いつも通りさ」
「シュローダー、砲手頼むぞ!ハートマン!装填を!」
「了解です!」
「りょ、了解!」
「ハートマン!怯えるな!これは戦争じゃない!」
「は、はい!」
シュローダーがハートマンを落ち着かせる。あいつ変わったな本当に