ケルツが38tを修理を手際よく終わらせ戻ってきた
「なんか言ってたか?」
「『ありがとう』だってさ。で、みほ達はどうなってると?」
「市街地で決着を付けると私は予想する。あそこは私達の庭だからな」
「成る程、効果的に仕留める訳ですね」
「問題は効果的に仕留められるか………旗なんぞ付けたら狙われるに決まってるだろ」
「取り敢えず、救援に向かえ。ケルツ前進!」
「ヤヴォール!」
ティーガーⅡは前進を開始。みほ達の支援に回った
一方、みほ達は市街地でゲリラ戦を行うことにした
「今から市街地に入ります、地形を最大限に活かしてください!」
『Bei Gott!』
『大洗は庭です!任せてください!』
B、Cチームは分散した。
「消えた………?」
市街地へと撤退した大洗の戦車を見失った。すると
『こちら6号車!』
インカムから38tを仕留めに行ったマチルダⅡ6号車からだった
「どうしたの?38tは撃破できたのかしら?」
だが実際は
『すみません!例のロイヤルタイガーにやられました!』
「っ!?」
ダージリンはカップを落としそうになった。その手は少し震えている。
「………全車、各分散して追いなさい!ティーガーⅡの合流に注意!」
『了解!』
そう指示し、マチルダⅡは追撃を開始した
その内の一両は通りを進んでいた。その前には薬局がある。だが、そこに居たのは
「撃てぇぇ!!」
側面から撃たれたらやられるのも無理はなく、マチルダⅡは白旗が上がった。居たのは三突。旗が有利に生かせた
別の場所では、駐車場の前を通りかかったマチルダⅡが駐車場のブザーが鳴り、ランプが点滅していた
「ふっ………馬鹿め」
正面の車庫の扉が開き始める。しかしこれはフェイク。後ろも昇降機があり、そこには八九式が居た
「………は!?後ろだ!」
ルクリリが車内に入りそう言った瞬間
「そーれぇ!」
「「「そーれっ!!」」」
八九式の砲が火を吹き、マチルダⅡは炎上した
「こちらCチーム。一輌撃破!」
「Bチーム。一輌撃破!」
それを聞いた友梨奈達も
「意外とやれるな」
「ですが油断は禁物です。敵もそろそろ本気を出して来る頃かと」
一方撃破されたマチルダⅡ2輌はダージリンへ報告していた
『攻撃受け走行不能!』
『こちら被弾につき現在確認中!』
「なっ!?」
ダージリンはティーカップを落としてしまった。
「なかなかやりますわね………けどここまでよ!」
歴女チームはと言うと
「「あははっ!」」
エルヴィンとカエサルが高笑いしている時に正面からマチルダⅡが現れた。
「裏路地に逃げ込め!入り組んだ道に入ってしまえばよい。三突は車高が低いからな」
そうは言うが、三突に付けていた旗が完全にバレバレであり、側面から撃破された
そしてバレー部チームは
「Bクイック大成功!」
磯部たちは歓喜の声をあげる。炎上するマチルダⅡ………しかし
「あれ?」
そこには、無傷のマチルダⅡが居た。八九式が撃ったのは燃料タンクだ
「うわぁ!嘘!生きてた!!」
「これでもくらえ!!」
そう言い発砲するが、元は歩兵支援用
「サーブ権取られた」
『Cチーム走行不能!』
『Bチーム敵車両撃破失敗!走行不能!すいません!!』
みほの車両からB、Cチームがやられたという報告を聞く
「残ってるのは我々の車両だけです!」
「向こうは何両?」
「四両です」
マチルダ戦車二両が現れた。このままだと挟撃される
「来た……!囲まれたらまずい!」
「どうする?」
「とにかく敵を振り切って!」
「了解」
タンクチェイスとなった。そして、緩やかなカーブで曲がりきれなかったマチルダが宿屋に突っ込んだ。突っ込まれた店の店主は喜び、『また建て直せる!』と言ってたみたいだ。保険下りるからね
ひたすら逃げたが、運悪く工事中の道路であった。その後ろからマチルダ四両、チャーチル一両が、Ⅳ号の前に止まり、ダージリンが顔を出す
「こんな格言を知ってる? イギリス人は恋愛と戦争では……手段を選ばない」
砲塔がⅣ号に向いた………その時
『参上~!!』
「生徒会チーム!?」
「履帯直したんですね!」
聖グロリアーナもいきなりの登場に攻撃の手が止まった。そして
『発射!!』
しかし、ゼロ距離にも拘らず弾は当たらなかった。
『あ………』
『桃ちゃんここで外す?』
ドカーン!!
一斉射撃により38tは瞬殺された
『や~ら~れ~た~!』
「前進!一撃で離脱して、路地左折!!」
Ⅳ号は前に居たマチルダを撃破し逃げた。ダージリンは回り込むように指示を出す
『みほ、ここからは私達に任せてくれ』
「分かりました。友梨奈さんも気をつけてください!」
『マチルダ三両ぐらいやってやる!』
通信を切った。
「みぽりん。友梨奈と何話してたの?」
「うん。昨日作戦会議で」
友梨奈と打ち合わせた作戦を言う
「成る程………那須殿だけで大丈夫なのでしょうか?」
「………大丈夫。友梨奈さん達なら出来る!」
「回り込むぞ!急げ!」
ルクリリ率いるマチルダⅡ三両はⅣ号を追撃していた。
「Ⅳ号は恐らく大通りに出る筈!」
『えぇ、そうですわね。ルクリリs』
ズドン!!
マチルダⅡが体当たりをされた。体当たりされたマチルダⅡは横転し白旗が上がった
その相手は
「ろ、ロイヤルタイガー………!」
『もう合流したとでも言うんですの!?』
明らかに40mm程度では簡単に倒せないティーガーⅡ(H)………ステファンが到着した。
「ここから先へは行かせん」
「装填良し!」
「シュローダー撃て!」
ズドン!!
『きゃああぁぁぁ!!』
8.8cm砲はマチルダⅡを簡単に貫徹可能。Pzgr 39(APCBC)の威力は凄まじいものであった
「くっ………!だがこのまま倒されるわけにはいかない!相手の側面に回り込め!」
ルクリリは指示を出し、マチルダⅡは速度を上げた
そして、砲旋回が遅いティーガーⅡは付いていけなかった
「今だ!」
オードナンス2ポンド砲が火を吹くが、側面も硬いティーガーⅡ。そう簡単には貫通しなかった
ティーガーⅡは車体ごと砲を向けマチルダを撃破した。
「………やっぱり厳しいか~」
と、ルクリリは悔しそうに言った
「全員無事か?」
「2ポンド砲で貫徹は流石に厳しいだろうな」
「次は?」
「決着を付ける。大通りへ向かえ」
一方、Ⅳ号はチャーチルの砲撃を躱していた
「後退してください、ジグザグに!」
みほの指示でⅣ号はジグザグに後退する。
「路地行く?」
「いえ、ここで決着を着けます。回り込んでください、そのまま突撃をします」
そしてⅣ号は一旦逃げるように後退そしてUターンからの突撃をすると思わせた
「と、みせかけて合図で相手の右側方部に回り込みます!」
みほの指示でⅣ号戦車はチャーチルへと向かっていき
「はい!」
みほの合図でⅣ号は急ブレーキ。チャーチルの側面に回り込む
「撃て!!」
「はい!」
Ⅳ号とチャーチルの同時発砲。Ⅳ号は装甲の薄い部分に着弾し白旗が上がった。チャーチルは履帯が切れただけだった
「………後は那須さんのロイヤルタイガーだけですわね」
「ダージリン様、履帯の修理は………」
「ルフナ、大丈夫よ。ここで待ち構えるわ」
「しかし、何故こんな"広いところ"で履帯を狙ったのでしょうかね………」
ルフナのそんな一言で空気が変わった。
「そ、そんな………」
「どうしたの?ダージリン」
「アッサム、何故Ⅳ号がこんな広いところに誘い出して履帯を切ったのか………」
「………まさか!?」
その瞬間、チャーチルに衝撃が走った。側面から8.8cmを撃ち込まれたら成す術がない。チャーチルは白旗が上がった。ダージリンがキューポラを開けると、そこには
「や、やはり………このためね………Ⅳ号が誘い出したのは………」
ジャーマングレーに染まったティーガーⅡが居た。
『聖グロリアーナ女学院チャーチル行動不能!大洗女子学園の勝利!』
初の初陣は白星となった
チャーチルが撃破される瞬間を見た友梨奈………もといペーター
―――私は那須友梨奈
………ティーガーⅡ 237号車の車長だ