抽選日の翌日
「サンダース高に侵入?」
「そうであります!」
秋山の家でサンダース潜入作戦の計画を練っていた。狙いは相手の陣形、そして、ファイアフライを出すのか出さないのか
「那須殿はどう思われますか?やはりファイアフライは」
「出すだろうな。相手も偵察してたらこっちがティーガーⅡを持っていると分かっていたら出すだろう。サンダースの中でも一番の高火力車輌だからな」
ドイツ軍を苦しめたシャーマンVCファイアフライ。あの戦車兵のエース、ミハエル・ヴィットマン搭乗のティーガーを撃破した事で有名だ。ファイアフライとは英語で蛍の意味。欧州の蛍は狂暴で、他の虫も食べてしまう程だ。日本の蛍は大人しいから何も問題ない。ただ、イギリスの戦車と戦闘機にはファイアフライと言う名がついている。狂暴な見た目だからつけたのだろうな。そして、戦車を何両も破壊された
「ファイアフライは要注意だな。確かAPDS弾を撃ってくると聞いている。例えティーガーⅡでもそれを耐えるのは難しいな」
「ティーガーを遠距離で正面から倒せるファイアフライですからね………」
「唯一の救いは車体がシャーマンってことだな。8.8cm砲なら正面からでもぶち抜ける。Pzgr 39/43(APCBC)やPzGr 40/43(APCR)でも問題ないだろう」
「でもティーガーIIでも何とかなるのでは?」
「保険はかけておくんだよ。……で、何か作戦は?」
「はい!これを用意してます!」
「…これは?」
「コンビニ店員の服です!那須殿はこれを着てコンビニ店員に混じってください!」
「…グライフ作戦みたいだな」
「同じようなものです!通ですね那須殿!」
「お、おう……で、作戦日時は?」
「明後日の0600であります!」
「…いらっしゃいませ」
コンビニ船に乗り込んでコンビニ店員になりすますってこういうことかとペーターは思った。
(秋山は潜入した。クライフ作戦は成功するのだろうか)
「すまない、会計をしたい」
「あ、すみません………あの………これ全部?」
「あぁ」
とてもボーイッシュな少女はそう言う。ガムが大量にあるが
そして、その大量のガムの会計をし袋に入れて渡す
「またガムを仕入れておいてくれ」
「…ありがとうございました」
………棚にあったガム全部消えてるんだが?
「あの………すみません。ガム全部さっきの少女全部お買い上げになりました」
「え?あぁ、ナオミさんだな。買ったのは。まぁ、また仕入れようか。そろそろ休憩時間だ。休んでくれ」
「分かりました」
ナオミさん………か。あのガム一体どうするつもりなんだ?
と思いつつ外に出た。少し秋山の事が気になり、サンダースへ行くことにした
そしてブラブラ歩いて辿り着いた先は
「『サンダース格納庫』………開くか?」
すると、扉は鍵が掛かっていなかったのか、開いた。そこにはシャーマン軍団があった
「………これ勝てるか?」
あの地獄の撤退戦は奇跡と思った方が良いくらいだった。
「無印のM4まであるのか、これは76mm砲か?」
無印や76mm砲タイプは見たことあった。が、その次のシャーマンは見たことなかった。
「このタイプは初めてだな。76mm砲搭載だが何か違う」
シャーマン、そう言えば友軍がM4シャーマンを鹵獲し運用してると聞く。KVー1Cと混じって参加していたのを見た事がある。
「…と、こいつが本命だな」
ペーターの目の前にはドイツ軍戦車をいとどもなく苦しめた英国の巡航戦車
「シャーマン・ファイアフライ………!」
サンダースの中でも長砲身で高貫徹、高火力を持ったファイアフライがあった。
「撃破された車輌しか見れなかったからな。こうやって見るのは初めてだ」
そして、ファイアフライに夢中になっていると
「Hand up!」
「!?」
頭に何かを突き付けられる。………こんなに銃は柔らかくないがな
「おっと、そのまま壁に向かって。絶対後ろは振り向かないで」
手を上げて壁際まで行く
「うんうん。良し………じゃあ、バン!」
「何で撃つんですか………」
只の演技だった。分かってたけど
「で、うちの格納庫で何をしてるのかな?コンビニ店員さん?」
もうあれしかないだろ
「噂のシャーマン軍団を見たかったんですよ。ファンでして」
「oh!それは嬉しいわね!貴女名前は?」
「…那須友梨奈です。貴女は………?」
「私?ケイよ!宜しく!ナス!」
………そこだけ取ると野菜の名前にしか聞こえなくなるな
取り敢えず話題は繋ごう。怪しまれないように
「それで、どう?うちのシャーマンは?」
「やはり、整備が行き届いてますね。整備士の質が高いと見受けますが」
この数だ。整備士の数、質も高い。
「流石!うちは50両以上配備し、全て出撃可能状態よ」
うっ………流石U.S.A.!U.S.A.!!U.S.A.!!!………何言ってるんだが
「そにしても何故シャーマンを?他にも強い戦車はあると思いますが………」
ファイアフライはどちらかと言えばイギリス寄りの戦車だ。何処から持ってきたんだろうか
「あら、シャーマンは良い戦車よ」
「それに関しては同意します。何せ作りやすいとか」
「Yes!丈夫で壊れにくく移住性も高い、そして沢山作れる。とても大事よ」
「ティーガー戦車とは大違いですね」(あいつ1000うんぬん両しか作られんかったからな。ティーガーⅡも生産された数は少ない)
「流石!通じゃない!あ、そうだ。この後ブリーフィングあるんだけど寄っていかない?」
「え?良いんですか?」
「Yes!うち見られても困らないから!問題ナッシング!」
と言うことで、見れることとなった。これはチャンスなのでは?