「始まりましたね」
「ああ」
Sbkfz234で観戦をしに来たエリカとまほ、三郷もだ
「どうなるんですかね。ま、あの副隊長がヘマしないことを祈るばかりね」
「三郷!あんたねえ……!」
「エリカ止めろ。蜂谷も煽るような言動はよせ」
「……了解」
「……はい」
流石に隊長であるまほには何も言い返せなかった三郷である
「みほ……」
まほは悲しそうにポツリと呟いた。
「前進前進!ガンッガン行くよ~~!」
サンダースチームは荒野地帯を前進し、対する大洗チームは森林地帯で停止。身を隠すように止まった
「ウサギさんチームは右方向、アヒルさんチームは左方向の偵察をお願いします」
『了解しました!』
『此方も了解!』
「我々あんこうとカバさんチーム、そして王虎さんチームでカメさんを守りながら前進します」
『『了解!!』』
「あのチーム名は何とかならなかったのか?」
「良いじゃん可愛くて」
桃はもう少しマシなチーム名は無いのかとぼやいた。
「パンツァーフォー!」
各々の戦車は役割を果たすべく動いた
『此方、BO85S地点にて、シャーマン二両発見。これから誘い出します』
「『発見したようです』」」
「『さて、相手はどう出るか?』」
ハートマンが通信手をしている。すると
「『シャーマン6両に包囲!?』」
「『何だと!?流石に合流に速すぎる………!』」
シュローダーは合流が速すぎるサンダース隊に違和感を感じていた。それは、ペーター、ケルツも同じだった
『ウサギさんチームの援護に向かいます!アヒルさんチームと王虎さんチーム、付いてきてください!』
『はい!』
「『了解した』」
手際が良すぎるサンダース隊だったと感じていた。こんなにも対応が速いとは………!
「『何か裏がある。私の勘がそう言ってる………』」
「『チッ………どういう魔法を使ってきやがる………』」
一方、シャーマン6両に追いかけられているウサギさんチームでは
「ちょっと!付いてこないでよー!」
「エッチ!」
「ストーカー!」
「これでも喰らえ!」
砲を回転し37mm砲を撃つがシャーマンの頭上を通過。そのまま後方に着弾した
「アハハハ!全然当たらないよー!」
ハッチから身を乗り出して言うケイが言うと、シャーマン6両の一斉射撃が展開。M3からは悲鳴が聞こえていた
「流石はサンダース………数にものを言わせた戦い方をしてますね………」
試合の様子を見ていたダージリンとペコ。ダージリンが口を開いた
「こんなジョークを知ってるかしら?とあるアメリカ大統領が自慢したそうよ。『うちには何でもあるだ』って。そしたら、ある外国の記者がこう質問したそうよ………『地獄のホットラインもですか?』って」
そう言ってダージリンは小型の気球のようなものにチラリと視線を向けた
「『合流まで後少し。ウサギさんチームもそろそろ疲れてくる頃だ』」
すると、Ⅳ号と八九式の間に砲弾が着弾した。二発撃たれ一発はティーガーⅡの傾斜装甲に着弾したが、角度が悪くその弾を弾いた
「『誰だ?撃ってきた奴は?』」
ケルツは操縦席に開けてあった鉄板から見ると、ナオミ搭乗のファイアフライを筆頭に三両が合流した
「『Scheiße!!ファイアフライだ。76mmの奴等も合流してきたか!これは完全に囲まれたぞ!ハートマン通信入れろ!』」
「『ヤヴォール!!』」
ハートマンは無線機を取りみほに通信を入れた
「こちら王虎チーム、シャーマン・ファイアフライ筆頭に敵戦車三両合流。10両中9両を投入されたと推測。迅速な行動を求む!」
「10両中9両もこの森に投入ですか!」
「………随分と大胆な作戦ですね………」
「ウサギさん、このまま進むと危険です!停車出来ますか!?」
『無理で~す!!!!』
一年生総員からの否の答えであった
「『Scheiße、Scheiße、Scheiße………このままじゃ無駄になる………!』」
「『ハートマン!弱気になるな!まだ始まったばかりだ!やられはしない!』」
シュローダーがハートマンに活を入れた。その時みほが出した指令に
「………フッ」
ほくそ笑んだシャーマンの乗員が居た
「あ、居た!せんぱーい!」
「はい!落ち着いて!」
M3と合流し、南東へ目指す
「こちら友梨奈、防御力の低い戦車はティーガーⅡを盾に前進しろ。こちらは機関銃で驚かす」
ハートマンがキューポラに付いてあるMG34機関銃につく。そしてシャーマンに発砲した。
「『チッ、退却先にシャーマン二両!』」
「回り込んできた!」
「どうする!?」
「撃っちゃう?」
みほは否の返答
「このまま敵戦車と混ざって!」
「うえっ!?マジですか!?」
「了解!リベロ並のフットワークで!」
「了解。先陣は切る」
ペーターはシュローダーに言う
「『シュローダー、あのシャーマンを叩き潰せ』」
「『了………!目標良し!撃て!!』」
ティーガーⅡから放たれる88mm KwK 43 L/71戦車砲はティーガーⅠの砲と比べて遥かに強力であった。撃った弾はシャーマンの一両を派手に吹き飛ばした
『M4A1シャーマン、行動不能!』
「『一両やった!煙幕張って突っ込め!』」
「『煙幕発射!』」
ティーガーⅡ砲塔上部から煙幕が撃ち出され突破することが出来た
「『何とか抜け出せた!ふぅ………何とかなったな』」
「『それにしても、何故私たちの位置が分かるのでしょうか………?』」
不意にハートマンは上を見上げた。そこには
「『ミューラー車長!あれが原因かと!』」
「『何………そう言うことか。Scheiße。厄介な事をしてくるな。ケルツ、隠れられそうな茂みまで前進。ハートマンはみほに報告。急げ!』」
「『分かった!』」
「『ヤヴォール!』」