ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

28 / 96
第二十七話 決闘

 

 

 

 

「丘を登ってください」

 

 

「舌を噛むなよ」

 

 

作戦は、IV号が丘の上からシャーマンフラッグ車を狙い打ちするというものである。

 

 

「『IV号に付いていけケルツ』」

 

 

「『ヤヴォー(ズドーン!!)!?どっからだ!?』」

 

 

「『撃ってきました!ファイアフライです!』」

 

 

遠距離ではあるが、ファイアフライが威嚇射撃をした。どうやらIV号は行かせても私達は行かしてくれなさそうだ

 

 

「みほ!シャーマンが二両くる!こっちでなんとかしておくからフラッグ車撃破を!」

 

 

『わかりました!くれぐれも気をつけてください!』

 

 

みほに通信を入れた。

 

 

サンダース側では

 

 

「上から来るよアリサ!」

 

 

アリサは驚いていた

 

 

「二両はフラッグ車を追って!IV号は私が相手をするからナオミはナスの方を食い止めて頂戴!」

 

 

『Yes ma’am』

 

 

M4A1(76W)とシャーマンVC・ファイアフライが丘を登ってこっちに来る。ハートマンは気づき

 

 

「『M4とファイアフライこっちに来ます!』」

 

 

「『来たか……車体回転!正面に合わせ!』」

 

 

「『ヤヴォール!』」

 

 

ケルツはハンドルを回し、車体を回転させる。

 

 

「隊長はこのままIV号を」

 

 

『OK!ナオミも気をつけてね!』

 

 

二両の横を通り過ぎたケイのシャーマン。お互い砲身を向け合い睨み合っていたが、ペーターとナオミはキューポラから顔を出す

 

 

「(行かせたか……だがまずは長鼻のブリカス戦車をどうにかしなければな)潜入の時は世話になった!改めて、私は大洗女子学園戦車道、ティーガーⅡ戦車長、那須友梨奈だ」

 

 

「……サンダース大学附属高校ファイアフライ砲手、ナオミだ。あの時は本当に腹を抱えて笑えたよ。でも、こんな所で道草を食ってて良いのかい?ウチのフラッグ車を狙うIV号を隊長が狙い撃ちする」

 

 

「我々はどんな状況下であろうと戦う用意ができている。無論この場でも」

 

 

砲がファイアフライに向く。ナオミも察したのか

 

 

「成程、決闘と言う訳か……面白い!」

 

 

そして互いに車内に戻り

 

 

「『ケルツ!前進!シュローダー!一撃で仕留めろ!』」

 

 

「「『『ヤヴォール!!』』」」

 

 

ファイアフライも前進した

 

 

「『フォイヤー!!』」

 

 

ペーターの指示でシュローダーは引き金を引いた

 

 

 

 

 

 

ファイアフライ砲手のナオミは

 

 

(タイガーならどうにかなるが……相手はキングタイガーだ。あの傾斜装甲ではAPDS弾も弾かれる確率が高い……だが砲塔と砲身の付け根部分は行ける!キングタイガー正面での唯一の弱点だ!)

 

 

ナオミはティーガーⅡの砲塔と砲身の付け根部分の横幅がある場所に発砲、同時にティーガーⅡからも8.8cm砲が火を吹いた。狙いは良かったが、シュローダーが砲塔をフリフリさせていたため、APDS弾は貫通することなく非貫通で終わり、こっちが撃った砲弾はファイアフライの正面を見事にぶち抜いた。そして黒煙が上がり白旗が上がる。

 

 

「『決まったな……』」

 

 

「『後は敵隊長車両です!』」

 

 

「『ケルツ、回転!敵隊長車両を落とす!砲弾装填!』」

 

 

 

 

「停車!!」

 

 

とみほの指示でⅣ号は急停車した。すると、後ろから砲弾が地面に着弾する

 

 

「シャーマンが次の弾を撃ってくるまでが勝負!」

 

 

「分かりました」

 

 

とみほの指示に五十鈴はそう言い、Ⅳ号が丘の頂上に辿り着くとⅣ号は、フラッグ車を狙う態勢になる。後ろからはケイのシャーマンが狙っていた

 

 

「花を生ける時の様に集中して……」

 

 

と五十鈴は、そう呟きながらスコープを覗いて照準をフラグ車のM4M1に狙いを定める。

 

 

「装填完了しました」

 

 

「OK」

 

 

シャーマンが砲弾の装填を完了してⅣ号にトドメを刺しにかかる。

 

 

「華さんお願い……」

 

 

とみほは小声で念じるように言う。

 

 

「発射」

 

 

「ファイヤー!」

 

 

同時に二両とも発砲した。IV号が狙った砲弾はフラッグ車のエンジン部分に命中、IVも後ろからシャーマンに撃たれエンジン部分に命中、そしてケイのシャーマンにも振動が走った。狙ったのはペーターのティーガーⅡであった。間に合ったと思ったが一歩惜しかったため、IV号は被弾した。そのまま沈黙が流れ

 

 

『大洗女子学園の勝利!!』

 

 

と大洗女子学園の勝利を伝えるアナウンスが会場に響き渡り、観客席からも歓声の声が響き渡る

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。