夕方、もう日も落ちかけてる頃。成果はなんとかあった
見つけたのは7.5cm KwK40。Ⅳ号戦車に多く多用された砲だ。見た目からⅣ号D型から長砲身のⅣ号F2型に改造出来るようになった。但し、修復が必要だが
それともう一つ。カバさんチームと優花里、舞野がフランスのルノーB1 bisと呼ばれる戦車を見つけた。
(740(f)か)
友梨奈は見たことがあった。Panzerkampfwagen Bー2 740(f)だ。無傷のルノーB1を鹵獲してそれを運用していた。火焔放射型、10.5cm砲榴弾砲を載せたタイプ等が存在する。はっきり言うとドイツ軍の天敵の一両だ。これに対抗出来たドイツ軍の火砲はアハトアハトの高射砲だけであった。
「八九よりかは良いか」
「新しいチームも出来ますしね」
角谷会長は干し芋を頬張りながら言う。好きだねぇ干し芋
後は沙織やウサギさんチーム、美代を待つだけなんだが、一向に帰ってこなかった。
麻子の携帯が鳴り、出ると
「………遭難したそうだ」
「え!?何処でですか!?」
「船の底だが何処にいるか分からないと」
………美代が大丈夫だと良いが
「とにかく、行くと伝えてくれ。ライトはあるから」
「はいこれ船の地図ね。捜索隊行ってきて」
「え?あ、はい」
迷子になった沙織達を捜索することになった
「船の船底なんて来たことないぞ?」
友梨奈がそう言い、暗い艦内を歩いていく。暗いところには慣れているから、ずかずか行ける
「何か、お化けでも出てきそうですね」
「確かにな。出てきそう」
金属のような音が響き渡った
「「きゃあああッ!!」」
「わわっ!?」
優花里と、みほが両腕に抱き着き悲鳴を上げた。ちょっと辛いぞ腕が
「大丈夫大丈夫。見ろ、只のボルトだよ。なんかの拍子に落ちたんだな」
「そ、そうか~良かった~」
「大丈夫ですよ」
五十鈴は何事も無かったように進んでいく
「那須殿と五十鈴殿、本当に肝が据わってるんですね」
暗いところは苦手では無いのか?五十鈴は
「わた………も………………みたいに」
五十鈴が何かぶつぶつ言っているが気にしないことにする。ただ、もう一人顔色が悪い人が居た
「お………お化けは早起き以上に無理………!」
………え?
その頃、遭難した沙織達では
「ごめんなさい………私がついていながらこんな事になっちゃって」
「だ、大丈夫です。自分だって、地図を見ていませんでしたから………」
と言った美代だったが、持っていたライトを落としてしまった。拾おうとした時の手は震えている
「す、すみません………すみません………」
美代………いや、ハートマンは実はこう言う場所は苦手だった。暗く、閉じ込められるような場所は。
「谷川先輩、大丈夫ですか?」
梓が心配そうに声を掛ける。
「えぇ………大丈夫………」
「そ、そうだ!私チョコ持ってきてるから皆で食べようよ!」
こういう時、沙織は凄い。皆を励まし合える。
「はい!美代も食べよ!」
「………あ、ありがとう」
ありゃ、お母さんだ。と美代は心の中で言った
まだ見つかっていなかった。秋山の着信音が砲撃の音だったがそんな事はどうでも良い。ってか、グデーリアンって、ドイツ機甲部隊の父と呼ばれてる人だったな。
そして、カエサルから言われた西を目指して向かう。そこに居たのは
「みぽりん!」
沙織達であった
美代も無事であった。………ふぅ、良かった
ま、これで無事捜索は終了した。次の試合にのみ集中出来る。次も頑張ろうかと友梨奈は思った