2回戦目も無事突破した。アンツィオ校の戦車を殲滅し、大洗チームは殆ど無傷であった。
「『今回、出番は少なかったですね』」
砲手のシュローダーがそう言う。
「『またシャーマン共に囲まれたいか?あのときは必死だぞ?』」
「『………返す言葉もありません』」
実際、シュローダーがシャーマンを攻撃して破壊したもんだからイージーエイトやM4A2、T34カリオペまで相手にしなければならなかった。ファイアフライが出てこなかったのが唯一の救いだが
「『相手が相手だ。場所もそうだ。急が付く道が多くてティーガーⅡじゃトロいんだよ』」
操縦手のケルツが愚痴るように言う。
「『まぁまぁ………勝てたんだし、良いじゃありませんか?私達は次の試合の相手について考えましょう』」
ハートマンがなだめるように言う。最近はいつも大人しく感じる。
などと話した後は戦車から降り、みほ達と合流する
「皆お疲れ」
「友梨奈さん、お疲れ」
「やりましたね!次はいよいよベスト4です!」
秋山は嬉しそうに言う。確か順当に行くと………
「アイス食べたい」
「お菓子ならあるよ」
「えぇ~」
この言葉で悩む必要がなくなった。言わなくても何となく分かる
「いや~、今年こそは勝てると思ってたんだけどな~。でも、いい勝負だった!」
「はい、勉強させて頂きました!」
アンチョビはみほと握手を交わしてハグをした
「決勝まで行けよ!我々も全力で応援するから!だよなぁ!!」
『おおぉーー!!』
アンチョビが後ろを振り向きながら言うと、他のアンツィオの生徒達が元気良く声を上げた
すると、アンチョビが
「諸君!試合だけが戦車道ではないぞ!勝負を終えたら試合に関わった選手、スタッフを労う!これがアンツィオの流儀だぁー!!」
そしてまるでCV33の如くテーブルを設置したり料理を作って盛り付けて宴会の準備をして居る
「『凄い機動力ですね』」
「『これもアンツィオ高校でからこそ出来る事だ』」
シュローダーとペーターが呟くと
「我が校は食事のためならどんな労も惜しまない!………この子達のやる気がもう少し試合に活かせると良いんだけどなぁ………まぁそれ置いといて!せーのっ!」
『いただきまーす!!』
皆両手を合わせる。食事をするにおいてとても大事な作法みたいなものだ。かつて同盟国であったイタリア。だがそんな隔てはこの世界には存在しない。敵味方関係無く楽しむ。平和な世界の教訓だ
ピロリン♪
「ん?メール………ダージリンさん?」
ダージリンさんからのメールだった。内容は
『もし宜しければ、お茶会に参加致しませんか?日程については後程送ります。良い返事を待ってますよ?』
「…ふむ、お茶会か………断る理由が無いがな」
そして、OKの返信をし、いつ行くかの日程が来た。うん、何も用事がない日だ。
「さて………どう楽しむかな?」
と言っていたら
「おーい!那須友梨奈!」
「ん?」
アンチョビがペパロニを連れてやって来た
「知ってたんですか。私の名前」
「勿論だ!ニュースにもなっていたし、その話題で持ちきりだぞ?改めてお疲れさま。こいつはペパロニ。副隊長でカルロベローチェの車長だ」
「宜しくっす、那須の姉貴」
「宜しく。ペパロニ」
とてもノリが軽い。
「いやーマジ感激っす!聖グロのダージリンやサンダースのケイとナオミを倒したことで戦車道界で有名人の姉貴に出会えるなんて!光栄っす!!」
「お、おう………分かったから。落ち着け」
てか、なんでそんな有名なんだ?そんな事………したな。シュローダーも褒めろ(砲手として)。
「すまない那須。あの………なんだ」
「?どうした?」
「連絡先………交換しても、良いかな?」
「勿論」
「そ、そうか!ありがとうな!」
遠慮しなくても良いのに………と思いつつアンチョビと連絡先を交換した。てか、大分増えたなオイ。九人ぐらいになってるぞ(あんこうチーム全員、ダージリン、ペコ含めて)
この宴会は、とても楽しいものに終わった