ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第三十八話 お茶会の始まり

 

 

 

 

「準決勝は残念でしたね」

 

 

「去年カチューシャ達が勝った所に負けるなんて」

 

 

さらりと皮肉を言うカチューシャ。

 

 

「勝負は時の運と言うでしょ」

 

 

ダージリンとカチューシャが話している間にノンナさんが、紅茶とジャムそしてお菓子を配った。

 

 

「どうぞ」

 

 

「ありがとう、ノンナ」

 

 

「那須さんも」

 

 

「どうも」

 

 

……紅茶にジャム?合うのだろうか?するとダージリンは、ジャムを紅茶の中に入れようとすると

 

 

「違うの!」

 

 

とカチューシャが、ダージリンの行動を止める。

 

 

「紅茶にジャムを入れるのは邪道よ!本場ロシアのロシアンティーはジャムを中に入れるんじゃないの!舐めながら紅茶を飲むのよ」

 

 

と言いながらカチューシャは舐めながら紅茶を飲む。案の定口の周りにこびり付いていたが

 

 

「ついていますよ」

 

 

「余計な事言わないで!」

 

 

ノンナがカチューシャの口の周りに付いているジャムの事を指摘すると、カチューシャが怒り出す。子供っぽさを思わせるカチューシャの姿にノンナは、微笑んだ。

 

 

「ほらこれ…綺麗にしないと、台無しだぞ?」

 

 

「ん……」

 

 

ハンカチをカチューシャに渡し、口の周りを拭いていた

 

 

「へえ…気が利くじゃない。この偉大なカチューシャ様の召使いにしても良いわよ?光栄に思いなさい!」

 

 

話飛躍しすぎじゃないか?と思いつつ答える

 

 

「嬉しい嬉しいありがとうございます」

 

 

軽くあしらった。カチューシャは気づいていなかったが。

 

 

「次は準決勝なのに随分と余裕ですわね。練習しなくていいですの?」

 

 

とダージリンが聞く。カチューシャは、思いっきり馬鹿にした様に

 

 

「燃料と弾薬、時間が勿体ないわ。相手は聞いた事のない無名の弱小校だもの」

 

 

ちゃんとニュース見てるのだろうか?その弱小校がサンダース、アンツィオを下したのだが

 

 

「でも、隊長は家元の娘よ。西住流の」

 

 

「えっ!?そんな大事な事を何故先に言わないの!!」

 

 

カチューシャは、まるで初めて聞いた様な感じノンナに詰め寄った。ノンナは、相変わらず落ち着き払った様子で

 

 

「何度も言ってます」

 

 

「聞いてないわよ!!」

 

 

「ただし、妹の方だけれど」

 

 

「えっ?……なんだ……」

 

 

大洗の隊長が姉の西住まほでなく、妹のみほだと聞いてカチューシャは、ホッとした表情になった。みほ、馬鹿にされてるようなもんだぞ?

 

 

「黒森峰から転校して来て、無名の学校をここまで引っ張って来たの」

 

 

「そんな事を言いに態々来たの、ダージリン」

 

 

「まさか、美味しい紅茶を飲みに来ただけですわ」

 

 

そして、こっちを見てくるダージリン

 

 

「それに彼女もいるから連れてきたのよ。彼女も大洗のメンバーよ」

 

 

「へえ……こいつなにしたの?」

 

 

カチューシャがノンナに聞く

 

 

「はい。彼女は聖グロでダージリンさんを、サンダースではケイさんとナオミさんを単独撃破したことで有名です。彼女のチームの砲手の腕も確実性があるかと」

 

 

聞いてるかシュローダー?戦車道スナイパーで有名なノンナさんに褒められたようなものなんだぞ?腕が上がってきている証拠じゃないか

 

 

「ふ、ふーん中々やるみたいじゃない。そんなのカチューシャだって出来るんだから、そんなに実力があるならあなたプラウダに転校してきなさい!」

 

 

「ええ。賛成ですね」

 

 

唐突のヘッドハンティングである。これは困惑するしか無いだろう

 

 

「いやー……ドイツ戦車しか知らないんですよ私は。それに気に入っていますので今の高校生活には……」

 

 

「そんな小さいことはどうでもいいわ!で、“ユリーシャ“?どうするの?」

 

 

(カチューシャが彼女を愛称で……そこまで気に入りましたか)

 

 

「うーん……そうだ…カチューシャさん賭けをしませんか?」

 

 

「賭け?」

 

 

「もし、準決勝、こっちが負けたらプラウダ高校へ行く……と言うのは?」

 

 

ま、死んでも負けられない理由がこっちにもありそうなんだが……

 

 

「へえ…言うじゃない。乗るわその賭けに!こっちが勝ったら永遠にシベリア送りにしてやるんだから!!」

 

 

…おーこわいこわい。と思っていたら扉をノックする音が聞こえる。入ってきたのはロシア人の生徒だった。

 

 

「クラーラ、何しに来たの?」

 

 

『ーーーーーー』

 

 

『ーーーーーー』

 

 

「あんた達日本語で話しなさいよ!!」

 

 

駄目だ…全く分からなかった。ドイツ語ならわかるのだが

 

 

「それで、結局何しに来たの?」

 

 

『ーーーーーー』

 

 

「お昼寝の準備ができたと言っていますカチューシャ」

 

 

「そう、もうこんな時間なのね」

 

 

え?今から昼寝?まだ1時なのに?

 

 

「それじゃ那須さん、帰りましょうか」

 

 

「はい。それでは」

 

 

「じゃーねぇーピロシキ〜。ユリーシャ、考えておきなさいよ」

 

 

「「До свидания」」

 

 

…自分が言い出した賭けだ。勝たんと意味ないだろ?

 

 

 

 

 

 

 

「また紅茶を飲むんですか……」

 

 

「私達は、大体朝に一回、学校で六回、帰宅してから三回ティータイムを楽しむの」

 

 

体に悪そうだと思いつつ紅茶を飲む。ロシアンティーとはまた違った味だ

 

 

「それで、プラウダに行ってみた感想は?」

 

 

ダージリンが聞いてくる

 

 

「プライドがとても高そうでした。それでも、サンダースやアンツィオ以上の相手になると思っています。ま、負けられませんが」

 

 

「それにしても随分カチューシャと仲良くなりましたね。ヘッドハンティングまでされて」

 

 

「ははは……ま自分で出した賭けなんです。勝たないとおかしいでしょう?私は嘘は付きませんから」

 

 

格言(?)が出てきた所で聖グロでのお茶会は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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