「直りそう?」
「何とか、動くと思うけど……」
アヒルさんチームは、八九式はエンジンの調子を見ていた。
「よし、これで籠城せずにすみそうだ……」
「文明開化は近いっ!!」
カバさんチームでは、破壊された三突の右側の後輪を左衛門佐とおりょうの二人が取り付ける。
一方のウサギさんチームは壊れた75mm砲を見ていた
「流石にこれは、直せないよね?」
「かわいそう……」
「包帯巻いとく?」
「意味ないから」
75mm砲はどうにもならなそうだった。固定砲塔とは言え火力が高い砲を失うのはでかいが
「回りますね」
「えぇ」
「砲塔回ったね」
「修理したからな」
Ⅳ号も砲撃によって旋回不能だった砲塔が旋回した。旋回装置が損傷していたのだろう
「問題はこの包囲網をどうやって突破するかだな」
「敵の正確な位置が分かればいいんだけど」
みほと生徒会メンバーは地図を広げて今後の作戦を練る。
「偵察を出しましょう……でも、誰を出すか……」
みほが誰を偵察に出すかを考えていると
「西住殿、偵察ならお任せ下さい!!」
秋山が偵察役を買って出てくれた。
「優花里さん……ありがとう。でも……一人じゃ危険かも」
「だったら、私も行こう」
「エルヴィン殿、よろしいのですか?」
「もちろんだ、グデーリアン」
エルヴィンが立候補し、チームで偵察に出る事になった。
「この広さだともう一チーム必要ですね」
一つのチームだけで吹雪の中を偵察に出るのは厳しい。
「だったらそど子、冷泉ちゃんと行って来なよ」
「私が冷泉さんと!?」
「確か二人共視力が2.0あったし、仲も良いしね」
「仲良くなんてありません!それとそど子って呼ばないで下さい!」
「文句言っている暇があるなら行くぞ、そど子」
「何よ!あんたなんて冷泉麻子だかられま子の癖に!」
「はいはい、わかったから行くぞそど子」
「待ちなさいよ!だから、そど子って呼ばないで!」
そんな冷泉とみどり子のやり取りを見て、みほは少し微笑んだ。二組の偵察チームが出て行ってから、少しして友梨奈は教会から出て行く。
「友梨奈さん、何処行くの?」
「戦いにおいて一番重要な物資をとりに行く。カバさんチーム、戦国時代の武将が一番重要視してたのは何だと思う?」
「勿論……まさかそういうことぜよ?」
「そうだよ。兵站……食料だ」
黒い長コートを着てティーガーIIへと戻る。
「『おう』」
「『ペーター、向こうの様子は?』」
「『戦車は修復出来たがM3の副砲は無理だった。見事に華が咲いてる。それに3時間の猶予があるとは言え食料がないと何も始まらん。後ろに積んであるだろ?』」
ティーガーIIには、3時間は耐えれる食料を載せていた。
「『運ぶぞ。量が多いからな』」