「何やってるのよ、あんな低スペック集団相手に!全車で包囲!」
『こちらフラッグ車、フラッグ車もっスか?』
「アホか!あんたは冬眠中のヒグマ並みに大人しくしてなさい!」
逃げる大洗とそれを追うプラウダの状況は依然として続く。
「麻子さん、2時が手薄です!一気に振り切ってこの低地を抜け出す事は可能ですか?」
「了解、多少きつめに行くぞ」
みほの質問に、冷泉が即座に答えた。
「大丈夫です、やって下さい!沙織さん、他の戦車に伝えて!」
「わ、分かった!」
そう答え、武部は味方に通信を入れた。
「あんこう2時展開します!フェイント入って難易度高いです、頑張って付いてきて下さい!」
『了解ぜよ』
『大丈夫?』
『大丈夫!』
『マッチポイントには、まだ早い!気引き締めて行くぞ!』
『『『おおーーッ!!』』』
『頑張るのよ、ゴモヨ!』
『分かってるよ、そど子』
ここで散開する。IV号と三突が進路変更。ちょうど隠れれているため、見つかる事はなかった。残りの3両はそのまま進んだ
「追え追えーーッ!!」
カチューシャがそう叫ぶが、違和感を覚えたノンナが声を掛けた。
「2輌程見当たりませんが?それに……」
「そんな細かい事どうでも良いから!永久凍土の果てまで追い掛けなさい!!」
聞く耳も持たなかったカチューシャ。ただフラッグ車を追えとだけ命令した
「『あんこうとかばさんチームは廃村に居るであろうフラッグ車の撃破に向かっているとの事!』」
ハートマンが無線に入ったのを報告している。となるとそのまままっすぐ来てるとするなら
「『ここで待機しろ。シュローダーの出番だ』」
「『ヤヴォール!』」
みほ達が、廃村でフラッグ車を探している時であった
『遅れてすみません!IS–2、只今帰参です!』
苛立ちを立たせるカチューシャにプラウダの最高戦力、IS–2が合流した。
「来たぁ!!ノンナ、代わりなさい!」
「はい」
ノンナの射撃の腕はサンダースのナオミとほぼ同等の腕だ。サンダースの時は17ポンド砲だったが、今度は122mmの火力を持つ戦車砲だ。当たったらまず無事では無いだろう
IS–2が参戦してから、大洗3両は大火力の中走り続けていた
八九式の付近に122mm砲が着弾し、大きく揺れた
「何なのよ、あれ!反則よ!校則違反よ!アヒルさんチームジグザグに逃げましょう!」
『了解!』
だが、このまま逃げ続けるのは時間の問題であった。M3はノンナの射撃でエンジン部分をやられて行動不能となってしまった
『皆さん、無事ですか!?』
「「「「大丈夫てーす!!」」」」
「眼鏡割れちゃったけど、大丈夫です!」
そして、カモさんチームがアヒルさんチームの援護に回る。
「カモさん、アヒルさんをお願いします!」
『了解したわ!』
梓がカモさんチームに通信を入れると、みどり子から力強い返事が返された。
「ゴモヨ、パゾミ!風紀委員の腕の見せ所よ!」
「「はい!」」
ゴモヨはB1を八九式の真後ろについて盾になった。