ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

52 / 96
第五十一話 プラウダ戦、決着

 

 

 

 

カチューシャ率いるプラウダ本隊にも通信が入っていた。

 

 

『カチューシャ隊長!此方フラッグ車、発見されちゃいました!どうしましょう!?』

 

 

廃村にずっと居たプラウダのフラッグ車の車長が、口調に少々訛りを含ませながら、切羽詰まった様に叫んでいた。

 

 

『そちらに、合流しても良いですか!?てか合流させて下さい!』

 

 

「Нет!単独で広い雪原に出たら、いい的に成るだけよ!!」

 

 

『ほんの少しの時間さえ頂けたら、必ず仕留めて見せます』

 

 

「と言うわけだから、外に出ずにチャカチャカ逃げ回って時間稼ぎして!なんなら頼れる同志の前に引き摺り出したって良いんだから!」

 

 

ノンナの言葉を聞いたカチューシャはフラッグ車にそう指示を送った。それにフラッグ車にはKV–2を配備している。そう簡単にはやられない筈だ

 

 

 

 

T-34-76は廃村エリアを逃げ回っていた。そして通り過ぎた後に、現れたのが

 

 

「来た、ギガントだ!」

 

 

「大丈夫!初速は遅いから落ち着いて避けて!」

 

 

KV–2は発砲したが、IV号や三突は上手く躱す。外したKV–2に待ってるのは地獄の装填時間だ。

 

 

「KV-2は、次の装填まで時間があるから落ち着いて!」

 

 

「はい」

 

 

華はスコープを覗いて照準を合わせる

 

 

「最も装甲が弱い所を狙って……」

 

 

『こちらカバさんチーム!何時でも撃てるぞ!』

 

 

華とエルヴィンから、そんな声が飛ぶ。狙うはウィークポイント、

 

 

「撃て!」

 

 

2輌の主砲が火を噴き、KV–2は黒煙を吹いて行動不能となった。KVやソ連の重戦車は前面の下が弱い。そこから撃ち込まれることもしばしばあったそうだ

 

 

「追撃します!」

 

 

護衛を排除すれば少しは楽になる。みほはフラッグ車追撃を指示した

 

 

 

 

 

「あと一つ……」

 

 

フラッグ車の盾となっていたカモチームのルノーを撃破したノンナはそのままフラッグ車の八九式を狙う。他の車両もフラッグ車を狙う

 

 

『カモチーム撃破されました!アヒルさんチームの皆さん!健闘を祈る!』

 

 

「「「「はい!」」」」

 

 

しかし、相当な量の砲撃。長くは耐えれるとは思えない

 

 

「さっきは威勢よく言ったけど、もうダメかもぉ……」

 

 

「泣くな!涙はバレー部が復活したその日の為にとっておけ!」

 

 

「はい」

 

 

「大丈夫!こんな攻撃、強豪校の殺人スパイクに比べたら全然よね」

 

 

「そうね……でも、今はここが私達にとっての東京体育館、或いは代々木第一体育館!!」

 

 

「「「「そーれそれそれそれ!!」」」」

 

 

再び気合を入れ直し、プラウダの攻撃を躱し続ける。

 

 

「フフンッ!これで勝ちは決まったようなものね、勝利もユリーシャもカチューシャが貰ったわ!さてと、楽しい鬼ごっこもそろそろお終いにしてあげようかしらね」

 

 

だが、カチューシャはフラッグ車の事ばかりしか考えていなかった。『最後の虎』を……

 

 

 

 

 

『ふぅ……次で仕留めますーー!』

 

 

そうノンナが引き金を引こうとした瞬間!!

 

 

IS–2の車体が揺れた。燃料タンクは吹き飛び、エンジンは火を吹いていた

 

 

「の、ノンナ!?大丈夫!?」

 

 

『カチューシャ様……すみません。不覚を取りました』

 

 

「くっ!誰よ!?今攻撃したのは!」

 

 

すると、丘から現れたのが

 

 

「『ケルツ、前進だ!』」

 

 

「『了解!』」

 

 

ティーガーIIが現れた。そしてもう一発を発射。T-34-85を一両撃破した

 

 

「ユリーシャ!?上等じゃないの!3両はフラッグ車を追って!残りはティーガーIIを叩き潰しなさい!」

 

 

『だ、Да!!』

 

 

だがしかし、T-34-85の砲弾は砲塔のきつい箇所に当たったり、防楯で完全に抜けなかった。

 

 

「『撃て!』」

 

 

シュローダーが引き金を引き、T–34–85の一両は黒煙を吹いて白旗が上がった

 

 

『三号車!エンジンをやられました!』

 

 

『こちら五号車!敵に周り……ひっ!』

 

 

五号車のひっの声が聞こえた直後に爆発音が聞こえた。

 

 

「くっ!クラーラ!カチューシャと一緒に撃つわよ!」

 

 

「(分かりました)」

 

 

残り2両

 

 

「『残り2両!照準合わせ!』」

 

 

「『良し……!』」

 

 

狙いは隊長車両。しかしクラーラはすぐに気づいていた

 

 

「(カチューシャ様が危ない!)」

 

 

咄嗟にカチューシャのT–34の前に出て、PzGr 39/43を受けた。クラーラのT–34は黒煙と共に白旗が上がった

 

 

「クラーラ、大丈夫なの!?」

 

 

『大丈夫です、カチューシャさまが無事なら……』

 

 

「クラーラ、あなたの仇は取ってあげるからね!!」

 

 

『ありがとうございます』

 

 

カチューシャがクラーラの安否を確認するとクラーラは日本語で大丈夫と返事をした

 

 

 

 

 

「『自ら盾になったか……シュローダー!照準合わせ!あのT–34を吹き飛ばす!』」

 

 

「『了解!これで終わりにする!』」

 

 

そしてカチューシャの方も

 

 

「次でおしまいにしてあげる!」

 

 

そしてそのまま交差した際、ティーガーIIは超信地旋回を行った。足回りが弱いティーガーIIにとって超信地旋回は無謀だったが、履帯が外れる覚悟だった。そして

 

 

「「撃て!!」」

 

 

同時砲撃。PzGr 39/43とBR-365弾が交差し、命中。BR-365は跳弾し、PzGr 39/43はエンジン部分に炸裂。火が上がり、白旗が上がった

 

 

「『よくやった!残りを追撃!』」

 

 

「『了解!』」

 

 

そして追撃を開始。その途中にアナウンスが聞こえた

 

 

『大洗女子学園の勝利!』

 

 

 

 

 

 

アナウンスが鳴る前、あんこうとカバさんがフラッグ車を追い詰めて行き、最後は三突が雪に埋もれた状態で発砲。見事一撃で仕留めたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。