ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第五十五話 決戦前の準備

 

 

 

第63回高校戦車道全国大会決勝戦当日

 

 

大洗メンバー達は電車で目的地へと向かう。目的地は東富士演習場。陸上自衛隊の練習地でもあり、戦車道乙女達が目指す場所。そして大洗と黒森峰との決戦の地でもある

 

 

「こっ、ここで試合が出来るなんて!」

 

 

「そんなにすごい事なんですか?」

 

 

「自衛隊も演習をやっている、まさに戦車道の聖地です!!」

 

 

秋山は戦車道の聖地で出来る事に感激していた。

 

 

「わたしも……今回の決勝会場がまさか東富士だとは思わなかった」

 

 

「自分も驚きました!」

 

 

友梨奈も、見ていた

 

 

「『見晴らしの良い場所だな。シュローダーの腕が存分に見せれる場所じゃないか』」

 

 

富士総合演習場は朝にも関わらず人で賑わっていた。出店や、連盟の戦車が集まり、来る人を楽しませていた。

 

 

「『全員、砲弾の積み込みや確認が終わったら好きにしろ。あとは自分がやる』」

 

 

ケルツはティーガーII(10.5cm)の操縦席に移り、列車から降ろす。改めて思うが、砲身がJS-2よりも長かった。

 

 

「『改めて思うが、自軍の戦車とやりあうとはな……』」

 

 

「『相手はパンターGやティーガーI、II等……手強い相手ばかりです』」

 

 

ケルツとシュローダーがそんな事を話していた。

 

 

「『これが、平和というものなのでしょうか……』」

 

 

ただ一人、ハートマンはそう呟いた。自分もこんな時代に生まれたかった……と

 

 

 

 

 

あんこうチームはみほがミーティングに出ている中、秋山、武部、五十鈴、冷泉はIV号H型に乗って待機していた

 

 

「いよいよだね……」

 

 

「そうですね」

 

 

「はい!」

 

 

ただ戦車が好きな者、授業で興味を持った者など、戦車道に関しては素人集団が、強豪校を破り、決勝戦にいるのだから

 

 

「ただの授業の一環だと思ってたのに……私達すごい所まで来たもんだね……」

 

 

「そうですね、ただ戦車が好きってだけで始めた戦車道なのに……西住殿と那須殿のお陰でこんなところまで連れてきて貰えました」

 

 

「ゆかりん、もし今みぽりんがいたらみんなで来たんだよって言うし、ゆりなんは全員が団結して来れたって言うよ」

 

 

「そのとおりですね……」

 

 

「でも、みほさんと那須さんがいなければわたし達は今ここにいませんね」

 

 

「うん、戦車道がこんなに面白い事や戦車に乗る責任なんて気づく事もなかったかな……」

 

 

四人はみほと友梨奈に感謝していた。

 

 

「みんな戦いが終わったみたいな言い方をして……」

 

 

「冷泉殿の言う通りですね……」

 

 

「あ、みほさんと那須さんが帰ってきました」

 

 

ミーティングを終えたみほと友梨奈が帰ってきた。メンバーと合流しようとした時

 

 

「ごきげんよう。みほさん、友梨奈さん」

 

 

「あ、こんにちわ」

 

 

「ダージリンさん、オレンジペコさんも。ご無沙汰です」

 

 

「ええ……フフッ、元気そうで何よりです」

 

 

「ご無沙汰しております、那須さん」

 

 

聖グロリアーナ隊長ダージリンとオレンジペコが来た。

 

 

「まさか貴女がたが決勝戦に進むとは思いませんでしたわ」

 

 

「あ、私もです」

 

 

ダージリンはクスクスと笑っていた。

 

 

「そうね。あなた方はここまで毎試合、予想を覆す戦いをしてきた。それに、友梨奈さんの戦車がカチューシャ達の戦車に挑み掛かった所は熱中してしましたわ。今日のこの試合が見れるか、楽しみですわ」

 

 

「えっと、頑張ります」

 

 

「ええ。楽しみにしててください」

 

 

そう話していると、別のお客さんが

 

 

「ミホ〜〜!!ナス〜〜!!」

 

 

ジープに乗ったサンダース三人組が現れた。

 

 

「ケイさん、お元気そうで」

 

 

「Of course!私は何時でも元気よ!!」

 

 

一回戦と変わらないテンションだった。なんとなく安心できる

 

 

「それにしても、ナスは凄いわね!プラウダの戦車7輌相手に単身で乗り込んだんですって?超クールじゃない!」

 

 

「ダージリンさんからも言われましたよ」

 

 

「またエキサイティングでクレイジーな戦いを期待してるからね?ファイト!」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

「(エキサイティングならまだしもクレイジーは頭のイかれてる奴じゃないか……)」

 

 

主に軍令部の連中が(ディスる元軍人)

 

 

「ありがとう」

 

 

「グッドラック」

 

 

と颯爽に去っていった。すると、もう一組

 

 

「ミホーシャ、ユリーシャ」

 

 

ノンナに肩車をされたカチューシャと、クラーラがいた

 

 

「このカチューシャ様が見に来てあげたわよ。黒森峰なんかバグラチオン並にボッコボコにしてあげてね」

 

 

「あ……はい」

 

 

「ユリーシャも、負けるような戦い方をしたらシベリア送りにするわよ。いいわね?」

 

 

「ああ。負けるつもりは無いな」

 

 

『応援しています』

 

 

とクラーラがロシア語で喋った。友梨奈はロシア語はさっぱりだが、なんとなく雰囲気で理解した

 

 

「じゃあね、ピロシキ~」

 

 

『『До свидания』』

 

 

と、カチューシャ達も戻って行った

 

 

「あなたは不思議な人ね。戦った相手みんなと仲良くなるなんて……」

 

 

「それは……みなさんが素敵な人だから」

 

 

「……そう。あなたにイギリスの諺を送るわ。『四本足の馬でさえ躓く』強さも勝利も永遠じゃないわ」

 

 

「はい!」

 

 

なんとなく理解はした。毎回勝てるとは限らない……と

 

 

「それに、友梨奈さんには聖グロリアーナに来てもらえるよう言ってもらえるかしら?」

 

 

「だ、ダージリンさん!!」

 

 

「なにかしら?」

 

 

みほが強めの口調でダージリンに声をかけた

 

 

「えと…その、ちゃんと……返して下さいね」

 

 

「…あら?」

 

 

「(フフッ……)」

 

 

心の中で笑ってしまった友梨奈。でもみほがこんなに反論するなんて珍しい

 

 

「ふふっ、それはどうかしらね。決めるのは友梨奈さんじゃなくて?」

 

 

と涼しい顔で返答したダージリンだった

 

 

「ゆ、友梨奈さん……」

 

 

「何?」

 

 

「さっきのは……?」

 

 

「さあ?少なくとも自分はお嬢様学校に入る気は無い。似合わないしな」

 

 

「そ、そう……」

 

 

と、ほっとしたようにしたみほ。なんなんだ?

 

 

「さ、行こう。皆が待ってる」

 

 

「うん!」

 

 

決勝戦開始は……もう直ぐだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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