ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第五十七話 黒森峰の電撃戦

 

 

 

発進した9両は、陣形をパンツァーカイルに隊列を変え、みほ達あんこうチームのⅣ号が起点になるようにして進んだ。

 

 

「『パンツァーカイルに陣形を変更しました』」

 

 

「『ハートマン、敵車両を発見したらすぐに報告せよ。ここはライン=ルール地区でも、大洗市街地でもない。全てが見渡せる場所だ』」

 

 

「『了解』」

 

 

ハートマンは辺りを見渡す。シュローダーは、砲塔を回しながら確認する

 

 

その頃、あんこうチームでは

 

 

「良かったですね、西住殿。仲間を助けた西住殿の行動は間違ってなかったんですよ!」

 

 

「……今でも本当に正しかったかどうかは、わからないけど…………でも、あの時わたしはチームメイトを助けたかったの仲間の誰かを犠牲にしたりせず、みんなで戦いきりたい……そう、思っていたんだと思う」

 

 

みほは、何が吹っ切れた顔をした

 

 

「沙織さん、各車に連絡を入れて」

 

 

「了解、みぽりん」

 

 

そう言って、沙織は通信機を操作して全戦車に通信を入れた。

 

 

「此方、あんこうチーム。現在私達は、207地点まで約2㎞の場所に居ます。今のところ、黒森峰の姿は見えません」

 

 

その言葉に、アヒルさんやレオポンと言った他のチームは安堵した表情をする。だが、5年も戦場で車長を務めたペーターは、あまり安心した表情ではなかった

 

 

「ですが皆さん、フラッグ車を守りつつ最後まで油断せず落ち着いて行動しましょう。以上、交信を終わります!」

 

 

「アレ?なんか話し方変わりました?」

 

 

「本当、余裕を感じます」

 

 

いつもより余裕を感じていた沙織に華と優花里が反応した

 

 

「え?本当!?プロっぽい?」

 

 

沙織は嬉しそうに体をくねらせていたが

 

 

「全然プロっぽくない」

 

 

「ヒドイ!何でそんな事言うのっ!?」

 

 

麻子の一言で、あっさりと雰囲気がぶっ壊れた。

 

 

「だって、アマチュア無線だし」

 

 

そんな2人のやり取りに微笑んでいた、次の瞬間!

 

 

『『『『『『『『『『『『ッ!?』』』』』』』』』』』』

 

 

突然、真横から飛んできた3発の砲弾がⅣ号の近くに着弾した

 

 

「何!?」

 

 

「もう来た!?」

 

 

「嘘ォ!?」

 

 

突然の事に、他のチームが焦りを見せる中、みほは双眼鏡を取り出して辺りを見回し、目についた森林地帯を睨み付けた。

 

 

「9時方向敵発見!」

 

 

森林方向には、パンターG、IV号/70、ティーガーⅡ、ヤークトパンター、ヤークトティーガー、エレファントがゆっくり前進しながら次々と容赦ない砲撃を撃ち込んでくる。まほの乗るティーガーⅠも砲弾を撃ち出す。

 

 

「いきなり何!?」

 

 

「前が見えないじゃない!」

 

 

「森の中をショートカットして来たのか!?」

 

 

黒森峰の電撃戦であった。

 

 

「『電撃戦か?』」

 

 

「『恐らく……!』」

 

 

「『自軍の戦車なだけあって、攻撃力は高いです…!』」

 

 

全てドイツ製の戦車だ。こちらが簡単に倒されるのも目に見えてるだろう

 

 

『各車両、ジグザクに進んで前方の森に入ってください!』

 

 

みほからの指令だった。

 

 

「『ケルツ!ジグザクに進んで行け!出来るか?』」

 

 

「『ったり前だ!何年お前の操縦手を務めたと思ってる?』」

 

 

「『その意気だ』」

 

 

そして、ジグザクに前方の森へと進むが、一両だけ遅れている戦車がいた

 

 

「ももがーさん、どんどん遅れてるよー」

 

 

「ぎ、ギア固ッ!入んない!」

 

 

「ゲームだと簡単に入るのに!」

 

 

経験といっても‘‘ゲームだけ‘‘のアリクイさんチームであった。三式中戦車の操縦に苦労していた

 

 

「全車両一斉攻撃!……ちょこまか逃げてもムダよ」

 

 

「前方2時方向に、敵フラッグ車を確認」

 

 

「よし!照準を会わせろ!」

 

 

エリカの乗るティーガーⅡがフラッグ車のⅣ号を捉えていた。

 

 

「三郷さん、IV号を捉えました。どうしますか?」

 

 

「……動きが鈍くなった所を撃って」

 

 

「了解」

 

 

三郷が乗るティーガーIIもIV号を捉えた

 

 

そして未だに操縦に苦労しているももがー

 

 

「やったギア入った!……あれ?」

 

 

「バ……バ……バックしちゃったよ!?」

 

 

ようやく入ったギアは生憎もバックに入ってしまった

 

 

「照準よし!大洗フラッグ車に合わせました」

 

 

「…一発で終わらせてあげるわ」

 

 

そうして、エリカのティーガーⅡでも砲撃準備が整う。

 

 

「照準よし!」

 

 

「一発で仕留めて」

 

 

三郷の方でも準備が整い

 

 

「「撃てェーッ!!」」

 

 

二両のティーガーIIからの発砲だ。IV号が耐える事など不可能……だったのだが

 

 

そこへギアがバックに入った三式中戦車が現れ、8.8cmの二発が側面にぶち当たった

 

 

『ギャアアアッ!』

 

 

三人の悲鳴が上がり、横転しながら白旗が上がった

 

 

『大洗女子学園、三式中戦車、行動不能!』

 

 

そして、そのアナウンスが響いたのだ。

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