ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

60 / 96
第五十九話 パラリラ作戦

 

 

 

 

「もう直ぐ坂を上り終えます。アヒルさんチーム、カモさんチームの皆さん、準備は良いですか?」

 

 

『此方アヒルさんチーム。準備オッケーです!』

 

 

『カモチームも同じく、準備完了しました!』

 

 

典子、みどり子からの返事が返されると、みほは指示を出した。

 

 

「では、これより《パラリラ作戦》を開始します!アヒルさんチーム、カモさんチーム。始めてください!」

 

 

『『了解!』』

 

 

ポルシェティーガーの牽引には当たらなかった八九式とルノーが、再び煙を噴き上げ、散開する

 

 

「何なのよ、この作戦は!?まるで不良になったみたいじゃない!」

 

 

みどり子は、ゴモヨによる蛇行運転で、パゾ美と共に右へ左へと激しく揺られながら言う。

 

 

「終わったら手が腫れてそう~」

 

 

忙しそうにハンドルを切るゴモヨも気が気ではなく、そんな事を呟いていた。

 

 

「お尻が痛い……腕が、つるゥ………!」

 

 

八九式の車内でも、操縦手の忍がやりにくそうに呟いていた。

 

 

他のチームはポルシェティーガーを引っ張ったり、押したりしている状態で、蛇行する2輌の間を進んでいく。

 

 

 

 

 

「こんな広範囲に煙が広がるとは………………ッ!」

 

 

黒森峰チームの一行では、双眼鏡で様子を見ていたエリカがそう呟く。

 

 

「成る程……そんなやり方が……考えたね……」

 

 

三郷もそう呟いた。

 

 

『全車、榴弾装填!』

 

 

まほからの指示が飛び、各戦車の装填手が榴弾を装填する。

 

 

『目標は、あの山の頂上だ。撃て!』

 

 

その指示と共に、黒森峰の戦車の主砲が一斉に火を噴く。山の頂上付近は、土煙に見舞われた

 

 

 

 

 

「『ここ、登れるか?』」

 

 

「『出来ないことはない。折角950馬力になったのに、登れない訳ないだろう?』」

 

 

火山らしき山を登っていく大洗チーム。足止めを切り抜けた黒森峰チームも麓に到着し、大洗チームに山の上から見下ろされるような配置についていた。

 

 

「思ったよりも早く、陣地を確保したと言う事か………………全車、散開しろ。横に広がれ」

 

 

まほの指示を受け、他の戦車が移動を開始する。

 

 

「黒森峰の戦車が行動を始めました、砲撃を開始してください!」

 

 

その指示と共に、大洗の戦車が立て続けに発砲する。それに負けじと、黒森峰の戦車も攻撃を開始するが、1輌のパンターGにⅢ突の砲弾が命中し、行動不能を示す白旗が飛び出した。

 

 

「よーし!先ずは1輌撃破だ!」

 

 

一番最初に敵の戦車を撃破した事に喜びつつ、エルヴィンは次の目標を定めた。

 

 

「良し、それじゃあ次!1時のラングだ!」

 

 

「ラングって何れだ!?」

 

 

「ヘッツァーのお兄ちゃんみたいなヤツ!」

 

 

ラングが何れなのか分からず、訊ねる左衛門佐に、エルヴィンは強ち間違ってはいないものの、何とも言えないような返答を返す。確かにヘッツァーとラングは似てはいるが

 

 

「『まずはラングから狙え。シュローダー』」

 

 

「『了解』」

 

 

シュローダーは一両のラングに狙いを定めて発砲

 

 

「大洗ティーガーⅡ、砲塔をこっちに向けてますって来たァー!!」

 

 

ラングの砲手がそう叫ぶが、今更回避できる訳も無く、撃破された

 

 

「あら………………」

 

 

「コレは、先を越されましたね」

 

 

同じラングを狙おうとしていた華に優花里が言った

 

 

 

 

 

「ヤークトティーガー、正面へ」

 

 

その頃、2輌撃破された黒森峰では、まほがヤークトティーガーを前に出した。

 

 

「『あれは……ヤークトティーガー?』」

 

 

「『あまり前線では見かけませんでしたが……この世界では普通に前線投入されてるみたいです』」

 

 

「『黒森峰の火力担当って訳か…!』」

 

 

105mm砲を撃ってみるが、弾かれてしまう。IS-2の122mmでさえ貫通できない程の重装甲を持つヤクトラ。

 

 

「『ぐっ……流石に弾かれますか…!』」

 

 

シュローダーはそう呟く。他の大洗の戦車でも同じだった

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。