ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第六十四話 退くことは許されない戦い

 

 

 

 

「そんな………………マウスが、やられた!?」

 

 

市街地へ踏み込もうとしている黒森峰本隊には、マウスの車長から、撃破されたとの報告を受けていた。

 

 

「嘘でしょ……どうやって……!?」

 

 

通信を受け、驚きのあまりに大声を上げるエリカの言葉を聞いた三郷。驚愕の一言以上だった

 

 

「くっ………………これはのんびりしていられないわね。全車、速度を上げて!市街地へ急ぐわよ!」

 

 

エリカが叫ぶと、黒森峰の戦車隊は加速して、市街地へと急行した。

 

 

 

 

 

 

 

「………やっぱり、もう来てる」

 

 

土手を上がった所から黒森峰の様子を見ていた梓は、双眼鏡から目を離して呟くと、他のチームへと通信を入れた。

 

 

「此方ウサギさんチーム。黒森峰の本隊を発見しました。恐らく、後3分程で市街地に到着します!」

 

 

『来たか。流石に時間を掛け過ぎたか』

 

 

梓からの通信を聞いた友梨奈は言う。

 

 

「でも、未だ一応時間はあります。全車、次の作戦に移ってください!」

 

 

『はい!』

 

 

『ほーい』

 

 

『了解』

 

 

と言い、八九式が車体から下り、ヘッツァーがゆっくりと後退してマウスから出てくる。そのままヘッツァーは進むかと思ったが

 

 

「『ヘッツァー停止しました!』」

 

 

ハートマンが言った。流石に厳しかったか……!とペーターは思った。エンジンから黒煙が出て、白旗も上がっていた

 

 

「ふぅ………よくここまで頑張ってくれたな………」

 

 

桃が上面装甲を撫でながら言う。

 

 

「うん。やれる事は、もう十分にやったね」

 

 

「私達の役目もこれで終わりだな」

 

 

柚子と杏がそう呟き、桃はⅣ号から降りたみほに声をかける

 

 

「ええ………西住隊長!」

 

 

「すみません………」

 

 

「謝る事なんて無いよ!」

 

 

「そうそう、良い作戦だったよ!」

 

 

申し訳なさそうにみほは言ったが、柚子と杏が励ます

 

 

「後はお前の頑張り次第だ、頼んだぞ!」

 

 

「………………はい!」

 

 

最後に言った桃に、みほはそう返してⅣ号に乗り込み、前進の指示を出す。

 

 

「『全員、敬礼』」

 

 

ペーターがキューポラから顔を出し、敬礼をした。王虎チーム全員が敬礼をした

 

 

カメさんチームも、王虎チームの想いが伝わったのか、敬礼で返してくれた。

 

 

みほは、その場に大洗チームの残りの戦車全てが居るのを確認すると、全車両に通信を入れた。

 

 

「此方は6輌で、相手の戦車は14輌。戦力の差が2倍もありますが、フラッグ車は両チームとも1輌しか居ません。敵の狙いは間違いなく、私達あんこうチームです」

 

 

メンバーは緊張していた。フラッグ車が撃破されれば、試合、学校生活も終わってしまうのだ

 

 

「相手は大軍で攻めてきますので、先ずは敵戦力の分散に努めてください」

 

 

『了解です!さぁ、敵を挑発しまくるよ!』

 

 

『『『おー!』』』

 

 

無線機から、アヒルさんチームのメンバーからの返事が聞こえる。

 

 

「それと敵を分散する際は、火力と防護力が高いヤークトティーガーやエレファントに十分注意してください」

 

 

『了解です!それと隊長、最後尾は任せてもらえますか?必ず撃破してみせます!』

 

 

「分かりました、お願いします!」

 

 

梓にそう返すと、今度はレオポンチームに向けて言った。

 

 

 

「あんこうは敵フラッグ車との1対1の状況を窺います。その際には、レオポンさんの協力が不可欠です!」

 

 

『了解』

 

 

『あいよ、任せといて隊長!』

 

 

『うひょー、燃えるねぇ~!』

 

 

そして最後は、王虎チームに

 

 

「王虎さんチームは、独立行動を許可します!しかし出来る限り、レオポンさんの援護をお願いします!」

 

 

『了解。任せろ』

 

 

友梨奈は返す。日本語で喋る時は友梨奈だった。

 

 

「それで、これより最後の作戦《ふらふら作戦》を開始します!」

 

 

『『『『『『はい!』』』』』』』

 

 

みほが言うと、他のチームのメンバー全員からの返事が返される。

 

 

決着に向けて、大洗チームは動き出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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