ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第六十七話 目覚めし王の虎

 

 

 

タンクチェイスを繰り広げていた八九式だが、そろそろ限界が来ていた

 

 

ただの挑発として使っていた砲弾が残り少なくなってきたのだ。

 

 

「くっ!砲弾が少ない………………こうなったら兎に角挑発だ!連続アターック!」

 

 

典子の指示で、あけびが大急ぎで砲塔を進行方向に向け、さらに砲塔後部にある機銃を乱射する。

 

 

だが、相手は紙鉄砲とばかりに何とも無い顔で向かってくる。

 

 

(機銃……?それに八九式からの攻撃が緩くなってる……砲弾が少なくなっている…?ならチャンスは今!)

 

 

「全車発砲許可!発砲許可!逃げられる前に撃破せよ!」

 

 

『『『『了解!』』』』

 

 

三郷の指示に、他の戦車の車長からの返事が返され、八九式目掛けて集中砲火を浴びせる。

 

 

「ッ!集中砲火だ、撃ち返せ!」

 

 

「はい!」

 

 

あけびは、再び砲塔を後方に向けて発砲するも、やはり強固な装甲に弾かれる。

 

 

「くそーッ!」

 

 

「もっと火力があれば…………ッ!」

 

 

典子とあけびがそう言った、次の瞬間

 

 

「撃てぇーッ!」

 

 

三郷のティーガーⅡから88mm砲弾が八九式に直撃し、八九式は白旗が上がった

 

 

「八九式を撃破だ!全車、0017地点へ急行!副隊長達を援護するぞ!」

 

 

『『『『はい!』』』』

 

 

三郷達は全速力でエリカ達の援護に向かった

 

 

 

 

 

「うぅ~、相手も中々やるなぁ………………」

 

 

入り口を塞いだポルシェティーガーもそろそろ限界だった。転輪が外れ、エンジンからも火が出ていた。レオポンチームのエンブレムも、傷で消えかかっている。そして、集中砲火を受け、黒煙が上がり、白旗も上がった

 

 

《大洗女子学園、ポルシェティーガー。行動不能!》

 

 

 

 

 

 

「『ポルシェティーガー、やられました』」

 

 

ハートマンが言う。失敗作と罵られた兵器がティーガーⅡやパンター、ラングの攻撃を耐えたんだ。意地を見せたのだ

 

 

「『そろそろ出番だろう……各自準備を怠るな……』」

 

 

ペーターは静かに呟く。あの時と状況は違えど、ほぼ同じ光景だった

 

 

 

 

 

 

「突撃!中央広場へ急げ!」

 

 

ポルシェティーガーを撃破したエリカ達一行は、そのまま中央広場へ行こうとしていた。

 

 

しかし中央広場への入り口は、たった今撃破されたポルシェティーガーが塞いでいる場所の1つしか無い

 

 

『副隊長!ポルシェティーガーが邪魔で通れません!』

 

 

「あーもう!回収車、急いで!」

 

 

「「ゆっくりで良いよ~」」

 

 

声を荒げるエリカの声が聞こえていたのか、ナカジマとホシノが声をハモらせて言った。

 

 

「くっ!こうしている間にも、隊長が………………」

 

 

進めない状況に苛立っていると、八九式を撃破した三郷達が合流した。

 

 

「すまない、副隊長。遅くなってしまいました?」

 

 

「いいえ、早いも遅いも無いわ。隊長と合流したくても、この状態では無理だもの」

 

 

そう言って溜め息をつくエリカ。三郷は当たりを見回す

 

 

(ラングとパンターの2輌が被撃破………………エレファントとヤークトティーガーを除いても9輌……だがこの状況では何もできない……ん?そういえば)

 

 

三郷はエリカに声をかけた

 

 

「副隊長、大洗のティーガーⅡは何処へ行ったのでしょうか?市街地での戦闘でも全く見かけておりませんが……?」

 

 

「ッ!?言われてみれば………!」

 

 

エリカも気づいた。

 

 

「いやぁ~、気づいたみたいだねぇ、黒森峰のお二方」

 

 

「「ッ!?」」

 

 

その声に振り向くと、撃破されたポルシェティーガーのキューポラから上半身を乗り出したナカジマが居た。

 

 

「貴女がポルシェティーガーの……なかなか手こずらせてくれましたね……」

 

 

「お褒めに預かり光栄、ってね」

 

 

と呑気に返すナカジマ

 

 

「このまま楽しくお喋りしたい所だけど、残念ながら、そうしてる時間が無いんだよね~。眠りの虎が起きちゃうから」

 

 

「?一体、何の話を………」

 

 

「それは始まってからのお楽しみさ」

 

 

そして通信を入れた

 

 

「あぁ、那須ちゃん?ナカジマだよ……うん、ゴングは鳴らしたから、好きに暴れていいよ。うん…気をつけて」

 

 

この通信で、那須達王虎チームが隠れていると考え、警戒する……その時

 

 

ドカーン!!

 

 

「な、何よ!?」

 

 

エリカの横に居たパンターGが爆発し、白旗が上がった。

 

 

「あ、あれは……!?」

 

 

三郷の目線の先に居たのは、ティーガーⅡであった

 

 

 

 

 

皆は思うだろう。転生なぞ、夢の話、架空であろうと。

 

 

しかし、自分達は70年以上前に死に、そして第二の人生を歩んでいる……再び、戦車兵として

 

 

だが、皆は口を揃えてこう言うだろうはこうだろう

 

 

『夢の話だろう』

 

 

私は那須友梨奈……

 

 

……ティーガーⅡ237号車の車長だ

 

 

誰が何と言うおうと私達は、転生者だ

 

 

 

 

 

 

 

 

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