「お姉ちゃんのティーガーⅡ……」
愛里寿は呟くように言う。その姿は、仲間の復讐に来た姿だと愛里寿は感じていた
「あ、あれは………一体………?」
街道で、静かに停車しているティーガーⅡ。プラウダのKVー2を思い出していた三郷。
「凄い威圧感があるよね〜…」
「那須ちゃんもそうだけど、他の人の腕もあるから恐怖感倍増って感じかな?」
「950馬力の性能が見れるチャンス!」
「ルールギリギリまで改造した甲斐があった!」
レオポンチームがそう感想を言った。だが、見ていなくても感じるオーラで、冷や汗を流していた。
「さて……1対8…絶望的な戦力だけど、ここからどう動くか、この特等席で見物させてもらうよ」
ペリスコープから顔を離したナカジマは、車長の椅子に凭れてそう言うのであった。
「『ペーター……?』」
長年行動を共にしたケルツも、薄々感じていた。彼は、楽しんでる。自分達が死ぬ前、シャーマン共に取り囲まれ、脱した時とほぼ同じ状況だ
「『…全搭乗員へ。自分達の能力を最大限に引き出せ。遠慮は要らん。全て倒せ…ケルツ、前進、シュローダー、敵に照準合わせ、ハートマン、装填を」
「「「『『『…ヤヴォール!!』』』」」」
「『……Panzer vor!!』」
950馬力のエンジン音が響く。自動車部によって魔改造(エンジン規定に沿って)された性能を十分に活かせるのは今この時
「『フォイヤー!』」
シュローダーがパンターGを狙い砲撃。側面を撃たれ黒煙と白旗が上がった
「くっ!早速撃破されるとは………………全車、砲撃準備が整った車両から撃て!数の勝負なら、未だ此方が勝っている!!何としてもここで撃破せよ」
『『『『『『『りょ、了解!』』』』』』』
こうして、他の車両も撃つが、弱点部分に廃車となっていたパンターの装甲を貼り付けており、簡単に抜けれる筈も無かった。
「『敵弾弾いた!大丈夫、ステファンが簡単に倒されるか!!』」
ケルツが言う。確かに、シャーマンの攻撃、モスキートのロケット弾攻撃にも耐えたステファンは簡単にはやられていなかった。
「『ヤークトパンター!左側面!』」
「『フォイヤー!!』」
ヤークトパンターの砲撃し、黒煙を吹かす。
「嘘………何倍もの戦力がこちらにあるのに、もう4両まで減った………!?」
すると、彼女のティーガーⅡが激しく揺れた。105mm砲弾が叩き込まれていた。
「くっ!?………チッ!あのティーガーⅡを撃て!一発でも撃ち返す!」
「は、はい!」
砲手がティーガーⅡ(10.5cm)に照準を合わせる
「照準良しッ!」
「撃てぇ!!」
88mm砲がティーガーⅡ(10.5cm)に叩き込まれる。何とか弾けたが、ダメージが凄かった
「『動けなくなるぞ!』」
「『パンターを吹き飛ばした後、隠れて修理!シュローダー!』」
「『ファイヤー!』」
パンターGを撃破し、これで三両………損傷も激しかったが
「『どうだケルツ?』」
「「後………少し………良しッ!これで動く!』」
あっという間に修理を終え、戦線復帰した
最後に残ったラングも倒し、残りはティーガーⅡ二両となった
「『残りはティーガーⅡ………決して油断するな』」
それは相手も同じで
『三郷………挟撃して撃破するわよ』
「了解副隊長………」
エリカと三郷のティーガーⅡは散開する
「『挟撃か、二両なら出来るな』」
ペーターがそう呟く。
「『多少の被弾覚悟で行けるか?』」
「『ステファンは意外と撃たれ弱いんじゃなかったっけ………ま、やってやるよ!』」
ケルツが向かった先は、エリカの方のティーガーⅡ
「な!私の方に向かってきた!?」
そして丁度側面を狙い発砲。エリカのティーガーⅡは黒煙を上げた
「『副隊長車撃破!!』」
三郷は自分だけと覚った
「とうとう残り一両………最後の王虎の力、見せてみなさい!!」
そして、丁度真正面に両方とも捉えた
「「『フォイヤー!!!』」」
88mmと105mmの砲弾がすれ違う………そして両方とも命中した。88mmは弱点部分のパンターの装甲を抜き、黒煙を吹き上げた。105mmは、なんと、ショットトラップを起こし、こちらも黒煙が上がり白旗が上がった
がそれでも動いた居たのは
ティーガーⅡ(10.5cm)の方であった………
そして、運命のアナウンスが聞こえた
《黒森峰女学園フラッグ車、行動不能。よって、大洗女子学園の勝利!》