ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第七十四話 ボコミュージアム

 

 

 

 

「転校の振り分けが決まるまで、ひとまず、ここで待機となります」

 

 

「クラスごとに教室が割り当てられているー。速やかに移動しろー!」

 

 

「ええーっと、君はB組だから、この先の階段を上がってもらって――」

 

 

学園艦の生徒は多いので、それぞれ別れて待機となった。戦車道チームはまとめて同じ待機場所である。

 

 

「『大変なことになりましたねシュローダー』」

 

 

「『ハートマン………全くだ。大人の考えてることなんてわかんない』」

 

 

そう言えば前の2人は成人すらしてなかったなとペーターは思った。2人とも幼さが残っていたが

 

 

「『だってさケルツ………』」

 

 

「『上官に例えれば良い。アイツらも考えてることなんてさっぱりだからな』」

 

 

相変わらず口調が悪いが、テンションは下がっていた

 

 

「『クラスの割り当ても終わったし、あんまりやることも無くなったな』」

 

 

「『戦車いじってる方がまだ楽しかった。タバコ吸いてえ……』」

 

 

「『成人になってからにしろ。まだ17だろ』」

 

 

「『そうだよなぁ………』」

 

 

と、平凡な会話をしている時、空から轟音が聞こえた

 

 

「『おい、あれ………』」

 

 

「『サンダースのスーパーギャラクシーか?』」

 

 

サンダースのスーパーギャラクシーは高度を下げると、後部ハッチが開放される

 

 

そして、次の瞬間次々と落下する戦車たち。空挺戦車だった。これも巨大な輸送機だからこそできる芸当だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぜーんいんしゅーごー』

 

 

気だるそうなそど子の放送で生徒たちはグラウンドに集まる。

 

 

グラウンドに出ると、案の定やさぐれて、だらけきった表情の風紀委員の3名が、出欠を取りに出てきた。

 

 

「顔くらい洗えっ! そど子!」

 

 

「はいはい、どうせ私はそど子ですよー」

 

 

冷泉にツッコミを入れられる始末。しかも、投げやりだ

 

 

「出欠を取ります。全員いるわねー、はい終了」

 

 

「随分とアバウトな出欠ですわねー」

 

 

五十鈴もこれには唖然であった。

 

 

「『怠そうだ』」

 

 

「『あんなに元気だったのに』」

 

 

そういえば、ケルツもそど子呼びしてたな

 

 

 

 

 

 

 

「『買い物つっても何買うんだ?食料?それとも女性用モンか?』」

 

 

「『両方だと思いますが………女の子は苦手だ』」

 

 

シュローダーが愚痴を吐いた。髪を解かすのがめんどくさいらしい

 

 

「『神にでも恨んだ方が』」

 

 

「『ハートマン、乗った』」

 

 

と、前と比べたら楽しい雰囲気の会話である。すると

 

 

「『ケルツ、停車』」

 

 

とペーターが指示を出し、ケルツは停車させた

 

 

「『あ?何だここは?』」

 

 

「『ボコミュージアム………あぁ、西住さんが好きなあの変なクマのぬいぐるみ』」

 

 

「『本人の前で言わない方が良いぞ……』」

 

 

まぁ、土産に買っとくかな………

 

 

「『ちょっと行ってくる。他は?』」

 

 

「『日用品買ってくる』」

 

 

シュローダとハートマンも日用品を買う方を選択した

 

 

 

 

 

 

 

 

入口からサプライズが訪れる。なんと、生ボコに会えた

 

 

「おおー、よく来やがったなお前たち! オイラが相手をしてやろう! ボッコボコにしてやるぜ」

 

 

なんて返せば良いのかコレ?

 

 

「うわぁ、何をする! やめろー! や・ら・れ・たー! 覚えてろよ!」

 

 

何にもしてないんだけどなー……まぁでも

 

 

「それがボコだから…………か」

 

 

何となく親近感が湧くよと思いつつ、このボコミュージアムのアトラクションとやらを体験してみる

 

 

「イッツ・ア・ボコワールド」、「ボコーテッドマンション」、「スペースボコンテン」……なんか何処かで聞き覚えのあるアトラクションだが、それでも何故か楽しかった。1人だけど

 

 

「従業員いないのにどうやって成り立ってるんだろうか。廃墟ではなさそうだけど」

 

 

と、フラフラ歩いてたどり着いたのはグッズショップであった

 

 

「みほに買っておくかな。でも何にすれば良いんだ???」

 

 

このレアボコとやらでええのか?と思いつつ手を伸ばすと

 

 

「「あっ」」

 

 

1人の少女もレアボコに手を伸ばしていた。そして一度は会った事がある子だった

 

 

「あ、愛里寿ちゃん……?」

 

 

「友梨奈お姉ちゃん……?」

 

 

あの時、クレーンゲームでボコをあげた島田愛里寿だった

 

 

「あー……久しぶりだね。元気してた?」

 

 

「うん。大洗の試合、見た」

 

 

「そ、そう。どうだったかな?恥ずかしい所見せてなかったかな?」

 

 

「ううん。凄かった。黒森峰相手に単体で挑むの………かっこ良かった」

 

 

「それは、良かった……まぁ、そのレアボコとやらは、あげるよ」

 

 

「え……?」

 

 

「ボコなんてよく分かんないから。アトラクションは楽しかったけど」

 

 

「そう……けど良いの?」

 

 

「うん。自分よりボコ愛がある人の方が大切にすると思うしね」

 

 

みほには許してもらおうか

 

 

「ありがとう……」

 

 

と言って、愛里寿は走って行った。

 

 

「まさか二度も会えるなんてな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

「え?ボコミュージアム?」

 

 

「あぁ。あったから何となく行ってみたけど、結構楽しかった」

 

 

「何で教えてくれなかったの?」

 

 

「……忘れてた」

 

 

「……友梨奈さん」

 

 

「はい」

 

 

「正座」

 

 

 

そして数時間正座させられる羽目になった友梨奈であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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