ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第七十六話 大洗対大学選抜開始前

 

 

 

 

「『ペーター、この記事見ろ』」

 

 

ケルツが一枚の新聞を持ってきた。そこには大学選抜チームが社会人チームを打ち破ったという記事だった

 

 

「『この子……何処かで見た事があると思えば』」

 

 

「『知ってるのですか?』」

 

 

「『あぁ……なんかの縁かな?』」

 

 

にしても愛里寿が大学生なのが驚きだった。中学生かとずっと思っていたが

 

 

「『……油断はできないですね。そう言えば社会人チームはヤークトパンターに対し、大学選抜はM4A1シャーマンだったみたいですね』」

 

 

「『ケルツの言う通り、油断ならない相手だ。経験豊富で選りすぐりの大学生、こちらは始めたばかりの優勝校………とてもじゃないが格が違う』」

 

 

壮絶な戦いになると確信した。

 

 

「みほ、相手の車両は何両と?」

 

 

「30両………」

 

 

とみほがいうと皆が顔を青くした。

 

 

「30両……?こちとら9両なのに……?」

 

 

「残りの21両どうしますかね…………あの検討クソメガネ…………」

 

 

袖奈が頭を捻らすも何も出てこなかった。その代わり出てきたのは暴言である

 

 

「もうダメだぁ。西住からも勝つのは無理だと伝えてくれー」

 

 

すでに弱気の河嶋。士気が下がることは言わないで欲しい………

 

 

「確かに今の状況では勝てません。ですがこの条件をとりつけるのも大変だったと思うんです。普通は無理でも戦車に通れない道はありません。戦車は火砕流の中だって進むんです。困難な道ですが勝てる手を考えましょう!」

 

 

みほは力強く答えた。この戦いは……負けたら、全てが終わるのだ

 

 

「みほの言う通り。絶対に我々は負けられない。我々が勝たねば大洗が………負けるのだ」

 

 

たとえ何両いようが負けるつもりはさらさら無い。

 

 

 

 

 

 

「あの、30両に対して9両でその上突然殲滅戦ていうのは……」

 

 

「予定されるプロリーグでは殲滅戦が基本ルールになっておりますのでそれに合わせていただきたい」

 

 

検討メガネの淡々とした宣告に、西住さんの顔がさらに曇る。

 

 

流石に大人気なさすぎる。これじゃまるで袋叩きだ

 

 

「大会の準備はもう殲滅戦で進めてるんだって……」

 

 

日本戦車道連盟の理事長さんが、気まずそうな顔をしていた。

 

 

「辞退するなら早めに申し出るように」

 

 

勝ち誇った顔をして検討メガネは去って行った。

 

 

「シャイセ、本当に9両でやることになりそうだね」

 

 

「何となく予想はしてましたが………あっぱれですよ本当に」

 

 

美代が皮肉を込めた発言をした。

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、みほ」

 

 

「友梨奈さん……」

 

 

IV号に座っていたみほの隣に友梨奈が来た

 

 

「キツイ戦いになりそうだ。勝算はある?」

 

 

「うーん………相手の方が練度も数も上だから………正直言って勝つのは………」

 

 

流石に断言はしなかったみほ。

 

 

「生憎、私たちに’’棄権’’と言う選択肢は無い……それに私はみほの副隊長だ。何処でもついて行くよ」

 

 

「友梨奈さん………ありがとう」

 

 

30対9……か。この数をどうやって巻き返すか

 

 

 

 

 

 

そして、決戦の日

 

 

みほは隊長として挨拶に向かう。

 

 

『相手を山岳地帯におびき寄せて分散させて各個撃破できれば勝機はみえるはず……』

 

 

小声で、自分が立てた作戦の確認をしていた

 

 

「ではこれより大洗女子学園対大学選抜チームの試合を行います」

 

 

絶望的な戦い……か

 

 

「礼」

 

 

「「よろしく…」」

 

 

その時だった

 

 

『待ったあああああ!』

 

 

えっ? この声は?

 

 

声の先には黒森峰のティーガーにパンターが居た

 

 

「おねえちゃん」

 

 

え?どう言うことだ?と思っていたら、大洗女子学園の制服を着たまほとエリカが居た

 

 

それと、ある意味苦手な人も………

 

 

「大洗女子学園、西住まほ」

 

 

「同じく逸見エリカ」

 

 

「蜂谷三郷、参戦します」

 

 

「以下18名、試合に参戦する。短期転校の手続きは済ませてきた。戦車道連盟の許可も取り付けてある」

 

 

なんか検討メガネがピーチクパーチク騒いでるけど理事長の涼しい顔を見ている限りまぁ大丈夫か

 

 

「友梨奈さん、敵の敵は味方……ですね」

 

 

「…えぇ。三郷さん。よろしくお願いします」

 

 

「…こちらこそ」

 

 

何故か気まずい雰囲気の中、増援はこれだけではなく

 

 

『私たちも転校してきたわよー』

 

 

『今からチームメイトだから』

 

 

『覚悟なさい!』

 

 

サンダースからケイ、ナオミ、アリサが駆けつけてくれた。やはりシャーマンである

 

 

『一番乗り逃しちゃったじゃない!』

 

 

[お寝坊したのは誰ですか』

 

 

『まあ別に来たくて来たわけじゃないんだけどね』

 

 

『でも一番乗りしてカッコいいところを見せたかったんですよね』

 

 

『いちいちうるさいわね!』

 

 

プラウダからもカチューシャにノンナが参戦。他にもKW-2が居る

 

 

『やっぱり試合にはいつものタンクジャケットで挑みますか』

 

 

『じゃあなんでわざわざ大洗の制服をそろえたんですか』

 

 

『みんな着てみたかったんだって』

 

 

「聖グロリアーナやプラウダのみなさんまで!」

 

 

ダージリンたちまで来てくれたのか……。

 

 

『大洗諸君! ノリと勢いとパスタの国から総統ドゥーチェ参戦だ! 恐れ入れ!」

 

 

『今度は間に合ってよかったっすね』

 

 

『カバさんチームのたかちゃーん。きたわよー』

 

 

アンツィオのアンチョビたちに加え

 

 

『こんにちはみなさん、継続高校から転校してきました』

 

 

『なんだかんだいって助けてあげるんだね』

 

 

『違う。風と一緒に流れてきたのさ』

 

 

継続高校まで来たのか………意外だ

 

 

『お待たせしました! 昨日の敵は今日の盟友! 勇敢なる鉄獅子21両推参であります!』

 

 

………???21両?流石に多すぎじゃないか?

 

 

『増援は私たち全部で21両だって言ったでしょ。あなたのところは5両』

 

 

ダージリンが慌てて注意する。

 

 

『すみません! 心得違いをしておりました! 15両は待機!』

 

 

15両は外れ、5両となった

 

 

「これは……凄い……!」

 

 

「まるで志願師団だな」

 

 

ケルツがそう言った。まーだあの検討メガネはピーチク言ってるのか?

 

 

試合前の選手増援はルール違反じゃ無いのかと言っているが

 

 

「異議を唱えられるのは相手チームだけです」

 

 

蝶野さんはケロッと答えた。あら素敵

 

 

「我々は構いません。受けて立ちます」

 

 

結局、30対30で戦う事が決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作と違う所はティーガーⅡを2両投入してる所ですね。あとチハの数も1両減っています
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