「『暇だ…………』」
生徒会室でのんびりソファーで寝転んでいるペーター。ケルツは自動車部に絡まれ、シュローダーとハートマンは何処かをほっつき歩いている
「『にしても顔を見られるのは避けるべきなのだろうか?…最悪、口を隠すマスクみたいなのはつけた方がいいかもしれんな』」
何せ、大洗の生徒と言ってもここの世界では那須友梨奈は居ない。戸籍すらも。それは他の三人も同じだ
と思っていると、生徒会室の扉を叩く音がした。そこには、みほの姿があった
「あ、あの…………皆さんへの紹介のために来てもらいたいのですけど…………」
「あぁ。ちゃんとした自己紹介はしてなかったな。さて、あいつらを呼ぶか」
と友梨奈は携帯を取り出した
友梨奈:隊長が呼んでる。皆集まれ
メールである。返ってきたのは
舞野:分かった。
袖奈:了解しました
と返ってきた。ハートマンからは返ってこなかったが、シュローダーのを見たのだろう。全員帰ってくるみたいだ
集合場所をみほから聞き、その場所へ集合とメールで送り生徒会室から出ようとした時、みほと目が合った。何故かオドオドしているが
「……どうした?ジッと見て。何か付いてるか?」
「ふえっ!?ご、ごめんなさい!」
「いや、別に怒ってるわけじゃないが……」
この世界でもみほは言い方がちょっとアレだけど、ポンコツぶりは健在って訳か
「……世界線は違えど、みほはみほのままみたいだな」
「……友梨奈さんの世界は、戦車道を続けてるんですか?」
と、みほが言った。
「あぁ。あのティーガーⅡでやってた。戦車同大会でも、大学選抜との試合でも」
「そう言えば、友梨奈さんのパンツァージャケットは特注なんですか?他の人も同じようなジャケットですけど………」
士官用M40野戦服をいつも着用している友梨奈。誰が置いてくれたのかはいまだに不明だが
「まぁ、特注だ。誰が作ってくれたかはいまだに分からないのだが」
「そ、そうなんですか………」
戦車倉庫前に集められた友梨奈達。
「えっと、皆さんに集まってもらったのは新しい仲間の紹介なんですが…………」
「一応名乗りはしたが、もう一度自己紹介をしよう。私は那須友梨奈。ティーガーⅡ車長を務めてる。面倒事が多いだろうが、宜しく頼む」
「俺は……いや、私か。ティーガーⅡ操縦手、西川舞野だ。宜しく」
「自分はティーガーⅡ砲手の岩本袖奈です」
「私はティーガーⅡ装填手兼通信手の谷川美代です。宜しくお願いします」
一通り自己紹介を済ませた。最悪名前だけでも覚えて貰おうと友梨奈は思った