ガールズ&パンツァー 最後の虎   作:東ドイツ空軍航空部隊

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第四話 大洗のヨハネスブルク

 

 

 

 

「『そういや、ケルツは船底に行ってことがあるんだって?』」

 

 

「『あ?あぁ、一年の頃は不良でもあったから船底をフラフラしてたが。何でその話を?』」

 

 

「『いやな、まぁ簡単に言うと無限軌道杯が来るだろ?その為に戦力増強が必要らしいんだ』」

 

 

「『船底に戦車なんてあったか?ポルシェティーガーしか知らないぞ』」

 

 

意外にもケルツは元不良……らしい。一年時代じゃ授業に出てる不良みたいな立ち位置だったが、二年に上がると不良を辞めたらしかった

 

 

「『ま、ある程度船底の連中は分かる。今日行ってみよう。戦車探しだ』」

 

 

 

 

 

それで、あんこうチーム5人とそど子、私達2人で船底入り口へと向かった

 

 

「……荒れてるな」

 

 

「この前撤去したばかりなのにー!!」

 

 

有刺鉄線が張り巡らされていた。はて、工具とかなんて持ってきてないが

 

 

「………切りましょうか?」

 

 

と華が持ってきたのは剪定バサミ。剪定バサミで有刺鉄線なんて切れるのだろうかと思っていたら、あっという間に有刺鉄線が無くなった。

 

 

「『………剪定バサミってあんなに切れ味良かったか?』」

 

 

「『華は生花にあれを使っているのだろう………大事にしてるみたいで。どっかの誰かさんとは大違いだ』」

 

 

「『おいコラ』」

 

 

誰もケルツとは言ってないのだがな。自覚ありと言うことだ

 

 

そんな訳で道は開けた。「大洗のヨハネスブルク」とやらに

 

 

「気を付けろ。少人数では絡まれるのは必須だからな」

 

 

「舞野さんって、ここ知ってるんですか?」

 

 

と不意にみほが聞いた。

 

 

「あぁ。まぁ、話は長くなるが……しっ、何か来る」

 

 

そど子が前を歩いていたが、その動きを止めた。目の前を見ると明らかに不良な2人が道を塞いでいた

 

 

「断りもなく通るつもりかい?」

 

 

「学校の中を通るのに誰の許可がいるのよ!通行は自由よ!」

 

 

「………誰コイツ?何様?」

 

 

「………元風紀委員長、現在は相談役の園みどり子よ!貴方達、スカート短すぎ!それにこの辺りゴミ多すぎ!!掃除しなさい!」

 

 

風紀委員長じゃ無いことを初めて知ったペーターとケルツ。相談役って言う役職あるんだな

 

 

ってか不良に正論言っても………なぁ………

 

 

「えぇ……じゃああんたが掃除してよ」

 

 

「なんで私が掃除しなきゃならないよ!自分達でしなさいよ!」

 

 

とそど子が言った瞬間、2人の生徒の表情がおかしくなった。次の瞬間、その二人の生徒ははそど子を担ぎ上げると彼女を連れ去ってしまった。

 

 

「こうなるのかよ!」

 

 

「見失うと厄介だ!追いかけるぞ!」

 

 

と2人を追いかける事となった。ただ、めっちゃ速い………!

 

 

「元軍人舐めるんじゃねぇぞゴラァ!!」

 

 

ケルツの口調が荒くなっているがそんな事も関係無しに追いかけ続ける。梯子も登るのが速いのか!

 

 

「日和ってる場合では無いな。降下!」

 

 

鉄棒に誇り、降りていく。ただ、消防署にあるように

 

 

「バゴス!!」

 

 

ケルツが変な言葉を発して着地し、ペーターも何とか着地できた。

 

 

「おい大丈夫か?」

 

 

「何とかな………」

 

 

本当に無謀者だよなと自分でも思ってしまう。すると、泣き叫ぶあんこうチームの声が聞こえた。墜落した四人は幸いクッションがあったから大したことは無いと思うが、一応声をかけておく

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「うう…………びっくりしたぁ………」

 

 

何とか無事のようだった。すると、ケルツが

 

 

「『ここ、隠し扉だ。開くぞ』」

 

 

「『………さてはここも行った事あるな?』」

 

 

「『………否定はせん』」

 

 

やっぱり………何処までも不良は抜けん訳か

 

 

と言い、扉を開ける。そこには、空間があった。いかにもBARって感じの

 

 

「…………店に入ったら、まずは注文しな。」

 

 

「そうだな、リキュールはあるか?ドイツの」

 

 

「アンタ、ここじゃ見ない顔だけど通だね」

 

 

「那須、アンタはどうする?」

 

 

と酒の席を誘ってくる。ふむ、そうだな。

 

 

「イエガーマイスターはあるかな?飲んでみたいものでね」

 

 

「お二人の頼んだものはよくわかりませんが………ミルクティーで」

 

 

「じゃ、じゃあ私もそれで!!」

 

 

「ミルクココアー」

 

 

「でしたら私はカフェオレで」

 

 

「………ミルクセーキ」

 

 

するとバーテンダーの子がムッとした表情を浮かべた。まぁ………BARだしな

 

 

「………なにそれ、おこちゃま?」

 

 

「前の二人はともかく後のお嬢ちゃん達は地上でママのお乳でも吸っていなさいよ」

 

 

と茶化すような発言が聞こえた。

 

 

「ま、その前者も飲みに来た訳じゃ無いんだ」

 

 

「へぇ?じゃあ何用ってのいうのさ?」

 

 

筋肉隆々の女生徒から目線を向けられたが、ケルツは慌てる様子もなく伝える

 

 

「こちらに園みどり子というおかっぱ頭の風紀委員、知らないか?」

 

 

「んー…………おかっぱならそこにいるよー。」

 

 

部屋の扉が開くとそこでデッキブラシを持って掃除をしているそど子の姿があった。

 

 

「ちょっと!!早く助けなさいよ!!」

 

 

ケルツは苦笑いをしながらそど子を助ける。ただ、足枷が面倒だが

 

 

と思っていた時、先ほどみほたちを子供と茶化した二人とステージで歌っていた奴が立ち塞がった。

 

 

「ちょい待ち〜………ただで帰すと思っている訳〜?」

 

 

「だいたいアンタたち、何用でアタイらのナワバリに入ってきたのさ」

 

 

「あ、あのー、戦車を探して」

 

 

「戦車ぁ?そもそもアンタら人に物を頼む時は自分から名乗りなさいよ」

 

 

そうステージで歌っていた奴から言われてしまったため私達はそれぞれ自己紹介をした。

 

 

「しかし、戦車ねぇ………あのドンガメみたいな。」

 

 

「うぇぇ!?」

 

 

何やかんやで戦車の情報とそど子の身柄を賭けて彼女らと勝負することが決まってしまった。

 

 

最初はしばった縄を解けという趣旨の勝負だったが、ミリタリー方面に強い秋山が一瞬で解いてこちらの勝利。

 

 

次は爆弾頭の髪型の奴が手旗信号の解読を仕掛けてきた。………すまん。私は国防陸軍軍人だ。海軍の信号なんてさっぱりだ

 

 

「イカのこうより年の功。」

 

 

「せ、正解………!!」

 

 

と思ったら沙織が見事に解読に成功し、これまたこちらの勝利。全員驚いていたな

 

 

とこのまま勝利………かと思っていたのだが

 

 

「……ええい、面倒ね!こうなりゃあ腕っぷしで勝負よ!」

 

 

と筋肉隆々の女生徒が拳を握りしめて襲いかかってきた

 

 

「シャイセ!こうなると思った!」

 

 

「全員下がれ。相手しよう」

 

 

体格差半端ないが……やるしか無いか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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