ラーのよく死ぬ竜!inトリコ 作:ラーメンをよく知る竜
主人公はトリコ知識/ZEROなので反応いちいちリアクション芸人するとおもいますが、気にしないで。
前略……中略、後略……
もとい、結論から話しましょう。
どうやら『転生』というモノをしたそうです。
しかも、ヒトのカタチを捨て、マッキンキンに輝き、火を吹く鳥頭のドラゴン的サムシング。
そう、ラーの翼神竜であった。
『グルル……(えぇ……)』
訂正、カタチだけでなく声帯までヒト科ではないなった。
ぴえん超えてゴッドブレイズキャノンな気分だが、思考だけはホモサピエンスらしいので現状整理をしようそうしよう。
転生ものによくある神様説明会も無かったので、わからんだらけでござる。
だが、こーゆー時は5W1Hでやれってばっちゃが言ってた。
ばっちゃの教えは偉大だぜ!
when (いつ?)
A.昼間以外わからん。
where(どこ?)
A.逆に教えてくれ。
who(誰?)
A.我
what(なにが?)
A.なにが?
why(なぜ?)
A.なんでやろなぁ……前世の記憶とかさっぱり思い出せない(塩味)
使えねぇじゃねぇか、ばあちゃん一生信用せんわ。
つかこれ理想的な報告の仕方的なやつでは?
ラーの翼神竜は訝しんだ。
うん、真面目に考えよう。
辺りは一面草原、まばらに背の低い木々が生え、その周りには草食動物らしきものがランチタイムである。
そしてふと気づく。
この小説が始まってからずっと抱えていた違和感の正体……それは
(なんで地面からフランクフルト生えてんの?)
猫じゃらしかなんかの見間違いだと思ってたが、やはりどう見てもフランクフルトだ、それも焼き立てほやほやのヤツ。
自然界で何がどうなればフランクフルトが自生して焼き立てほやほやになるのだろうか、これがわからない。
控えめ言ってものすごく怪しい。
(うーむ、謎だ……モグモグウマウマ)
辛すぎないくらいにスパイスの効いた塩コショウと皮から弾ける肉汁が最高にうめぇ。
串持てないから犬みたいな食べ方だけど、ワイルドな食べ方も悪くないかも。
なんて舌鼓を打っていたのも束の間、なにか話し声のようなものが聞こえる。
せっかくだから、ここが何処か聞いておきたい。
あと、他の美味しい草を教えてほしい。
「だから、ここの植物はぜーんぶ食えるのさ」
『グギュアアアア!!(お〜い!)』
「うぉおおお!?なんだぁ!?」
「ト、トリコさ〜ん!!?」
『グギュアアアア!!(ここどこ〜?)』
推定人間の二人組に話しかけた。
話しかけたつもりだったんすよ。
忘れてたよね、自分が今ラーの翼神竜なのね。
傍から見たら吼えただけやんけ!
「コイツ!見たことねぇ猛獣だ」
「トリコさんでも見たことない猛獣ですか!?」
「あぁ、新種の猛獣かもな」
めちゃくちゃマッシヴな男、トリコと呼ばれた人らはいろいろ話してらっしゃる。
しかし人のことを猛獣呼ばわりですよ奥さん!ま!失礼しちゃいますわ!
……はい、猛獣以外の何者でもないですね。
やべ……めっちゃクシャミ出そう。
は……は……
『グォオオン!!(へクチッ)』
「あぶねぇ!!小松っ!!」
「ぎぃやああ!!火ぃ吹きましたよ!火!」
小松なる人に当たりそうなところを、トリコなる人が抱えることで間一髪の回避。
その場には、ただ美味しく焼けたベーコンしか残らなかった。
「なんて火力だ……フォークシールドじゃ止められねぇかもな」
クシャミしたら火ぃ吹き出ちゃいました。
なんなの、飛沫ファイアーで危うく人殺しかけたの?
しかもなにあの火力。
やべー!(ただのバカ)
あ、またクシャミでそう……
『グオオオオオ!!(ヘックチ)』
「チィッ!当たるとヤベェ!小松は離れて隠れてろ!フライングナイフ!!」
痛っでぇ!!
なんか飛んできたし、切れた!
武器持ってなさそうなのになんで??
火ぃ吹いただけじゃん、そんなに怒らなくても……怒りますね、ハイ。
少なくとも俺だったらブチ切れて銃乱射してコロッとやられるまで見える。
『グルオオオォォン!!(痛っえ〜!!)』
(妙だ……アイツから戦意を感じねぇ。猛獣が戦う時に発するアドレナリンやドーパミンの匂いも弱い、あの雄叫びも威嚇というよりはただの遠吠えのようなものだった……)
ほら見て!血!わかる?血!
右前足から肩にかけてズバっといったよ!
ほらここら……あれ?
キズがもう塞がってる?
痛みも無い……のはドーパミンとかその辺のせいかもしれないけど、傷口塞がってるのはおかしくね?
さっすがヲーのよく死ぬ竜、蘇生はお手の物ですか。
「よし、逃げるぞ小松!!」
「え、あ、ハイぃー!!」
あ、逃げてった。
正直戦うつもりも無かったし、戦っても勝てる気しねぇし、命拾いした。
せめてここが何処か教えてほしいけど、そんなん出来るような状況?状態?じゃないし。
生き延びただけでも儲けたと考えましょうそうしましょ。
「追いかけてきたりとかしませんよね!?」
「アイツに戦意は無かった、追いかけてきやしねぇよ。味も気になるが、そこらは所長に任せよう!」
「マンサム所長に丸投げですか!?」
走ってく人らを追っかける余力もない。
色々と収穫はあったけど……今は少し、休みたい。
具体的にはお腹の空いてくるころまで。
それでは皆さんお休みなさい。
本日の食事
フランクフル草 捕獲レベル1以下
フランクフルトを猫じゃらしのように生やす草。
天然の塩分や辛みをフランクフルトに貯める性質があるため、そのままでも塩コショウのような味がする。
ラーの翼神竜がバトルと食事するだけの話。
面白いのか……?