東堂は今日、放送室へ来ていた。放送を使うためだ。無論、しっかり許可も取ってある。
ピンポンパンポン
東堂「1年A組東堂誠です。本日昼休み、体育館を借りる許可を得ました。Aクラスに興味のある方、将来の夢の為に東堂財閥の力を借りたい方など、興味のある方は来てください。1年だけでなく、2年生や3年生でも歓迎します。Dクラスだからと拒否することはありません。繰り返します───」
放送を終えて教室へ戻って行った。
昼休み
かなり人が集まっている。そこには鋭い目付きで見ている南雲先輩や、生徒会会長の堀北先輩、そして各クラスのリーダー格など様々な人達が居る。
俺はマイクの前に立つ。
東堂「1年A組東堂誠です。本日はお集まり頂き、ありがとうございます。早速本題に入りますが、まずはAクラスへ興味のある方からの話をしていきます。大前提として、クラス移動の権利は2000万ppで購入可能です」
知らなかった人達は驚く。1年生はほとんどが知らなかったみたいだ。
東堂「俺が2000万pp渡す条件は、1年生は2つ候補があります。まず1つ目ですが、基本的に全ての能力が平均以上。そして2つ目ですが、何かの能力が特化している。後者は、身体能力はトップレベルだが、勉強が赤点なども受け入れます。しかし、この学校では勉強も運動も出来なければならない可能性がある為、苦手なら協力しますので最低でも、勉強も運動も足を引っ張らないレベルになるまで鍛えるのでその努力することが前提条件です」
そう言うと、努力をしない人は落胆し、逆に努力してでもAクラスに入りたいと思っているものは歓喜している。
東堂「次に2年生と3年生の条件についてです。これは1年生にも言えることですが、情報は大事なのでスパイはしてもらいます。2年生、3年生は1年生とは交流があまり無いと思うので、情報収集と2年生や3年生と一緒にある特別な試験のようなもので協力してもらいます。まぁ、最終的にAクラスになれるのでこのくらい安いものでしょう。もし、退学になったら1度だけ救済しますがAクラスへの移動は無しとなります」
2年生や3年生は悩む。そして、学年問わず各クラスのリーダー格などはこちらを睨むように見ている。とはいえ、リーダー格でもこの条件に興味のある人は悩んでいるようだが。
東堂「次に将来の夢の為など東堂財閥の力を借りたい人達についてです。あとは───そうですね、自己紹介と将来の夢や自分の悪いところなど答えられる方居ますか?それに答えた方が分かりやすいかと思うので。しかし、かなりきつい言葉を言う可能性もあるのでそれは覚悟しておいて下さい」
手を挙げずらい人達が多い中、1人手を挙げる人がいた。
東堂「どうぞそこの方」
須藤「うす。えーっと、1年Dクラスの須藤健っす。将来の夢はプロバスケットボール選手、です。悪いところは喧嘩とかです、はい」
東堂「ありがとうございます。俺には分析能力はかなり自信があるので正直に言いましょう。直してもらう点は多いですがそれを直せたなら力を貸しましょう」
須藤「本当か!?いや、本当ですか!?」
東堂「ええ。ただ直してもらう点ですが、敬語が出来ない人や喧嘩を良くする人は周りからよく思われません。ですのでまずはそこを直してもらいます。そして英語など、外国語を勉強してもらいます。海外のプレイヤーとのコミュニケーションが取れませんからね。他にもあればその都度指摘しますが、言われたことを直していくならば力を貸します。どうしても心配でしたら、先程言ったAクラスへ移動するのもありです。まぁ、身体能力は高いようなので、勉強面でかなり努力してもらう形になりますが」
すると須藤はやる気に満ちていた。そして聞きたいことがあったようなので質問していた。
須藤「えと、具体的には力を貸すってどんなことをしてくれるんですか?」
東堂「そうですね。我が東堂財閥の所有しているジムを貸しましょう。そして専属コーチも雇いましょう。実力を付けたら東堂財閥が作ったプロチームに入り、その後NBA選手になれるようサポート、はいかがでしょうか?」
須藤「マジすか!そんなにいいんですか?」
東堂「はい。東堂財閥の評判も上がりますし実績作りにもなる。NBA選手になれるまでとはいえ、東堂財閥が作ったプロチームに入ってくれればそれもメリットがあるでしょう。うちとしてもメリットのある話なので全力でサポートはさせて頂きますよ」
須藤「うっしゃあ!あ、やべ。ありがとうございます!!」
須藤は自分の素行を自覚していて、プロバスケットボール選手になる夢があるとはいえ入りづらいことは自覚していた。だが自分にもチャンスが舞い降り、夢を笑わず、全力でサポートしてくれる人の気持ちに答えない訳がない。
その日から須藤は、授業中寝ずに、勉学も努力するようになったとか。
南雲「待て」
良い終わり方をするかと思いきや邪魔をする者もいる。
東堂「なんでしょうか?」
南雲「お前の策には1つ大きな穴がある」
東堂「ほう?言ってみてください」
南雲「そもそも2000万ppなんてどうやって貯めるんだよ。しかも何人もだろ?詐欺で訴えてやってもいいんだぜ?」
「そうだそうだ!」
「詐欺だろ絶対!」
南雲に続くように南雲派の人間たちが騒ぐ。
東堂「はぁ。それで本当に2年生の支配者なんですか?小物にしか見えないんですけど」
南雲「なに?」
悪巧みをしているような、狡猾な笑みを浮かべていた南雲だが、怒りを顕にした。
東堂「ポイントの貯め方なんていくらでもありますよ。でもそうですね、こんなこともあろうかと丁度ここに坂柳理事長が居ます。聞いてみましょうか。坂柳理事長、もし俺が何十億というポイントを欲しくなった場合、俺は貯められますか?」
理事長「はい。東堂くんは既に大量のポイントを入手しており、やろうと思えば数十億でも数百億でも問題ないでしょう」
南雲「なん…だと…」
東堂「これが生徒会副会長とは、お笑いものですね。と、いうことでクラスごと支配下に入るからクラス全員分卒業までに2000万ppというのもありだ。学年問わずな。だが2000万ppの分働いてもらう。最悪クラスポイントが0になっても文句は受け付けない。まぁそんなことは多分しないと思うが。とまぁこんな感じで終わります。皆さん、今日は集まってくれてありがとうございました」
大きな拍手が巻き起こる。
生徒会会長に今年なるのもありだな。まだ分からないが、一応視野にいれることにしよう。