クソデカ激重感情に気が付かない一般TS最強ロリ   作:れもんぷりん

6 / 8
 初めて付いた10点評価に小躍りしてしまいました〜!
 と言う訳で初投稿です。


スポンジソードって実質勇者の剣だよね

 

 今日は学校が休みだー!

 やっふ〜!

 

 俺が倒した男はなんとテロリストだったらしい。

 妄想の中から出てきちゃうなんて、お茶目なところもあるじゃないか。

 俺はどうやってテロリストを撃退したのか警察にかなりの時間事情聴取を受けたが、覆面ライダーに戦い方を教えてもらったと元気よく答えると、ため息を吐いて諦めたようだった。

 

 実際、俺はハイパーマンからパワフルな戦い方を、戦隊レッドから仲間との共闘方法を、覆面ライダーから諦めない勇気を教えてもらった。

 彼らは間違いなく俺の師匠である。

 

 と、そんなことはどうでも良い。

 今重要なのは、テロリストが襲撃してきたのが原因で、学校が一週間も休みになったということだ。

 

 最高だ!

 リカちゃんを泣かせたことは許さないが、そこだけは感謝してる!

 

 だって一週間だぜ?

 何でも出来るじゃないか!

 

 と、いうことで。

 

「ひろーい!」

「ふふ、ツナちゃん楽しそう」

 

 俺はリカちゃんとショッピングモールに来ていた。

 家から車で二十分の距離にある超おっきい施設だ。

 

 エオンモールという名前のそこは、俺にとって初めて友達と遊びに来た場所になった訳だな。

 今までは一人も友達がいなかった俺だが、遂に一緒に遊びに行ける友達が出来たんだ。

 

 なら行くしか無いでしょ!?

 

 なにしよっかなぁ〜?

 映画を見る?

 それとも美味しいご飯を食べるか?

 いや、まずはおもちゃ売り場だぜ!

 

「リカちゃん! 早く行こうぜ!」

「もー、ツナちゃんったら慌てすぎだよぉ」

 

 と言いながらもリカちゃんが顔を綻ばせているのは分かっている。

 そう、楽しみなんだろ?

 おもちゃ売り場は最高の遊び場だからな!

 

 

「てやー! とうっ!」

 

 俺の手には黄色い刀身に青い持ち手のスポンジソード。

 どこのおもちゃ売り場に行っても絶対に置いてある定番の遊び道具だ。

 

 正直、これはリカちゃんに子供っぽく思われる行動なのではないか? と薄々思っているが、多分大丈夫。

 

 子供に限らず、大人でも思わず手に取って振り回したくなる人もいると思う。

 何歳になっても魅力的なのだ。このスポンジソードとかいう武器は。

 

 きっと、歳をとっていくとみんな恥ずかしくなってくるだけなんだ。スポンジソードを純粋に振り回していたあの頃には戻れない、と言わんばかりに。

 つまり、スポンジソードは純粋な子供にしか扱えない、勇者の剣と同じくらい凄い武器ってことなんだ!

 

 そして俺は今それを握っているんだ!

 今ならどんな奴でもばっさばっさと切り倒してやれる気がする!

 

「どう? かっこいい?」

「うん! ほんと、最高だよ!」

 

 リカちゃんの方を向いてかっこいい決めポーズをかます。

 リカちゃんはすっごく良い笑顔で俺にグッジョブしてくれた。

 

 ふはは! これでまたリカちゃんから尊敬を集めてしまうぞ〜

 ま、俺の手にかかればこんなものよ!

 

 購入したいところだが、父さんと来た時、同じ流れでゲットしたスポンジソードが既に3本あるから辞めておく。

 欲しいものを我慢するのも大人の嗜み、ってやつだな!

 

 ん? あれは……

 

 

 な、何だと!?

 あれは覆面ライダーの変身ベルト!

 それも最近でた奴じゃないか!!!!!

 

 スポンジソードを元の場所に返して走り寄る。

 ほわぁぁぁぁぁ!

 かっこいぃぃぃぃぃぃ〜!

 

 そこに置いてあったサンプル商品を腰に装着して変身ポーズ!

 流石に変身は出来なかった。

 まだ俺にはこのベルトの主人として認められるだけの強さが無かったらしい。

 

 覆面ライダーの主人公はベルトがなくても魅力的な人ばかりだから、きっとベルトが装着主を選んでいるのだと思う。

 俺はまだ魅力ポイントが足りないから、選ばれないのだ。

 

 くぅぅ、もっと頑張るぞ!

 

 

 その後はお昼ご飯をフードコートで食べた。

 普通の子供ならモクドナルドで食べるだろうが、俺は一味ちがう!

 その隣にあったうどん屋さんで肉うどんを注文したぜ。

 

 なんか、ファストフードよりうどんの方が大人っぽくてかっこいいだろ?

 ここでも俺はダンディっぷりを見せつけちゃったってワケ!

 

 満腹で満足した後は映画を見に行った。

 リカちゃんが見たいと思っていた作品があるらしい。

 

 俺はもちろん快諾して一緒に見ることにした。

 内容は恋愛要素も入ったミステリーだった。

 

 最後のシーンでは思わず泣いてしまった。

 まあ、なんか映画で泣くのって恥ずかしいし、見られたくないからバレない様に我慢したけどな!

 ちょっと涙ぐんでいる位で抑えるのに苦労したぜ。

 

 映画はめちゃくちゃ面白かった!

 リカちゃんのセンスは神だなぁ〜

 

 その後も服屋さんを見たり、ペットショップに行ったりしてショッピングモールを満喫した。

 今までも来た事がある場所なのに、友達と来ると全く違った景色に映った。

 

 うーん、やっぱり友達は良いな!

 

 

 

 

 今日は待ちに待ったツナちゃんとのデート。

 今までに無いくらい気合いを入れておめかしをした。

 

 服は一番お気に入りの可愛いものを選んだし、化粧だって頑張った。

 ツナちゃんの心を読み続けて大体の好みは把握している。

 ツナちゃんから見て一番魅力的な自分に出来たと思う。

 

 集合はツナちゃんの家の前で、そこからお義母さんが車で送り迎えをしてくれることになっている。

 つまり、今日はずっとツナちゃんと二人きりで楽しめるということだ。

 

 昨日はあまりの興奮にうまく寝付けなかったけど、もし寝不足で隈が出来てしまったら冗談じゃない。

 何とかワクワクを抑えて寝るのに苦労した。

 

「おはよ! リカちゃん!」

「おはようツナちゃん」

 

 私を見つけた瞬間走り寄ってくるツナちゃん。

 ほんと可愛い。

 

「リカちゃんすっごく綺麗! 可愛すぎるぜ〜!」

 

 走り寄ってきた勢いのまま抱き付かれた。

 そしてすりすりと頬擦りしてくる。

 ツナちゃんの方が私より少し身長が低いので、爪先立ちでだ。

 

 溶けるかと思った。

 いや、誇張抜きで。

 これだけでお洒落を頑張った甲斐がある。

 

 というか最高すぎる。

 もうショッピングモールに行かず、ずっとこれでも良いんだよ?

 というかこれもう誘ってるよね?

 ゴールインしちゃって良いんだよね?

 

 駄目だ駄目だ。

 ツナちゃんが可愛すぎて思考がおかしくなっていた。

 

「そう? 嬉しいな〜」

「おう! 可愛すぎて食べちゃいたいくらい!」

 

 どうぞ?

 さっさと食べてくれ?

 いや、もうこれ告白だよね? 良いよね?

 

「ほらほら、時間なくなっちゃうわよ?」

 

 そこでお義母さんが声を掛けてくれた。

 危ないところだった。ほんと、劇薬だよツナちゃんは。

 

「楽しみだなぁ〜!」

 

 後部座席で二人並んで座る。

 ツナちゃんは落ち着きなく揺れ動き、黒髪をサラサラと揺らしている。

 なんて美しいんだろうか。

 私は他人より優れた容姿を持っているという自覚があるが、そんな私が全力でお洒落をしてもツナちゃんの足元にすら届いていないだろう。

 

 あぁ、やっぱりツナちゃんは最高だ。

 この世界の中に、ツナちゃんよりも綺麗な人が存在するとは思えない。

 中学一年生にしてある種完成されている。

 

 あどけない表情、軽く上気した肌。

 それらが強調するそこはかとない色気。

 それでいながら驕る事なく。

 

 美の頂点だ。

 間違いなく人間が辿り着ける極地にいる。

 

 芸術品より尚美しいツナちゃんはどれだけ見ていても飽きることは無いだろう。

 胸の中に幸せが充満していく。

 

 そうこうしている内にショッピングモールに着いた。

 

「じゃあ、四時に迎えに来るわね。あの子のこと、頼んだわ」

「はい、ありがとうございます」

 

 お義母さんはそれだけ言って去っていった。

 残されたのは私たち二人だけ。

 二人っきりだ。

 

「リカちゃん! 早く行こうぜ!」

 

 ツナちゃんは待ちきれないと言わんばかりに私の手を握り、走り始めた。

 それでも私がそこまで辛くない位の速度だし、手が痛く無い様に優しく握ってある。

 細かい所に見え隠れする優しさに、私は笑みが抑えきれなかった。

 

「あ! 勇者の剣だ!」

 

 モールに入るなりおもちゃ売り場に直行するツナちゃん。

 ツナちゃんが男の子っぽい趣味なのは知っている。

 可愛らしい見た目と男の子らしい性格のギャップも堪らない。

 

「見てみてリカちゃん! ほっ!」

 

 ツナちゃんが握っているのはスポンジで作られた剣だった。

 多分、チャンバラとかに使うんじゃ無いかな?

 

 それが踊っていた。

 風を裂き、美しい軌跡を描く。

 それは正しく剣舞だった。

 

 人間が出せるとは思えない剣速で黄色いスポンジの部分が揺れ動く。

 それでいて剣には何の負担も掛かっていない様に見えた。

 素人目でも美しいと感じられる素晴らしい剣舞である。

 

「やっ!」

 

 そして最後の決めポーズ。

 剣を下向きに立て、左手を前側に持ってきている。

 ツナちゃんがよく心で思い浮かべる覆面ライダーの決めポーズと同じだった。

 

 やってることは凄いのに、子供っぽい。

 私はそこが好きなんだけどね?

 

「どう? かっこいい?」

「うん! ほんと、最高だよ!」

 

 ほんと、最高に可愛いよ。

 

 それからツナちゃんは目を輝かせて、置いてあったベルトを嬉しそうに装着していた。

 

(うーん、語りかけてくる声は聞こえるんだけどなぁ……。まだ選ばれないのか〜)

 

 う、嘘でしょ?

 ツナちゃん、それ電子音声だよ……誰にでも聴こえる奴なんだ……。

 というか本気で覆面ライダーを目指しているんだ……。

 そんなチャチなベルトなんて無くても、ツナちゃんは私のヒーローなんだけど。

 

 ツナちゃんってほんとに中学生?

 中々いないよ。そのベルトを本物だと思っている子。

 まあいいんだけどね。ツナちゃんはそのままで居て下さい。

 

 

 それからも色々見回っていた時。

 くぅ〜っとツナちゃんのお腹が鳴った。

 

「え、えへへ。い、今のはあれだぜ? あそこにいた猫が鳴いたんだ」

(は、はずかしいぃぃぃぃ〜)

 

 カハッ!

 尊い!

 ツナちゃん尊いよ!

 

「へえ〜、可愛い鳴き声だね! それより私、お腹減ったなぁ」

「ふ、ふーん。それならフードコート行くか!」

 

 ここは騙されておいてあげよう。

 

 到着したフードコートには良い匂いが充満していて、ツナちゃんは二分に一回のペースでお腹をくぅっと可愛く鳴らしていた。

 その度に恐る恐る私の方を見てくるものだから、笑いを堪えるのが大変だったよ。

 

 聞こえてないフリをすると、ほっと胸を撫で下ろしていた。

 いけないいけない。また襲いたくなってしまった。

 

「リカちゃんは何にするんだ? 俺はうどんかな〜」

(モクドナルド食べたいけど……何だか子供っぽいし……)

 

 いやいや!

 子供っぽいのを気にするならおもちゃ売り場の時点で手遅れだよ?

 それにモクドナルドは別に子供っぽくないと思うし……。

 

 まあいいか。

 私がモクドナルドを頼んで分けてあげれば良い話なのだから。

 

 今日のお財布は私が握っている。

 お義母さんから、

 

『リカちゃんはしっかりしているから安心だわ』

 

 と預けられたのだ。

 ツナちゃんへの対応が完全に幼児だが、しっかりと愛しているのは感じられるからほっこりする。

 

「いただきまーす!」

 

 注文していたご飯が来て、ツナちゃんは美味しそうにうどんを啜り始めた。

 

「おいしい!」

(モクドナルドもおいしそぅだなぁ)

 

 そんなに悲しい顔しないで?

 多分隠してるつもりだと思うけど、もはや読心しなくても分かっちゃうレベルだよ?

 

「ねえツナちゃん、私お腹いっぱいになってきちゃった。ちょっと食べるの手伝って欲しいな?」

「ほ、ほんと!? なら手伝ってあげる! 任せてくれよ!」

 

 ツナちゃんが食べたそうにしていたポテトとナゲットを少しずつ残しておいて、ツナちゃんにあげた。

 

「おいひぃ! リカちゃんありがとう!」

 

 そして嬉しそうに頬張るツナちゃん。

 その笑顔だけでお腹いっぱいです。ありがとうございます。

 

 

 そして映画を見に行くことになった。

 これはツナちゃんに私を好きになってもらう作戦の一つだ。

 吊り橋効果って言うのかな?

 暗いところだと相手の好意を誘いやすいらしい。

 

 正直疑わしいが、ただでさえ私の恋はハードモードなのだ。

 使えそうな情報は全て使わないとね。

 

「楽しみだな、リカちゃん!」

「そうだね!」

 

 ツナちゃんは流石に満腹なのか、ポップコーンは頼まなかった。

 それなら私もと、今回は手ぶらでの映画鑑賞だ。

 

 選んだ映画はネットで評判の良かったミステリー。

 姉妹で経営している探偵が異世界に飛ばされてしまい、そこに探偵事務所を建てて生活するという話だった。

 

 この探偵姉妹はお互いを想いあっている。

 つまり、百合という概念を自然にツナちゃんに刷り込もうという狙いだ。

 

 だが失念していた。

 私の脳裏にはまだ恐怖がこびり付いていたのだ。

 

 映画のクライマックスシーン、縛られた探偵に対して銃を向ける犯人。

 あくまでも映画の演出だというのは分かっている。

 それでも、私は体が震えてしまう程怖かった。

 あの時、あの瞬間を思い出してしまうから。

 

 

 けど、そんな私の手に温かい感触。

 ツナちゃんだった。

 思わずツナちゃんの方を向いてしまう。

 

 ツナちゃんも真剣な表情で私の事を見つめていて。

 

 

 

「俺がいる」

 

 

 

 一言。

 そのたった一言だけで、私の中にあった恐怖は解けていった。

 

 あぁ、好きだなぁ。

 やっぱりツナちゃんの事、大好きだなぁ。

 

 心がいっぱいいっぱいになって、身体中が熱くなって。

 好きが溢れて今にも零れてしまいそうだった。

 

 

 そのまま映画はエンディングまで進んでいく。

 私はずっとツナちゃんの柔らかいお手手を感じながら楽しめた。

 

「ぐすんっ、ぐすんっ! ひーんよかったよぉ〜」

 

 探偵姉妹が結ばれるシーンではツナちゃんが大号泣していた。

 

 それを見て確信した。

 ツナちゃんに女同士の恋愛に対する忌避感は無い。

 

 なら、私にもチャンスがある。

 いや、チャンスじゃない。

 

 私がツナちゃんを手にいれる。

 

 私がツナちゃんを幸せにする。

 

 

 誰にも、例えそれがツナちゃんの想い人であっても。

 

 

 渡さない

 

 

 

 

 

 

「花園中学での異能反応は勘違いじゃなかった。襲撃者の正体は“蜃気楼”です」

「……何だと? 馬鹿な事を言うな」

 

 異能犯罪を対処する為に設立された組織、フラグメンツ。鑑定班の意見に対して声を荒げる者がいた。

 フラグメンツのリーダー、四宮ヒカリである。

 

「じゃああれか? お前はどこの馬の骨とも知れん誰かが異能さえ使わず、あの“蜃気楼”を無力化したとでも言うつもりか?」

「そうです。それ以外考えられません」

 

 異能は一般に認知されているものではない。

 その存在は秘匿されており、一部の人間しか知らない情報なのだ。

 それ故、勿論世に潜む異能者は多い。

 

 だが、激しく異能を使ったとなれば話は別だ。

 異能は使われた後、異能痕跡が残る。

 それは言うなれば指紋である。

 

 異能者によって残される異能痕跡は異なる。

 御鏡タクヤは裏では有名な運び屋であり、傭兵でもあった。

 それこそ、異名が付けられる程に。

 

 現場に残された異能痕跡は一種類だけ。

 つまり、御鏡タクヤの捕縛に異能は使われていない。

 

 花園中学に居ると言う事だ。

 異能を使わず“蜃気楼”を無力化出来る『怪物』が。

 

「待てよ? 花園中学か……」

「はい。……もしかして!」

「あぁ、その可能性を私も考えていた」

「じゃあ、足跡を見つけたと言うんですか!?」

 

 

 

 『名前の無い死神』の。

 

 

 

「ニーニャを呼べ」

「ということは……」

「潜入させる。実力的に見ても申し分ないだろう」

 

 名前の無い死神。

 数年前から上坂府花園市の辺りで囁かれ始めた噂だ。

 

 曰く、腕に自信のある異能犯罪者が昏倒していた。

 

 曰く、異能者が率いる暴走族をたった一人で壊滅させた。

 

 曰く、有名な異能犯罪集団を三日で滅ぼした。

 

 曰く、曰く、曰く、曰く…………

 

 

 

 

 

 

 曰く、最強である。

 

 

 現場に異能痕跡が残されていない事から、死神は異能を使わない事だけが知られている。

 その容姿も、年齢も、性別も。

 何もかもが謎に包まれている存在。

 

 ただ“強い”という事実だけが独り歩きして。

 いつしか彼らは噂するようになった。

 

 あそこには死神が棲む。

 名前の無い死神だ、と。

 

 

 ノック音が響いた。

 

「入れ」

「失礼します」

 

 入室したのは金髪によく映える碧眼を宿した美しい一人の少女であった。

 身長は150センチ程で、年齢に似付かない大きさの胸を携えていた。

 吊り目がちの目は不機嫌そうに細められている。

 

「通達した通り、潜入任務について貰う。詳細は追って連絡するが、ひとつだけ先に伝えておこう」

「何でしょうか?」

 

「名前の無い死神が関わっているかもしれん。心して掛かれ!」

 

 ニーニャと呼ばれたその少女は細めていた目を大きく開いた。

 その顔に浮かべられた表情は、一体何を表しているのか。

 

 

 

 

 退室したニーニャは口元を醜く歪めた。

 

「何が死神よ。馬鹿ばかしい」

 

 

 ニーニャ・アレクサンドラ。

 止まっていた彼女の歯車が動き出す音がした。

 




 クソデカ激重感情がアップを始めました。
 ちなみに御鏡タクヤ君はテロリストじゃないです。
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