転生者だった双子
活動範囲を広げられないか思案するバトルウルフ
爆発するミヤコ
「美少年と仕事できると思ってたのに、犬をモフってるだけだし、
与えられた仕事が16歳アイドルの子供の世話? それで父親不明の片親とか、闇すぎだろ!!」
いやもうまったくもって、おっしゃる通りです……!
「ママに尽くせるのは幸福以外の何者でもないし、オマケにダイヤをあんだけモフモフしてるくせに……頭おかしいんじゃないの?」
「いや、意外と彼女の言ってる事に正当性が見受けられる……」
「これって不祥事の隠蔽よね? 週刊誌とかにこのネタ売ったらお金持ちに……」
あ、これはマズイ
「あっヤバ! どうする?! 殺す?!」
「無理だ……体格差がありすぎる……」
双子がなんか物騒な事言ってるなぁ……あ、母子手帳の入った棚開けてる、邪魔しとこ。
取り敢えず本当にヤバそうならスマホ噛み砕いてでも止めよう。
「どうすんの!? あいつ母子手帳めっちゃ撮ろうとしてるけど!?」
「むしろこれはチャンスだ……!」
おっ、アクアが何か閃いたようなのでここは一旦様子見かな。
「邪魔しないでダイヤ! これを売ったお金で、本担を月間一位に押し上げるのよ!」
「哀れな娘よ、貴様の心の渇きはシャンパンでは癒えぬ」
「だれ!?」
「わ、我は神の使いである! 貴様の狼藉、これ以上見過ごす訳にはいかぬ!」
「神の使い……? ていうかあかちゃんがしゃべっ?! 嘘ダァ?!」
気持ちはわかるよ、俺も最初はそんな感じだったからね
喋る赤ん坊を見るのは初めてか……? 肩の力抜けよ……
「あっ分かった! これドッキリでしょ!? アイさんの出る番組でマネージャードッキリとか!? 手がかかってるなぁ〜どこかにカメラあるんでしょう?!」
ところがどっこい現実です!
「ほら、ルビーちゃーんテーブルの上に乗っちゃ危なッ」
「慎め、我はアマテラスの化身 貴様らの言う神なるぞ」
マジかよすげぇ
「神……?」
信じちゃったよ……
「お主は目先の金に踊らされ、天命を投げ出そうとしている」
「天命?」
「星野アイは芸能の神に選ばれた娘、そしてその子らもまた大いなる宿命を持つ双子、それらを守護するのが汝の天命である」
よくこんなスラスラと口から出まかせが出てくるな、前世でそういう経験でもあるのか?
「その行いは神に背く行為、このままでは天罰が降るであろう」
「天罰!? 具体的には!?」
「具体的? 具体的には……」 「死ぬ」
「そう死ぬ!」 「いやぁ! 超具体的!」
雑すぎて草
「私どうすれば……」
「簡単な事、母と我々の秘密を守る事じゃ、そしてこの子らを可愛がり、言う事全部きくのじゃ」
「さすればイケメン俳優との再婚も夢では無いぞよ」
「マジですか!」
えぇ……チョロ……
「はっ! もしかしてダイヤも神の使いだったり?!」
「いや、ダイヤは……」
おっ? コレはチャンスなのでは? ここで二人に便乗すればなし崩し的に活動範囲を広げられるんじゃね?
それっぽいオーラでも出しとくか、バトルウルフの貫禄に跪け。
「「「?!」」」
「やっぱりそうなのね!? 野良だったにしては賢こいし人馴れしてるしイケメン犬だと思ったのよ!」
(ねぇどういう事!? なんか今ダイヤからなんか凄いヤバい感じしたんだけど!?)
(分からない! ダイヤって普通の犬じゃなかったのか!?)
「私! やります! 靴の中敷きでも舐めます!」
「そこまではせんでよい」
その後、ミヤコさんは元気を取り戻しノリノリで家事をこなしている。
斎藤のオッサンもいい人だとは思うんだけどなぁ。
「これで良かったのかな?」
「どの道、乳児の活動範囲には限界がある、コレで外にも出られるな」
「やった!」
「しかし、中々迫真の演技だったな、どこかで演劇やってたのか?」
「うぅん、初めてやった」
「ふーん?なら才能だ、将来は女優かな。」
「将来……考えた事なかった。」
「それよりもダイヤだよ、何だったんだあれ?ひょっとしてダイヤも俺達と同じとか?」
「でもダイヤは犬だよ?確かに賢いけど私達と同じにしてはなんというか……犬っぽ過ぎない?」
「そうだよなぁ……それに俺達と同じだとしてもあんな気配を出せる理由が無い、まさか本当に神の使いだったりするのか?」
「「うーん……」」
さっきから滅茶苦茶 双子に見られてるんだけど何?
モフりたいならいつでもいいよ?
ダイヤくんが転生者だったことに気づきかけたアクア
まぁまさか普通に家で飼われてる犬が前世 世界滅ぼせる化け物狼とか分かるわけないよね。
ルビーが犬っぽすぎると言ったのはダイヤくんが前世で何百年もバトルウルフやってたから
人間としての生活よりもバトルウルフとしての生活の方が馴染んでるから仕草やら行動に違和感が全く無い。
ダイヤくんは現在普通のドッグフードなどの餌を食べていますが食没という技を使って限界まで食材からエネルギーを摂取しています
それでもやっぱり量もカロリーも足りてないので本気で戦うと割とすぐにバテます
(トリコ世界の技って一発で数万キロカロリーとか消費するので普通の食事だと燃費悪すぎて戦うどころじゃない)