不定期更新ですがこれからも投稿は続けていきたいと思いますので、宜しくお願いします。
ご主人がアイドルに復帰して数ヶ月、ご主人の所属するアイドルグループ『B小町』は快進撃を……遂げているわけでは無い様だ。
「今月の給料20万、ねぇウチの事務所 給料渋いよぉ〜。こないだ出したシングル オリコン3位だったよね?中抜きエグすぎない?」
「今更どうしたのー?製造から流通までやってる大手と違って、ウチはただの弱小芸プロ、利益が薄いのは承知の上でしょ?」
「世の中、結局お金だって気づいたの。」
「嫌な事に気づいちゃったね」
真理ここに至ったか……
「アイドルの仕事は楽しいし、私1人なら今のままでも別に良かったんだけどさ?」
「だけど、この子達をいい学校に入れたり 習い事させたり いろんな選択肢をあげるには、私がもっと売れて、もっとバシバシ稼がなきゃダメなんだよね。」
「今のままじゃ、この子達を幸せに出来ない。」
ご主人……こんなに成長して……(泣)
最初はルビーとアクアの見分けも付いてなかったのに……
でもまぁ実際ご主人一人で自分と赤ん坊2人とついでに俺の分まで生活費を稼ぐのはかなり厳しいと思う。
俺も双子も色々特殊だから普通の子供やペットより手はかからないだろうし斎藤夫妻の助けもあるがそれでも負担はあるよなぁ……
俺がその辺の山で獣なり魚なり獲ってくればそこそこ食費は浮くし、動画サイトで俺が客寄せパンダになればそこそこ広告収入で稼げると思うが(野生の熊 狩猟してみたとか)、あんまり常識外れな事すると研究機関とかに目を付けられそうでなぁ。
下手すりゃ追い回されて実験動物に……いや余裕で逃げ切れるだろうけど、ご主人達に迷惑かけるし最悪この世界にグルメ細胞がばら撒かれるしなぁ……
この世界での俺ってどう考えても過剰戦力だし、なんならこの世界の地球ってトリコ世界の地球の10分の1以下のサイズしかないから本気なんか出したら惑星ごとダメになりかねないし、グルメ細胞に適合出来るかは別として悪用しようとする奴は絶対出てくるしな……
あの世界がグルメ時代として繁栄出来たのは屈強な猛獣に対抗出来る実力者達がいた事や、一龍会長っていうあの世界でもトップクラスの実力と性格を兼ね備えた人格者がIGOのトップにいたからだろうし、あんな聖人そうそういねぇだろ。
ここがトリコの世界だったら細かい事気にせず俺が獲物を獲って来て市場にでも卸せばかなりの収入になるんだけどなぁ……いややっぱダメだわ、あんな世紀末も真っ青な弱肉強食な世界にご主人達を連れて行ったら比喩で無くあっという間に食われる。
「レッスン行ってきまーす、 アクア ルビー ダイヤ いい子にお留守番しててね?」
ご主人がレッスンに向かうのを見送り、リビングに戻ると双子がミヤコさんに ご主人の待遇について文句を言い出した。
「おい、マネージャー!どうしてウチのアイに仕事が来ない!」
「このクソ運営!もっと営業かけろ!」
「そんな事いわれても アイドルグループって結局、数十人が束になって、たった1人の芸能人と仕事を奪い合う業態な訳ですよ。」
「セット売りでやっと仕事が取れる現状で、単体で勝負ってなると、やっぱ壁は厚いですよ? 個人の仕事が欲しくてアイドル卒業したものの1人じゃ仕事が取れず、六本木の高級飲食店でバイトしてたり 港区女子になってギャラ飲みで食い繋ぐ元アイドルも滅茶苦茶いるじゃ無いですか。」
「知らないけど……」
「東京って怖い街だな……」
世知辛い世の中やなぁ……
「アイが凄いのは私も認めてる。 でもそれは、アイドルという分野に限った話 芸能界ってのは、1人でも戦える何かが無いとやっていけない所なの 儲かる仕事ってB小町の誰かじゃなくて、アイにお願いしたい仕事の事だから。」
分かっちゃいたけど、アイドルってのも大変だよな
後日
今日は販促イベントのミニライブがあるそうで、ご主人は勿論だけど双子(おもにルビー)が駄々を捏ねてミヤコさんに連れて行ってもらっていた。
俺?勿論留守番です。せっかく神の使いムーブしたのになー
しかし今この家には誰もいない、つまりそれは俺を見てる奴が誰もいないという事でもある。
つまり何が言いたいかというと、窓開けて飛び降りても誰も不審に思う奴はいないって事だ!
周囲に人がいないのは匂いで把握済み、いざ自由の大地へ!
といってもする事は双子の匂い追っかけて建物の外で万一の時のために待機するだけなんだけどね。
双子が生まれる以前はご主人が留守の時に山で獲物を狩って食べたりしてたけど、ご主人の妊娠中は基本ミヤコさんが一緒にいたし、双子が生まれてからは双子もミヤコさんも家にいたから外に出れなかったんだよなぁ。
あと山に入ると汚れとか匂いとか落としてから家に戻るの面倒くさいし。
一応全力を出せるだけのエネルギーは溜め込んでるし、普段の餌でも日常生活を送る分には充分だしな。
人がいない道、あるいは人通りが少ない道を姿を消して走り去っていく。
いやーマジでミラーニューロンって便利、流石に三虎程じゃ無いけどコレのおかげで風景に溶け込めたり狼王ギネスの技も劣化とはいえコピー出来たわけだし、原作知識を基に死ぬ気で習得した甲斐があったよ。
まぁ特に何事も無くミニライブも終わったらしくベビーカーに乗った双子達がミヤコさんに押されて出てきたので、先に帰って何食わぬ顔で家で待ってました。
「21万リツイート……転載動画も既に200万再生……赤ちゃんコンテンツはバズりやすいとはいえ……コレは流石に……」
ハイ、やらかしましたね双子達、いやマジで何してんのさ。
ミニライブ中に最前列でオタ芸したらしいけど、そりゃ赤ん坊がそんなんやってたら目立つわな。
あ、ミヤコさんが社長に連れてかれてる。
可哀想に……後でモフモフさせてやるからな。
まぁでもご主人はなんか満足気だし、尊い犠牲やろ。
・トリコ世界の地球と普通の地球
トリコ世界の地球は現実の地球よりも大分デカいです(直径22万km)
現実の地球が約1.3万kmなので大体17倍くらいデカいです
・ミラーニューロン
ものまね細胞とも呼ばれる脳にある神経細胞…人の動きを真似してスキルを身につけたり他人の気持ちに共感したりする事が出来るのはこのミラーニューロンがあるからだと言われる。
トリコ世界ではミラーニューロン(モノマネ)の才能を持っていた三虎というキャラクターは他人の技を短時間でコピーしたり周りの景色に完全に同化したりした。
ダイヤくんは三虎程じゃ無いけど他人の技を劣化コピーしたり風景に紛れこんだりするのが得意です。偽ギネスサーチとかね
(原作知識持ちが何百年もトリコ世界で暮らしてたらそりゃ色々試しますよね。)
ダイヤくんは他にも色々コピーしたりしてますが基本「推しの子」世界じゃ使う事無いです。