アイドルのペットはバトルウルフ   作:カシコイン神父

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見切り発車で始めたもんだから
正直バトルウルフのスペック持て余し気味なんですよね。


6話

 双子オタ芸事件からおおよそ1年が経過した。

 この一年びっくりするくらい平和だったわ。

 

 双子が立ったり喋ったりしてもおかしくない年齢になった事でご主人の前でも喋るようになったり、ルビーが以前にも増してご主人にベッタリになって時々ボロを出しそうになったりしているがご主人は「うちの子ヤバい位天才っぽいな…!」と言っていたので怪しまれてはいない様だ。

 

 あれからご主人は着実に仕事を増やし、今日はついに初のドラマ出演だそうだ。

 

 そして今回はなんと俺も現場に付いて行けるらしい!

ダメ元で行きたいオーラ出して良かったわー

ご主人の晴れ舞台なのでこの目で見る事が出来るのはとても嬉しい。

 

「ママの初ドラマ、楽しみだね!」

 

「ちょい役だけどね♪」

 

 ご機嫌で喋るご主人とルビーにミヤコさんが釘を刺す様に言う

 

「いいですか2人とも?どうしてもと言うから連れて行きますけど、現場でアイさんの事、ママなんて絶対に呼ばないで下さいよ?私の子供という設定を忘れないで下さい?ダイヤも大人しくしててよね?」

 

「ハイハイ ママママ撫で撫でしてー」

「私もしてーママー」

「ママーお小遣いちょうだーい」

「ウォン!(雑すぎて草)」

 

「苺プロのアイです、本日はよろしくお願いします!」

 現場に到着してご主人がスタッフさん達に挨拶しているのを後ろから見守る。

 流石に建物の中で、これからドラマ撮影もあるので俺も汚れや足跡なんかにはかなり気をつけて、念のため気配も極力消しておく。

 

「どうかしました監督?」

 なんか怖い顔したオッサンがご主人の事ジロジロ見てると思ったらこいつ監督だったのか?威嚇しないで良かったー。

 

「なんか怖いね?」「顔がな」

 そういう事本人の前で言うもんじゃないよ

 

「ん?この子供は?」

 

「あっ、私の子なんです。」

 ミヤコさんがフォローすると監督の顔色が変わった

 

「マネージャーが子連れで現場にねぇ?」

 

 あら、やっぱり子供連れってあんまり宜しく無いのかな?俺もやっぱ外で待ってた方がいい?

 

「あっ!働き方改革ってやつか!?」

 

 ん?流れ変わった?

 

「時代だなー、まぁ現場に犬連れてくる人もいるし……」

 

 犬ならここにいるぜ!

 

「うお!どっから出てきた?!」

 

 気配を消すのをやめて現れると監督が急に現れた明らかに目立つ白い大型犬にびっくりしていた。

 面白いなこの人。

 

「えぇ…この犬もマネージャーの?」

 

「あっ、ダイヤはウチで飼ってる犬です。 大人しい子なので撮影の邪魔にはならないと思います。」

 

 双子はミヤコさんの子供だけど俺はご主人の飼い犬って若干ややこしいな……ご主人がうっかり双子を自分の子だってバラさないといいけど。

 

 おや?どうした双子、そんな羨ましそうな顔して。

 ご主人の飼い犬って堂々と言える俺に嫉妬してるのか?若いなー。

 

「あー、まぁ撮影の邪魔だけはすんなよ?」

 

 うーん、ご主人の今後のためにも監督の好感度を稼いでおいた方がいいか?まぁ大人しくしとけばいいか。

 

 

 

 

「おっきいのに大人しくて可愛い〜」

「毛並みサラサラ〜気持ちいい〜」

「ウチで飼ってる犬でダイヤって言うんです!」

 現在俺はスタッフさん達や女優の方々にモフられています。

 おかしいな?邪魔にならない様に廊下の端っこで大人しくしてただけなんだが。 あ、お菓子ありがとうございます。

 

 まぁご主人がこの先ドラマや映画に出る時また共演するかもだし、いくらか好感度稼いどいてもええやろ と、打算ありきでモフられているとご主人が「凄く賢いし可愛いんですよ!」と共演者の方々に自慢し始めたので双子にドヤ顔しておいた。

 

 

 あ、双子もめっちゃ可愛がられてる、そりゃご主人の子供だし可愛らしいだろうな。

 

 ただアクアの方はなんか疲れてるな、やっぱ中身が大人の転生者にあの状況はキツいか?俺はもう慣れたけど。

 

「ダイヤ、乗せてくれ。」

 

 疲れ切った様子のアクアが廊下に出てきたので背中に乗せてやると監督と鉢合わせた。

 

「お?マネージャーのガキとアイドルの犬じゃねぇか」

 その表現だと勘違いする人いない?

 

「いるのは構わねぇが、泣き出して収録止めたら閉め出すからな。」

 重々承知ですよ

 

「あっいえ!我々赤ん坊ですが、その様な粗相はしない様努めますので!現場の進行を妨げないのは最低限のルールと認識しております!弊社のアイを今後とも何卒ご贔屓に!」

 めっちゃ喋るじゃん。

 この双子自分が赤ん坊って事忘れてない?

 

「めちゃくちゃ喋るなこの赤子!?どこで覚えたそんな言葉!?」

 意見があったな監督

 

「YouTubeで少々…」

 マジかよスゲェなYouTube

 

「すげぇなYouTubeって!?時代だなー!?」

 信じちゃったよ、てか怖いわそんな時代

 

そんな事を思っていると監督が俺の背中に乗ったアクアを持ち上げた

「早熟な子役は結構見るが、ここまでのは初めて見たな。 お前も演技とかするのか?」

 赤ん坊の演技と神の使いの演技なら得意なんじゃないすかね。

 

 

 

 その後アクアは監督に気に入られたらしく名刺をもらっていた。

 あとは役者や演技の話をしていたが正直俺は人間社会から離れてた期間が長すぎていまいちよく分からなかったが、取り敢えずご主人の初ドラマ撮影は特に問題無く終わった。

 

 ちなみに俺は撮影中にご主人のMVをデカい声で監督に勧め出したアクアを宥める事によって監督に一応認められたっぽい。 やったね。

 

 後日放送されたドラマをみんなで見てみたらご主人が登場するシーンがワンシーンだけで終わってしまったため、なんだか少しガッカリした気分になってしまった。

 撮影自体はそれなりに長くやっていた筈だがカットされてしまったのだろうか?

 

 「私、演技下手だったのかなぁ?」と言うご主人をルビーが慰めていると、アクアがスマホを持って何処かに行くので疑問に思って聞き耳を立てるとどうやら監督に電話で直接文句を言っている様だ。

 

 ここからなら集中すれば電話口の監督の声も聞き取れるだろう。

 

「主演の女優は、事務所が可愛すぎる演技派女優って売り出してる子だ。」

 

「なのに同じフレームの中にそれ以上の顔があったらどうだ?イメージ戦略的に問題だろ?」

 

「アイは、あの画面に於いて可愛すぎたんだよ。 そんでまぁ、上からの希望で編集の段階で限りなく削る事になった。」

 大人の事情って奴か

 

「出演時間の尺は会社間のパワーバランスで決まりがちだから、事故にあったと思って受け入れろ。」

 

「納得いかない……」

 

「芸能界を夢見るのはいいけど、芸能界に夢を見るのはよした方がいい。 ここはアートじゃなく、ビジネスの場だ。」

 

 正直俺も納得は出来んがその辺は人ですらない俺にはどうしようもないしなぁ……

 

「だがまぁ、そっちの主張も分かるし悪いとも思ってる。 代わりにと言っちゃあなんだが、アイに仕事を振りたい、映画の仕事だ。 文句はねぇだろ。」

 

 マジか

「マジで?!」

「ただし!」

 

「お前も出るのが条件だ。」

 

 一応その子まだ1歳ちょっとなんですがねぇ?




しれっとアクアを背中に乗せてますがバトルウルフのスペックなら子供の1人や2人余裕ですのでアクアとルビーはちょいちょいダイヤの背中に乗ってます。 
そんでアイがキラキラした目で動画撮ってます。
なんならアイも乗せられるけど多分アイの方が乗ろうとしないのでやる機会は無いですね。
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