side アイ
「ねぇママ、うちって果物はよく出てくるけどリンゴとか梨とかって出てきた事無いよね?どうして?」
ルビーがテレビのスイーツ特集を見ながらそう聞いてきたので、そういえばルビーとアクアには話した事無かったなー、と思ってアクアの方を見るとアクアも気になったのかテレビを見るのをやめてこちらを見ている。
「ルビーとアクアには言った事無かったね、うちでリンゴが出ないのはダイヤがリンゴ苦手だからだよ。」
そう言うとキョトンとした顔をする双子に軽く笑ってしまう、まぁ気持ちは分かるけど。
「ダイヤに苦手な食べ物なんてあるの?」
「基本何でも食うよな?」
双子がそう言ってダイヤの方を見るとダイヤは気まずそうに顔を逸らしていた。
ダイヤは出されたご飯やおやつを一度も残した事が無い、犬によっては気に入らないおやつやご飯を残す子もいるそうだが、ダイヤはいつも綺麗に完食する。
そんな風に美味しそうに食べるのを見るとついつい私やミヤコさんもよくおやつをあげてしまうのだが、最近はアクアに甘やかしすぎじゃないかと言われてしまった。
話が逸れてしまったが、別にダイヤはリンゴが嫌いなわけでは無いのだ。
「嫌いってわけじゃないんだけどね? 出されれば普通に食べるし、ちゃんと完食するんだけど、なんだか食べてる時の音?が気になるみたい。」
「音?」
初めてダイヤにリンゴをあげた時、最初は嬉しそうに食べ始めたのだけど一口食べたらすぐに食べるのが止まってしまったのだ。
口に合わなかったのかと思ったがそういうわけでも無いらしく、ゆっくりとだが食べるのを再開したため、自分の分に取っておいたリンゴを食べるとまたダイヤが食べるのを止めたため、どうしたのかと見ていると犬用の皿を咥えて私から少し距離を置いてから食べ始めたのを見て、その時は珍しい事もあるなと思っていたのだがテレビでリンゴを食べている音がする時や、梨やスイカでも同じ様な事が起こったので、どうやらリンゴや梨等を食べている時の音が苦手なのだと分かった。
「ふーん、変なの。」
ルビーがダイヤを見ながらそう言ってから何か悪い事を思いついたかの様な顔をしてこっちを見てきた。
「ねぇママ、私急にリンゴが食べたくなっちゃったなぁ〜。」
「ワフッ!?」
「おいルビー……」
「いいじゃーん、私もダイヤの弱ってるとこ見てみたーい。」
私の娘は意外と小悪魔気質なのかもしれない、そんな事を考えながら私はミヤコさんにリンゴを買ってきてもらうためにスマホを手に取った。
・リンゴが苦手なダイヤ君
前世では普通に食べてたのに今世では苦手になってしまった。
食べる時の音が嫌な記憶を思い出させるらしい、割り切ってはいるので完食はするがそれはそれとして嫌。
基本的に食事の時は先に餌を出されてもアイ達が食卓につくのを待ってから食べ始める。
みんなで食べるご飯美味しいでござる。
・ルビーちゃん
小悪魔ムーブで割と笑えないトラウマを抉ってる子。
本人に悪気は無いのが辛い。