アイドルのペットはバトルウルフ   作:カシコイン神父

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不定期ですが投稿は続けていきますのでよろしくお願いします


7話

 今日はご主人とアクアの映画デビューの日だ。 

といっても撮影日は別だし、ご主人の飼い犬の俺が設定上ミヤコさんの子供であるアクアの撮影に同行するのは不自然に思われるかと思って自重しようとしたがご主人の勧めで今回も俺は付いて行く事になった。

 

しかしご主人はともかくアクアの方は大丈夫か? いくら転生者でもちゃんとした演技なんて出来るのかね?

 

現場に到着してすぐに監督がアクアに話しかけてきた。

ちなみにルビーもいるがミヤコさんに抱かれてまだ眠ってる。

 

「いいか?早熟ベイビー。 日本の場合キャスティングってのは上の方であらかた決まってるもんなんだよ。金がかかってる企画ほどコケる訳にはいかねぇ、確実に客を呼べる役者を押さえるため、上は上の戦いがある。」

 

「キャスティング権のある監督は極々一部の超大物監督か、超低予算でやってる小規模映画の監督くらいだ、さぁ俺はどっちに見える?」

 

 低予算の方かな

 

「超大物かんと……」

「はいハズレ、ここは低予算の現場ですよっと」

 

 子供が空気読んだんだから乗ってやれよ……

 

「……というか、その犬また連れて来たのか?そもそもそいつアイの犬じゃなかったか? おいやめろ俺の服を噛むな。」

 

 よう監督、今回はちゃんとご主人のシーン使えよ?

 

「はぁー、まぁ前みたく大人しくしときゃ叩き出しはしねぇよ。」

 

 話が早くていいね。

 それと映画に出演するに当たってアクアは苺プロ所属の子役って事になったらしい。

 なんでも事務所に入ってない子役を使うと怒られるとか、コレも大人の事情ってやつだな。

 

 アクアを出演させる代わりに ご主人を映画に出すって聞いた時は普通逆じゃね?って思ったが どんだけあの監督に気に入られたんだ?

 

「別に大した事してないよ。」

「ジジイは若者にくだけた態度取られるのを何故か喜ぶ傾向にあるから、あえて仰々しく接してないだけ。」

 

 赤ん坊の考える事じゃ無いんだよなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママぁああ!ママぁあああ!!ママのどごがえりだい!!なんでママいないの!!」

 

 撮影日別だって言ってたでしょう、てか君のママはミヤコさんって事になってるんだからミヤコさんがいる時にそういう事言っちゃダメよ?

 

 仕方が無いのでルビーをあやすべく背中に乗せてモフらせる

あっちょっと待って俺の毛で顔拭かないでゴワゴワになっちゃう。

 

 バンッ!

 

 おっ?

 

「ここはプロの現場なんだけど!遊びに来てるんなら帰りなさい!」

 

 あら可愛い

 

「えと……」

「有馬かな、今日の共演者よ。」

「……あ、この子アレじゃ無い?えっとなんだっけ……」

「重曹を舐める天才子役?」

 変わった物食べるな

「10秒で泣ける天才子役!!」

 違ったらしい

 

 というかこの子も子役なのか、双子がお世話なります。

 

「私この子あんま好きじゃないのよねー、なんか作り物っぽくて生理的に無理。」

 

 ありゃ、双子の友達になってくれないかなって思ってたけど難しそうかな?

 

「撮影現場に犬なんか連れて来て!知ってるわよ!貴方コネの子でしょ!」

「本読みの段階じゃ貴方もアイドルの子も出番無かったのに……監督のゴリ押しってママも言ってた!そういうのいけない事なんだから!」

 

 お?犬は嫌いか?ホレホレ、モッフモフだぞ?

お前も犬派にならないか?今なら背中に乗せて もの○け姫ごっこできるぞ、山の中だし。

 

「こないだ監督が撮ったドラマ見たけど全然出番……もう!何よこの犬!あっすごいフワフワ……じゃなくて!!」

 

おもしろ、ツッコミ枠だわこの子 将来有望だわ

ルビーちゃん嫌だからって俺の毛引っ張らないで。

 

「どうせカットしなきゃいけない程へったくそな演技したんでしょ。媚び売るのだけは上手みたいだけど!」

 

 あらーこれは完全に天狗になっちゃってますね、そのうち痛い目見そう……おや?

 

お兄ちゃん

分かってる相手はガキだ……殺しはしない……

 

 こっちはこっちで煽り耐性低くない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 という訳でいよいよアクアの出番が来た訳だがアクアの役は主人公が村の入り口で出会う気味の悪い子供、さっきのかなちゃんと一緒にやるみたいだ。

 

演技の事はよく分からんけど素人がやるには難しいんじゃないか?

 

「ようこそお客さん……かんげいします。 どうぞゆっくりしていってください。」

 

 おぉ、流石に天狗になるだけあって上手い、いや正直 専門的な事なんて何も分からんけど。

さて、アクアの演技はどんな感じかな?

 

「この村に民宿は一つしかありません、一度チェックインしてから村を散策するといいでしょう。」

 

……いつものアクアだな。

 

 あれ?演技してないけどいいのか?……あー、なるほどあの監督 性格悪いな。

要するにアクアは普段から気味が悪いって事か?

まぁ転生者だもんな、事情を知らない奴が傍から見たらそう思うか。

「では、ご案内します。」

 

「カット!OKだ。」

 

 OKが出たのでやはりそういう意図でアクアを出したのだろう。

なんにせよ初の撮影が上手くいって安心した「問題大ありよ!」な?

 

「今のかな……あの子より全然だめだった!」

「やだ!もっかい!!お願いだから!!」

「次はもっと上手にやるから!もいっかい!ねえ!」

 

 

 どうやらかなちゃんはアクアの演技を見てアクアに負けたと思ったらしい、撮り直しを要求したが結局そのままで行く様だ。

 

 色々あったがアクアとご主人の初映画撮影は無事成功に終わった。

 

 空いた時間にルビーとアクアを乗せて山の中を駆け回ったりして俺もそれなりに楽しめた。

 

 ちなみに件の映画はご主人が全部かっさらったらしい、何で らしい が付くかというと常識的に考えて犬は映画館に入れないからだ。クゥン…

 

 あぁ、そういえば山の中で見かけた妙なカラス達は何だったんだろう。

グルメ細胞を持ってるわけでも無いだろうに、やたらじろじろ見られてたんだよな。




推しの子時間経過早すぎて空白の時間あるんで番外編もちょいちょい入れていきたいですね。
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