便利屋68に降り立つは、傍観者のゲマトリア   作:マスターBT

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どうも今更、シンフォギアシリーズにハマってるマスターBTです。
やっぱり、人間ってどれだけ残酷でも「だとしても!!」って手を伸ばすのが美しいと再認識させられました。

推しはキャロルです。


大怪獣ペロロジラ!!

「ふむ。これで第六以外全てのサンクトゥムタワーが破壊された訳だが……まぁ、これで万事解決とはならないだろうな」

 

「うへ〜……そういうのってフラグになるよ?」

 

 そういう指摘もまたフラグだがな小鳥遊ホシノと返そうとして、破壊した筈のサンクトゥムタワー周辺の景色が歪み出したのに気がつき横を見れば、恐らく私と同じ様な引き攣った表情を浮かべている小鳥遊ホシノと目が合う。

 

「ほら、フラグになった」

 

「ククッ、それはお前もだろうに」

 

 再び現れたサンクトゥムタワーを対処しようと動き出す他の面々を他所に私は、通信機を起動させカヤ防衛室長へと連絡を繋げる。

 

「状況の変化は?」

 

『聞かれると思ってましたよ。第六のサンクトゥムタワーはどうやら他のタワーのバックアップ施設だった様で、守護者の出現と共に他のサンクトゥムタワーを再出現させると異常だった出力は他と同等にまで減少しました』

 

「なるほど。つまり、敵の一手を引き出したという訳だ」

 

 サンクトゥムタワー一本を見ても膨大なエネルギーだというのに、他の全てを再出現させるだけのエネルギーを確保していたとは、やはり向こうは生半な気持ちで攻めてきている訳ではないな。

 だが、一度破壊出来たのならもう一度破壊するのは容易いだろう……此処には小鳥遊ホシノもいる事だし、懸念であるビナーを抑え込む事も可能と考え私がするべき行動は決まっているな。

 

「小鳥遊ホシノ!」

 

「っと、なに?」

 

「此処はお前に任せるぞ」

 

 言うだけで言い、乗り捨てたヘリとは違う二台目に乗り込みエンジンを起動する。

 回転を始めたプロペラで音を聞き取る事は出来ないが、私の視線の先で小鳥遊ホシノがこちらを呆れ返った瞳で見ながら何かを呟き頷くが不思議と言いたい事が分かった。

 

「ククッ、無論だとも。生きて戻るなど最低条件だ」

 

『……仲が良いのは結構ですけど、私と通信してるの忘れてませんかセラさん』

 

「忘れてなどいないさ。カヤ防衛室長、君の手練手管を楽しみにしているよ?」

 

 私がD.U.に戻るまでの間、現場指揮はカヤ防衛室長に任せるとしよう。

 『先生』も居るが、彼は全体指揮で忙しいからな。

 それになにやらカヤ防衛室長は自分が関わっているということを広く喧伝している様だし、此処で積極的に関わった記録を残しておくのも悪くはないだろう。

 

『はぁ……言われるまでもありませんよ。寧ろ、貴女が仕事をする必要性なんてありませんから。なにせ、この超人である私が!指揮をするのですから』

 

「ククッ、それは楽しみだ」

 

 では任せたぞというやりとりを最後に通信を切り、レイヴンたちの様子を確認してからD.U.地区のサンクトゥムタワーの戦いを監視カメラ経由で確認し、思わず吹き出してしまった。

 

「ククッ!!愉快な事になっているなカヤ防衛室長」

 

 特撮映画の怪獣よろしく暴れ回る『ペロロジラ』と、色んな意味で命令なんて聞きそうもないメンツが揃っているのだからこれは笑ってしまうのも仕方ないというものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやまぁ別に構わないんですけどね?使えれば誰であれ……ですが、他のところはまだ真っ当な方々なのにどうして此処だけ……!!』

 

 ダァン!とカヤ愛用のコーヒーカップが机に叩きつけられ、立ち上る珈琲の香りがほんの僅かに苛立ちを抑えるが、そんなものは一瞬ですぐにカヤにはくっきりと青筋が浮かび上がっていく。

 

「あはは……」

 

「むっ。私達はまともだぞ」

 

「えぇ。心外ですわ。ただ、美食にありつこうとしているだけですのに」

 

 ピキッとカヤのボルテージが一つ上がる。

 一体全体何をどうして、彼女達は自分がまともであると言っているのだろうかと。

 

『ブラックマーケットの常連に、元アリウスのテロリスト、美食だか何だか知りませんが暴れるばかりの美食研究会!!貴女達の何処がまともなんですかね!?』

 

 自称普通の行動は立派に狂人でペロロが関われば常識なんて簡単に手放す癖に、ティーパーティーホストの一人、桐藤ナギサから寵愛を受けアビドスを騒がした覆面水着怪盗団のリーダー『ファウスト』まで務めるヒフミ。

 過酷な環境で培った技術は平和に身を置いてもなお、健在でたった一人でトリニティの治安組織相手に三時間を稼ぐ強さに加え、虚しい現実にそれでもと抗う心の強さを兼ね備えた比較的温和な元テロリストアズサ。

 そして最早、説明不要の所業を積み重ね高級食材あるところにその姿ありと、時に暴力時に爆発と共に颯爽と拉致った生徒を乗せて優雅に駆けるはゲヘナが誇る問題児グループが一つ、美食研究会。

 

 秩序と平和を守るための連邦生徒会防衛室のカヤが預かる者達とは到底、思えない混沌の軍勢が揃っている事実に頭痛と胃痛を感じるカヤであったが、乱れに乱れる心を大きな深呼吸で落ち着かせる。

 

 否、落ち着かせようとしていたところだった──海面から突如として姿を現すソレを見るまでは。

 

『───!!!!!』

 

 ソレは怪物と呼ぶにはずんぐりむっくりとした大きなぬいぐるみの様で、ソレの正体をよく知る者は興奮するがそれ以外の者達にとっては困惑でしかなく反応に困っていると、何処を見ているのかよく分からない瞳から二本の光線が放たれ街が破壊される。

 

『ッッ!?なんなんですかアレ!!』

 

「ヒフミ……アレはまさか」

 

「はい。アレはあの伝説の」

 

「「ペロロジラ!!!!!」」

 

『敵もふざけた存在なんですか!!!!!』

 

 思わず台パンをしてしまうカヤはきっと悪くないだろう。

 折角、良いところを見せたい人に自身の有能さを見せつけるチャンスが来たというのに用意された盤面はシリアスなんて程遠い、お遊戯会の様なふざけたものなのだから。

 

『まぁ良いでしょう……防衛室の皆さん、戦闘用意。ヘリ部隊は光線に注意しながら敵を惹きつけてください。戦車隊は無理はしない範囲での砲撃を。それでまぁ……そうですね、アウトローな皆さんはペロロジラとの接近戦をしてくださると助かります』

 

「ア、アウトロー……」

 

 若干、一名のペロロ様狂いは自身のアウトロー扱いに苦笑を漏らすものの、カヤの命令通りにペロロジラとの戦闘は始まりヘリがヘイトを稼いでいる事でヒフミ達は無事にペロロジラ近くの港に到着し、交戦を開始する。

 

『貴女達は下手に指示をするより、各自の判断で動いていただいた方が良さそうですのでお好きに。此方が合わせますので』

 

「あら。それは助かりますわね」

 

「了解した。ヒフミ、好きにやって良いらしいぞ」

 

 放任された事に誰一人として文句を言わない立派なアウトロー精神を発揮する者達を他所に、カヤは薄く目を開き盤面の動きに注視する。

 防衛室の部隊から上がってくる報告や、ヒフミ達の戦闘状況、連邦生徒会からのバックアップなどを受けながらカヤは盤面が整っていくのを見定めじっくりと最後の一手を打つタイミングを探る。

 

「わわっ、光線がばら撒かれて!」

 

『ヘリ部隊で余裕がある方は救出を。怪我が無ければ再出撃して貰います……ペロロジラのあの反応は明らかにヘリ部隊や戦車部隊に向けるものとは違った……となると、彼女達を脅威と捉えたのは確実』

 

「再び出るぞ!」

 

 カヤが思考を巡らす間に再出撃したヒフミ達は再び、交戦を開始。

 先程までは時折、ヘリを攻撃していたペロロジラであったが攻撃が完全にヒフミ達に集中しており、ヘリ部隊や戦車部隊への注意は疎かになっていた。

 

『──此処ですね』

 

 気取られぬ様にヒフミ達にはなにも指示を出さず、ヘリ部隊と戦車部隊に文面での指示を送るカヤ。

 それを受け、明確にヘリ部隊の動きが変わるがペロロジラはそれに気がつく事なく交戦を続けその蒙昧さを知る事となる。

 

『──!?!?!?』

 

 ペロロジラの身体が明滅する。

 それはサンクトゥムタワーからのエネルギー供給が乱れた証であり、流石のペロロジラも自身が守るべきサンクトゥムタワーへと視線を向け気がついた──ヘリと戦車の攻撃がサンクトゥムタワーに集中している事に。

 

『もう遅いですよ。目の前の生徒達に集中し過ぎましたね──ペロロジラでしたか?これで攻略かんりょ──!?』

 

 狙いは間違っていなかった。

 確かにペロロジラの隙を突き、サンクトゥムタワーへの攻撃を開始したのは良い判断だと言えるだろう。

 

 だが、再戦という事もあって他の場所での戦いがあっさりと決着がついてしまったのも運が悪く、第六のサンクトゥムタワー、その最後の秘策が発動してしまった。

 

『───!!!!!』

 

『ダメージが全快!?それどころかこのエネルギー量は……なるほど、道理でセラさんが動いた訳ですよ全く……!!』

 

 ペロロジラ完全復活と共に更に巨大化。

 カヤが悔しそうに下唇を噛む最中、我に秘策ありとヒマリと『先生』の間で通信が行われ、彼らはその姿を現す。

 

「ハッハッハッハッ!!無限回転寿司戦隊・カイテンジャー!!参上!!」




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感想・ここ好き待ってるぜ!!
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